1日目  マ ド リ ー ド へ

 

 

パリまで 
 3年ぶりのスペイン旅行。今回はスペイン北部を回る。まずは伊丹から羽田へ。
 
 国内線ファーストクラスのアップグレードクーポンを使って、ファーストクラスを利用。25分ほどの水平飛行の間にあわただしく機内食。

 沖縄のホテルとのコラボレーションで沖縄風の食事。ゴーヤーや沖縄産の豚が使われていた。飲物は、焼酎「森伊蔵」をいただいた。

 下左  羽田着後、連絡バスで国際線ターミナルへ移動。
 
 
 上右  伊丹で国際線の搭乗券も発券済みなので、国際線ターミナルにつくとすぐに保安検査。いつもガラガラの出国審査場が少し混んでいたので、自動化ゲートを利用。ラウンジに直行して、まずはシャワーを利用。夏場の夜行便ではシャワーを使えるのは助かる。

 左  日付が変わってからJL41に搭乗なので、シャワーのあとも時間が十分にあった。食事とネットを楽しみながら時間まち。  
 
 0時すぎに搭乗開始。この便に搭乗するのは2度目だが、前回は年末だった。そのときは1時30分発で1時すぎに搭乗であった。

 なぜ違うのか。今回は夏時間なので、パリ・東京の時差が1時間短くなっているためだ。パリ到着をほぼ同じにするために、欧州の夏時間採用時に羽田発は1時間早まっている。
 水平飛行に入ってすぐに飲物のサービス。シャンペンをいただく。

 引き続いて軽食のサービス。寿司と卵豆腐。

 このあとは睡眠タイム。4、5時間は眠っただろうか。気がつくとシベリア西部を飛んでいた。眠っていた時間が長く、モニターは時々、飛行ルートを表示させた程度で、ほとんど利用しなかった。

 
 
 手洗いに行くとエッフェル塔の絵葉書が置いてあって、何となくうれしくなる。

 セルフサービスコーナーにはエッフェル塔の模型が置いてあった。

  下左  起きている客にブラッドオレンジジュースがサービスされる。トマトジュースではなく、シチリア産の真っ赤なオレンジジュースだ。
  

  上右  朝食は和食にした。「爽朝食」と名づけられている。

  右  食後の飲物はコーヒーにした。
  ヨーロッパに入り、あと3時間ほどの飛行。日本時間では朝10時だが、パリ時間では深夜の3時。

 下左  JAL欧米線では一食目の機内食のあとは自由に好きなメニューをオーダーでできるのだが、夜行便では一食目のサービスが遅いので、好きなものをオーダーできる時間は少ない。今回はハムのパニーニと野菜サラダをオーダーした。

 下右  食後のアイスクリームとお茶。
 
  6時前にパリに到着。日本時間では13時前。わずかに搭乗機を見ることができた。
パリからマドリードへ
  シャルル・ドゴール空港ではターミナル2Eに到着。2Eはさらに、本館であるKとサテライトのM、Lにわかれている。今回到着したのは、2EのMでここからシャトルで2Eの本館に向かった。

 本館ではまず入国審査。昨年は確か優先レーンを使ったはずだが、と思い出してみると、昨年はエールフランス、というかスカイチームだったから使えたのだ。今回はJAL便なので、長い行列に並ぶ。
 ドゴール空港の出入国スタンプはいい加減に押されることが多いが、今回は極め付けにひどい押し方だった。

 適当にパスポートのページを広げて、ほかのスタンプが押してある上に、インクがほとんどなくなっているスタンプで押された。ほとんどパスポートを見ていなかったように思う。一見するとスタンプなしのように見える。あとでどこに押しているか探したとき、見つけるのに苦労した。過去最悪の押し方だ。
 入国審査場で30分ほど並んだので、荷物がグルグル回っていうのじゃないかと心配していたが、荷物受取場に行くと、さらに10分ほど待たされる始末。もっとも、マドリード行きの便の搭乗までまだ2時間以上あるので、ゆっくりしてもらってまったく問題ないのだが。

