4  ボ ー フ ム そして帰国

ドイツ鉱山博物館

 早くも帰国日となった。荷物の整理などをしていると、予定していたよりも時間がかかってしまった。ホテルをチェックアウトし、荷物を預かってもらった。この日の荷物のことも考えて、Hbfに近いホテルを選んだ。

 Hbfに着くと8時30分ごろで、前日と同じ8時45分のREでデュイスブルクに向かう。朝食は食べる時間がない。前日と同じ型の車両だが、この日はずいぶん落書きがしてある。

 当初の予定では、この日は、まずデュイスブルクで下車して、不思議な屋外の階段に行くつもりだった。ところが、デュッセルドルフ空港駅あたりから雨がきつくなってきた。屋外の階段は金属製で雨だとすべるのも怖い、、、ということで、いったん下車して、切符を買い換えてボーフム の鉱山博物館に行くことにした。

 デュイスブルクHbfで下車し、時刻表を見ると何と、5分後にボーフムHbfを経由するREがあった。急いで切符を買い、ホームに戻ると、REがやってきた。

 下左  9時30分すぎ、ボーフムHbfに到着。この駅も1階の通路の両側に店舗が並ぶ。その1つのパン屋で朝食を買う。

 下右  中にはトマト味の具が入っていた。

 ホーフムHbf。この駅も新しい駅舎だ。

 下左  地下にあるUバーンと路面電車のボーフムHbf。ここからU35で2駅だけ乗車すると鉱山博物館だ。5分ほど。徒歩でも十分いけそうだが、雨が降っているし、帰国日であるので歩くことは考えなかった。

 下右  Uバーン車内。

 UバーンのDeutsches Bergbau  Museum(ドイツ鉱山博物館)駅から地上に出ると、目の前に石炭を引き上げるエレベータがあった。この写真を撮影している自分は駅の出口に立っている。雨が降っていたので、博物館へ急いだ。6.5ユーロを払い中へ入った。

 下左  岩盤を掘り進む掘削機械。

 下右  坑道で岩盤が落ちないようにするための木組み。

 この博物館の見ものは、地下の坑道を歩けること。ただし模擬坑道だ。

 エレベータで地下20mに下りる。実際の坑道は数百mの深さにあるが、こちらはさほど深くはない。

 地下に下りる時間は指定されていて、11時20分だった。それまでは展示を見たりしてすごした。ガイドツアー形式かと思っていたが、地下に下りるときはグループで下りるのだが、下りた後は自由に歩くようになっていた。

 坑道はレプリカとはいえ、雰囲気はよく出ている。ところどころに掘削機械やトロッコ、ベルトコンベアなどが置かれていた。坑道の長さは全長2.5kmだが、歩けるのは1kmほどだった。

 温度は低く、うす暗い。この中で落盤の危険と隣合せで振動、騒音の激しい仕事がおこなわれていたかと想像することができた。

 坑道からはエレベータでエレベータの一番上まで上がるようになっていた。エレベータを引き上げるための車輪?を身近で見ることができた。

 風雨が激しく、斜め方向からの雨に攻められ、早く立ち去りたかったが、下に下りるエレベータがなかなかやってこなかった。

 てっぺんから見たボーフム市街。

デュッセルドルフ旧市街を見てFRA空港へ

  鉱山博物館を出て、UバーンでボーフムHbfへ。すぐにデュッセルドルフHbf行きのREがあったので、大急ぎで切符を買い、車内で食べる昼食用のパンも買ってホームに上がると、列車が着いたところだった。ボーフムは鉱山博物館に行っただけという、なんともあわただしい旅だ。この日も泊まるなら繁華街にでも行ったのだが、デュッセルドルフHBf発15時19分のICEに乗るのでやむを得ない。

 下左  車内のモニター。

 下右  車内で食べたパン。 

 上左  デュッセルドルフHbfに戻ると、地下のUバーンのホームから2駅乗車して、ハインリヒ・ハイネ・アレーで下車。

 上右  下車すると旧市街がある。2日目の夕食時にも来たのだが、夜だったので気づかなかったが、古い建物が新しい建物に混じって建っている。

 左  マルクト広場。右側の建物は市庁舎。旧市街の中心の広場だが、雨が降っていて、人が少ない。

 ライン川の河畔に出た。この時は、かなりきつい雨が降っていて、足もとをかなり濡らしながら撮影した。人影もみられない。

 下左  Hbfには路面電車で戻った。停留所に切符の自動券売機がなかった。車内で買うのかなと思い乗車すると、やはり車内に自動券売機があった。

 下右  乗車した路面電車がHbfに到着したところ。このあと預けてある荷物を受取りにホテルに向かった。荷物を受け取ってすぐにHbfに戻った。

上左  デュッセルドルフHbf発15時19分のIC723。

 上右  このICEはドルトムントHbf発ミュンヘンHbf行きだ。

 左  車内はがらすきだった。フランクフルト空港までの途中、止まったのは、ケルン/メッセだけであった。ケルンはHbfではなく、郊外のメッセに停車した。まもなく高速の専用線に入り、そのあとは160km、50分間ほどノンストップだった。16時34分にフランクフルト空港駅着。ミュンヘンに着くのは20時過ぎ。

