日 目

 

  朝食後、釧路駅へ。駅前ターミナルから8時出発の阿寒バスの「ピリカ号」に乗車する。観光バスでガイドさんの説明つきだが、途中の停留所で乗降が自由だ。

 

 

 

 

 バスは予約制で乗り遅れた人がいて、フィッシャーマンズワーフ、プリンスホテルを回ったあと、再度、駅前に戻り、その人を乗せて出発した。 

 まず、釧路湿原の北斗展望台へ。湿原の展望台はいくつかあって、ここのすぐ手前には釧路湿原展望台があったのだが、そこは専用の建物があり、有料。ここは、道端に展望スペースをとっただけのところで無料。

 湿原の中の様子は展望台からはわからない、やはり木道の整備されているところを歩くとかしてみないとダメだ。

 展望台の脇にはハマナスが咲いていた。

 
 1時間ほどかけてバスは摩周湖へ。弟子屈の街をすぎ、高度をあげていくと、霧がたちこめてきた。期待していた摩周湖の湖面との対面はできそうにない。

 第一展望台に到着。やはり霧のため、かすかに湖面が少し見える程度。摩周湖は周囲が絶壁で囲まれていて人を近づけない湖だが、その雰囲気が少しわかる程度だ。

 

 

 18年ぶりの摩周湖は霧。4回目だが4回とも霧だとは、、、、

 よっぽど、ついていない。1度しかきていないのに、晴れていたという人もいるのに。こうなりゃ、また来てやろうという気になる。

 
 摩周湖といえば、かつては透明度世界一といわれたが最近はあまりそういう話を聞かない。かつて40m以上あった透明度も今は30m台になっているらしい。だが、摩周湖と世界一を争っていたバイカル湖も透明度が低下しているので、まだ世界一ではあるかもしれない。

 レストハウスで摩周ブルーソフトをいただいた。わずかにリキュールが入っている。摩周ブルーとは、摩周湖の湖面の色のこと。ここから名前がついたのだが、湖面の摩周ブルーはどんな色なんだろう。

 わずかにリキュールが入っているが、説明書きを見ないと誰も気付かないだろう。味はサイダー味のソフトって感じだ。

 それにしても、14℃なのにそんなの食べるとは、、
 

 

 続いて、バスは美幌峠へ。途中、屈斜路湖が車窓から見えたりしていたのだが、美幌峠に向かって高度を上げていくと、またまた霧が立ち込めてきた。

 美幌峠は霧でこのありさま。本当は屈斜路湖が見えているはずなのだけど。

 まぁ、昔見たので、いいことにしよう。
 

 
 ここでいただいたのは、あげいも。いもはもちろんじゃがいも。でっかいじゃがいもだ。

 衣はホットケーキのような生地で、ちょっと甘めの味。
中のじゃがいもは、特に味はついてないが、いもそのもの甘味がよくわかり美味しい。

 北海道には3大あげいもがあり、美幌峠、石北峠、中山峠のあげいもが美味しいとガイドさんが言っていた。

 ここのレストハウスの入口付近で見かけない蝶?を見つけた。何なのだろう。

 
 美幌峠から下り、屈斜路湖に沿って進む。

 途中、屈斜路湖から流れ出す釧路川のはじまりのところ通った、

 よく見たら、確かに、水が湖から抜けて、流れ出しているのがわかった。このあと、この釧路川は釧路湿原の中を流れて、太平洋にそそぎこむのだ。

 

 次に行ったのは屈斜路湖の砂湯。さすがにここは霧がかかっていない。

 

 

 

 

 

  湖岸のあちこちで、穴が掘られ、そこに手を入れると湯が出ていた。だから、砂湯なんだ。納得。

 

 クッシー発見!

 ネス湖のネッシーになぞらえて、正体不明の屈斜路湖の生物?はクッシーと呼ばれる。1970年代に目撃情報がたくさんあったのだが、最近はあまりない。

 それでも観光客呼び寄せの役割を果たしているようだ。

 
 続いて、硫黄山へ。ここで昼食休憩となり、バスは1時間ストップ。

 だが、自分は、ここでバスを途中下車。ガイドさんに告げて、グループから離脱。こんなことができるのは、観光バスとはいえ途中での乗降が可能で、各区間ごとに料金が設定されているからだ。

