4 ポ ッ パ 山
バガン滞在の最終日、この日はサレーとポッパ山に車で遠出することになっている。ピンピンさんが、8時にホテルにやってくる予定だ。その前にちょっと散歩ということで、7時前にバスターミナルを見に行った。木造の長屋風の建物にバス会社の切符売場が何社か入居していた。この画像を見て、バスターミナルだとは、なかなかわかりにくい。訪れたときはバスが止まっておらず、旅行者のなかには、バスに乗るつもりでやってきて、ここを通り過ぎてしまう人がいるかもしれない。下の画像のように、バスターミナル内には菓子などを売る屋台式の売店がでていた。 ところで、この日は、ミャンマーに入国してから初めて太陽が姿をあらわした日であった。2日間は曇り時々雨、3日目は曇り一時小雨って感じだったので、ようやく、、って感じでうれしかった。反面、これからは暑くなるかもしれないなと思った。もっとも、実際には、暑くなかったのだが、、 ホテルに戻り朝食。この日は麺類を食べたいので、ヌードルを注文してみた。すると、米でつくった麺にトッピングがしてあるものが運ばれてきた。とても美味しかったのだが、これがミャンマーでは屋台でよく販売されているモヒンガーだと思っていた。 で、ウェイターに、このモヒンガーはとてもデリシャスだと伝えた。すると、これはモヒンガーではないという。ミャンマー人のよく食べるモヒンガーは一度食べてみたいと思っていたが、屋台の様子はタイの屋台に比較して、清潔感に欠けるように思え、試してみられずにいた。それで、ホテルの食事で食べられるのは願ってもないことだったのだが、モヒンガーじゃないことがわかって、残念って大げさに言ってしまった。 すると、ウェイターは親切なことに、ではモヒンガーも食べるかと聞いてきた。大変うれしく、モヒンガーも食べてみることにした。で、モヒンガーも食べられたのだ。やはり米でつくった麺だが、スープがかけてある。日本の味噌ラーメンのような色がしている。味のほうは、まあまあといったところ。 8時にピンピンさんがやってきて出発。最初に、前日に回りきれなかったオールドバガンにあるパゴダに立ち寄る。 バガンへやってきて1日目は雨、2日目は曇りだったが、3日目にしてはじめて太陽が姿をあらわした。そのかわり、いままで暑さに無縁だったが、これからは暑くなるかもしれない。
(22) ブーパヤーパゴダ ★★ 11世紀ごろに建てられたパゴダ。エーヤワディー川の河畔に建っており、船にとっての目印にもなっていたのだろう。 境内のすぐ下が船乗場になっていた。対岸へ渡る船なのだろうか。時間があれば渡ってみたいが、もうそういう余裕の時間はなかった。
(23) マハーボディパゴダ ★ 第3代の王チャンスィッターが、インドのブッダガヤにあるマハーボディ寺院の菩提樹の種をバガンに持ち帰りこの場所にまいた。13世紀に、第8代の王ティーローミンローが、その場所に、ブッダガヤのマハーボディ寺院にある大きな塔をまねたパゴダを建てたのである。バガンで装飾された塔をもつパゴダは、ここだけである。 もっとも、塔の形以外は特に特徴は感じられなかった。 さて、これで、バガンの寺院、パゴダの見学は終了。3日間で23箇所の寺院やパゴダを見ることができた。
このあとは、一路サレーへ。途中、ピンピンさんがキンマの葉を買いに屋台に走った。キンマは、ほろ苦い味がするらしい。 ガムをかむように、葉っぱをかむようだ。下の画像で、左側にはキンマの葉の売店、右側には壷に入れた飲み水の置き場が見られる。 飲み水も不思議。ちゃんとした飲料水が入っていると、皆が信用しないと成立しないシステムだ。飲料水の壷はあちこちで見たのだが、きれいな水がはいっている保証はないとか、コップが使いまわしでないかとか考えてしまうのだ。今の日本じゃ毒を入れる奴がいるのじゃないかとまで疑わねばならないが、そんな心配がないから、この壷があちこちにあるのだ。この国は、日本よりも治安がいいのだろう。
さらに、途中の村で撮影。カメラを持っていると子供たちがあつまってきた。デジカメに写った画像を見せ てあげると、おおはしゃぎだった。 下の左側の少女が顔に塗っているのがタナカ。タナカは自然の化粧品。木の皮からつくったペーストを塗れば、日焼けの防止になるとともに、肌のみずみずしさを保つのにも役立つらしい。 何か仕事をしていたおばあさん。 ミャンマーのトラックバスはたいてい超満員。後ろに立っている人がいるのはごく普通。このバスは荷物を載せる屋根にまで人を乗せていた。
サレーまでの途中にチャウという町がある。ここには大きなマーケットがあるというので立ち寄ってみた。 マーケットでタナカを売っていた。下の画像の丸太がタナカだ。長さ20〜30cm、直径5〜10cmくらいだ。この丸太を石の上ですって使うらしい。樹皮の部分が一番いい部分で、内側はどこまで使えるかはその木の質によって違うそうだ。また、木をすりおろした粉をビニールにいれたものもあったし、バガンの遺跡などでは観光客用に容器に入れて売っていたものもあった。 ここのマーケットはニァゥンウーのマーケットをさらにローカル色を強めたような感じでぶらぶら散歩して飽きなかった。ミャンマー人のほとんどはロンジーというスカートのようなものをはいている。ヤンゴンでは男性の1割くらいがズボンをはいていたが、その他の地方では、ほぼ全員がロンジーをはいていた。で、ここでロンジーを記念に購入。
