1 日 目

 

 77回目の海外脱出で初めての1泊2日の超弾丸旅行。また、訪韓は12回目だが、10年ぶりに金浦空港に到着予定。

 搭乗までの時間に、サクララウンジで朝食。金浦行きはチャーター便扱い。

 韓国行ってソウルしか行かないってのも4年7ヶ月ぶりで、久々にソウルを散策の予定。

 

 

 

 

 

 機内食は、空弁で韓国風鶏肉丼。飲み物は赤ワイン。ペットボトルにも慣れた。

 11時すぎに到着。入国審査場は誰も待たず、すぐに到着ロビーへ。10年のブランクがあったが、以前の記憶がよみがえる。10年前と同じ造りであることがすぐわかった。

 地下鉄9号線の乗場に向かった。4か月前にできたばかりの新しい地下鉄だ。

 ソウルの地下鉄には時刻表はなかったが、9号線にはある。そして、20分ごとに急行があることもわかった。

 そして、9号線のホームは空港鉄道と同一ホームで、空港鉄道との乗り継ぎは極めて便利にできている。

 

 

 

 

 地下鉄ホームのドアは9号線だけかと思ったら、しばらくソウルに行かず、知らぬ間に、ほとんどの路線でつけられていたのだった。

 金浦空港発11時30分の急行に乗車。通過駅が多く、さすがに早い。

 20分弱で鷺粱津(ノリャンジン)着。

 なお、鷺粱津以外の乗継駅では、9号線と他線との乗継通路に乗継用の自動ゲートがある(帰りは堂山から9号線に乗り継いだが乗継用の自動ゲートがあった)が、鷺粱津は1号線とつながっていない。そのため、運賃は打ち切り計算のようだ。

 9号線から地上にあがると1号線の鷺粱津。

 そして、そこにある歩道橋でKORAILの線路群を渡ると 水産市場の屋上。

 屋上から1階に下りると、広大な水産市場。これだけ広い水産市場ははじめて見た。東京の築地市場は行ったことがないが、同じような感じなのだろうか。

旅行前は、ここでサシミを食べようかと思っていたのだが、見学だけにした。すでに韓国では3回、サシミを食べていて美味しいのはわかっているが、この日はパス。

 朝食としてラウンジでおにぎり、そして機内食を食べたから、まだお腹が減っていないのだ。それに、夕食でタッカンマリを食べたいって考えていたこともある。

 写真を撮っていたら、ヒラメを見せて、食べていかないか誘いがかかった。いらないとポーズすると、今度はカニを見せられた。地下や2階には食堂があり、それぞれの魚屋は食堂と契約していて、魚を買うと食堂に連れていってもらえるらしいのだが、サシミはまたのときにしよう。

  水産市場を見た後、鷺粱津から1号線で一駅だけ移動し、龍山(ヨンサン)へ。途中、漢江を渡るが、渡るたびに初めての訪韓を思い出す。ここを渡ると、ソウルという印象が強く残っているので。

 右は、龍山からの中央線の列車。

 龍山からは、中央線で二村(イチョン)へ。この路線、ソウル市内では珍しく地上を走る路線だ。ここは、日本統治時代、京元線だったのだ。

 中央博物館は景福宮の敷地内にあった当時には行ったことがある。その前は旧総督府にあったが、そのころは知らない。景福宮の敷地内の博物館に行った時にはまだ旧総督府の建物があり、解体工事をしていた。

 その後、2005年に現在の中央博物館ができたが、その後、訪問する機会がなかった。今回、初めて訪問した。建物が大きな上、ゆったりとした展示で見て回るのに時間がかかった。

 どういうわけか、行った日は、無料観覧になっていてよかった。2009年いっぱい無料のようだった。

 1階が考古館、歴史館、2階が美術館Ⅰ、寄贈館、3階が美術館Ⅱ、アジア館となっていて、それぞれの館は10ほどのブロックに分かれていた。

 右は、美術館Ⅰで見た、ハングルの古文書。縦書きのハングル文書は今まで見たことがなく新鮮な感じだった。また、その当時も漢字を含んでいない文章だったことも意外な感じだった。

