13  チ ワ ワ  

 

チワワ犬は見つけられなかった

クリール発6時30分のバスでチワワに向かった。 チワワへはできれば鉄道で向かい、チワワ太平洋鉄道の全線を走破したかったのだが、チワワ行きの2本の列車は夕方以降でおまけにいつやってくるかどうかわからず、チワワ到着が深夜になる可能性もあったので、バスにした。早朝 の出発であったため、この日は朝食をとることができなかった。次のバスになると9時15分発となり、チワワからサカテカスに向かう夜行バスの出発時間によっては、チワワで町歩きする時間がほとんどとれない可能性があるので、どうしても始発のバスに乗りたかったのだ。

この日のバスは2等バスで、この旅でははじめての長距離の2等バス乗車であった。座席はリクライニングせず、車体も古いものだった。それでも長距離であるためか、ビデオはついていた。早朝のためか乗客は数人でガラガラの状態であった。下の画像は、クリールのバス待合所兼チケット売場。

チワワ太平洋鉄道だとチワワまでに停車する駅は1つしかないのだが、バスはこまめに村々に停車して客を乗せていく。どの村でもバスターミナルではなく、道路に停車し、バスストップの表示もないので、外来者が途中の村からバスに乗るのは至難の業である。

車窓から見える山には、下の画像のように、山の一部分だけが取り残されて、まわりが崖になっているのに、上部はなだらかなものが多い。

11時ごろチワワの中心部に到着。私以外の全員が下車。ドライバーはチワワだというので、バスターミナルまで行きたいことを伝えると、バスターミナルまで行くのか便宜的に乗せてくれたのか不明だがOKだという。この日の夜行バスでサカテカスに向かうつもりなので、まずチケットの確保が必要だったからバスターミナルまで行きたかったのだ。

チワワのバスターミナルはソカロから10km以上離れている上、途中でガソリンスタンドで給油したので、バスターミナル近くに着いたのは11時30分ごろ。バスターミナル近くまで行っても、車の多い通りを横断して歩いてバスターミナルに行かねばならなかった。バスターミナルには入らなかったのだ。2等バスだったからか、便宜的に乗せてくれただけだからだろう。夜行バスのチケットを買ったあと、再び町の中心に、市内バスで戻った。

カテドラルが見えてきたところでバスを下車。まずは、ソカロにあるカテドラルを見学。すでに13時前なので、17時15分発のバスに乗るため16時すぎにはバスターミナル行きのバスに乗らねばならないことを考えると、町歩きは3時間あまりしかない。下はソカロに面したチワワ市庁舎。ここは入場できない。

続いてチワワ州庁舎へ。こちらは入場できるのだが、パスポートを預けなければならなかった。預けると名札のように番号札を服につけるように言われ、さらにボディチェック、荷物検査をしてから入場。下の画像は中庭で撮影。右下に壁画の一部が見えるが、この建物にも独立の父イタルゴ神父などの壁画が描かれていた。

このあと近くのレストランに入った。チワワ牛のステーキでも食べようっと思ったが、魚料理の専門店であった。魚の名前はよくわからなかったが、フライを注文。スープもついていた。

次にフアレス博物館に行ったが休館だった。歩行者天国になっている通りを歩いてソカロに戻った。

チワワは小さくて元気がいいチワワ犬の発祥地であるが、チワワ犬はおろか犬はこの町では全然見なかった。

このあと、メキシコ革命のさいこの地方で活躍したパンチョ・ビージャの家を見に行こうとしたが、結局、場所がわからず断念。このときにかなり時間を消費し、バスターミナルに戻ることにした。バスターミナル行きのバスがどのバスかよくわからず、タクシーを使った。

バスターミナルで夕食用のパンや飲物を買って、サカテカス行きのバスに乗り込んだ。途中でタコス売りなどが乗り込んできたので、暖かいタコスを車内で食べることもできた。

 

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