2 ワ ッ ト め ぐ り |
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早朝に托鉢を見た。ルアンパバーンでは、毎日6時〜6時30分ぐらいが托鉢の行列が歩く時間だ。だから、6時前に宿の番人を起こして、玄関を開けてもらって出発。6時40分くらいに宿にもどるというのが3日間の日課だった。 托鉢の布施は、ほとんどの人がご飯であった。ご飯はカオニャオだから、手にベトベトつかず、パラパラこぼれることもない。自分も物売りからご飯やお菓子を買わないか勧められたが、布施はしなかった。 |
この日は、ルアンパバーンの街中にあるたくさんのワット(寺)を見て歩きつつ、この街がどんな街か知ろうって日だ。托鉢の見学から帰ってから、1時間弱の休憩をとり、7時30分に宿をスタート。 ( )の番号は、見学したワットを見た順番。 (1)ワット・シェンモーン このワットは宿のまん前にある。本堂は閉まっていた。ラオスのワットは屋根が急傾斜のものが多いということだったが、それを確認。 |
(2)ワット・チョムコーン ワット・シェン・モーンは、地味なワットだったが、僧坊がたくさんあった。そうした中を歩いていったら、いつのまにか、ワット・チョム・コーンの境内に入っていた。 このワットの中庭には、きれいに手入れされた鉢植えが整然と並べられていた。 ここを過ぎると、王宮博物館の横の道に出る。王宮博物館の前を通りすぎ、朝食の麺を食べる店に向かった。 |
カオ・ピャック・セン。麺は米で作ったもので、米粉の太いものといってよい。スープは鶏のだしを煮込んだもの。カオは米、ピヤックはお粥、センは麺という意味。米のお粥の麺?、、どういうこと? 太い米粉の麺はモチモチっとしているのだ。それでお粥感覚の麺というわけだ。
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王宮博物館 1975年まで王宮であった建物。王宮当時の調度品などがそのまま保存、展示されている。入場料20000キープ。 この王宮は1909年に当時の支配国であったフランスによって建てられた。独立後も国王の住居として使用された。1975年に王政が廃止され、1977年元国王らは捕らえられて北部に送られた。その後、国立博物館としての公開されるようになった。 |
王宮博物館は内部の撮影禁止であったのだが、いろいろ興味深いものがあった。個人的には1957年に旧ソ連で発行された写真集が展示され、ちょうど、ヒワの写真のページが開かれていたのに目が集中した。ヒワは2度訪問していて好きな遺跡だ。その写真の時代には、とても大きな車輪のロバ車が使われたおり、あぁこんな時代があったのか、としばらく見とれていた。 正門を入って左側には、右の像があるが、これは1959年までの王であったシーサワンウォン王。その後ろで、夜、舞踊が催されるのだが、結局、見にいけなかった。 |
(3)ワット・マイ 王宮博物館の西隣のワットで、大通りのシーサワンウォン通りに面している。本堂の屋根が5層になっていて、傾斜が違っているのが面白い。 このワットは、境内は自由に入れるが、本堂だけは10000キープ必要。本堂内には金色の仏像がたくさん並んでいて、しばらく堂内でながめながら、身体を休めた。 |
このあと両替所で10ドルだけ両替。95000キープ。1ドル=9500キープが実勢で、前日のプーシーの丘のような大雑把なところでは、簡便に1ドル=10000キープとしているのかもしれない。先日の夕食の代金の謎もこれでとけて、すっきりした。 (4)ワット・フォンシャイ 大通りからメコン川方面に少し行ったところのワット。本堂は閉まっていた。市場の隣にあって、工事もしていたので、落ち着きがない感じだった。 |
このワットの隣の市場は小さな露店の並ぶ市場だった。ルアンパバーンの市場としては、街の西のはずれに大きな、タラート・ポーシーがあるのだが、そこは4日目に訪問するつもりだ。 左は肉屋。日が当たっている肉もあるが大丈夫なのだろうか。 下左は、とうがらしなどを売っている。 下右は、竹籠に入れて売っているメコン川?の魚。 |
ここで、右のおばさんから、赤米と少し色がついた白米をバナナの皮でつつんだものを売っていた。白い粉は甘みのする粉だった。 麺だけでは、少しお腹がすきかけていたので、これを買って食べてみた。カオニャオなのだが、甘い。 立ち食いで食べてみたのだが、甘みがついているのが、口にあわなかった。 |
(5)ワット・ホーシャン 大通りは西のほうではチャオフォーグム通りと名を変えている。その通りの南側で少し坂を上がったところにある。本堂は閉まっていた。
(6)ワット・タート (5)のワットの西側にあり、同じく坂を上がったところにある。入ってから、(5)とは中でつながっていることがわかった。わかっておいれば、中で移動したのだが、、本堂はここも閉まっていた。 |
