5 ポーリン温泉とキナバル公園
この日は、終日、ポーリン温泉とキナバル公園への1日ツアーを出発前に申し込んでいる。8時30分に迎えが来るので、それまでに朝食。 ごく普通のビュフェ方式の朝食である。よくもなく、悪くもないというところか。 朝食時にわかったのだが、このビバリーホテルは、日本人のパッケージツアーがよく使うホテルだということ。ボルネオへ来て、はじめて多数の日本人に出会った。 |
混載ツアーだと聞いていたが、実際にはほかの客はなく、車をチャーターしたうえにガイドがついているようなものだ。 ポーリン温泉まで2時間30分ほどだが、1時間ほど経過したあたりから、キナバル山の雄姿が見え始めた。 キナバル山の頂上付近は、かなり急傾斜である上に、メインの山頂以外にも、峰になっているところがいくつかあるのが、下界からもはっきり見てとれる。 |
キナバル山は、最高峰が4095mと4000m級の山である。マレーシアではもちろん、東南アジアで一番高い山でもある。 1時間30分ほど走ったところにビューポイントがあった。塔の上から眺められると同時に、この塔から200mほど離れたところに道路と同じ高さの展望台もある。 まず、この塔に登って撮影したのが下の画像だ。目の前にキナバル山が迫っている。このあと、トイレにいって、(ちなみにここのトイレは0.2RM(約7円)必要であったが、ボルネオにきてはじめての有料トイレであった)そのあと、道路面にある展望台に行った。この間、わずか10分ほどであったが、キナバル山の山体の全体が雲に覆われて何も見えなくなっていて、びっくりした。 |
右の画像ですでに、山の中腹と背後に雲があるのがわかるが、10分後には、山がまったくみえない状態にまでなっていたのだ。 ここの標高は1000mを越えていて、やや涼しいなぁと思った。 このあと、30分少々でポーリン温泉だ。かつて日本軍が掘りあてたという温泉だ。
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11時前にポーリン温泉着。悲しいかな、到着して車を降りたとたんに雨が降ってきた。 まず、キャノピーウォークに向かうが、傘をさして、左の場所から30分ほど歩いた。
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キャノピーウォークはダナンバレーで経験済なので、楽に構えていたが、こちらのほうがよくゆれた。 |
ダナンバレーのに比べて、幅が狭く、両側が金属製ではなく、ネットになっている分、歩きにくい。 1つの吊り橋の長さはダナンバレーのほうが長いが、地面からの高さはこちらのほうが高い。 吊り橋は5つあったが、3つ目の橋を渡ったところから、先は整備中のためいくことができなかった。 このときは雨が降っていて傘をさして歩いたいた。だが、キャノピーウォークでは、傘をさすことはしなかった。ロープに傘がからんだりしたら危険なので。だから、ずぶ濡れに近いような状態になった。 なお、ここでは、1つの橋ごとに、歩けるのは5人と決められていて、最初の橋のところでは係員が人数を数えていた。2つ目の橋からは、客の自主管理のようだった。 |
キャノピーウォークを終え、ふもとの温泉に戻ると、雨がやんだ。 屋外の浴場を利用しようと思っていたので願ってもないことだった。特別料金を払えば、個室の温泉が利用できるのだが、ここでは屋外の開放感を楽しみたいと思っていた。 で、着替えて、まず右側の風呂に入ろうとして失敗。これは、冷水のプールだった。で、 すぐに、温泉のほうに移動した。 |
屋外の温泉は無料で、左のように4つの小さな浴槽がくっついたものが、全部で7つあった。 ここに湯と水を注いで入浴するようになっていた。 下左は、湯船の中。結構深く、湯を注ぐのにも時間がかかる。湯は緑色がかっていた。 下右は、自分の使った浴槽。自分の足を記念撮影。 |
右は、屋外の温泉の全景。この左手に屋内の個室風呂、撮影している自分の背後に冷水プールがある。 下左は、1つだけあった、集団入浴?用の温泉。ここは、常に湯が入っていて、あまり深くない。日本の旅館の温泉に似ている。 下右は、温泉の源泉。入らないようにという注意書きがあるが、近づくだけでも熱く感じる。源泉の湯は、緑色をしている。 |
ポーリン温泉に着いたのは11時前だったが、キャノピーウォークと入浴にそれぞれ1時間ほどをかけたので、すでに13時を回っている。 ビュフェ形式の昼食だったが、すでに料理が空になっている皿や、見るからに残り物といて感じで取るのがためらわれる皿などもあったのが残念だった。おまけに、飲み物は有料でしかもかなりの値段がついていた。そんなわけで、ボルネオ滞在中の食事としてはここが最低であった。 |
続いて、ラフレシアを見に行った。 ラフレシアは、直径1mほどの世界最大の花として有名だが、見ることができたのは直径50cmほどのもの。 とても臭いということを聞いていて、覚悟して近寄ったのだが臭いはしていなかった。とはいえ、どす黒い感じの赤で、少し気味悪い花だ。 ぶどう科の樹木の根に寄生する植物で、茎や根はなく、直接に花が咲くという。 |
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上左は、つぼみ。つぼみも結構な大きさだ。 上右は、枯れた跡。花が咲いているのは3日程度だという。 左は、この建物の裏手でラフレシアがみられる。個人の家の裏庭のようなところを開放して、入場料をとっている。1人20RM(約700円)で、結構な副収入になっているのだろう。なお、ツアー代金には含まれていない。日によって、見学できたりできなかったり、できても、場所によって入場料が違うからだろう。 |
さらに、30分ばかり走って、キナバル公園へ着いたのが15時30分ごろ。すでに展示施設は閉館していた。 で、植物園だけを見学。 植物園のほうも16時までということで、急いで見る羽目に。もっとも、実際は16時30分ごろまで見学していたが、とくにせきたてられることもなく落ち着いて見ることができてよかった 。 ここの標高は1620mで、半袖ではやや肌寒く感じる。 |
このあと、ガイドの説明つきで高山植物を見て回ったのだが、英語の名前を教えてくれてもわかからないやとばかりメモをしなかった。 これは失敗、英語でメモをしておき、あとで調べるようにすべきだったと反省。しかし、今となってはどうしようもない。画像だけを列挙していく。 |
右のだけは、唯一わかる。ウズボカズラ。食虫植物だ。 袋になった葉の中に昆虫をおびきよせ、いったん袋の中の液にふれたら最期。昆虫は、その粘液から逃れることができず、そのうちに溶かされてしまうという恐ろしい植物だ。
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植物園を去りかけたころから、付近の様子が急変。ひどい霧に覆われた。ちょっと先がほとんど見えないといった状況。 でも、10分ほど走り、高度が下がってくると霧もなくなった。あとは、行きよりもスピードだしたのか、2時間ほどで帰着。18時30分すぎにホテルに戻れた。 車中、ほとんど、睡眠タイム。 ホテルに帰り着くと、隣のインドネシア領事館で何やら式典をやっていた。 |
でも、謎が2点。1つは、インドネシア国旗は赤と白なのだが、ここで掲げられていたのは青と白。もう1つは、62という数字がかかげられているのだが、これは1945年からの数字。とすれば、独立宣言の日から数えて62年目ということなのか。 このあと、しばらくしてから夕食に行こうと思い部屋で休んだ。が、何と、3時間も熟睡してしまった。起きたのは22時 を回っていった。それで、もう夕食を食べに出る気力もうせてしまい、この日は、持参した菓子類を食べて、夕食にかえた。 |