郊 外 へ の ミ ニ ツ ア ー

 

 

  この日も一日のスタートは托鉢見物から。前日の見学で、行列が通過する時間やコースは大体わかったので、それにあわせていけばよい。

  前日と同じく、6時前に、宿の玄関で眠っている番人を起こして、玄関を開けてもらって、行列が見られそうなところに向かった。

  予想通り、行列がやってきて、写真撮影と見学。行列が終わりそうになると、後ろを追っていった。

  こちらは、行列の後姿。

  この道路の一番先の部分にあるのが、ワット・シェントーン。この寺ではたくさんの僧侶が修行しているようで、ワットの中の僧坊へと消えていった。

  自分は行列の最後の方を追ったので、行列の最後尾がワット・シェントーンの僧侶のグループになっているのかもしれない。ほかのワットの僧侶たちは、もっとはじめの行列で歩いて、自分たちのワットまで帰るのだと思う。

  行列の最後尾の僧侶の托鉢風景。

  10歳そこそこの子供の僧侶だ。子供たちにとって、僧坊での修行生活はつらいものに違いないだろうと思わざるを得なかった。

  行列を見終えると、いったん宿に戻って一休み。

  朝食は、カオ・ソーイにするつもりなのだが、店が開くのが7時30分なので、それにあわせて7時20分に宿を出た。

  麺の店に行くと、すでにテーブルがほぼうまっていた。かろうじて空いていた席に座り、カオ・ソーイを注文。

  カオ・ソーイの麺は米でできた太めの麺。米粉の太めのもの。スープには、肉味噌が入っていて、何ともいえない美味しい味をかもしだしている。

  前日の麺と同じく、野菜が山盛りついてくるほか、おこしのようなものを割って入れられるようになっていた。画像は、おこしと野菜を入れて食べる寸前の麺の姿。

  左は、麺の店での調理風景。

  カオ・ソーイは、前日に食べたカオ・ピャック・センに比べて辛く、コクがある。カオ・ピャック・センもあっさりしていて美味しいのだが、自分はカオ・ソーイのほうが好みだ。

  カオ・ソーイはタイでもあるのだが、タイのカオ・ソーイは、カレー味の麺で全然別の麺といってよい。

  パークウー洞窟ツアーの集合は8時になているので、急いで食べた。  

  麺の店から旅行代理店に向かう途中に小学校があった。朝礼なのだろうか。校庭に生徒が並んでいた。

  前日の夕方にもこの学校の前を通ったのだが、そのときに校庭を見ると、1つの屋台が店を開いていて、お菓子や飲み物を売っていた。校内で屋台が営業しているのを見るのははじめてだった。

  旅行代理店に着いたのは、指定されていた8時より少し遅れたが問題ない。出発は8時15分だから。

  やがてトゥクトゥクがやってきて乗車。この国では、トゥクトゥクといっても3種類あるようだ。このとき乗ったのは、バイクが前にあって客が数人乗った台車を引っ張るタイプ。

  ほかに、バイクの横に2人がけの台車がついているもの。国によっては、サイカー(サイドカーの短縮形だろう)と呼ばれているものだ。そして、トラックの荷台を改造して、客席にしたもの。タイでは、ソンテウと呼ばれるが、タイのソンテウよりは小型のものが多い。この旅では、3つのタイプのトゥクトゥクに全部乗ることができた。

  5分ほどでボート乗場に到着。初日にメコン川沿いにやってきたときに通った所だ。

  貸切料金だとパークウー洞窟往復が20ドルのようだ。ツアーの場合は、5ドルだった。ツアー参加者は4人だった。

  ちなみに、午後の滝のツアーも、トゥクトゥク貸切だと20ドルのようだ。ツアーなら1人5ドルで4人参加だった。

  だから、旅行代理店の儲けがあるのかちょっと気になった。

  乗場ではかなり待っているのに、ボートにはなかなか乗せてくれない。

  どうやら、申し込んだ旅行社の4人で1艘というのではなく、何艘かのボートの人数が平均化するように、グループが編成されるようだ。

  結局、自分と同じ旅行社で申し込んだ客のうち2人は自分と別のボートになり、別の旅行社で申し込んだと思われる客5人が自分と同じボートに乗ることになった。で、7人で洞窟に向かった。