 荷物を受け取ったあと、マドリード行きのAF1300の出発する2Fへ移動。シェンゲン協定国間の移動なので国内線のようなものだ。バス連絡のようで、連絡口で2時間ほど待つ。ここでは利用できるラウンジがないので、待合室のイスでじっと待った。
 上左  表示より少し遅れて9時すぎにバスに乗車。

 上右  雨がかなり降っていて、気温は18度。肌寒かった。長袖の服は持ってこなかったので、スペインはこんなに寒くはないだろうと、期待をこめて予想したが、不安であった。

 左  雨が降っている中、屋根なしのタラップを使って搭乗する。さすがに、バスからは20人ほどずつの客を下ろしてタラップに誘導していた。それでも、傘のサービスもなく、かなり濡れてしまった。
 上左  機内食はなく、スナック菓子と飲物だけ配られた。

 上右  マドリードのバラハス空港には少し遅れて12時すぎに到着。地下鉄乗場に向かった。途中、SIMカードを売っている店はないか注意して歩いたが、携帯電話のショップなどはなかった。バラハス空港でSIMカードを売ってないことはネット情報でわかっていて、あとでマドリード市内で探そうと最初から考えてはいた。

 左  これから向かうのはホテルのあるチャマルティン。翌日はチャマルティンから鉄道でビルバオに向かうので、鉄道駅の近くにホテルをとったのだ。自動券売機でチャマルティン行きの切符を買おうとしたが、いったん券売機から離れ、地図を見なければならなかった。到着駅名を選ぶ前に地下鉄何号線かを選ばねばならなかったからだ。
 





     左  「ターミナル1,2,3」駅 と 「ターミナル4」駅 を利用する場合は追加料金3ユーロが必要らしい。

 上  ターミナル1.2.3 からチャマルティンまでの切符。距離別の運賃では1.8ユーロなのだが、追加料金を含め4.8ユーロであった。

 
 8号線でターミナル1,2,3から8号線の起点であるヌエボス・ミニステリオスまで行き、10号線でチャマルティンに向かう。
 チャマルティンには13時30分ごろに到着した。ホテルのチェックインは14時からなのだが、ホテルは駅から見えていて5分でつけそうだ。それで、翌日のビルバオ行きの列車のホームなどを調べておこうと、駅の中を探検。

 翌日の列車のホームは確認できなかったのだが、思わぬ収穫があった。携帯電話のショップが駅の中にあったのだ。これはとばかり店にかけこんだ。

 複数のキャリアを取り扱っているショップのようで、いくつかの会社のマークが掲げられている。

 すぐにi-phoneを取り出し、プリペイドSIMカードを求めた。ネットとともに国際電話ができることと2週間使うことも伝えた。

 Yoigoというキャリアの20ユーロのSIMカードを出してきて、開通手続もしてくれた。なお、パスポートが必要だった。この店を出ると14時10分前でさっそく日本に電話したあと、ホテルに向かった。
プラド美術館など
 チャマルティン駅から5分ほど歩いて、この日の宿であるホテル・トリップ・チャマルティンへ。チェックイン時刻の14時少しすぎに到着。

 
 
 泊まった部屋。30分ほど休憩して、ネットがつながることを確認したりした。

 下左  部屋から見たホテルの前の空地。再開発事業の途中なのだろうか。

 下右  窓から見たチャマルティン駅。ビルはホテルで、駅はその下の地上階とその上の階である。


 
 

  

 左  半日もないが、マドリード市内の観光に出発。

 まずは、チャマルティン駅の構内のバルで昼食。イカのリングフライとビールですませた。ほかの食べ物はショーケースの中。

 上  アトーチャ駅までの切符。1.6ユーロ。
 
 アトーチャ駅を通り、マドリードの南郊外に向かう近郊電車。

 チャマルティン駅はマドリードの北部の拠点駅で南部の拠点駅はアトーチャ駅。チャマルティンからは北部へ、アトーチャからは南部への長距離列車が出ている。またチャマルティンにはマドリードの北部、アトーチャには南部への近郊電車の路線が集まっている。近郊電車の大部分は北部と南部を直通しているので、チャマルティンとアトーチャの間は頻繁に近郊電車が走り13分で結んでいる。両駅間は地下なので、メトロとは別の高速地下鉄が走っている感じだ。
 
