3日目  坪 洲 島 ・ 浅 水 湾

 

  まだ暗いうちにホテルをチェックアウト。この日も、朝食は、ホテルから1分の彩龍船海鮮酒家で飲茶。

  まずは、シュウマイの具だけ取り出したような牛肉と野菜を固めたもの。

 

 

 

 

  飲茶では、代表的なえび入り蒸し餃子。中身が透けて見えるくらい、皮が透明に近いのが特色。

 

  魚の身を卵でとじたようなものがのっているご飯。干し魚の小さな切れ身が1つのっているのがポイント。

 

 

 

 

 

  はすの葉ご飯。ご飯はもち米でつくってあり、中華風ちまきのような感じ。

  前日も安かったが、この日はさらに安くすみ、HK$30(約480円)。

  さらに、この日は、日本のお年玉袋のようなものを渡してくれた。それも20枚入りのものをまとめて。

  香港でも「礼是(ライシー)」といって、旧正月に、お年玉を配る習慣があるらしい。ただし、大人であっても、目上の者が目下の者に配るとのこと。また、封筒はこのように赤いものを使う。金額は、HK$20程度と、多くはない。  

  前日と同じく、中環のフェリーターミナルに向かう。ただし、この日は、歩くのではなく、路面電車で中環まで行った。

  たまたま、乗ったのが新型のエコンつきの車両。新しい車両に乗れたのははじめて。

 

 

 

 

  外観もなかなかスマートだ。でも、昔ながらの車両のほうが、香港には似合っているようだ。

  中環付近では、歩道は2階部分に天井つきで発達している。かつては、こんなのあったのかなぁ。以前、来たときはなかったかもしれない。

 

 

 

 

 

  あまりに多くのタクシーの数にびっくり。

  フェリーターミナルの一番端には、九龍サイドとの間を行き来している天星小輪(スターフェリー)の乗場ができていた。

  ついしばらく前までは、スターフェリーは、少し離れた、皇后像広場のそばの埠頭を発着していたのだが、代わったようだ。中環の繁華街にでたり、路面電車への乗継などは、以前の埠頭のほうが便利だった。

  

 

  快速船で坪洲(ベンザウ)島に向かった。小さな島であるが、ある程度の人口があるようだ。

  ほかの島と同じく、平日とに日曜日の運賃が違うし、普通船と快速船がある。今回は快速船だ。

  港に到着してすぐに、街中を見て歩きに出発した。

  最初に、100年前の建物。右の建物は、100年以上建っているのだという。

  この建物の間口が面している側は、狭い商店街。間口側は、壊されかかっていた。

  商店街のでは、下の店で売っている正月用品の中に、豚の人形があった。そう、中華圏は、「猪」が「豚」を意味するのだ。ブタ年なのだ。

  商店街から、少し道をそれたところにあった、左下の建物も100年以上の歴史を持つという。右下は、商店街にアーケードがある部分があるのだが、このアーケードも清朝時代にできたものだ。

 

  さらに、商店街を端まで歩いた。この狭い通りが、この島では一番賑やかな通りのようだ。

  テイクアウトの飲茶屋さん。島民向けの店で、観光客とは縁がなさそうだった。

  漁船と間違えそうなこの船が、ランタオ島の愉景湾へのフェリー。背後に写っている建物が、中環からのフェリーが着くところで、別の埠頭を使用しているのだ。

  このフェリーを使って、熙篤会神楽院という修道院にも行きやすいのだが、この日は帰国日で、無理はせず、今回は行かない。

  で、愉景湾につけば、そのまま、愉景湾の街中を少し歩いて、別のフェリー乗場に向かい、中環に戻ることにした。

  地元客に密着したフェリーであることが、感じ取られた。

 

 

 

 

 

  愉景湾に到着。この湾だけ見ていると静かな田舎だという感じだったが、、

  少し歩くと、高級マンションが林立していた。見るからに香港のほかのエリアで見る高層住宅とは違う。このエリアに住んでいるのは、かなりお金持ちの香港人か、あるいは香港駐在の外国人だろうと思われる。

  このエリアは、湾の名前をとって、愉景湾(ユーキンワン 英名 ディスカバリーベイ)という。なお、このエリアはランタオ島にあるが、ランタオ島のほかのエリアではなく中環と直接に結びついているのが特徴。逆に、ランタオ島のほかのエリアとの交通は極めて不便そうである。