  ボート乗場には何艘かのボートが横に並んで止まっていて、ボートからボートに乗り移っていき、乗船する仕組みだ。乗り移るのにも時間がかかった。しかも、自分のボートは一番、岸に近い側に止まっていたものなので、一番最後に出発した。

  結局、1時間を無駄に過ごし、出発は9時ごろになってしまった。で、次に心配になってきたのが午後の滝へのツアーに間に合うか、ま、置いてきぼりはしないだろうけど、昼食は抜かねばならないかも。  

  上の画像がボートの内部。席は16人分あった。小さなすわりごこちのよくない椅子に2時間座りっぱなしというのはつらかった。屋根つきで日よけ雨よけにはなるが、動くさいはかがみながら歩かねばならない。

  

 

 

 

  右は、浮かぶ燃料スタンド。ガソリンなのかディーゼルオイルなのかよくわからなかったが、ここで給油していた。

  

  メコン川の風に吹かれること2時間。11時ごろにパークウー洞窟に到着。25kmを2時間、ちょっと遅いな。

  この洞窟は、下の洞窟タムティンと上の洞窟タムブンの2つの総称だ。画像の右上にパカッと開いている穴が下の洞窟。ボートの屋根のすぐ上のあたりに見える道が上の洞窟にいたる道だ。

  ここの入場料は20000キープ。ボートを降りたところで徴収された。

  右は下の洞窟の入口から見たメコン川。

 

 

 

 

 

 

  左は、下の洞窟の内部。無数の小さな仏像や仏塔が置かれている。このあと、上の洞窟に向かった。階段や急な坂道を上がること15分ほどで到着した。

  上の洞窟の入口。ここで懐中電灯を有料で貸している。自分は懐中電灯を持参したが、ない場合はここで借りる必要がある。まぜなら、この洞窟の内部は真っ暗なのだ。

 

 

 

 

 

  洞窟の内部から入口を見たところ。

  こちらの洞窟も内部には、たくさんの小さな仏像や仏塔が置かれている。

 

 

 

 

 

 

  12時に洞窟を出発。ルアンパバーンに戻るのだが、途中、酒造りの村バーン・サーン・ハイに立ち寄る。右は、村に到着したボート。

  ラオスの焼酎、ラオ・ラーオをつくっているところ。

 

 

 

 

 

 

  販売されているラオ・ラーオ。赤いのと白いのがある。どちらも試飲したが、きわけて強力だ。 ヘビのはいっているのもある。

  村の中へ行ってみた。土産物屋が並んでいたが、どれだけ売れるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

  子供も酒造りの手伝いをしている。

  川から水を運んでいた子供もいた。バーン・サーン・ハイを出発は13時。

  このボート、のんびりと動くのでスローボートといい、別にスピードボートというのがあって、とても早い。

  自分の乗ったボートの「後ろからエンジン音が聞こえてきたので、スピードボートだと思い、カメラを準備していたら、その間に追い抜いていってしまい、撮影できなかった。しかし、かなり小さく、すごいスピードだ。しかし、乗りたくないなぁ。   

  昼食時間はほぼとれないと思っていたが、30分間、酒造りの村にいたにもかかわらず、帰りは行きと同じ所要時間である2時間でルアンパバーンに戻ってきた。川の下流に向かっての進行だったからだろう。

  14時にボート乗場に戻ってきた後、大急ぎで旅行代理店に向かった。14時15分が滝へ向かうツアーの集合時間だったが、それより早く到着。

  出発までにはまだ時間ある。それで、出発の14時30分に必ず戻ってくると言って、屋台食を調達に行った。

  食事をしている時間はなかったが、屋台で食べ物を買って、滝へ向かうトゥクトゥクの中で食べようというわけだ。

  まずは、クワイ・チー(焼バナナ)。5000キープだすと、小さいバナナ3本くれた。 甘酸っぱい味のする焼き芋のような感じの食べ物だ。

  次に、カオ・チー(五平餅のようなもの)。5000キープで1本だった。

 

 

 

 

 

