3 今日こそブッダパーク

ナンプ・コーヒーで朝食のあとブッダパークへ

  上左  この日は、ホテルの朝食をパスして、外食にした。ホテルから歩いて2,3分のところにある「ナンプ・コーヒー」は軽食のとれる店としては有名店だ。

 上右  ちょうど氷が運びこまれるところだった。なるほど、袋詰めで毎日届けられるのか。飲食店の氷についてはどんなつくり方しているか気になっていたのでちょっと安心。

 左  店の名前からは喫茶店が想像されるのだが、実際は古いローカルな食堂だ。ただし、コーヒーも出していて、店側としては”コーヒーも出しているんだぞ”って主張したいのだろう。 氷も主にアイスコーヒーなどに使うのだろう。

 5年前のガイドブックを持っていったのだが、シーンマイ(肉団子スープ)のモーニングセットが人気と書いてあったので、注文しようと思っていたら、メニューにあるモーニングセットの写真にはシーンマイが入っていない。で、尋ねてみると、シーンマイはやっていないのだという。

 それで、カオピャック・センを注文した。カオピャックは米の細い麺で、どうやら前日に入った店ではセンレックといわれていたものと同じらしい。鶏のから揚げを切ったものと野菜が入っているが、前日の店のように野菜が大盛りででてくるわけではなかった。それでも、ライムが小さい茶碗に入れてだされたので、しぼった。スープは薄味でテーブルの調味料で味つけするのは前日の店と同じ。12000kip。美味しかった。

 朝食のあと、ホテルに戻って、チェックアウト。出発が夜なのでレイトチェックアウ したかったのだが、レイトチェックアウトの制度自体がなく、12時を超えて部屋を使う場合には、1日分の部屋代が必要だということだ。チェックアウトして荷物は預かってもらうことにした。

 午前中は、ブッダパークのリベンジ。バスターミナルに向かい、14系統のバスに乗車。前日は車掌が乗っていたが、この日はワンマン。友好橋の少し手前でバスを止めて、ドライバーが運賃を集めてまわっていた。

 さて、友好橋のイミグレに到着。前日は、出国エリアの近くで下車させられたが、この日は入国エリアの近くにあるバス乗場での下車であった。

 画像の後方に写っているのが、乗ってきたバス。その20mほど前に、ブッダパークを通るミニバスが止まっていた。前日はこの2台の間に、バスターミナル行きのバスが停車していて、尋ねた車掌が、前へ、と言ったのを、すぐ前のバスだと間違ったのが原因だと判明した。このミニバスも系統番号は14で大型バスと同じで、同系統だが乗り換えということを理解できた。

 上左  ボロいミニバスだったが、こちらにも日本の援助によるバスだということが表示されていた。

 上右  ミニバスに乗車して出発を待つ。20分ほど待たされた。この間に、バスターミナルからやってきた大型バスは2台やってきて、出国客を吐き出していた。このミニバスは30分間隔くらいの運行なのだろう。

 左  途中でメコン川のすぐそばを通る区間があった。対岸はタイのノーンカイ。

 20分ほど乗車してブッダパークに到着。山手のほうかと思っていたら、メコン川沿いに位置していた。 友好橋からの運賃は2000kip。友好橋までのバスとあわせると8000kipだ。

 ミニバスには友好橋を出てから小僧たちが乗車してきたのだが、ブッダパークの前で、小僧たちも下車。ブッダパークで遊ぶためにやってきたようだった。

ついにやってきたブッダパーク

 (15)ブッダパークの入口。画像の右側に屋根だけ写っているのが入場券売場。入場券が5000kipでほかにカメラ料金が2000kip。ここでは、カメラ料金を払って撮影をすべきだ。何せ、面白いものがいっぱいあるので。

 ラオス語では、ワット・シェンクアンというらしい。1958年にブンルアという坊さんがつくったいう。その中身はというと、笑いのとまらない仏像や仏像とはいえないような像がたくさん置かれた公園だ。それでブッダパークという。この坊さん、のちにタイに亡命したのだが、メコン川をはさんだノンカイにここと似た公園をつくっている。こちらも行ってみたいものだ。

