2  チャイナタウンとシティホール周辺

 

  2日目、朝食は、ガイドブックで見たキリニーコピティアムでとった。

  地元で大人気のカフェだそうだ。ホテルからも近く、その日の観光に出かける途中に立ち寄って食事した。そして、そのまま街歩きに突入した。

  

  ミーシャムは、辛さと酸っぱさと甘さが同居したスープの麺。

 

 

 
  カヤジャムは、ココナツミルク、卵、砂糖を混ぜてつくったジャム。これにコピ(コーヒー)をつけて、$5.6(約425円)。
 
 

  朝食後、MRTのサマセット駅へ。左下にMRTの入口がある。

 

 

 

 

 

  1駅先のドービーゴートで北東線に乗り換え。チャイナタウンは漢字では「牛車水」。これが本来の地名かもしれない。

 

  「ランプがついているときは乗れません。」

  これが、英語、マレー語、タミル語、中国語で書かれている。

  チャイナタウンは、MRTの駅ができてとても行きやすくなった。駅を降りると、そこはもうチャイナタンの中だ。

 

 

 

 

 

  レトロな建物も多いのだが、よく見ると修復されている。修復して観光客を引き寄せているのだが、生きた建築ではなく、はりぼてのような作り物の建物という感じになってしまっている。

  スリ・マリアマン寺院。

  チャイナタウンのど真ん中にあるヒンドゥー寺院。

 

 

 

 

 

 

 

細かな彫刻があり、極彩色が塗ってある。

  新加坡仏牙寺龍華院。

  2007年6月に完成した豪華絢爛たる寺。

  4階建てで、中には博物館などもある。それでいて、拝観料は不要というのがいい。1時間ほどかけてじっくり見た。

  4階の仏舎利は黄金製で、中に仏陀の歯が納められているということだ。仏舎利も見てきたけど、、

  シンガポールの食を代表するといえるのが、海南鶏飯。シンガポールなどでは、単にチキンライスといえば海南鶏飯だ。マレーシアやインドネシアでも同様のものがあるが、ナシ・アヤムと呼ばれている。

  ご飯の上にドカンと茹でた鶏肉がスライスされて載っている。これがホーカーなど庶民的な店では一般的なスタイルだが、レストランや鶏飯専門店では、鶏肉が別のさらに盛られていることもあり、以前はそのスタイルのものを食べた覚えがある。

  ご飯は、インディカ米を鶏のスープで炊いたものだ。ソースは、チリソース風のものとオイスターソース風のものがあり、これをつけていただく。あと、生姜翌フあのもあるらしい。

  画像のとおり、マクスウェルフードセンターにある「天天海南鶏飯」は、すごい行列だった。結局、30分くらい並んでチキンライスにありついた。このホーカーでは、あと「真真粥品」というお粥の店も長い行列ができていた。こちらも試してみたい。

  チャイナタウン・ヘリテージ・センター。

  かつての華人の生活を物語る品々が展示されている。

  さらに、チャイナタウンを見て回ろうと思っていたのが、何せ暑くて、暑くて、歩くのが難しく思ったので、チャイナタウンの歩きはこの程度にしてMRTで、シティホール方面へ移動した。

  前回の訪星は2002年1月。その直後にマーライオンが移転した。

  かつてマーライオンは、建造後30年ほど経過したためか、水が出ていないことが多かったうえ、そのすぐ前に新しい道路が作られ、景観もよくなくなっていた。

  それで、マイライオンを整備しなおしたうえ、陸上からも見やすい場所に移転された。今回、訪れたときは、水がきっちりでていた。

  新旧の位置は300mほど離れているように思ったが、ガイドブックで確かめてみたら200mほどの距離だ。
 

  アジア文明博物館。

  かつてのエンブレス・プレイスという建物を利用した博物館。

  アジア各地の文化をつまみ食いしたような博物館で、なかなか楽しい。興味ある所だけみるという見学もできる。

 

 

 

  シンガポール川のほとり。

  近くのクラーク・キーに足を伸ばすか、遊覧船に乗ることも考えていたけれども、結局とりやめ。

  ラッフルズ上陸地点にある彼の像。→

 

 

 

 

 

 

 

  ←タイ国王ラマ5世が贈った黒象の銅像。

  シンガポールを代表するコロニアルホテルであるラッフルズホテル。本来ならば、玄関から訪問するのがよかったのだろうけど、どの方角に玄関があるのかわからずに行ったら、裏口から何となくホテルの中に入ってしまった。

  裏口にあたるエリアでは、2,3階は高級品を扱う店舗が入居している。店舗には用事がなかったが、3階のラッフルズホテル博物館を見たくて行ってみた。昔の写真や宿泊した有名人の写真などが展示してあった。

