12・13日目   4つの便を乗り継いで帰国

 

 

  いよいよ帰国日。前夜は酔ってしまい、いつのまにか寝てしまったのだが、4時に起きた。

 さて、帰国のための荷物整理。長らく旅行時に履いていたサンダルがついにダメになった。足を固定しているベルトがはずれかけて動くようになり、そのため靴ずれがおきていた。それに裏を返せば擦り切れ状態。それで、最終日、ホテルに置いてでることにした。

 サンダルで半ズボン姿は東南アジアでは標準だが、ヨーロッパではあまりしたことがなかった。でも、スペインも暑いので、このスタイルにした。新しいサンダルだが、長く歩くので、足が固定されるタイプでまた考えよう。

 寝過したら大変なことになると思うと、酔ったのはちょっとまずかった。でも、4時に起きたので、8時の出発まで、荷物を整理して、ゆっくり風呂に入ったりできた。

 朝食は、まだ食べていなかったぶどうを食べてすました。ワインとその他の食べ物は口にする気にならず、部屋に置いてでてきた。

 8時過ぎにホテルをチェックアウトして、サンブラーノ駅へ。 自動改札機の仕組みに日本と違う点があるのが難だが、前日にも乗車しているので難なくホームへ。

  前日、フエンヒローラに行く際、空港駅付近のことはよく見ておいた。ターミナルビルに近いのは貨物ターミナル駅で、なぜかアエロポルト駅はターミナルをかなりすぎたところにある。

 また、空港駅というのに無人駅である。乗車時には、自動券売機で切符を買って乗車する。

 それに、この駅の付近は単線区間になっている。30分間隔で電車が走る区間で、単線とは。 この駅は、複線になっても対応できるように、別のホームも作ってはあるが、未使用で、左のホームで両方向の電車をさばいている。

 ターミナルビルまでは400mほどある。動く歩道もあり、ゴロゴロを引っ張りながらなんとか10分ほどかかってターミナルに到着した。

 イベリア航空のカウンターを見つけチェックイン。エコノミークラスはかなりの行列だったが、ビジネスクラスは1人待っただけ。今回は特典とはいえビジネスクラスで、ワンワールドのステータスが書かれ たカードを見せる必要もない。

 マドリード、フランクフルトまでのイベリア航空便に加えて、成田までのJAL便の搭乗券も渡された。荷物も成田までスルー。荷物にはワンワールドのプライオリティタグをつけてくれた。

  保安検査で制限区域内に入る。このときかなりの行列で10分ほど並んだ。

 マラガ空港はいくつかのターミナルに分かれているが、利用する第3ターミナルの出発便の案内板を見ると、スペイン国内またはシェンゲン協定国行きの便だけじゃなく、一部にシェンゲン協定国外の便も含まれている。その場合の出国手続がどうなっているのかと思っていたら、保安検査のあと、シェンゲン協定国外に行く場合のゲートへは出国手続をして向かうようになっていた。

 VIPラウンジがあると言われたが、どこなのかはじめわからなかった。2階にあったのだ。各社共通のラウンジのようで、とても広い。

 ただし、食べ物はつまみ程度のものばかりだった。それでも朝からビールをいただいた。

 ラウンジで1時間ばかり、暇つぶし。ただし無料のネットはなし。

  まず、IB211。マドリード行き。

 

 

 

 

 

 

 搭乗機はOne World塗装。この塗装のものはわずかな数しか飛んでないだろうし何かラッキー。

 

 さて、エコノミークラスの長い行列ができていたのだが、優先搭乗をしようとしたら、先頭の客に横入りと間違えられて、中に入れないようにされた。それでビジネスクラスと大声で言ったら、入れてくれた。そして、何するねん、って日本語で大声で言ったら、一応謝っていたが、その便に乗っている間中、面白くなかった。

