1 日 目

 

  前夜は羽田泊で、羽田発の始発便で旭川へ向かった。

 旭川空港から旭山動物園行きの直行バスに乗車した。9時30分発の予定だったが、飛行機が少し遅れたので45分ごろに出発。

 途中はノンストップで動物園まで20分強だった。

 
 なかなか行く機会がなかった旭山動物園に行った。北のはずれの動物園がこんなに人気があるとはホントびっくりした。

 人気の秘密は、よく展示方法の工夫にあるといわれている。ホントそうだった。水中からペンギンの泳ぐのははじめてみた。

 山ろくに立地している特徴を生かして高いところから動物をみおろすとか、アクリル板を使って動物とお客さんとの距離を縮めて見せるとかうまくやっていた。
 

 それに、動物園のあの臭いがない。あの臭いがするだけで長くはいたくないが、ほとんど臭いがしない。

 あと、説明板や注意の看板の多くが手書きで、子供に呼びかけるような文体が多く、親近感を感じさせる。

 ただ、人気がありすぎて行列ができているところが多いのが難。一番、紹介されることが多いアザラシ館はあまりに長い行列を見て入るのをやめた。ほかにもいくつか並ばされた。
 

 

 園内で昼食。スープカレーラーメン。でも、カレーラーメンというメニュー名でいいようにも思うのだけれども。スープカレーというたほうが、人目を引くからかな。

 旭山動物園のあとは、ファンファンバスを使って旭川市内観光。ファンファンバスは、7〜9月の間、旭山動物園,旭川美術館,旭川市博物館,旭川市科学館など旭川市内の観光地を回る、途中下車自由の観光バス。1時間ごとに運行されていて、1日何度も乗車できる乗車券が800円。観光地の中には、乗車券を見せれば割引になるところもある。

 
 
 ファンファンバスでまず向かった先は、旭川兵村記念館。東旭川の旭川神社境内にあり、屯田兵の兵舎はじめ屯田兵村の歴史を物語る品々の展示が行われている。

 開墾と訓練を行う屯田兵の制度は明治6年にできているが、旭川に旭川・永山・神居の3村が設置されたのは明治23年。また最初は士族屯田だったが、明治23年に平民屯田となった。明治29年、3村の屯田兵からなる第3大隊をもとに第7師団ができた。第7師団は日露戦争に出征した。明治37年に屯田兵の制度は廃止された。

 
 次に向かったのは、北鎮記念館。旭川には 陸上自衛隊第2師団があり、その駐屯地の中に北鎮記念館がある。屯田兵時代から現代にかけ、旭川に駐屯した陸軍と陸上自衛隊の歴史についての資料が展示されている。

 明治29年、屯田兵を中心にして第7師団が作られた。その後、昭和20年まで北海道唯一の常設師団であった。旭川は北海道でのスキー発祥地である。北海道にスキーを伝えたオーストリアのレルヒの展示もある。 太平洋戦争終了時のソ連の侵攻の詳細もよくわかる。

 また自衛隊のPKO参加にかかわる関連の品々 写真、警察予備隊・保安隊の階級章など興味深いものがいろいろあった。

 
 最後の訪問地は旭川市博物館。大雪クリスタルホールの中に旭川市音楽堂、旭川市国際会議場とともにある。

 旭川の歴史と自然の展示をしているが、アイヌ関係の資料が豊富な感じだ。 屯田兵の入植が明治25年でそれ以後に急速に発展したことが驚きだ。第7師団が設置されたことが大きな発展理由ななんだとわかった。

 もう少し時間があれば、三浦綾子記念館や見本林なども行ってみたかったが、三浦記念館の閉館時間になってしまったのでホテルへ。

 
  

 

 

 

 

 

 

 泊りは、東横イン旭川一条通。一休みした後、近くの両国という居酒屋に行った。飲物は凄ビールにして、何種類か料理をいただいた。 内陸とはいえ、魚が美味しかった。

 

 刺身盛り合わせ1人前

 

 

 

 

 

                 ホッキ酢

 

 サンマ

 

 

 

 

 

            ビーフシチュー

 

 

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