  そのあと、ロングバーへ。3階に看板がかかっていたので、入口を探したがわからずじまい。いったんあきらめたのだが、2階にも看板がかかっていて、こちらはわかりやすい入口があったので入ってみた。

  最初から決めていたシンガポール・スリングを注文。洋酒をジュースで割っているのはわかるが、どういう種類の酒かまではよくわからない。ジュースの割合がかなりあるのか、酒よりもジュースが勝っている味だ。

  食べ放題の殻つきピーナツの殻を床に捨てるらしいと聞いていたが、本当にそうだった。とはいえ、習慣は恐ろしく、床には捨てがたく、殻はテーブルに盛っておいた。

  暑い中歩き疲れていたので、ロングバーでのひとときは体を休めるにはよかった。このあと、また街に歩きにでた。

  次に、シンガポール国立博物館へ。

  ここは前回の訪問時に見学しているのだが、訪問後にいったん閉館になり、3年後の2006年にリニューアルされた。大きく変わったというので、また行ってみた。

  まず、外側を取り囲んでいた柵がなくなっていて、簡単に敷地内に入れるのにびっくり。代表的なコロニアル建築である本館の背後に新館ができている。

  内部は、自然光をふんだんに取り入れたつくりになっていて、昔に比べてみて格段に明るい。展示方法も工夫がみられ、単に並べてあるというのではない。

 

 

 

 

 

   かつて日本軍が使った自転車。前回の訪問時にも見たが、印象的な展示がなされている。1時間ほどかけてじっくり見学したら、閉館時刻だ。 

  博物館の隣には、YMCAホテルがある。そのそばに碑があったので、近づいて確かめてみた。

 

 

 

 

 

  ここに憲兵隊支部があったという。そして抗日運動の嫌疑を受けた華人が拷問を受け、死んだという内容の碑だ。

  国立博物館に行ったあとオーチャード通りを歩いてホテルに戻る途中、大統領官邸の正門の前を通る。

  人だかりがしていたので、寄ってみたら、衛兵の交代の儀式をやっていた。シンガポールでもこういう儀式をしていたものだとびっくり。

  この儀式、毎月第1日曜日の18時からあるようだ。たまたま、通りがかったときにやっていたのは、ラッキーだった。

 

  そして、代わりに楽隊が出てきて、オーチャード通りに出ていき、またまたびっくり。そう人数は多くないがミニパレードだ。毎日やっているのだろうか。それとも特別な日だったのか。

  予想外の儀式とパレードを見られてよかった。それにしても、シンガポールといえば、首相が何かにつけて有名だが、一応、大統領がいるんだと納得。
 

  いったん、ホテルに戻って、30分ばかり休憩。そして、この日のメーンイベント。ネット上でおつきあいいただいている銀ちゃんとお会いするのだ。

  銀ちゃんがホテルまで来てくださり、近くのタクシースタンドから、タクシーでカトンに向かった。

  まずは、「328カトンラクサ」という店でラクサとタイガービール。

  ラクサはカトンの名物で、たくさんの店で出している。

  ココナツミルクの入ったスープなので白っぽい色をしているが、かなり辛い麺だ。麺は太めの米の麺、具はえびなどが入っている。

  スリ・センバガ・ヴィナヤガー寺院。ちょっと中に入ってみた。

 

 

 

 

 

 

  カトンには、古い建築が多い。また、明るく派手な色で塗ってあるので、楽しい。  

  そして「新興瓦○肉骨茶」で本格的に食事。(○は「保」の下に「火」)

  ニョニャ料理の店だが、バクテーで有名な店のようで、たいていの客が注文している。

  バクテー(肉骨茶)は、漢字のとうり、骨付きの豚肉を煮込んだもの。ただし、お茶じゃなくスープに煮込んだ鍋料理だ。茶と名乗っているのは、漢方薬の入ったスープなので、人参茶などと同じように茶と名付けられているのだろう。

  肉を煮込んだわりにはあっさりしている。朝食にご飯とともに食べることが多いらしいのもなるほどだ。

  肉は、よく煮込んでいるからか肉の種類によるのか、骨から簡単にはがれる。でも、マレーシアの場合やシンガポールでも店によっては、ややこってり気味で肉がはがれにくいという。
 

  右  菜脯蛋

  下左 茄子の参峇(サンパル)

  下右 炒飯

  銀ちゃんとシンガポールのことなどについて、延々とお話した。銀ちゃん、本当にありがとうございました。

 
 
  MRTのバヤ・レバ駅まで2kmほど歩いた。そして、車内で銀ちゃんと別れ、ホテルへ。

  充実した2日目の終了。この夜は、早くもホテルに泊る最終日だ。

 

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