日目 マルタ 到着&ヴァレッタ散策

 

 

 フランクフルトからマルタへは9時30分発のルフトハンザ便で向かう。7時30分すぎには空港に着きたいと思い、7時前にホテルをチェックアウトし、駅へ。ホテルの朝食は7時からだったのでパス。Hbf地下駅からSバーンで空港駅へ。

 空港に着いて、チェックインのあと保安検査。シェンゲン協定のおかげでまったく国内線と同じで出入国管理がないんで楽である。ルフトハンザのラウンジへ行って、朝食をいただく。簡素だが、ハム類が何種類かある。

 以前、フランクフルトのルフトハンザのラウンジではネットが有料で使うのをあきらめたことがったのだが、いつのまにか無料になっていた。

  第1ターミナルの中でもAはルフトハンザ専用のエリアになっている。ルフトハンザばかりが並ぶのは壮観。搭乗したのは一番手前のもの。

 機内食はパスするつもりだったが、フルーツとヨーグルトだったのでいただいた。

 定刻より10分ほど遅れてマルタのルア空港に到着。この空港には搭乗橋はなく、どんな場合でもタラップと連絡バスを使うようだ。

 ターミナルに入ると、出入国管理や税関もあったが、わずかにある英国からの便などで使われるだけで、大半のシェンゲン協定国からの便では、その横を通っていくだけ。

 荷物を受け取って外に出ると、頼んでいたタクシーのドライバーが待っていた。出発の数日前に宿からメールがあり、タクシーがいるか聞いてきたので頼んでおいたのだ。空港から宿のあるサン・ジュリアン地区までは20ユーロという協定料金になっている。

     

 

 

 

 

 

 

 

 30分ほどで、サン・ジュリアンのゲストハウス、ソグディアナに到着。1泊45ユーロで6泊予約している。夏のマルタはかなり宿泊費が高く、ゲストハウスを選んだ。

 ヴァレッタではいい宿が見つからず、サン・ジュリアンにしたが、レストランや商店が多くて便利だった。ただ、どこに行くにしても、たいていはバスを利用するなら30分かけてヴァレッタまで出なければならないのが少し不便であった。

 宿で荷物を置いて、支払いを済ませて、すぐに出かけることにした。ここで、宿の主人から考えてもみなかったことを聞いて、びっくりしたのだ。

 自分がマルタにくる1ヶ月ほど前の7月4日、マルタのバスで大変化があり、ボンネットバスが廃止されたというのだ。

 宿にくる途中、タクシー車内からボンネットバスを見かけず、あれ?と思っていたのだが、まさか廃止とは。

 宿から100mでサン・ジュリアンの中心に出る。

 

 ヴァレッタへ向かうために乗ろうと思っていたバスが出てしまったので、次のバス停まで歩いた。

 そこはスピノラ湾の入り込んだところで、感じのよい海岸べりだ。

 そしてやってきたヴァレッタ行きのバスに乗った。計画をたてていたときにはこれがボンネットバスだったのだが、、

 夏のバカンスシーズンに先がけてバスが入れ替えられたようだ。それにしても有名だったボンネットバスが新型に変わったとはびっくりした。

 同時にバスの系統が大きく変わり、ガイドブックに書いてあるバスの番号はまったく役に立たず。

  サン・ジュリアンからヴァレッタまでは5kmほどだが、30分近くかかった。ヴァレッタのバスターミナルには新型バスが終結していて、バスがボンネットバスから新型に一斉に替わったことがわかる。

 バスターミナルは1から15までの乗り場に分かれていて、系統ごとに乗り場が違う。ここで12ユーロの1週間券を購入した。売り場で買うと厚紙の券がでてくるが、それでも1週間後にはボロボロになりかけていた。

 バスターミナルはヴァレッタの街の入口に位置している。そして、バスターミナルに隣接してシティゲートがあるはずなのだが、、

 シティゲートがなくなっているではないか。現在工事中でシティゲートが解体されてリニューアルされるようだ。本当ならこの画像の位置にはシティゲートという門があるのだ。2012年までこの工事は続くようだ。ここにはインフォメーションがあったので立ち寄るつもりだったが、なくなっている。