(6)のワットのすぐ西にナンプ(噴水)がある。このあたりになると、地元民の家がほとんどで、観光客向けの店などは少ない。さらに西へ1kmほど歩いた。 (7)ワット・パバートタイ ここはベトナム風のワット。で、ここの特徴は寝仏があること。寝仏は、ミャンマーやスリランカで見たが、とても小さな堂の中に入っていること。だから、全身の撮影は困難だ。また、この裏庭はメコン川に面していて、眺めもいい。ここは入場料10000キープ。 |
(7)までは、宿から西へ西へと進んできた。さらに西に市場があるが、最終日に回して、街の南側のほうにあるワットを見て回る。 (8)ワット・タートルアン 右の塔はシーサワンウォン王が建立したもの。この塔に王の遺灰が安置されているという。本堂に入ることができ、しばらく休んだ。本堂には、金色をした仏像があり、されにその後方に、修復作業中のものがいろいろ置いてあった。ここは入場料10000キープ。 |
(8)から出たあとは、ひなびた民家が立ち並ぶエリアを歩いた。 (9)ワット・マノーラム ここの本堂は入れないのだが、入り口のところの狛犬のようなのがユーモラスな表情をしていて面白い。本堂は閉まっていた。 このワットを出たあとは、マノーマイ通りを東に進んだ。この通りも、シーサワンウォン通りほどじゃないが、観光客向けの店が、地元客向けの店に混じって営業していた。 |
(10)ワット・ウィスナラート 右はこのワットの境内にあるタート・マークーモという塔。日本語でいうと、すいか仏塔。上部が半円形をしていて、それがすいかの形に見えるからだというが、すいかには見えないのだなぁ。 この仏塔があるため、ワット自体もすいか寺の別名がある。この寺は観光客がおおいのか、境内に露店がでていた。本堂に入ることができ、20000キープ。高いぞ。 |
(11)ワット・アーム (10)から中庭を通って、こちらのワットに来ることができる。ここも本堂に入るのには、20000キープが必要。ちょっと払う気が失せてしまって、ここでは本堂は入らなかった。 本堂の入口には、角をつけたら鬼のようになる男の像が左右にあった。これもなかなかユーモラスだ。 |
(11)を出ると、プーシーの丘のすぐ南側であった。右の画像は、頂上の仏塔が光ってうまく写っていないが、仏塔がよく見えた。
(12)ワット・アパイ プーシーの丘の南側の麓の道路とカーン川との間にあるワット。本堂は入れないが、どうも新しいワットのようだ。 |
すでに1時を回り、お腹もすいている。カーン川に沿って、川に面したレストランがあり、入った。最初にビアラオを注文し、ゆっくりと料理を選んだ。
カーン川はゆったりした流れで時間がたつのも忘れる。反対岸まで100mほど。 |
ルアンパバーンサラダ。 どんなものかと思って注文したら、一見、ただの生野菜のサラダで、しまった!注文するんじゃなかったと思った。 海外の生野菜は避けたほうがよいと言われるし、こんなに食べて大丈夫なのかと一瞬思った。でも、食べると、ドレッシングが独特の味でどんどん食べていったって感じ。クレソンやミントが入っていること、ゆで卵が置かれているって言うのが、ちょっと珍しいかも。 |
ヨー・チューン(揚げ春巻)。 これは、文句なしに美味しかった。中に入っている具がジューシーで、汁がこぼれてくる。小籠包の春巻版って感じだ。ラオスにも生春巻があるようだが、揚げ春巻のほうがあちこちの店のメニューに見られた。 揚げ物で思ったよりも量が多かったので、ルアンパバーンサラダと一緒に注文して、あとでよかったと思った。全部あわせて55000キープ。 |
(13)ワット・タム・プーシー レストランを出て少し歩くと、山に上がる階段があった。ここを上がると、浅い洞窟に仏像を安置した石窟寺院があった。
上からは、カーン川がよく見えた。位置的にはプーシーの丘の少し下だ。ここからは、シーサワンウォン通り側に下りた。 |
(14)ワット・タムー シーサワンウォン通り側の麓に下り 、通りに出るまでにあるワット。小さな本堂があり閉まっていた。
(15)ワット・パプレー シーサワウォン通りを横断しメコン川方面に少し行ったところにある。ここも本堂は閉まっていた。 ここは、サヨーゲストハウスのすぐ近くでもある。ぐるっと街を一周してきたわけだ。このあとは、ワット・シェントーン方面に向かう。 |
(16)ワット・ノーン ここの本堂は入れなかったが、屋根が特徴的だ。金色をしている。境内で工事をしていたので、本堂も最近、工事をしたばかりかもしれない。
(17)ワット・セーン ここも本堂は入れなかったが、本堂の入口に狛犬のようなのがあって、とても愛らしい顔つきをしている。 このワットの堂のひとつに、手漕ぎのボートが保管されている。お祭りのときなどにだけ使われるのだろう。 |
