1 日 目

 

  ソウルへ1泊2日旅行。1泊で行くのは、2回目だが、ソウル旅行のスタンダードになるかもしれない。ほとんど国内旅行と変わらない気分だが、あまりに気楽にしているとパスポートを忘れるかもしれないから、気をつけなくっちゃ。

 出発を前にサクララウンジで朝食。おにぎり、味噌汁、スープ、スパークリングワインという組合せは毎度。関空発の場合はいつもこの組合せだ。今回、スープがクラムチャウダーからミネストローネに代わり、スパークリングワインがロゼから白に変わるという変化があった。

 搭乗ぎりぎりまでラウンジにいて、搭乗開始のアナウンスを聞いてからラウンジをたった。搭乗機はB737-800。国際線にしては小さな飛行機だ。

 

 

 

  JL971。関空発金浦行きは、以前は8千番台の便名がついていたが普通の便名になった。

 エクゼクティブクラスにアップグレード。席はわずか12席。

 食事は「プレミアム空弁」。エコノミークラスの空弁より上等の空弁なのでプレミアムのようだ。筍の煮つけが入っているなど春らしい空弁だ。

 飲物は白ワイン。韓国線ではシャンパンは搭載していないようで白ワインにした。そのあと赤ワインにお代り。

 あっという間に金浦空港着。

 金浦空港から仁寺洞(インサドン)に向かう途中、永登浦(ヨンドンポ)に立ち寄って昼食。駅から近い松竹荘(ソンジュジャン)。

 シーフードのチャンポン。いかなどがたくさんはいっている。ただし、スープは真っ赤で激辛。口の中は火事だった。でも美味しかった。
 
 遅い昼食の後、ホテルに入るまでしばらく間があり、ブラブラ街歩きすることにした。どこに行こうか迷ったが、仁寺洞に行った。

 仁寺洞は李氏朝鮮のとき、両班の住む屋敷が並んでいた。王朝末期に両班が資金難から所蔵する品物を売る店をはじめ、それがきかっけで骨董品の街となった。今では、骨董屋のほか、伝統工芸の店、伝統茶を出すカフェ、土産物屋なども多く並んでいる。

 この街にやってきたのは、ここがソウルでは一番落ち着くことができる街だからだ。

 かつてソウルで泊まるときには、仁寺洞の貴賓荘(ヨンビンジャン)が定宿になっていて、夜の喧騒、一夜明けて朝の静けさのコントラストを楽しんだものだ。だが、最近は東横インに泊まるようになり足が遠のきかけていた。それで、久々にやってきたわけだ。

 左はホットクの屋台。ホットケーキの中に黒砂糖とはちみつを混ぜたようなものが入っている。900ウォン(約75円)。韓国のお菓子系屋台で売っているもののなかではこれが一番の好物だ。 中のはちみつが口の中に出てしまうと熱いので気をつけて食べないとだめ。

 左はサンジギル。仁寺洞にある人気スポットであるショッピングモール。

 かつて有名な焼肉店、迎賓ガーデンがここにあったのだが、火事で焼け、その跡にできたものだ。

 仁寺洞でも特に人が多い。中はらせん階段のように上がっていくようになっていて、その通路沿いに店が並んでいる。

 左はタプコル公園。いつ行っても老人のみなさんが集まっている。

 このあと、鐘路から東大門への移動はバスを利用した。

 バスはなかなか利用しにくい。どこに連れていかれるかわからないためと、お金をいくら払えばよいかわからないためだ。

 鐘路(チョンノ)から東大門まではどのバスであっても直進すると思うので来たバスに乗ればよい。

 またソウルのバスではお金のことは気にしなくてよい。Tマネーが使えるからだ。そして、鐘路から東大門の場合は、どのバスに乗っても同じくまっすぐ走るから、違うところに連れられる心配がない。最近はICカードを使う都市がうんと増えて、この点でもバスは使いやすくなった。

 でも、ちょっと失敗してしまった。渋滞でなかなか進まなかったのだが、そのうちに眠くなって居眠りをしたのだ。気がつけばすでに東大門を過ぎ、次のバス停であった。あわてて降りて、1停留所だが歩いて戻ったのだ。その距離が市内にしては少し長めだったのだ。ふぅ。
 東大門に着いて向かったところは、整備途上の東大門歴史文化公園。現状では約半分ができあがっていた。

 日本統治時代に撤去された城壁が復元されていた。城壁の向こう側はまだ工事中。ここは数年前まで東大門運動場(球場、サッカー場)だったところだ。
 また、2つのミュージアムとデザインギャラリーができていた。でも中の展示はまだ完成しておらず、展示はちょっと物足らなかった。入場無料なのだが、これで有料にするのはいただけないって感じだ。

 あと、アートギャラリーもあって、その外観もよく似ている。今年は「世界デザイン首都ソウル2010」らしく、このエリアをソウルのデザインの拠点に位置づけようとしていることがわかった。デザインってもいろいろな分野があるが、ファッションデザインに重きを置けば、東大門をデザインの拠点にしようってのはわかる。

 トンデムンウンドンジャンキニョムグァン(東大門運動場記念館)

 

 トンデムンヨクサグァン(東大門歴史館)

 泊りは、東横イン ソウル東大門。前回のソウル訪問時に初めて泊まったのだが、それに続き2回目。今後も利用すると思う。

 今までは、仁寺洞のヨンビンジャンを定宿にしていたが乗換だ。東横インは韓国でさらに展開しようとしているようなので、別の場所に開店したら、そこも利用しようと思う。

 前回は一番安い部屋をとったら地下室で窓がなく残念だった。今回もまたもや地下室になってしまったがやむを得ない。
 1時間ほど休んでから夕食に出かけた。

 向かった先は広蔵市場。広蔵市場は1905年つくられた韓国最初の公設市場。それまでは、市といえば○日市という日を決めてたつものだった。東大門のエリアにあるが、東大門市場が衣料品がメインであるのに対して、広蔵市場はありとあらゆるものが扱われている。

 とはいえ、行ったのは暗くなってからで、市場の入口を入ると人通りがほとんどなく、どうして?と思った。一時は、ひょっとして土曜日の夜だから店が閉まったいるのかなとか思った。

 少し歩くとにぎやかなところに出て、衣料品などの店は夜には閉まるのだということがわかった。にぎやかなところは、そりゃ大変なにぎやかさだ。

 通路の両側には食堂や店舗が並び、通路の真ん中にはずらりと屋台が並んでいた。その壮観さにあっと驚かされた。そりゃもう見たことがない屋台街だった。
 
 市場の一角に豚の焼肉で有名な店があるので行ってみた。

 店に入ると、テーブルの上には、肉を焼いた時の煙の吸い取り口がぶらさがっていた。
 食べたのは、豚の焼肉。丸くなっていて、それを切ったもので、オーライドというらしい。豚の焼肉ではサムギョッサルは食べたことがあるのだが、この種類ははじめてだ。

 

 

 

 

 

 2人前で400グラム食べた。枚数は15枚くらい。ちょうどいい量だった。
 

 牛の焼肉と同じで、葉っぱに包んで食べる。
  飲み物は、ソジュ(焼酎)をすすめられ、ソジュにした。

 1本あけたのだが、少し良い、足を少しふらふらさせながらホテルに帰った。

 このあと、持ちかえり用のパジョン(お好み焼き)を買って、ホテルに帰って食べた。 少しさめてしまったのが残念だったが美味しかった。今度は市場の店で食べてみよう。

 1日目、午後だけだったが、充実していた。

 

 

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