1  ル ア ン パ バ ー ン へ

 

 

  関西空港を1時25分に出発する深夜便に搭乗。まずは、バンコクへ。

 

 

 

 

 

  はじめに、おにぎりとサンドイッチの軽食が出た後、一眠り。目が覚めると、朝食タイム、、っても現地時間では、まだ4時なのだが、、魚の和食を選ぶ。

  5時15分、バンコク、スワンナプーム空港着。すぐに、バンコクエアのトランジットカウンターに行ったが、8時からあとに来るようにとのこと。8時までは、空港内をぶらぶらしたり、到着階の椅子に座って待った。

 

 

 

 

  9時前にトランジットカウンターでルアンパバーン行きの発券。その後は、バンコクエアのラウンジで待つ。バンコクエアのラウンジはエコノミークラスの利用客も利用できる。国内線のAピアの2階にある。

  7時間の待ち合わせをして、搭乗。バス連絡で、搭乗ゲートから遠く離れたバンコクエアの機体が並ぶ一角へ。

 

 

 

 

 

  12時40分の定刻を少し過ぎて出発。まずは、機内食。昼食は食べなかったので、ちょうどいい。

  14時すぎにルアンパバーン空港に到着。国際空港というにはあまりにも小さい。

  2007年からラオスでは日本人はビザが不要になった。そのため、アライバルビザの列にできる行列を横目で見て、すぐに入国審査のゲートへ。一番乗りだった。そして、すぐに空港の外に出てしまった。機外に出てから、ここまで5分。

  タクシーチケットを売っていたので、購入し、街中に向かう。5ドル。  

  今回は、宿を予約していなかった。そこで、ガイドブックから選んだ宿「サヨーゲストハウス」に車を向かわせた。

  15分で到着。部屋を見せてもらう。最安の20ドルの部屋を何部屋か見て、本館とは別棟になっている部屋を選んだ。

 

 

 

  このゲストハウスにしたのは、街の中心、寺の多い地区、メコン川などにほど近いからだ。20ドルで、シャワー、トイレ、エアコン、冷蔵庫がつき、1泊につきミネラルウォーターが2本サービスされる。ただし、朝食はつかない。自分の場合は、朝食は、もともと外食で麺を食べるつもりだったので、問題ない。

  1時間あまりエアコンのきいた部屋で一休み。16時に宿を出て、大通りを歩いて、街の構造を知っておくことにする。

  夕方とはいえ、強い日差し。帽子や日焼け止めが欠かせない。

  右の画像は、宿の前で撮影。歩いている人がいない、ひっそりした通りだ。この通りに夜店が並ぶとはまったく思ってもみなかった。なにしろ、ここは大通りじゃないから。大通りのシーサワンウォン通りは、この道の左手200mほどのところを並行している。

  上の画像の道は、300mほど前方で行き止まりになっている。旧王宮があるからだ。

  で、そこを左折して大通りに向かう前に、右折して100mほど歩き、メコン河畔に出てみた。

  メコン川は、中国のチベット高原に源流があり、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジアを経て、ベトナムで南シナ海に注ぐ、全長4000km以上の川(世界12位)。なかでも、ラオスを流れる区間は、関係国の中で一番長い。

  自分にとって、メコン川を見るのは3回目。そして1年ぶりの再会だ。昨年は、ルアンパバーンより200kmほど上流のラオス、ミャンマー、タイの3国の接するゴールデントライアングルからタイのチェンコーンまでをボートで下った。さらに、数年前には、ベトナムで河口に近いところを横断した。

  ルアンパバーンを流れるメコン川は、まだ川幅が500mくらいで、滅茶苦茶広いってわけではない。  
 

  10分ほどメコン川を眺めたあと、大通りに向かう。左は、メコン川から大通りに向かう道で、右手が旧王宮。200m先の突き当たりが大通りのシーサワンウォン通り。

  16時15分ごろだったが、一部でゴザを引いたり、テントを立てる準備がなされていた。この道も、夜店が並ぶとわかったのだが、派手な夜店だとはまだ予想できなかった。

  そして、この突き当りの大通りへ。さすがにルアンパバーンの中心街だ。交通量が多いし、観光客向けの店がずらりと並ぶ。

  右の画像がシーサワンウォン通り。この右手200mくらいの位置に、サヨーゲストハウスがある。

  この通りの両側に並ぶ店は、観光客向けの店が大半を占める。レストラン、旅行代理店、土産物屋、マッサージ屋などだ。

  トゥクトゥクや物売りからはさかんに声をかけられるが、ひつこくはない。

  さて、歩きながらバンコクエアのオフィスはどこだろうと顔をあげてみた。

  すると、たまたま、そこがバンコクエアのオフィス。帰りの便のリコンファームを済ませておく。

  バンコクエアのオフィスを含め、各店舗は木造で、伝統的な建築に準じて建てられてうるようだ。

  そのあと、旅行代理店を見てまわり、翌々日の日帰りツアーを催行している店を探した。

  旅行代理店は多いが、航空券やバスチケットをメインにしている店と、日帰りや泊まりのツアーをメインにしている店がある。

  そんな中から、右の画像にもたまたま写っている店に目星をつけておいた。画像の左側の店だ。訪問するのは翌日にしよう。

  さて、シーサワンウォン通りを今度は、旧王宮の入口のところまで行く。

  旧王宮の入口付近には、プーシーの丘とよばれる小高い山に上る上り口がある。麓からは150m、標高は700mほどだ。

  長い階段があって、少し上ると、料金所があった。10000キープとあったので、1ドルを渡したら、OKであったので、10000キープと1ドルが等価と思ったのだが、それは違っていたことをあとで知った。