JL408搭乗記

 JL408の搭乗手続開始は17時15分。フランクフルト空港駅からターミナル1の中を通って、スカイラインでターミナル2に向かい、チェックインカウンターの並ぶフロアにやってくると、ちょうど17時。すでにJAL便に乗る客が多く集まっていた。開いているベンチで預ける荷物と機内持ち込み荷物を分ける作業などをして搭乗開始を待った。

 搭乗手続き開始。開始前から並んでいなかったが、ファーストクラスカウンターを利用できる資格があり、誰も待たずにチェックインすることができた。そのあと、出国審査場で5分ほど待たされ、制限区域内へ。フランクフルト空港は、シンガポールなどと同じく、搭乗ゲートに入る際に保安検査がある。

 JALのラウンジに直行し、シャワー利用を申し出た。2室しかないのだが、幸いすぐに利用することができた。暑い季節じゃないが、夜行便に乗る前にシャワーを利用できるのはうれしい。

 上左  シャワーから出た後、冷たいビールを一杯。

 上右  ラウンジの食べ物に長いウインナーがあるのがドイツらしい。機内食に備えて、ラウンジでの食事はセーブしておいた。

 左  ビールはもう1本いただいた。

 

 

 

 

 

 

 

 上  いよいよ搭乗時刻。居眠りしていたら、回りに人がいなくなっていて、あわてて保安検査場へ。プライオリティレーンを使えるのだが、ラウンジの客が大挙押し寄せて、かなり待たされた。それでも、ゲート前では待たされることなく、そのまま機内に入っていった。

 右  定刻に出発。日本には台風が近づいていて気になっているが、この便が到着するころには通り過ぎている。多少のゆれがあるとアナウンスがあったが、定刻に予定だという。ベルト着用のサインが消えると、飲物サービス。シャンパンをいただく。

 

 

 

 

 

 

 左  おつまみのときには、白ワインをいただく。

 上  おつまみ。

 上左  食事のときには赤ワインをいただいた。

 上右  帰国便では和食を選ぶことが多く、今回も和食にした。

 左  台の物も含めるとかなりのボリュームになった。

 デザートとコーヒー。

 食事後は、往路でも利用したSKY WiFiを使ってみた。飛行機に乗ってまでわざわざ使うほどではないという思いもあるが、特典で実質無料だとなるとやはり使いたくなってしまう。

 2時間ほどシートをフラットにして居眠り。

 2回目の機内食は、まず和風おろしハンバーグをオーダー。飲物はドイツ製のビール。

 しばらくしてから、きのこペペロンチーノをオーダー。

 下左  さらに、鮭いくら丼。

 下右  最後にアイスクリームとフルーツ。

 フランクフルトからの便はほぼ定刻に成田に着くかと思っていたが、日本上空に入ってからスローダウン。普段なら新潟あたりから成田へ向かうが、この日はいったん、いわき市あたりで太平洋に出て大回りするなどして、30分ほど延着。さらに、成田到着後もゲートに入れず、30分ほど機内で待たされた。午前中の台風通過にあわせて、海外から出発を遅らせた便が集中して、下りられなく、下りてもゲートがいっぱいだったのだろう。

 成田空港の第2ターミナルの本館とサテライトを結んでいたシャトルが廃止されていてびっくり。かわりに連絡通路がつくられていて、動く歩道もあった。2週間ほど前からシャトルから連絡通路になったらしい。シャトルの場合、待ち時間があるので、ぎりぎり乗れなかった場合、待ち時間が2.3分だったが、その2,3分で歩けてしまうので改善だと思う。

 成田からはJL3005で伊丹へ。着陸が遅れたため、乗継時間が30分しかなく、急いだが、その必要はなかった。搭乗口で40分ほど待たされ、さらに機内でも40分待った。この便は伊丹からの便の折り返しだったが、その前のフライトが遅れたため遅れたようだ。加えて、成田では台風の影響をさけて出発を遅らせていた海外行きの便が続々と出発するので、この便の出発も遅れた。伊丹には90分遅れで到着。この便はさらに、福岡行きになるが、85分遅れの案内が出ていた。自宅に帰ったのも、予定の90分遅れ。異常事態なので、90分遅れの帰宅ぐらいはラッキーだった。

 

 

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