チャウをあとにしてサレーへ。10時すぎにサレーに到着。まずはヨーソー僧院。サレーの入域料3ドルをここで支払う。ここは19世紀末に建てられたもので、総チーク造りだ。 細かい彫刻がいたるところにあり、じっくり見ると手がこんでいるとわかる。内部は博物館になっていた。 次に、10分ほど歩いてシンビンマハラバマン寺院へ向かったが、その途中にダルマ状の人形。この人形の小さなものがポッパ山で売られていた。 シンビンマハラバマン寺院にある仏像。この仏像は竹でつくられているのだ。さわてみたら、中が空洞であるのがわかる。そして、仏像のうしろに、内部に入れる穴があるので、そこから中を見せてもらえた。確かに空洞になっていた。 次に、ササナヤウンヂー僧院。ガイドブックにも載っている有名な高僧がいて、もてなしを受けて、話を聞くことができた。タンスの装飾になっている布を見せてもらった。 タンスの中には経典が詰まっていた。古いものはヤシの葉に書かれていて、それがつづられていた。このあと、この僧院と関係のある学校への寄付を求められたので、寄付をした。
サレーは1時間ほどの滞在で11時ごろポッパ山に向けて出発。単調な田舎道を走ること1時間少々。ポッパ山が見えてきた。平原の中に高く突き出た岩山で、山頂には建物がたくさんあり、岩肌には屋根つきの階段がついていることがわかる。 下はポッパ山の山頂を拡大した画像。 12時30分に麓の門前町に到着。タウン・カラッというらしい。まずは食事。ミャンマーフードにして、チキンカレーを注文。前日にバガンで食べたときに比べて、副食の皿数は少ないが、一皿に盛られている量は多い。前日の店は外国人観光客向けだったからかもしれない。もっとも値段は前日と同じで1500チャット(約180円)。 13時に上り始める。かなりの賑わいだ。塔の左に頂上が写っているが、それを見るとため息がでた。上がるぞぉ〜、と気合を入れて階段に入った。 それにしても、サルの多いところだ。人のもっているものなど奪っているらしいので、注意して歩いた。 5分ほど歩くと、参道になった。ここからは、はだしにならなければならない。とはいえ、はだしで歩くにはあまりにも汚い。踏めばなかなかとれないものや、間違っても踏みつけたくないものなどが落ちている。そう、サルがあたりかまわず大小便をしているのだ。とはいえ、掟なのでいたし方ない。ところどころに、休憩所があり、休み休みしながら上った。 ミャンマー語の禁煙の表示か。ミャンマー文字は丸い文字が特徴だ。 こちらは、寄進した人のプレートのようだ。参道のいたるところにかかっていた。 なかにはこんなに急な階段もあった。ここは鉄製の階段になっていて、それぞれの段にちょっとした突起があったので、はだしで上がるには痛い。ミャンマー人は何ともなさそうだったので、普段はだしにならない者にとっての難関だ。 参道の階段を上がること20分。ようやく頂上にたどりついた。いくつかのパゴダがある。 頂上からの眺めはきれいだ。一面、緑の原野が広がっているが、注意してみると、ところどこに茶色いパゴダがある。30分ほど頂上で、心地よい風にふかれながら、ただボォーとすごした。こういう時間がもてるのは、日常はないので、気持ちよかった。 ずっと頂上にいたかったが、そんなわけにもいかず下山。上るのはゆっくりだったが、降りるのは早い。14時30分ごろに下山。 ピンピンさんは下で待ち構えていて、すぐにバガンに向けて出発。かなりバガンに近くなって、ヤシ酒をつくっているところに立ち寄った。 下は、ヤシの木にとりつけられたはしごをするすると上ってヤシ汁を採っているところ。 そして、ヤシ酒の製造所を見学。ヤシ汁から蒸留酒をつくっているところ。 すぐ近くでは、牛の水のみ場があり、牛たちが休んでいた。 バガンに17時ごろ到着。丸一日、車に揺られて疲れたので、ホテルで2時間ほど休憩。 そして夕食に出かけた。この日はタイガービールを注文。シュエズィーゴォンパゴダのライトアップを見ながら飲んだ。 料理は焼そばなどを注文。バガン最後の夕食を楽しんだ。 食後には、ライトアップされているシュエズィーゴォンパゴダへもう一度、今度は夜に行こうと思っていたのだが、満腹になると、なぜか面倒くさくなり、そのままホテルに戻った。 翌日は6時に空港への車を呼んである。そのことを伝えるとともに、朝食は可能かレセプションで尋ねた。5時30分に簡単な朝食ならOKということになり、部屋に戻り、休んだ。
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