(18)ワット・ソップ ここは本堂に入れたが無料であった。ちょうど、僧侶が境内の掃除をしているところであったが、もう仕事が終わったのか、座ってくつろいでいた僧侶もいた。
(19)ワット・スリムンクーン ここも無料で本堂に入れた。本堂に入るところには、白い怖そうな獅子が置かれていた。 |
(20)ワット・キーリー 大通りはこの付近ではサッカリン通りと名前を変えている。サッカリン通りを横断して、通りの南側のワットを見に行った。 ここは広い敷をもち、建物もいくつかあった。本堂は入れなかった。
(21)ワット・パカーン カーン川がメコン川と合流する地点の寸前にあるワット。とても古びていた。本堂に入れたが、年代物であることがよくわかった。このワットのところで大通りは終わっている。 |
大通りの終点のところから、草でわからなくなったような踏み跡があり、それをたどっていくと、カーン川がメコン川に合流する地点を眺めることができる。 手前を画像の右下から流れてきているのがカーン川。メコン川は、画像では右から左に向かって流れている。 このあと、メコン川沿いの道を少し歩き、メコン川側からワット・シェントーンに入った。 |
(22)ワット・シェントーン ルアンパバーンで最も有名なワットである。本堂の屋根は独特の形をしていて、一番美しいとも言われる。入口は3箇所あるが、メコン川沿いから入った。入場料は20000キープ。
本堂では、韓国人のツアー客に対して、僧侶が話をしていた。そのあとい読経がおこなわれた。このため、本堂の中を見て回るということができなかった。
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本堂の側面は黒地に金色で絵が描かれているのだが、地味。それに対して、背面には赤を基調にした派手なモザイク画がある。これは、黄金の木とよばれている。
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本堂の裏手には、上の画像の建物もある。これは、レッドチャペルといわれ、寝仏が納められている。この建物は全体がモザイク画で覆われている。 右は、モザイク画の拡大。 下は、寝仏。
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本堂から少し離れたところにある建物の中に船かな?と思ったものが保管されていた。 これは、船ではなく、シーサワンウォン王の葬儀のときに使われた黄金の霊柩車だという。どのように動かしのだろうかと考えてみたがよくわからなかった。 ワット・シェントーンの見学を終えたのが、16時30分。20箇所のワットなどを回るのに、食事時間も入れて9時間かかったわけだ。 |
このあと、大通りを宿の近くまで戻った。そして、前日に目星をつけておいた旅行代理店で、翌日のツアー(午前、パークウー洞窟、午後、タートクアンシーの滝)を申し込んだ。 この時点で17時だったが、夕食にはまだ少し早い。それで、旅行代理店の隣あたりのレストランでのどを潤した。 ビアラオのダーク。これは黒ビールだ。これも美味しい。アルコールが普通のビールは5%であるのに対し、ダークは6.5%と高めになっている。ダークは小瓶だが、値段は大瓶と同じ値段だった。
ビールで一息ついたあと、宿に戻ると、宿の前には、もう露店が並んで、営業が開始されたようだった。 このあと、夕食に出るまで1時間30分ほど、クーラーのきいた宿で一休み。 |
19時に宿を出て、「インドチャイナスピリット」というレストランへ。ここは、ナンプのところにあり、少し歩かねばならない。
19時30分から民族音楽の演奏があるというので、それにあわせて入店した。 |
注文したのは、ラオ・プレートというラオス料理のセットメニュー。 上段が、タケノコのから揚げ、サイ・ウア(ラオス風ソーセージ)、川海苔。 下段が、ルアンパバーンサラダ、ケーン・ソム・パ(魚のスープ)、フルーツ。 ほかに、カオニャオ、ラオスコーヒーがつき、別にビアラオを注文。ラオ・プレートは55000キープ。ビアラオは12000キープ。 |
さて、この料理だが、アラカルトで頼んだほうがよかったなと思った。料理自体は、美味しかったし、ボリュームもあったし、いいのだが、全体的に前菜がほとんどを占めているような感じなのだ。 川海苔、サイ・ウア、ルアンパバーンサラダ、ケーン・ソム・パは前菜だ。そしてメインにあたるものは、タケノコのから揚げだけ。そして、フルーツ。、、、とはいえ美味しかったしよしとしよう。 |
1時間あまりで満腹になったあと、宿へ帰る。王宮博物館の前の歩道だが、ところどころにくぼみがあって危ないのだが、街灯がないのでくぼみが見えにくい。それで、車道の端を歩いた。 宿の近くのネットカフェでしばらく遊んだあと、宿へ。シャワーのあと、明日の予定を確認したりしながら眠りについた。 |