 優先搭乗しようとしたら、横入りみたいな感じになってしまうのはいただけない。左の掲示もあるのに、搭乗口がエコノミークラスと共通で、単に先に乗せていただけというのが原因だ。優先搭乗の案内はあった。ワンワールドサファイアなんとか言っていたから。それに、ビジネスクラスは6人だけの便で、他の5人の客は優先搭乗しなかったし、幼児連れなどの希望者もいなかったので間違われたのかもしれない。

 客には問題はなくて、航空会社の案内方法問題があるのだが、念のために付け加えると、この件のことを考えに入れても、イベリア航空はなかなかいい航空会社だと思った。往路にはロストバゲージがあったが、ほとんど不可抗力に近いし、逆に、ゲートが閉まっていたのに搭乗させてくれたとか対応も気に入っている。

 この区間は268マイルで東京・大阪間とほぼ同じだが、ビジネスクラスでは簡単な機内食が出る。ハムかチーズのサンドイッチでハムを選び、飲物は白ワインを選んだ。白ワインは2種類あり、ラベルのデザインで一方に決めた。でも、水平飛行の20分の間に食べてしまわねばならない。サンドイッチは少し口をつけただけ。

 

 マドリード、バラハス空港に到着。イベリア航空は第4ターミナルを使用しているようだが、第4ターミナルでも、本館であるJKMとトレインで移動するRSUがあって、往路では、フランクフルトからRSUに着いて、マラガ行きはJKMだったので、短時間での移動が困難な中、なんとか乗り継げたが、荷物はロストになったのだ。

 今回は、マラガから着いたのも、フランクフルト行きもJKMなのでトレインを使う必要はなく、時間のゆとりがある。

 左の画像で、KMの上の数字に比べてRSUの上の数字が多くなっているが、トレインによる移動があるためだ。

 フランクフルト行きまでは3時間以上の余裕があり、まだゲートが決まっていない。ただ、搭乗券にはJKMと印字されていて、トレインによる移動はないことがわかる。

 このあと搭乗までイベリア航空のラウンジで過ごした。

 イベリア航空のラウンジ。かなり広い。受付でフランクフルト行きの搭乗口を搭乗券に書き込んでくれた。

 食べ物は、暖かいものはスープだけだが、サンドイッチやサラダが何種類かあった。

 

 

 

 

 ネットは、自分のPCは使えず、設置してあるPCのみ使えた。日本語は使えないのだが、久しぶりに日本語入力ができるサイトを利用してみた。

 次にIB3516。フランクフルト行き。

 15時50分の出発だったのだが、出発時刻になっても搭乗が始まらず、16時30分に変更。さらに、17時に変更。実際には17時に搭乗がはじめり、17時30分の出発になった。結局、1時間40分遅れ。

 到着予定時刻は本来18時30分だが、1時間40分加えると、20時10分。余裕時分がとってあるから、もう少し早くに着くだろうけど、成田行きの出発は21時5分なので、出国手続などを考えるとぎりぎりってところだ。

 驚いたことに、バラハス空港でも、優先搭乗はエコノミークラスの搭乗の前に同じところからすることになっていた。エコノミークラスの客は行列を作っていたが、優先搭乗客の行列はできていない。

 ただ、いかにもビジネスクラスという感じがする客や幼児連れが入口にたむろしていて、今回はマラガのようなトラブルにはならないだろうとわかって安心はした。

 結局、この便はビジネスクラスが20席ほどあり、優先搭乗した客は幼児連れも含めてそこそこいた。それにしても、搭乗の誘導方法は考えたほうがよい。

 マドリード・フランクフルト間は884マイルで、日本国内線では、東京・那覇よりも短く、東京・奄美大島よりも長い。

 それでも、やや時間の余裕があり、ゆっくりと機内食をいただいた。

 マラガからの便もそうだたのだが、ビジネスクラスといっても、席自体はエコノミークラスとまったく同じで、中間の席を空けて、食事の際には、両側の客の飲物をテーブルに置くのに使われる。

 メインディッシュは、エスカロップかシーバスの選択で、エスカロップを選んだ。

 エスカロップは薄切り肉が本来の意味で、根室の名物エスカロップはこれをもとにして生まれた。しばらく前に根室に行ったばかりで、エスカロップを食べてきたので、エスカロップにした。薄切りの豚肉を衣をつけないで揚げたものだった。