  

  愉景湾から中環へのフェリー。快速船であるが、ほかの区間のフェリーよりも大型である。

 

 

 

 

  ほかのフェリーより室内がきれいで、英語のアナウンスがあったのが他のフェリーとの大きな違い。実際、欧米系外国人や駐在風の日本人の割合が高かった。

  中環に戻った。これで、フェリーターミナルにある7つの埠頭のうち、今回の旅では、4つを利用したことになる。長洲島、南丫島、坪洲島、愉景湾だ。

  少し歩いて、路線バスターミナルまで行った。浅水湾行きのバスに乗車。

  最初、フェリーターミナルのすぐそばにあるターミナルかと思って探したが、そこではなかった。機場快線の香港駅の北側にあるバスターミナルから出ていたのだった。

  30分ほどで、浅水湾(チンスイワン 英名 レパルスベイ)に到着。バス停からビーチまで、ごく近かった。ビーチは500mほど続く。

  このエリアも外国人密度が高い。また、高級マンションの並ぶエリアである。真中やや左の茶色っぽい高層ビル群の中にその昔、アグネスチャンのマンションがあったそうである。その左手は、別荘が並ぶエリアになっていて、ジャッキー・チェンの別荘などがあるそうだ。

  ビーチを端まで歩くと、場違いのように、原色で彩られた天后廟があった。

  そこには、色つきの観音像が2体あったほか、少し離れたところには、神の像や赤い橋などがあって、一体何?って感じだ。

  このあと、再びビーチを引き返す。そして、バス道路に上がるのに、幅の狭い階段があって、そこから上がったら、何と、道路にでられないではないか。無理やり、手すりを乗り越えて、何とか道路に出たのだが、、  

  路線バスで銅鑼湾か湾仔に出ようと、待っていたら、ミニバスが停車し、何人かの客が乗車しようとした。行き先を見ると、銅鑼湾だったので、自分も乗車した。

  ミニバスもオクトパスが使える。路線バスとどう運賃が違うかは不明。

  香港の路線バス運賃の仕組みを書いておく。ある行き先のバスが、始発ではHK$8だったのが、途中でHK$6、HK$4というように減っていくのだ。始発から乗る人は、途中で降りる場合でも、終点までの運賃を払うのだ。

  銅鑼湾まで20分ほど。乗車したミニバスは、クリーム色中心に緑が屋根の部分に使われているものだったが、ミニバスのなかには、緑が中心のものや、クリーム色中心だが屋根が赤いものもある。何か違うのか?

  さて、昼食。翠華餐庁という店で、魚湯勝瓜班片湯飯なるものを注文。要するに、魚と瓜の切れ身が混じった粥だった。HK$42(約672円)。

  少し物たらなかったので、義順に入った。マカオに本店を持つ、牛乳プリン有名店だ。

  ここで、マカロニスープと暖かい牛乳プリンを注文。この店は、デザートがメインだが簡単な食事もできる。マカロニとヌードルは同じスープをかけているのだろう。マカロニ、牛乳プリンともに、HK$20(約320円)。  

  義順で食事を終えると13時。いよいよ、香港ともお別れの時がやってきた。

  銅鑼湾の地下鉄駅に降りる。2年前に訪港したときには、地下鉄のホーム側の扉はついていなかった。この2年間でホーム側の扉が設置されたようだ。

 

 

 

  香港では、キティちゃん人気が根強いようだ。地下鉄港島線中環駅から、東桶線香港駅に向かう長い連絡通路(400mくらいある)の途中にキティちゃん人形が置かれていて、撮影スポットになっていた。

  東桶線は、駅間距離が短いし早い。機場快線との共用区間だけとってみると、エアポートエクスプレスと同じ程度のスピードを出しているのだろう。

 

 

 

 

  東桶からは空港バスS1に乗車。中環からは1時間ほどで、空港着。香港駅でのチェックインとエアポートエクスプレスを利用すれば、あと1時間ゆとりがもてる。  

  予定通り、帰国便は出発。

  機内食は、シーフードを選んだら、カレー味だった。まあまあいける。

  今回の香港の離島めぐり、一味違った香港の旅になった。

  今回は、九龍エリアや新界エリアは全然、行く機会がなかったので、またやってきたいと思う。香港は、いろいろな楽しみ方ができていいものだ。

 

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