  入場して、まず最初に目に入るのが、巨大なカボチャ型の丸い建物。

 口から入って、上に上がれることもわかった。なぜわかったのかというと、先ほどの小僧たちがすでにカボチャの上にたどりついて騒いでいたから。自分も中に入ってみた。

 下左  中に入ると、その中に別室のようなのがあり、そこには何だか仏像らしきものが。

 下右  中には急な階段があって、上の階や屋上に行ける。

 屋上からの眺め。敷地内いっぱいにいろいろな仏像やとても仏像とは言い難い像がたくさん置かれている。

 下左  寝仏。

 下右  以下は何がなにやらわからない像のオンパレード。どうやら人魚の仏像だ。

  上左  これは何でしょう。意味不明。

 上右  体が蛇になった仏像だろうか。

 左  30分ほどブッダパークの中を見てまわった。たまたま出口の近くの仏像を見ていたのだが、ブッダパークの前の道にミニバスがやってきたではないか! 反射的に入口を出て、50mほどを疾走。バスは少し走りかけたのだが、バスに向かって、大声でストップ! と叫んだ。気づいてくれたようで、少し行ったところで止まってくれた。このミニバスを逃すと、次のバスは30分ほど後になるだろうし、いつやってくるかもわからない。それで、このバスに乗れたのはラッキーだった。

 イミグレに到着する少し前に友好橋の下を通った。

 この橋はタイ領の手前まで歩いていくことができる。その場合は、イミグレからは歩くことはできず、この付近にある上がり口から入らねばならないという。本来はここで下車して、上がり口を探して、そこから橋を中間地点まで歩く予定だったのだが、前日にブッダパークに行けず、半日を無駄にしてしまったので、橋を歩くのは取りやめたのだ。

 友好橋のバス乗場に到着。ブッダパークから乗ってきたミニバスはバスターミナル行きの大型バスの横に止まった。

 どちらも14系統。同じ系統だから、このような形での乗継が本来の姿であろう。前日もこのような形でミニバスが止まっていていてくれたなら、乗り間違えることもなかっただろうに、と少し残念であった。

 ビアラオ工場があったので撮影した。

 5年前のガイドブックには工場見学ができると書いてあり、見学しようと考えていた。出発の寸前になって、工場見学はもう行われていないとわかり、とりやめにした。それでも工場が見たかったので、ずっと車窓を注意してみていた。

 まもなくビエンチャン市街に入り、バスターミナルに戻った。

ラオス料理三発目とお寺めぐり第二弾

   上左  バスターミナルに戻ったあと、昼食をとりに向かった先は、タート・ダムの近くにある「スックビマーン」。入り組んだ路地の中にあり、少しわかりにくかった。

 上右  まずビアラオでのどをうるおす。

 左  サイ・ウア。ラオス風のソーセージで、酸味がきいているのが特徴。

 タム・マークタン。

 タム・マークフンがパパイヤのサラダだが、パパイヤをキュウリに代えたもの。辛さについては何も聞かれなかったが、かなりスパーシーであった。

 クア・パック。

 ラオス風の野菜炒め。チンゲンサイ、ホウレンソウ、ニンジン、それにインゲン豆のようなもの、キャベツのようなものなどが材料。味付けはオイスターソースや魚のエキス、ごま油などが使われているようだ。

 そして、カオ・ニャオ。タム・マークタンやクア・パックはカオ・ニャオによくあった。
 昼食を終えるとすでに14時を回っていた。

 (16)ラオス国立博物館へ。訪問者のほとんどいない博物館であった。

 このあとは、観光客のあまり行かないようなローカル寺院を見て回った。

 (17)ワット・ミーサイ。本堂が黄色く塗られているのが特徴。境内には小学校があって、子供がたくさん遊んでいた。

 (18)ワット・ハイソーク。セーターティラート通りの北側にある。本堂の入口や窓に仏像のようなものが彫ってあるのが特徴。本堂の入口に龍の上り口がある。
 (19)ワット・オントゥ。ここも本堂の入口に龍の上り口がある。
 (20)ワット・インペン。ここもセーターティラート通りのすぐ南側にある。本堂の壁面の装飾が美しい。
 (21)ワット・チャンタブリー。ここはメコン川に近い。さぁ、夕陽もまもなく見られそうだ。またメコン川の土手に行ってみよう。