 ヴァレッタの街は細長い半島にある。根元の部分から先端に向かって街が海に突き出ているような感じだ。

 突き出ている街にあるメインストリートがレパブリック通り。商店が軒を連ね、とてもにぎやかな通りである。

 ちょうどこの時期、クラシック・ワイン・フェスティバルが開かれていることもわかった。

 レパブリック通りを突き進んで向かったのは、聖ヨハネ大聖堂。巨大な聖堂で、画像の右の塔と対照に左にも塔があるのだが、撮影することができなかった。

 この画像が聖堂の正面なので、ここから入るのではなく、レパブリック通りにある聖堂美術館から入るようになっていた。

 マルタ騎士団の富と力を象徴するような大聖堂である。16世紀後半の建築。

 大聖堂の内部。金銀で装飾され、天井のドームや床の大理石には絵が一面に描かれ、とても豪華な内装である。

 大聖堂に隣接して美術館があり、順路どおりに歩くと美術館に入るようになっている。美術館で見たかったのはカラヴァッジョの絵。いくつかの絵が掲げられていたが、撮影禁止。

 このあと海岸べりに出て、ローアー・バラッカ・ガーデンに行った。ギリシャ神殿風の建築物がある公園。

 日陰のベンチで30分ばかり休んだ。

 この公園からの眺望はすばらしい。湾をはさんで反対側にスリーシティーズのヴィットオーザの聖アンジェロ城がよく見える。この城は入場できないので、ここから見たほうが全体がよくわかる。

  道路を隔てて南側には別の建造物があったここは上がらなかったのだが、後日通りかかったときに見たら、戦争慰霊碑だという。おそらく第1次、第2次世界大戦時の英連邦兵士の慰霊碑じゃないかと思う。
 次に向かったのはアッパー・バラッカ・ガーデン。

 ローアーは海に突き出たヴァレッタの街の先端に近いが、アッパーは根元に近い部分にある。計画をたてたときにはたいした距離じゃないと思っていたが、実は高度さが少しあって、会談や坂をかなり上がってたどり着いた。

 水道橋風の建造物があり、ワインフェスティバルの会場のようで、夜の開店に備えて、準備が行われていた。

 ここも眺めがよく、ベンチに座って、30分くらいぼぉーっとして時間が過ぎていった。

 この画像は、湾を隔てたスリーシティーズのひとつセングレア。

 スリーシティーズは湾を隔てて水平距離はわずかだが、バスで行くと30分以上かかる。小船を使う方法もあるようだ。ともかく後日行ってみることにした。

 ヴァレッタでは他のところにも行ったみたが、16時30分をすぎるとほとんど入場できず、宿に戻って休んだ。

 17時30分ごろに宿に戻り、20時ごろに夕食に出かけた。スピノラ湾の一番奥には屋外レストランがあり、感じがよくって行ってみた。

 ところが満席で、待っている人もたくさんいた。6泊するので、翌日来ることにして、この日はすいているレストランに行くことにした。

 サン・ジュリアンはレストランが多くあって食べ物には困らない。この点はヴァレッタに泊まるよりもいいと思う。

 どこに入ろうか探していたら、wagamamaという名の店を発見。メニューを見ると日本料理店ではなく、中華風とタイ風をごちゃまぜにしたようなメニューで、先ほど見た屋外レストランよりも安い。それに、かなり混んでいて人気店であるけれども、待つ必要があるほどでもない、ということでこの店に入ってみた。

 入ってみてさらに面白かったのは、店員がカタカナでワガママと書かれたTシャツを着ていたこと。何で、ワガママ?ってつっこみたくなる。意味は知っているのだろうか? 

 

 

   ビールを飲みながら、注文する料理を考える。マルタのビールでは、CISK(チスク)というのが代表的ビールのようで、チスクにした。

 

 

 

 注文した料理の名はわからなくなってしまったが、エビや牛肉や野菜をココナツミルクの入った辛いスープで煮たものを食べた。

 マルタ初日はマルタ料理を食べそこなったが、まずまずおいしいものを食べられた。

 宿に戻って1日目終了。電波が弱いのが難点だったが、ネットも無料でできた。なお、フロントの前まで行けば強い電波があり、弱すぎるときは遠征したこともあった。