6   サ ピ 島

 

 前日とまったく同じ朝食を食べ、9時30分に迎えがくるまで待つ。その間にレイトイチェックアウトの申し出をしておく。18時まで部屋を使って、50RM(約1750円)だから、安いものだ。この日はサピ島に行くので、部屋の金庫などを使いたい。

 9時30分に迎えがやってきた。車の向かった先はシャングリラ・タンジュンアル・リゾート。このホテルの敷地内に、トゥンク・アブドゥル・ラーマン公園の島のひとつ、サピ島へ向かうボートの乗場があるのだ。

  

 乗場からは、コタキナバルの水上集落が見える。KKにもあったのかぁと初めて知った。

 この乗場でシュノーケリング用具一式も借りていくことになっているようだ。

 この乗場からは、マヌカン島へ行くボートも出ている。どちらも1時間に1本。

 サピ島に行くボートは毎時30分の出発になっているので、しばらく待つ。

 このボート、そんなに速いとは思ってもみなかったのだが、しばらくすると猛烈なスピードを出し始めて、びっくりした。

 さて、サピ島まではそんな距離はないのだが、島に近づくにつれて、天気が悪くなってきて、顔面に横殴りの雨と海水の水しぶきが当たってくるって感じで閉口した。

 幸い海水浴向けのいでたちだったので、何ともなかったのだが。で、20分ほどで到着したが、島の天気は雨。

 着いた桟橋には、入島料をとり帰りのボートの時間を確認するところがある。自分の場合は入島料は払っており、連絡はきちんといっていたようで、帰りの時間の確認だけでよかった。

 右の画像中、小屋の向こうが桟橋になっている。左手がツアー客(自分もだが)の昼食場所。右手がこの島一番の海水浴場になっている。

 だが、15分ほどは雨宿りをしていた。11時ごろ、雨がやみ、行動開始。

 レンタル用品であるゴザを敷いて場所を確保して、 さっそく、海に入る。

 シューノーケリングもなかなかコツが必要で、マスクの中に水が入って、曇ってしまったり、海水を飲み込んだりした。

 ライフジャケットをつけるとなかなかうまく進まず、また、フィンをつけたまま立つのは結構難しい。

 魚にパンくずをやったりすると、たちまち魚の大群がやってくる。

 マスクを通して見る魚たちの大群にただただ驚いた。多くの魚、それも熱帯魚が見られるとは思ってもみなかったから。

 もっとも、いろいろな魚が見られるというわけではなく、下の魚ばかりだ。何という魚なのだろうか。

 水中の撮影は、デジカメの水中撮影用品などは持っていないのできない。

 岸のすぐ近くでえさをやっている人のところにいって、波しぶきに気をつけながら、水上から撮影した。

 波打ち際からわずか数メートルのところで熱帯魚の群れを見られるとは、思いもよらなかった。画像左は、そのときのものだ。
 

 さて、1時間半ばかり海に入っていたら、早くも昼食タイム。

 このときにやっかいなのが、荷物。自分のものは最低限度のものしか、持ってこなかったのであるが、レンタル用品一式をどうするかだ。

 する必要があったのかどうかよくわからないが、念のために、ボート会社かレンタル用品会社かと思うが、自分と一緒に島に渡ってきているスタッフに荷物を預かってもらって食事をすることにした。

 ツアー客は、取扱い会社ごとに決められたテーブルで食事するようになっていた。自分の場合は、別の時間のボートでやってきたオーストラリア人と一緒だった。

 彼らは、かにが苦手らしく、手をつけようとしない。最終的には、彼らのかにも自分の胃袋へ。えびや魚も好きそうじゃなく、チキンやソーセージを主に食べていたようだ。

 サピ島は小さな島で、1時間ほどで一周するトレイルもある。

 食事後、トレイルを少し歩いたが、予想以上に悪路の上、蚊が多く、少し歩いただけですぐに引き返した。ジャングルが手付かずでのこっている。

 下左はトレイル。下右はトレイルを少し歩いたところの岩石海岸。

 トレイルから引き返し、預かってもらっていた荷物を受け取り、午後も1時間半ばかり海で楽しむ。

 右で、遠くに見えるのがKK。下は、キナバル山。

  午後は、特に何もせず、ライフジャケットつけてただ浮かぶのを楽しんだ。 

  何も考えずに、ただ浮かぶ、、とても幸せなひとときだった。

 15時15分のボートで帰るということだったが、15時に桟橋まで行くと、今度のボートに乗船するのが、自分とスタッフだけだったようで、すぐに出発。途中、上の写真もとれた。

 レンタル用品を返すと、迎えの車はきていて、すぐにホテルに戻った。このあと19時45分の便でクチンに向かうので、ホテル出発は17時45分にしよう。すると、2時間ばかり余裕がある。入浴し、荷物の整理をしていたら、あっという間に時間が過ぎ、休む間なし。17時45分にレイトチェックアウトし、タクシーで空港へ。ターミナル1ということを念を押す。

 チェックインをすませたあと、空港内KFCにて夕食。ご飯ものがあったので注文。

 このあと、出州検査をして、ゲートへ。出国検査と出州検査のブースは兼用になっている。

 セキュリティエリア内に入り、あることに気付いた。KK空港では、各便の行き先や時間を表示する装置がないのだ。搭乗券のゲート番号だけがたよりだ。

 ところが、何と、ゲート変更があった。英語、中国語、マレー語で案内しているのだが、よく注意していないと、案内を聞き漏らす心配もあるので要注意だ。

 クチン行きの便は、中国の広州発。そのため、KK・クチン間は同じ便に、広州からの国際客とKKからの国内客が混乗していたが問題ないのだろうか。

 この便では、機内食はなかったが、クロワッサン風のサンドイッチと飲み物が供せられた。

 クチン到着は21時前。まず、入州検査だが、サラワク州の場合は、新たに入国カード(入州カードをかねている)を書かねばならない。この点がサバ州と少し違う。

 
 荷物を受け取り、チケット式のタクシーで2泊するハーバービューホテルへ。

 明日の午後はサラワク・カルチュラル・ビレッジに行こうと思っていたが、ホテルでも、ツアーを斡旋しているようなので、明日の朝申し込むことにしよう。

 部屋は、先ほどまでいたKKのホテルに比べるといろいろ見劣りする。まぁ、値段からして当然だが。

 シャワーを浴びて、すぐに休んだ。

 

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