 アトーチャ駅に到着。アトーチャ駅はチャマルティン駅よりも大きく、マドリードを代表する駅のようだ。

 アトーチャ駅のかつてホームがあったであろう場所は植物園のようになっている。
 
 アトーチャ駅の駅舎の外観。この部分の内部が植物園のようになっている。ここから200mほど先に南部へ向かう長距離列車のホームがある。ホームが別の位置に移されたけれども駅舎は元の位置で保存しているのだろう。

 すでに15時を回っているのだが、プラド美術館とソフィア王妃芸術センターを見て回ることにする。
 
 まずプラド美術館に向かった。アトーチャ駅から歩いていくと、正面入口の前も通る。前にベラスケスの像があり、ベラスケス門という。

 正面入口からも入場できるのだが、入場券はここでは売っておらず、裏手で買わねばならないので、ここから入場する客は少ない。
 
 さらに進んで、美術館の端まで歩いて、裏手に回ったところで入場券を買い、裏手の入口から入場した。駆け足でも、一通り見るには2時間ほどかかった。

 スペインの三大巨匠と言われるベラスケス、ゴヤ、エル・グレコの作品が多いのが特徴。印象派の絵画ほどなじみがなく、興味もなかったのだが、何となく独自のスペイン絵画の雰囲気を感じられた。全体として暗い感じがして、自分の好みではない。

 写真撮影は禁止なので、内部の写真はなし。
 
 アトーチャ駅のそばにあるソフィア王妃芸術センターに行くために、来た道を引き返す。並木道で日陰が多くて気持ちいい。
 
 ソフィア王妃芸術センター。ミロやダリなど近代絵画から現代絵画が展示されている。一番有名なのが、ピカソの「ゲルニカ」で、この絵の実物を見るためにここを訪問したようなものだ。

 「ゲルニカ」以外はほとんど足早での見学であったが、一通り回るには1時間以上かかった。

 ここは全館が写真撮影禁止というわけではないが、「ゲルニカ」をはじめ、撮影したくなるところは撮影禁止であった。
 
 19時前でまだ真昼のように明るいのだが、時差のために眠くなってきていたので、マドリードの観光はこれで切り上げる。アトーチャ駅からチャマルティン駅に戻り、ホテルへ。
ホテル下で夕食
 ホテルに戻り、しばらく休憩したあと、21時すぎに夕食へ。ホテルの地上階の一角にバルがある。ホテルの中からは行き来ができず、いったん外に出る必要がある。写真で右手真ん中の青いところがホテルの玄関。

 バルの中はかなり混んでいたが、外のテーブルはすいていたので、外で食べることにした。少し肌寒い。それで外の客が少ないようだ。

 下左  ビール。

 下右  パン。かなりお腹がすいていたので、料理がくるまでにパンとビールで少し腹ごしらえ。
 
 コロッケ。料理が運ばれてきて、しまったと思った。思っていたよりずいぶん量が多かったからだ。たいていの料理は、メニューに普通サイズとタパスの値段が書いてあったので、タパスでコロッケを注文した。自分の頭には、コロッケなら2,3個の小皿料理があった。

  小皿のタパスは、前回のスペイン旅行でも食べたし、この日チャママルティン駅のバルで昼食を食べたときには目の前に小皿料理が置かれていた。コロッケなら2,3個だ。ところが出てきたコロッケは9個。そのとき、前回の旅行のさい、タパスといっても結構な量が出てくる場合もあったことを思いだした。
 
 
  続いてポテト。これも思ったいたよりずいぶん多い。これだけ多いなら、ポテトは注文しなかったのに。

 本当は、コロッケとポテトはおつまみのつもりで注文したのであった。あとで、魚料理か肉料理を注文するか、あるいはタパスをもう2種類ほど注文するのもいいかなと思っていた。

 でも、予想外に量が多くて、全部を食べることはできなかった。それに、最初からこのことがわかっていたら、コロッケとポテトなんて組み合わせにしなかったのに。あまりの量の多さに、ポルトガルのメイア・ドーセを思い出した。翌日からは、タパスといってもどんなサイズか気をつけよう。