 有名な文化財は、美術館Ⅱに多く展示されているように思った。

 アジア館は、朝鮮半島以外の収集品を展示している。なかでも中央アジア関係が充実していた。自分にとっては、最初のウズベキスタン訪問に金浦乗継のアシアナ航空で向かったので、関心をもって見学できた。

 訪問した数日後から、インカ展が開かれる。これは、1週間後に訪韓していたら、見られたのでちょっと残念だった。インカ展の展示期間内に再度、訪韓する場合は、また来てみようと思う。
 

 
 そして、二村から地下鉄4号線でホテル最寄りの東大門運動場に向かった。

 左は、二村駅にて。ここで、ホームのドアはどの路線にもつけられたのだなとわかった。

 ところで、ソウル地下鉄の名物、もの売りが健在だった。

 左下の画像は、CDを売っているところ。 4枚セットで5000ウォンっていうから、約400円。

 以前は、座っている客のひざの上にものを置いていくもの売りもいたが、さすがに最近はそれはないのだろうか。

 車両の真ん中の部分で一通り叫んだあと、車両の端から端まで売りに歩く。その間、ラジカセで音楽を鳴らしている。終われば隣の車両に移っていった。

  地下鉄の「東大門運動場」(トンデムンウンドンジャン)という駅名は印象的な駅名だった。野球場とサッカー場があり、それらを「運動場」というのがとても印象深かったのだ。

 野球場は韓国のプロ野球が始まった球場だし、サッカー場はソウルオリンピックの会場になった。しかし、2002年のワールドカップでは、郊外の新スタジアムが使われ(ソウルワールドカップ競技場駅もある)、2006年を最後ににプロ野球も撤退した。

 2007年末にこの界隈を訪問した時には、巨大な競技場が閉鎖されたままで残っていた。

 ところが、この駅名が変わっていたのだ。新駅名は「東大門歴史文化公園」(トンデムンヨクサムンファコンウォン)。

 いつの間にか変わっていたのだなと思っていたら、はじめは気づかなかったが、あとで掲示を見つけた。

 それによると、なんと12月1日に変わったばかり。変わってから、5日目の12月5日の利用だった。

 競技場の撤去は終わり、今、何か工事をやっているなと思っていたが、歴史文化公園を作っているのだろう。

 ここは、50年ぶりによみがえった川、清渓川(チョンゲチョン)がそばにある。なるほどなと思った。駅名が変わったくらいだから、公園が姿を見せるのもそう遠くないだろう。

 この日、泊まるのは、東横イン ソウル東大門。

 今までソウルでの定宿は、インサドンのヨンビンジャンだった。2回目の訪韓のさい、旅館を探していて、たまたまここに飛込みでやってきたのだ。場所も宿の対応も良かったので、ソウルでの泊まりはずっとヨンビンジャンにしてきた。地方で泊まる時も、いつも飛込みで旅館に泊まっていた。

 前年末、韓国の東横イン第1号のプサン中央洞、本年7月には第2号のプサン駅前に泊まった。旅館よりは高いが、設備面はよく、たまたま日本でも東横インにはよく泊まっていたので、本年8月にできたソウル東大門に泊まることにしたのだ。現在、韓国に3店舗ある東横インの全部に泊まったことになる。

 結果はというと、今後も当面、東横インに泊まろうと思った。旅館よりは高いけど、一般のホテルよりは安い。そして部屋が狭い(これは日本の東横インでもいえることだが)ことを除けば、苦になることはあまりないから。

 ほぼ日本の東横インと同じで、自分にとっては、ネットが無料なのとミニPCを入れておける金庫があること(今回は1泊だから使っていないが)、冷蔵庫があること(ヨンビンジャンでも冷蔵庫はあったが、地方で旅館に泊まった場合はないこともあった)を評価した。