 このエスカロップも、根室のエスカロップも美味しい。今回、ロンダでいただいたエスカロップは、ハムカツのようなものだったが、それもよかった。

 遅れているというのに、フランクフルトではバス連絡。元来2時間40分の乗継時間があったが、余裕時間ので少し回復しても、1時間10分の乗継時間。

 しかも、バスでターミナルに移動した上に、出国手続が必要とあって、かなり忙しい。それでも、行きのようなロストバゲージにはならないだろうとは思ったが、多少心配した。

 到着少し前に、CAさんが自分のところに、乗継便の搭乗ゲートを知らせにきてくれたのは良かった。

 フランクフルトでは出国手続があって、長々と歩かされるので、搭乗時刻までの余裕40分のうち20分は搭乗口に行きつくのに費やされた。

 それでも15分ほどサクララウンジで滞在し、おにぎりをいただけたり何とかできた。

 ただ、ネットのつながりが悪く、うまくつなげないまま時間切れになってしまった。もう少し時間があれば、問い合わせたりもするのだが、あっという間に時間切れになったので搭乗口に向かった。

 次は、JL408。成田行き。

 搭乗口の直前に保安検査があり、そこでも時間がかかり、優先搭乗にぎりぎり間に合うくらいだった。

 

 

 

 

 この便を利用するのは前年夏に続き2回目。

 水平飛行になってすぐのウェルカムドリンクはシャンペンをいただいた。

 

 

 

 

 さらに、飲み物とおつまみが続く。飲み物は白ワインの中から、辛口のものを選んだ。自分の席で注いでもらえるのは、気持ちがいいものだ。

 サラダの下には、マグロの切り身が隠されている。皿のほうは乾きもの。

 メインは洋食と和食からコースを選択し、それぞれ2種類のメインディッシュがあり、それを選択するようになっている。帰国便の場合は和食を選択することが多い。今回も和食にして、台の物として、鰻豆腐を選んだ。

 和食の場合、8種類の小鉢が並ぶ「旬味彩菜」で、小鉢の内容は毎月変わっているようだ。

 今回は、夏らしく、冷やしうどん、タコ酢、冷しゃぶなどが並んでいた。

 飲み物は赤ワインに変えてみた。

 台の物。鰻豆腐とは何かと思っていたが、薄い豆腐の上に鰻のかば焼きがのったもの。事実上、鰻のかば焼きと言っても差支えないものだ。

 最後にデザートにお茶でしめくくり。

 

  2食目以降は、好きなものを好きな時間に 選んで注文できる。今回は、しょうゆラーメンを頼んでみた。冷凍のラーメンをチンしたものだと思うが、機内では乾燥しているので、汁物は地上よりも美味しく感じるように思う。

 

 

 

 

 引き続き、口直しにアイスクリームとコーヒーを頼んだ。

 成田到着の2時間くらい前に少しお腹がすいてきたので、3食目としてカレーライスとウーロン茶を頼んだ。

 「東京香味カレー」と名付けられていて、北米線では”ぎゅっと野菜”というのをいただいたことがあるのだが、欧州線の”オニオンチキン”ははじめて。

 そうこうするうちに成田到着。プライオリティタグのおかげで、10個以内に荷物が出てきたので、税関を出て、国内線へ。欧州からの帰国では、税関で不愉快になることもあまりない。

   最後は、JL3005。伊丹行き。この便には、機内持ち込みサイズの強みを生かして、荷物を持ち込んだ。

 接続がかなりよくて、国内線のラウンジで15分ほど休憩しただけで、搭乗口へ。搭乗が早いなと思ったら、バス連絡。

  

 

 

 

 このあとのJL3007と違って、国際線仕様の機材ではない。そのかわり、JL3007は出発便が混んでいたり、接続便が遅れたりして、遅れが目立つのだが、JL3005は定時運行が多いように思う。

 無事に伊丹に到着して、今回の旅も終了。