  次は、カノム・チューン(揚げ菓子)。これは春巻の中身のようなのが入っていたが、甘いものがはいっている場合もある。5000キープで1個だったが、これは少し怪しい。

  これは名前が不明。春雨、野菜などが少量づつ葉に巻かれている。5000キープ札がなくなったので、1ドルだして、5000キープを返して欲しいとジェスチャーで示したのだが、わかってもらえず、1ドル分の品物を渡されたようである。

 

 

 

 

  左は、葉をむいたところ。

  これだけ買って、旅行代理店に戻ると、ちょうど14時30分の出発時間だった。

  トゥクトゥクには、欧米系外国人3人と一緒に乗車。

  その中で、今買ってきたものを食べづらかったのと、よく揺れて食べにくかったこともあって、食べるのは滝に着いてからということにした。

  タートクアンシーの滝の駐車場まで28kmで、1時間弱で到着した。滝へはこの駐車場から15分ほど歩く。入場料20000キープ。

  

  滝に行くまでに、なぜか熊の飼育場がある。熊が逃げないように、電気の流れている金網で囲まれた中に熊が数頭、飼われていた。

 

 

 

 

 

  さらにしばらく歩くと、水の音が聞こえてきて、滝が近いことを知った。

  滝に到着。最近、見た中では 大きな滝で見ごたえがあった。

  自分の撮影している位置は滝壷から30mくらい離れているのだが、水しぶきがずいぶんかかってきていた。暑かったので、気持ちは良かった。

  

  滝にほど近い場所にベンチなどがあり、そこで先ほどの屋台食を食べた。

  そのあと、一休み。涼しくて気持ちが良い。なぜか、滝のあたりには、アカシアがたくさん咲いていた。

  17時前に駐車場に戻ったが、ほかの客はまだだった。待っている間に、駐車場に面したレストラン兼土産物屋でココヤシの汁を飲んだ。

  客がそろったのは17時30分ごろ。客の1人は、滝の上のほうまで行こうとして、足を滑らせたようで、ドロドロの格好をしていた。

  全員そろうと、すぐに出発。

  途中、モン族の村で一時停車。ドライバーが見るかと尋ねてきたので、見たいという声があがり、10分間停車することになった。

  ここでも、子供が一生懸命働いていた。

  家のつくりからして、とても貧しいことがよくわかる。土産物を売っていたが、ほとんど売れてないように思えた。

  18時30分ごろにルアンパバーン到着。申し込みをした旅行代理店の前で解散となった。

  いったん宿に戻り、1時間ほどでシャワーを浴びたり、翌日は帰国日なので荷物の整理をしたりした。だが、荷物整理ははかどらず、食事から戻ってから、寝る前に続きをすることにした。

  

  19時30分ころに夕食をとりに外出。この日は、宿から100mほどのところにあるレストラン「パークファイミーサイ」へ行った。

  ここは見た目には普通のレストランだったが、この街では高級ところのようだ。ガイドブックでもこのレストランが一番最初に書かれている。

  何はともあれ、まずビアラオを注文。ビアラオを飲みながら、注文の料理を考えた。今までのレストランよりも値段が高い(たとえばビアラオが15000キープ)が、最終日だ、食べたいものを食べようと思った。

   タム・マークフン。

 パパイヤの細くきったものにトマト、なすなどを混ぜたサラダ。

 これは、かなり辛く、食べきることができなかった。

  サイ・ウア。

  ラオス風のソーセージ。前日のレストランで食べて、あまりにも美味しかったのでまた注文した。

  ビアラオにとてもよくあう。

  これは料理名がわからなくなってしまった。魚の細かく刻んだものを、みじん切りの野菜とともに、塩味で煮てある。これにゆで野菜をつけて一緒に食べるのだ。

  塩味が強いのが気になったが、カオニャオのおかずとして適していた。

  カオニャオ。

  特に注文したわけではないが、この店では、赤米が刺されるようだ。

  ガイドブックには、ちょっと高級なレストランでは赤米がでてくることもあると書かれている。

  ここは値がはり、ちょうど10ドルだった。

  この日もネットを楽しんだあと、宿に戻り、最後の夜をすごした。

 

 

2日目  ルアンパバーンのトップ  ユーラシア紀行のトップページ  4日目