 ただ、今回、最も安いシングルAにしたのだが、ソウル東大門の場合、これは、地下なので、そのことは気をつけた方がよい。日本の東横インでシングルAがある場合は、エレベータの隣の場合なのだが、ちょっと違っている。予約のHPでも、窓がないことが記されていたが、地下室とまでは書いていないので、嫌な方は避けたほうがよい。

 ホテルには16時に到着。2時間ほど休憩し、タッカンマリの夕食に出かけた。

 タッカンマリは「鶏1羽」という意味。 鶏1羽をねぎ、じゃがいも、にんにくなどの野菜と煮込んで食べる鍋料理のこと。

 タッカンマリを食べに行った店は、「チンオックァ(陳玉華)ハルメ・ウォンジョ(元祖)・タッカンマリ」。清渓川の北側にある東大門総合市場のすぐそば。ほかにもタッカンマリの店があるが、ここが一番有名なようだ。

 左上は、店内の様子。行った時には、かなり客待ちしなければならなかった。番号札を受けとり、店外で待たされるが、番号が近づいていくると、店内の階段で待たされた。階段から撮影したもの。

 待つこと20分ほど。ようやく番がやってきた。1人の客は少ないが、いないわけではない。地元客が酒を飲みながら1人で座っているテーブルもある。

 席に着くと、まず、鶏が1羽、ドカーンと鍋にはいって出てくるが、これは迫力あふれている。鍋にはジャガイモとねぎも入っている。別皿で出てきたのが、トッポギ、ニンニク、キムチ。
 

 店員が鶏をハサミでジョキジョキ切ってくれた。そして、ニンニクとキムチ(皿の半分)、さらにトッポギを入れてくれた。

 唐辛子ペーストをどうするか聞かれたので、入れてもらったが、辛いのが嫌ならこれはいれなければよい。

 あとはグツグツと煮るだけ。鶏を切る作業は自分でしている客もいる。また来たら、試してみようかな。
 

 取り皿には、唐辛子ペースト・しょうゆ・酢・からしを混ぜて、タレを作りながらしばらく待つ。

 もういいかなと思い、鶏を食べようと取り皿にとったら、すかさず店員がやってきて、鶏を鍋に戻してしまった。まだだめだという。そして、まずトッポギを食べるように言われ、しばらくはトッポギとねぎを食べた。

 そして、いよいよ鶏。ほどよく柔らかくなっている。タレをつけていただく。ちょっとタレを辛すぎにしてしまったが、食べられないわけではない。

 
 1人で鶏1羽というのは、ちょっと分量が多い。普通の人は、1羽まるごと食べるのはちょっと無理だろうな。でも、食べちゃった。

 さらに、最後に麺を入れる。スープが少なくなっていたので、店員がスープを足してくれ、そこに麺を入れて煮る。この麺もタレをつけて食べる。

 いやぁ、満腹。美味しかった。
 

 食事後は、東大門にあるショッピングビルをいくつか見て回る。

 最初は、Doota!(ドゥータ)。

 ビルの前には、大きなイルミネーションがいくつか。

 しかし、寒い。気温は零下何度の世界。それで、ソウルではずチとネPットに手を入れたままだった。手袋、買おうかなとか思ったけど、昨年も手袋忘れて、成田空港で気づいて買ったりしていて、手袋ばかりたまるのもって思い、現地では買わなかった。

 Doota! の店内を見て、日本のショッピングビルと同じだなと思った。

 次に、Migliore (ミリオレ)へ。

 

 

 

 

 ミリオレは、10年前にきている。当時は雑然とした市場の雰囲気があった。今も、 Doota!に比べ、庶民的な感じのするショッピングビルではある。

 最後に apM へ。

 ここは卸売の割合が高いというが、市場とは全然違っている。

 このあと、市場の方にも行ってみようかと思っていたのだが、あまりにも寒くて、今回は市場はパス。

 このままホテルに戻って、1日目終了。 

 

 

ソウルのトップページへ   全体のトップページへ   2日目へ