3  植物園とリトルインディア

 

  3日目も、前日と同じ店へ朝食をとりにいった。

  朝食のあと、植物園へ行き、いったんホテルに戻り、チェックアウトするつもりなので、荷物はなし。

  ナシレマとオタを注文。

  ご飯の上に魚の揚げ物とサンパルであえた小魚がのっている。これは結構な量があった。オタは、魚のすり身をバナナの葉に包んで蒸したもの。これにコピとで$3.6(約275円)。

  朝食をとった店の近くからバスに乗車。だが、下車する停留所がよくわからない。停留所名が小さくしか書いてなくて、バスの中からはわからない。

  ここだろうと思って下車すると、1つ手前だったことが判明。1区間、歩いた。

 

 

 

  タングリン・ゲートから植物園に入園。広大な植物園だが、大部分は公園といった雰囲気だ。ランニングをしている現地人、外国人が多数きていて、散歩派のほうが少数である。

 
  ジンジャー・ガーデン。各種のジンジャー(しょうが)が集められているエリアがある。しょうがの花は見たことがなかった。さまざまなものが咲いている。

 


 

 

 

  ナショナル・オーキッド・ガーデン。

  数々のランが集められている。このエリアは別料金で入場するようになっている。

 

  温室内には、各種のランを混ぜて栽培しているところがあり、見ごたえがあった。

 

 

 

 

 

 

  温室ならぬ低温室があり、ここで一息ついた。

 

  低温室では食虫植物などがみられる。これはウツボカヅラかな。

  植物園には1時間少々滞在。このあとホテルに戻ろうとバスに乗ったのだが、失敗した。

  

 

 

 

  ガイドブックに植物園に行けるバスとしてあがっていた系統に乗ったのだが、「行ける」と「帰れる」は別物。違う方向に行ってしまった。気づいてすぐに反対向きのバスに乗って戻ったが、2,30分のロス。

  それでも、10時30分ごろにホテルに戻り、1時間ほど休憩。シャワーを浴びて着替えもした。

  そのあと、歩いてプラナカン博物館へ行った。プラナカンは、マレー系と中国系の混血の子孫の人たちのこと。

  この博物館、つい1週間ほど前に開館したばかりだった。でも、この日は月曜日。午後からの開館ということで、先にリトルインディアに行くことにした。面倒だが、完全閉館じゃなくよかったという思いが強かった。

  歩いてきた道を500mばかり戻って、ドービーゴートのMRT駅から北東線で1駅。リトルインディアで下車。リトルインディアもMRTの駅ができてとても行きやすくなった。

  さて、昼をすぎ、「バナナリーフ・アポロ」で昼食をすることにした。シンガポールのインド料理を代表するフィッシュヘッドカレーがめあてだ。

  ほかにも有名店があるが、駅からはここが近そうだった。

  魚の頭には骨が多いのだが、骨をうまくとりのぞいて食べると美味しい。カレーのスープはスパイスが複雑に組み合わされていてとても辛いのだが、魚を食べるにはちょうどいいくらいの味になっている。

  注文したのはSサイズだが、1人の場合はこれでも満腹になる。隣の席の数人のグループは、人数の3分の1くらいの皿数だけMサイズを注文し、さらにチキンやエビやイカのカレーなどを注文していた。これが、シンガポール式の注文方法なのだろう。

  ご飯はサフランライスを注文。付け合わせとして、なすのカレーとキャベツのカレーがつく。これはあまり辛くない。これらが、バナナの葉に盛られる。ご飯と付け合わせは食べつくすと、おかわりを入れてくれるのだが、満腹なので遠慮しておいた。

  このほか、米でつくった、えびせん風のせんべいもついてくる。飲み物はマンゴーラッシーを注文した。フィッシュヘッドカレーを出している店はほかにもあり、今度は別の店で挑戦してみたい。

  食後は、リトルインディアを散策。

  行きかう人は肌の濃い人が多い。インドでも南部からの人やその子孫が多いのかもしれない。

  ほかのエリアではあまり見かけない、白いインド服を着た男性やサリーを着た女性も多く行きかっている。チャイナタウンは見世物の街になってしまった印象があるが、リトルインディアはまだまだ生活感のある街だ。