  上は、丘の上から、メコン川方面を見たもの。建物は旧王宮。

  右は、南側を見たもの。川はカーン川。画像の左の枠外でメコン川に合流する。

  下左は、丘の上にあるタート・チョムシー。ここには入ることはできない。

  下右は、東側を見たもの。空港の滑走路が手に取るようにわかる。

 

  プーシーの丘の上では20分ほど休憩。17時30分近くになって、ようやく日にかげりが見えはじめて下山。ここからの夕日がきれいだそうなので、夕日まで待とうかなとも思っていたが、待ちきれなかった。

  丘から下りてから、シーサワンウォン通りをどんどん西に歩いた。途中、横道に入ると、小さな灯明があった。中にはライトが入っていて、夜になると点灯される。

  大きな交差点があり、ローカルスナックや果物の屋台がたくさん出ていた。食指が動いたがすぐに、夕食なので、別の機会にゆずる。この付近の店舗は、観光客向けの店と地元客向けの店が混在している感じだ。この交差点も通りすぎ、西に向かう。  

  ナンプ(噴水)のところまでやってきた。ここを過ぎてさらに西に向かうと、民家のエリアになり店は極端に減るようだ。翌日は、さらに西に歩いて、寺めぐりをしようと思うが、この日は、ここで引き返すことにする。

  この時点で18時だったが、まだまだ明るい。さきほどの大きな交差点で、今度はメコン川方面に行ってみた。

 

 

  メコン川に沿った道を東に進んだ。王宮の裏手まで戻ると、川岸に下りられるようになっていた。ボートを下りて、そのまま、坂を上がると王宮の裏門になっている。

  ここで、しばらく夕暮れを眺めた。メコン川の流れはゆったりしている。茶色い色はどのあたりで、土を削っているからなのだろう。

  18時30分ごろに薄暗くなってきた。メコン川に沿って数軒のレストランが並んでいる。そのどこかに入ろうと、順番に店頭に置かれているメニューを見ながら、一通りレストラン街の端まで行った。そして、同じ道をまた引き返しているうちに、暗くなった。

  そこで、「ブンナースック」というレストランに入った。ビアラオを飲みながら、注文の品を考えた。

  ビアラオは、ラオスのビールってことだと思っていたが、これは間違い。「ビアラオ」というブランド名なのだ。でも、ラオスで飲むことができるビールは、ごく一部で外資系のビールを置いている店があった以外、すべてビアラオだ。だから、一般的に、ラオスのビールって言ってもあながち誤りとはいえない。

 

 

  さて、このビアラオ、とても美味しいのだ。やや。水っぽい感じがする。ビールに氷を入れてとけたときのようだ。値段は、外国人向けのレストランで、大瓶が10000〜12000Kip(キープ)。日本円で125円〜150円程度か。地元客しか行かない店では、もう少し安いかもしれないが、ルアンパバーンでは、なかなかそういう機会がなかった。 この店では、10000キープだった。

  ビアラオにはダークもある。黒ビールだ。これも美味しい。アルコールが普通のビールは5%であるのに対し、ダークは6.5%と高めになっている。ダークは小瓶だが、値段は大瓶と同じ値段だった。逆に、ライトがあるはずなのだが、注文した店では置いてなかった。また、小瓶や缶入りもあるが飲んでいない。

  試した料理だが、まずはオラーム。

  肉と茸類、香草を主体とする野菜の煮込み。肉は、牛、豚、鶏とあったが、鶏にした。

  野菜としては、なす、いんげん、たけのこ、あと名前はわからないが青菜系の野菜。やや青臭い。

  酸味と辛味(唐辛子というよりは塩味)が混じっている。ルアンパバーン名物というので、注文したのだが、口にはあわなかった。
 

  次にラープ。

  ひき肉に、レモン汁、レモングラス、その他のハーブを混ぜ合わせるというもの。ひき肉としては、牛、豚、鶏、そして魚があったが、牛を注文した。

  これも、酸味と辛味(唐辛子というよりは塩味)が混じっている。オラームに似た味付けなのだが、こちらは口にあった。

  カオニャオのおかずにもってこいって感じだった。

  そして、ご飯。カオニャオといい、竹籠にで出される。ラオスのご飯は、もち米。ただ、日本のもち米とは違って、インディカ米のもち米だ。

  このご飯。手でつまんで食べるのがラオス流。手でつまんでも、べとべとしない。ただ、食べる前には、手を洗っておくのを忘れないように、、

  おかずがなくても、塩をふるだけでも美味しくいただける。それに、ビアラオを飲みながらカオニャオを食べるってのもなかなかいける。

  1時間以上かけて、メコン川に張り出したテラスで食事を楽しんだ。さて、代金は、ビアラオ10000キープ、オラーム20000キープ、ラープ18000キープ、カオニャオ3000キープで、合計51000キープ。10ドル出せば、49000キープのおつりだと思っていた。しかし、返って来たのは44000キープ。これでいいのだろうかと悩みながら、店を後にした。翌日、これでもいいことがわかりすっきりとしたのだが、、

  このあと、宿の近くのネットカフェでしばらく遊んでから宿に戻った。

  そのとき、宿の前の通りがナイトマーケットになっていて、地面にゴザを敷いた人たちがずらっと夜店を出していてびっくり。

  これだけ、夜店を出して、1人当たりどれだけ売れるのだろうかと心配するくらいのたくさんの夜店が並んでいる。

  宿に帰って、シャワーを浴び、翌日の寺回りのコースを考えるうちに眠った。

 

ルアンパバーンのトップ  ユーラシア紀行のトップページ  2日目