2007.10 2日目    札  幌

 

 一夜明けたが、小雨模様。この日一日、降ったりやんだりであった。

 左は、泊まったホテルを出発後に撮影したもの。細い窓が見えるが、安全対策のため、上部が少し開くが、外を見るには不便だ。ホテルの1階にはコンビニがあるのは便利だった。 

  

 朝食は、焼きたてのパン4種類とコーヒー、ジュースで、簡単なものの美味だった。
 
 ホテルを7時15分に出発。2日目の観光のスタート。

 札幌駅まで5分ほど。16年前に来たときには、すでに駅ビルがあったが、この建物だったかどうか思い出せない。日曜日の早朝とあって、歩いている人はまばらだ。

 

 

 

 

(1)北海道大学

 駅から10分ほどで正門。北海道大学は、大学が観光名所になっている好例だ。守衛所では大学マップをもらえる。

 
古河記念講堂。1909年に建造されたもので、北海道初のフランス・ルネッサンス様式の建築という。今も現役で使われている建物である。
 

 一番の名所はクラーク像。北海道大学50周年記念で、1926年建立。その後、金属献納で鋳潰されたが1948年再建された。

 さて、クラークとは、、1876年、前身の札幌農学校の開校時に教頭に就任、帰国時のあいさつで 'Boys be ambitious' の有名な言葉を残していることは書く必要ないだろう。

 
 とても、緑の多い構内である。公園の中を歩いているような感じだった。日曜日の朝だったので、歩いている学生もわずかで、すがすがしかった。
 

 ポプラ並木。250mほどの並木道は、入口の付近の80mを除いて立入禁止。

 20数年前に来たとき、どうだったか思い出せなかったが、調べたところ、すでに立入禁止になっていたようだ。倒壊の危険があったからという。

 2004年の台風で、半数のポプラが倒された。その後、植えなおしたり、若い苗木を育てたりした結果、かつての並木に似てきたらしい。

 

 左は、イチョウ並木。このほかにも、構内には、博物館ほか、見たところがいろいろあるのでまた行ってみたい。

  

 

        

  

 

 北12条駅から地下鉄に乗車。つぎの、さっぽろで、南北線から東豊線に乗り換え。終点の福住まで向かった。

 福住は、札幌ドームの最寄駅だったが、そんなことも知らずに下車。ドームと同方向のバスターミナルへ。

 バスターミナルから羊が丘行きのバスに乗車。羊が丘の入口で、車内へ料金所の人が乗り込んできてびっくり。でも、バスの中で入場券が買えるのは便利なことだ。

 
(2)羊ヶ丘展望台

  この展望台、有名なようだが、うかつにも自分は最近まで知らなかった。

  この手を伸ばしたクラーク像は、クラーク来道100周年を記念して、1976年につくられたものだ。自分が北海道へよく行ったのは、その少しあとなので、その頃はまだ無名の観光地だったのだろう。

  虹がきれいだったのだが、画像では薄く写っているだけだ。わかるだろうか。 

 丘のすぐ下に、札幌ドームがあった。すぐ近くのようだ。

 

 

  

 敷地内には、雪祭り資料館、足湯などもある。40分ほど滞在して、札幌駅行きのバスに乗車して、中島公園入口に向かった。
 

(3)豊平館

  中島公園の中にある豊平館に行った。紅葉のことは旅行前には全然、考えていなかったのだが、行ってみると紅葉真っ盛りって感じだった。

  身近にある紅葉名所と比べてみて1ヵ月ほど早い紅葉だ。

  水色と白で美しい豊平館。

  1880年、北海道初の西洋式ホテルで、明治天皇の行幸のさいに作られたもので、最初の宿泊者は明治天皇。

  その後、一般のホテルとして利用され、1926年からは公会堂になった。

  1958年に中島公園に移設され、その後は、結婚式場として利用されている。

  右、2階のメインホール。下、2階への階段。

 このあと、札幌市時計台と北海道庁旧本庁舎を見るため、地下鉄で大通へ。

 地上に出ると、小雨が降っていて肌寒い。大通公園も人がまばらだった。

 テレビ塔も時間があれば上ろうと思っていたが、すでに11時になり、あとでJRタワーも行こうと考えていたので、そのまま時計台に向かった。

(4)札幌市時計台

 正式には札幌農学校演武場。1878年に作られたが、元の場所は、ここから少し北東に行ったところ。

 1903年、農学校が現在の北海道大学に移転したあとは、1906年に今の位置に移転され、1911年から66年までは、主に図書館として利用された。

 撮影は向かいのテラスから行った。以前はそんなのはなかった。

 