  バナナと花飾りのぶらさげられた、いかにもインドらしい屋台。

  マーケットの中に入ると、強いスパイスの匂いがたちこめている。そう、スパイス屋もあるのだ。

  テッカ・センター。ここがリトルインディアを代表するマーケットということで行ってみたのだが、何と自分が訪問した2日前から工事のために閉鎖されていた。

 

 

 

 

 

  次に、テッカ・センターの向いの商店を見て回った。インド文化が集合している。

  スリ・ヴィラマカリアマン寺院。

  極彩色のヒンドゥー寺院。内部にも入れた。

  スリ・スリニバサ・ベルマル寺院。

  こちらは閉まっていて、中には入れなかった。

 

 

 

 

 

  こちらは、龍山寺。道教の寺院だ。

  次に、龍山寺の真ん前にある千燈寺院へ。 こちらは仏教の寺。大仏があって、電飾が施されている。入口には、ヒョウとトラが鎮座していて、なかなか楽しい。

  リトルインディアの駅まで戻り、ドービーゴートまで1駅乗車。

  そして、再び、プラナカン博物館に行った。今度は、ちゃんと開館していた。

  プラナカンの人たちの生活用品やお祭りの様子が展示されている。

  あまりに暑いので、博物館でひとときの涼をとって、今度は、シティ・ホールの駅へ、また汗をかきながら向かった。

  MRTをまたまた1駅目のブギスで下車。

  ここからアラブ・ストリートに向かうのだけれど、その前にホーカーに立ち寄った。

  ブギス駅近くのアルバート・コート・フードセンター。商店街の真ん中にあり、地元密着で買い物がてら立ち寄る人が多い感じのホーカーだった。
 

  菜頭粿。

  中国方面では、大根餅と日本語では説明され、四角い形をしている。すりつぶした大根と上新粉を混ぜて蒸したものに、肉や野菜のみじん切りの入ったたれをかけて食べる。これは、香港で飲茶の一品として食べたことがある。

  シンガポールでは、さらにこの大根餅を細かく刻んだうえ、卵と混ぜて焼いたものになっている。白と黒があり、画像のものは、白。白は塩味だった。

  水粿。

  米粉を練って固めたプリン状のものに、漬物のみじん切りを添えた食べ物で、シンガポールではじめて見た。

  一見、冷たいあるいは熱くはない食べ物に見えるが、注文してみてはじめて、熱い食べ物であることがわかった。
 

  軽食のあと、アラブ・ストリートへ。

  まずは、サルタン・モスク。シンガポールで最大のモスクだ。

  ただ、中には入れなかった。金曜以外は9:00〜12:45、14:00〜16:00。金曜は、14:30〜16:00。行ったときは、すでに16時をすぎていたので。

  アラブ・ストリートには、シルクの生地やスカーフを売る店が多い。

  さらに少し進むと、絨毯屋などが軒を連ねている。

 

 

 

 

  さらに、マレー・ヘリテージ・センターに行ったが、ここもすでに閉館。以前来たときは、ここはまだ整備中で庭も荒れ果てていたことを思い出す。

  このあとは、空港に行くばかりなのだが、少し時間があったので、「阿秋甜品」でデザートを食べることにした。

  「雪蛤紅寒湯」を注文。ゼリーの中にマンゴーがどかっと入っている。

  でも、注文したのは冷たいものなのに、運ばれてきたのは熱いもの。面倒なので熱いのをふーふーいいながら食べた。美味しかったけれど、汗が噴き出した。

  たいへん暑くなったので、フッレシュジュースの屋台でジャックフルーツジュースを買って飲んだ。生き返ったような感じ。

  このあと、ブギス駅からタナ・メラ乗り換えでチャンギ空港に向かった。

  チャンギ空港では、シンガポール航空専用の第3ターミナルが使用されだしていたので、ちょっと見に行った。

 

 

 

 

   第3ターミナルは第1,2より格段に美しかった。3つのターミナルはトレインと徒歩で行き来することができる。

  シンガポール最後の食事として、第1ターミナルのレストランで夜食。

  雲呑麺のドライを注文。底にたれが少し入っている。スープは別の器に入れて渡してくれる。

 

  全日空便で帰国の途についた。

 

 

 

 

 

 

  朝食もかなりボリュームがあった。

  成田には定刻に到着。その後、羽田に向かった。

  もともと、羽田を11時発の便利用だったが、羽田に着いたのが9時30分。それで、10時発の便に変更してもらった。

  シンガポール旅行も無事終了。

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