12  帰  国

 

 

 とうとう、モロッコとともお別れだ。

 ホテルで朝食。ありきたりのものだが、こうして並べられると、豪華に感じるのはなぜか。

 朝食後は、少し部屋で休んでから、チェックアウト。ポール駅まで歩いて向かった。

 ホテルのすぐ近くには、市庁舎があった。

 フランス領時代の建物も見ながら歩く。
 

 20分ほどで、ポール駅に到着。だが、空港まで切符を買おうとすると、ヴォワジャー駅にタクシーで向かえと言われた。

 ホームへの扉が閉ざされている。何かあったようだ。すぐに、タクシーに乗り、ヴォワジャー駅へ。

 

 上は、停車中のフェズ行きの列車。すでに30分以上停車しているようだ。何かトラブルがあったようだ。無事に空港に行けるだろうか。

 空港行きは、10分ほどの遅れだけで運転されていてほっとした。
 
 1等車に乗車。
 

  空港の地下駅に到着。駅から出ると即、空港内になっているからだろうか。駅から出る際に、ボディチェックと荷物検査がある。

 税関検査では、モロッコのお金がないか聞かれた。財布を検査されて、お金を没収されていた人もいたが、自分は、何とか使い切っていて、小銭しかなかった。幸い、財布の中まで調べられることはなかった。
 

 エミレーツ航空のドバイ行きに搭乗。

 行きと違うコースで、北アフリカ諸国の上空を経由した。
 

 出発が遅れたので、ドバイで本来1時間あった乗り換え時間は30分ほど。おまけに、乗り換える2便の飛行機はどちらもバス連絡。

 バスを降りると、乗り換え便のゲートまで小走りで急ぎ、別のバスに乗車。

 

 本当に大忙しの乗換えだった。こんな乗り換えは初めて。自分と同じ便からの乗り換えは10人ほど。乗るとまもなく出発。

 

 モロッコの主だったところを訪問したが、少し急ぎすぎた旅でもあった。

 この国は、もう一度訪問することになりそうだ。そのさいには、今回行かなかったところ以外に、フェズ、マラケシュ、エッサウィラなどは再訪問したいと思っている。

 最後の機内食は、フィッシュを頼んだら、うなぎだった。

 無事に帰国できて、この旅も終了。

 

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