ラオス料理四発目そしてお別れ

  ローカルなお寺をめぐってメコン川沿いの道路に出た。日没まではまだ2,30分あったのだが、土手でしばらく休んで日没を待った。

 やがて日没。この日はかなり水平線に近いところまで夕陽を眺めることができた。

 下左  日没のあと、初日に行った「ナーンカンバン」へ再び行くことにした。

 下右  例によって、最初はビアラオ。

 上左  最初に野菜が運ばれたきたのは初日と同じ。初日よりもやや少ないが、量が多くても食べきれないので、この程度のほうがよい。

 上右  昼食に引き続き、カオニャオを注文。おかずとよくあった。

 左  ラープ・カイ。鶏肉のラープ。今回、ラープは、牛、豚、鶏といただけたが、魚は食べることができなかった。今度は魚のラープも食べてみたい。

 クア・パック。昼食に引き続いて野菜炒めを注文した。昼食のときと違うのは、トマトが入っていること。それに汁が多く出ていた。味は同じようなものだった。

 ゆっくり食事を楽しんだ後、水が出てライトアップされているナンプを見てホテルに戻った。19時30分にホテル着。預けておいた荷物を受け取り、ロビーで荷物の整理。いよいよホテルを去る。

 ホテルの前の空き地がタクシーのたまり場になっていたが、このときも止まっていた。メータータクシーだったが、空港は定額制になっているようで50000kipだった。

 15分ほどでワッタイ空港着。すでにチェックインが始まっていて長い行列ができていたが、自分の場合はスターアライアンスゴールドの資格を持っているので1人待っただけでビジネスクラスのカウンターでチェックインできた。

 上左  この空港では保安検査、出国審査は出発の1時間前にならないと始まらない。そのため30分以上待った。ようやく保安検査、出国審査を終えて、向かった先は共用ラウンジ。ネットも使うことができた。

 上右  最後のビアラオ。はじめての小瓶のビアラオだった。夕食を終えたばかりなので食事はパス。

 左  21時45分発のタイ航空バンコク行きに搭乗。

 バンコクまでは50分ほど。あっという間の飛行だが、国際線であるため、機内食はしっかり出る。

 メインは、チキンを辛く味付けしたものと野菜。お菓子はネーブ・サーリー。とうもろこしとカオニャオからつくった甘いお菓子。あと、水とオレンジジュース。

 水平飛行になって配り始め、そのあとコーヒーやお茶を配り、そのあとすぐに回収していた。短い飛行なのに、きっちり食事を出すのは立派だ。

 

 上左  バンコク到着後、乗換口を通って、到着エリアから出発エリアへ移動。出発エリアではロイヤルシルクラウンジへ。1時間ほどラウンジでくつろぐことができた。

 上右  帰国便は福岡行き。特典航空券で関西行きがとれず、福岡乗継しかとれなかったためだ。

 左  搭乗はバス連絡でタラップから上がった。

 搭乗後まもなく軽食と飲物が出た。軽食はサンドイッチだったがパスして、飲物だけいただいた。

 その後、機内は消灯され、3時間ほど浅い睡眠をとった。

 福岡到着の1時間半ほど前に朝食。オムレツか粥かの選択だったが、オムレツにした。

 定刻どおり福岡に到着。連絡バスで国内線ターミナルに移動し、ANA伊丹行きに搭乗して、この旅も終わった。

  ところで、ANA伊丹行きは搭乗マイルが加算されていた。特典であるにもかかわらず。 ANA特典では、国際線に含まれる国内線区間でマイルが加算されるというミスがよくあるとネット情報で知っていたが、まさか自分もそうなるとは思っていなかった。うれしいミスだ。

   

 

 

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