5日目    ソ ウ ル の 半 日

 

 いよいよ帰国の日になったが、午前中はソウル市内を見て回ることができる。8時前に旅館を出発し、まずは、腹ごしらえ。 旅館で早朝にパンも食べていたのだが、さらに、マンドックラーメンを食べた。インスタントラーメンを調理するもので、そこに、ギョーザと子餅がはいっていて、マンドックの雰囲気を少し味わえるラーメンである。

 このあと、「冬のソナタ」の撮影地のひとつ、中央高校へいってみた。地下鉄3号線の安国(アンクク)駅で降りて10分ほど歩いたところである。自分がいったときには、ちょうど日本からのツアー客がやってきていた。 校内は、6時から7時までと、16時から18時までの開放時間にしか入れない、という掲示が日本語でしてあった。そのため、写真をとって、すぐに去った。

 続いて、久しぶりに光化門にいってみた。初めてここを訪問したときには、まだ旧日本総督府の建物を解体する工事の最中であった。その後、訪韓しても、この地に行くことはなかった。光化門は、本来あった場所に設置され、修復も行われているようであった。

 このあと、光化門から南に歩き、アメリカ大使館の前を通ったのだが、相当な数の警官隊により厳重な警備であった。以前からこの一帯は警備が厳しいのであるが、この日はこれまでになく厳戒態勢がとられていて、警官隊の中を歩いていくような感じであった。このあと、教保ビルの地下にある、教保文庫という書店に行った。広いフロアが全面的に書店になっている。この書店でしばらくすごした。

 さらにソウル歴史博物館に行ってみた。この博物館は、数年前にソウル市内を徹底的に回ったときにはまだできていなかった。新しい博物館なので、新たな仕組みがいろいろ取り入れられていて、実物に触れると説明が画面に出る仕組みとかが目新しかった。古代からのソウルの歴史の流れがわかるようになっている。近代のコーナーでは、ソウルに走っていた路面電車の映像が興味深かった。

 博物館からは徒歩で市庁前広場を経て、明洞(ミョンドン)に向かった。明洞はソウルにくるたびにやってきているので、様子を見ないと落ち着かない。昼食は、明洞餃子でカルグクス。カルとは、手打ちということで、手打ち麺がカルグクスである。あっさりした味で、肉入りワンタンなどがはいっている。何度か入った店だが、値段がかなりあがっていた。

 このあと、ロッテデパートの地下でみやげ物を買う。いつも、軽いけどかさばる海苔を買って、そのまま帰路につくのが最近のパターンである。まずは地下鉄で金浦空港へ。そして、長い動く歩道を通って地上へ。そこから仁川空港行きのシャトルバスに向かう。空港までのルートも最近はいつもこのルートにしている。これが、早くて安い。

 空港に着いたのが、少し早かったので、チェックインのあと。ネットを楽しんだ。何と韓国へきてはじめて日本語で書けたのがここであった。たくさんPCパンを回って、どこも日本語で書くということができなかったが、最後の最後になって利用できた。出国のあと、機内食には期待できないので、腹ごしらえをしたりした。果たして、それは正解で、機内食は軽食がでただけであった。

 

 ソウルからの帰国便は日本航空のJL964。まもなく関西空港に帰着し、江原道を中心にした旅も無事終了した。

 

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