1 日 目 後 半

 

    網走駅に到着後、すぐに今日の泊りの網走グリーンホテル。チェックインするためではないし、まだ、チェックイン時刻になってない。

  網走観光のために「ブルーチケット」というフリーチケットを購入するためだ。1000円だが、うまく使うと1500円分くらい乗れる。自分の場合は、1280円分の乗車だった。

  メチャ得、ってわけでもないが、使うに越したことはない。でも、このチケット、宿泊する宿でしか買うことができないのだ。しかも、指定された宿に限定されている。

  翌日、バスターミナルで、このチケットを買おうとして断られている人を目撃した。

  このチケットは、観光協会が発行しているもので、網走に泊まってくれる人を優遇する目的があるようだ。

  多くの観光客(特に団体旅行の場合)は、網走には泊まらず、他の温泉地などに泊まって、昼間におーろら号と監獄博物館を見るためだけに網走にくる傾向があると思う。その対策だから、指定の宿でしか買えないのもやむを得ないだろう。

  さて、駅前バス停に戻り、さっそく、施設めぐりの路線をフル活用して、展示施設を見て回る。なお、「ブルーチケット」を使うと、これから回る3つの施設あわせて、210円が割引になる。

  最初に行ったのは、北方民族博物館。シベリア東部やアラスカの先住民の生活や伝統文化を紹介する博物館だ。 

  

 

  右は、アザラシの毛皮でつくった防寒具。

  ここでは、到着30分後のバスに乗って、次の目的地、流氷館に行く予定だった。それにあわせて、急ぎ足で見てまわったら、自分が思っていたよりも展示物が少なくて、10分で全部回ってしまった。それで、もう1回、見て回り、時間調整。

 

 

  次に流氷館へ。ここはずっと前に行ったことがある。天都山の頂上にある展望台兼流氷の展示施設だ。

  ここも30分後のバスに乗車予定だ。入館するとまず大画面のビデオ上映があったのだが、これが迫力があり、12分間ずっと見た。

  そのため、あとは大忙しになった。展示は一瞬のうちにさっと見て、展望台へ。 

  

  右は、展望台から見た網走市街。そして、海は一面、流氷に覆われれていることがわかる。

  次に、流氷の体験室。低温で氷の保存されている部屋に入る。ここも一瞬で外出。

  バス停に向かう途中、かわいいゴマフアザラシの子供が飼われていたが、これも少しみただけでバス停へ。

 

  続いて、博物館網走監獄へ。ここは、見学時間がかなり必要と思い、前2つの施設は急いで見たのだ。

  ここは、1984年の開館なのだが、自分が網走刑務所を訪問(もちろん塀の外)のは81年で、そのときは、まだ木造の獄舎が使われていた。その直後に、改築され、木造の獄舎などが博物館になったのだ。いささか感慨をもっての訪問だ。

  入場すると、まずは、正門。 これは、実物をまねた再現建築。

  正門を入ると管理棟。

  この中で、甘酒が振舞われていた。熱々の甘酒をいただいて、暖まりながら、見学コースを考えた。

  全部、見て回る一般コースは60分とあったのが、実際は、説明を読んだりしながら進むと、60分でも無理で、結局、1時間30分後のバスに乗ることになった。

  こちらは、1991年まで使われていた釧路地方裁判所網走支部。この法廷は合議法廷(裁判官3人)で、ほかに単独法廷(裁判官1人)のもあった。人は人形。

 

 

 

 

 

  行刑博物館。網走刑務所の歴史を知ることができる。ゆっくり見て回ると30分近くかかった。

 

 

 

 

 

 

 

  上は獄舎で、独房の並んでいる建物。ほかに4人ほど収容の房が並ぶ獄舎もあった。右は、独房内。

  施設めぐりの路線バスの最終便に乗車。刑務所前で下車した。そして、正門へ。昔からこの正門を使っていた。正門だけは、改築後も昔のまま。

  昔、観光バスで回ったとき、刑務所前にも止まっていたので、土産物屋がバス停付近に並んでいたのだが、博物館ができてから寂れてしまったようだ。

  受刑者の作る製品を直売する店もあったのだが、ちょうど閉店の17時で入れずじまいだった。

  バス停に戻る途中、きれいな夕日を見ることができた。

  予定外の夕日に満足。

 
  網走駅前までバスに乗車したが、「ブルーチケット」の使えない路線なので現金払い。

  再びグリーンホテルに行き、今度はチェックイン。

  値段の安い宿(朝食つき5250円)なので選んだのだが、結構広くてよかった。

  50分ばかり、部屋で休憩。

  さて、これから特別なイベントがある。

  ネット上でおつきあいしていただいているかずのりパパさんとミニオフ会なのだ。

  かずのりパパさんも、同時期に網走を中心に旅をされることがわかり、夕食をご一緒させていただいたのだ。

  夕食場所は、ホテルから歩いて15分ほどの、居酒屋「和助」。海産物を中心にいろいろなメニューが楽しめる。  

  旅の話題を中心に盛り上がり、18時30分から21時まで、2時間半があっという間に過ぎさった。

  飲み物は、焼酎の水割り。1杯目は、鹿児島産の「和助」、2杯目は地元の「流氷一滴」。

  料理は、写真と同じ並び順で、

  刺身盛り「和助」  いかのごろ焼(いかみそ入りのいか焼)

  青つぶ       焼かき

  ザンキ(しょうゆ味の鶏から揚げ) 開きほっけ 

  続いて、「八点鐘」で二次会。ここは知らなかったのだが、かずのりパパさんに教えていただき、いってみた。

  店内は船をイメージしたつくりになっているのが特徴だ。

 

 

 

 

  ここでは「流氷焼」を注文。とろろ芋のかかったお好み焼きだ。

  そして、ホテルに戻り1日を終えた。

 

 

1日目前半へ   網走のトップへ   ユーラシア紀行のトップ へ   2日目へ