 硫黄山では入口から写真を撮影しただけで、中には入らなかった。そして、硫黄山から1.5km歩いて、川湯温泉駅に向かった。

 
 急いだので、15分ほどで川湯温泉駅に到着。硫黄山から駅までの道は空気もきれいで歩いてよかった。

 川湯温泉駅は昭和5年建造のログハウス風の駅で味わいがある。この駅を訪問したのは実に約30年ぶり。形だけは覚えているが、ほかの記憶はない。当時は、川湯駅だった。

 その後、川湯温泉駅に改称されたが、改称されてからは行く機会がなかった。摩周湖や川湯温泉は行ったのだが、列車は利用していなかった。
 

 
 駅舎のなかのかつての駅事務室は、レストラン「オーチャード・グラス」になっている。昭和62年開業と歴史は古いが、自分がこの駅を訪問したのは、それより前だ。

 ビーフシチューが有名だが、列車の時間の関係で、すぐに食べられる自家製ケーキをいただいた。

 左下は店内。かつての駅事務室の雰囲気が残っている。

 下は待合室。この中がお店になっている。

 
 

 川湯温泉始発の1両の列車で塘路に向かう。乗客はこの駅からは自分を入れて2人だった。その後、摩周駅で数人乗車した。以前乗ったときは、摩周駅は弟子屈駅だった。
 

 

 

 

 

 
 1時間ほどの乗車で塘路に到着。ここからノロッコ号に乗るのだが、出発までの1時間半ほどを利用して釧路湿原の探索に出かける。

 

 

 

 

 

 塘路橋。車用の橋とは別に、歩行者&自転車用の橋があり、かつての鉄道の鉄橋に使われていたような感じだ。

 
 車道から別れて、湿原内の道路に入った。未舗装なので、たまに車が通るとすごい砂埃なのは困った。道の両側は、左のような原野だ。

 

 

 

 

 

 この花は何っていうのだろう。花はほとんど咲いていなかったが、この白い花はよく見かけた。

 
 釧路川を渡る橋まで行った。湿原内で釧路川を渡る橋はここだけなのだ。

 護岸工事をしていない自然のままの姿の川をじっくり眺めた。

 高低差が少ないく、一級河川としては珍しく釧路川にはダムがない

 ここで駅に向かって引き返すことにした。もう少し湿原の奥に入ってみたいのだが、短時間では無理だ。

 

 駅に戻ると、ノロッコ号はすで着いていた。ノロッコ号で着いて、湿原に向かう人たちもたくさんいた。

 乗車券は記念乗車券を販売していた。

 
 ノロッコ号は3回目。

 これで3大ノロッコ号(自分で勝手に名づけただけ)を制覇した。
・オホーツク流氷ノロッコ号(網走・浜小清水間乗車)
・富良野・美瑛ノロッコ号(旭川・ラベンダー畑間乗車)
・釧路湿原ノロッコ号(塘路・釧路間乗車)

 (ラベンダー畑は、上富良野町のファーム富田もよりの臨時駅)

 

 

 

 

 

 

 

 
 車窓からは、大きく蛇行しながら流れる釧路川が見えた。

 

 

 

 

 

 新旧2つの岩保木水門。奥に見えるのが昭和6年にできた旧水門。手前のが平成2年にできた新水門。旧水門は昭和8年から閉まったままで開かずの水門と言われている。

 
 釧路到着。釧路駅はホームからの地下道へのエスカレータ、階段に覆いがしてある保温タイプ。

 

 

 

 

 

 駅に近い和商市場に行った。目的は勝手丼。

 
 
 お惣菜屋さんでご飯を買 い、魚屋さんで刺身を乗せてもらう。

 市場は18時までなのだが、17時30分に間に合うか心配しながら駆け込んだら、かなりの店が片付け始めていたが、開いている店では、刺身が半額。

 200円のご飯をまず買って、700円分の刺身を乗せてもらって勝手丼のできあがり。半額ならウニも食べたかったが、すでになかった。半額にしていたから安かったが、通常価格なら1400円。ウニを頼めば、ご飯代共2000円ほどになるだろう。
 

 
 決して安い食べ物じゃない。行くなら、17時30分ごろがおすすめだ。安く食べられる。

 少し食べたりなかったので、はじめは、炉端焼きを食べに行こうかと思っていた。でも、ホテルでいったん休むと、もういいやと、ホテル(東横イン)で無料提供しているカレーでお腹を膨らませて、外出はとりやめ。

 出るのが面倒というより、寒いからだ。13℃。北海道でも一番気温が低いのが釧路だが、寒さ対策をしてこなかった。

 

 

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