 展示室内。時計台の歴史が解説されている。 

 

 2階の講堂。 

 壇上の正面や時計台の時計の下には「★」のマークがある。これは、五稜星といって、北海道開拓使のマーク。

 

(5)北海道庁旧本庁舎

 1888年に建造。火災のために修復工事などをしているが、現在でも、会議室や一般公開用の展示室として道庁の一部として使われている。

 

 玄関を入ったところの階段。

 1階には、文書館展示室や樺太関係資料館など公開用の展示室がいくつかある。

 

 玄関の2階部分にあたる記念室。かつての知事室のようだ。

 

 

  

 2階廊下。

 昼食は、スープカレー。

 スープカレーは、近年、札幌の名物料理として認知されてきたようである。普通のカレーに比べて、サラサラした液体でまさにスープである。

 味は、自分の食べたものを含め、インド風のものが多く、スパイスがきいている。だた、普通のカレーを液体状にしたものを際している店もあるとかで、一概には言えないようだ。

(6)サッポロファクトリー

  サッポロビール工場の跡地に建設された大ショピングセンター。劇場、映画館なども入っている。いくつかのショッピングビルの集合体になっている。

  都心部にあるとはいえ、大通あたりから歩くには1kmばかりあり、少し離れている感じだ。地下鉄で大通から一駅、バスセンター駅まで行って、歩いた。日曜日に行ったのだが、雨天のこともあるが、思っていたほどの混雑じゃなかった。 

  一番期待していたのは、赤レンガ館のビール工場の展示。だが、これは期待はずれ。建物こそ昔の工場のままだったのだが、中身はほとんど、ほかの建物と変わらず、ビール工場としての展示も一部屋だけで、物足らなかった。

  レストランでは、ここでしか飲めないというかつて開拓使時代に作っていたビールの復刻版なども飲めたのだが、すでに14時を回り、いよいよ帰りの時間が近づいてきていたので、あきらめた。

  左は、期待はずれだった展示室。

 

 

 

  

地下鉄東西線で大通へ、南北線に乗り換えて、さっぽろへ。
 
(7)JRタワー

 札幌駅に着いたのは14時35分ごろ。予定では、JRタワーに上がったあと、14時55分か15時10分の快速「エアポート」に乗車するつもりだった。この時間だと、JRタワーはあきらめて、電車に乗るのが妥当だっただろう。

 が、せっかくきたのだから、、とJRタワーの展望室に行ってみることにした。

 だが、これが行きにくいのだ。JRタワーの下部はショッピングセンターになっているのだが、6階までは、ショッピングセンターのエレベータかエスカレータでいくのだ。そして、6階を少し歩いて、展望室へのエレベータに乗り換えるようになっているのだ。しかも、その経路がわかりにくかったのだ。

 南側、大通公園方向の展望。直線の道路から成り立っている街であることがわかる。テレビ塔が低く見える。

 左上の札幌ドームはわかるだろうか。

 展望室には、わずか15分ほどの滞在。それでも、東西南北それぞれの方角の眺めをじっくり眺めることができた。本当なら、展望室のカフェも使いかったのだが、、

 展望室を出たのは15時。このあと、大急ぎで、下に降り、切符を買って、ホームへ。15時10分発の電車はすぐにやってきたので、飛び乗った。

 電車は満員で、恵庭までは立っていた。

 千歳空港到着後は、チェックインをすませたあと、土産物店へ。土産を見ていたら、あっという間に時間がたち、ゲートに向かう時間になってしまった。

 

 帰りは、17時10分発の神戸行き。土産物屋で時間をとったので、早めの夕食を食べ損ねた。それで、ゲート付近の売店で機内で食べる夕食を買った。
 

 食事時とはいえ、機内で食事をしている人は見当たらない。ちょっと恥ずかしい感じはしたが、食事をした。そして、神戸空港着で、1泊2日の旅も無事終了。

 

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