6 ヤ ー ラ 国 立 公 園
早朝4時には起きていた。強い雨が降っている。ワールズエンドには安全に行けるのだろうか。途中の道は大丈夫なのか。現地では1時間ほど歩くらしいのだが、きちんと歩けるのだろうか。歩けても傘をさして歩いたら、足元はぬれるだろうな。いろいろと思いながら時間が過ぎていった。 結局、7時になっても、来なかったので、チェックアウト。この日も泊まることや5時に出かけることを伝えてあったので、不思議な顔をされた。それで、事情を話すと、びっくりされたが、知らないガイドだったという。騙されたのだろうか。 車が来なかった本当の理由はわからなかったし、もう少し待てば、お金は戻ったかもしれないが、後の予定がうまくいくことを優先して、宿を出た。2000ルピー(約2272円)で、ティーファクトリーだけ行ったようなものだ。 バスターミナルに向かう道は気持ちよかった。1kmほど高原を散策したようなものだ。
どのバスがティッサマハーラーマに行くのかわからなかったので、聞いてみた。教えてもらったマータラ行きのバスに乗ると、座席はほとん埋まっていて、最後列に空席がかろうじてあり、そこに座った。荷物置き場はないので、ひざの前に押し込んだら、身動きが取れないような状態になった。運賃は130ルピー(約148円)。 スリランカでは、中学生の制服は白一色が多いようだが、ヌワラエリアでは、制服の上から、水色や赤のセーターを着用している。多くの生徒が、同じ色のを着ているので、これも制服なのかもしれない。
しばらくの間は高原地帯を走った。途中、何度か停車して、そのたびに客は増え、立ち客も多くなっていった。大きな町では、物売りがバスに乗り込んでくる。
4時間ほど走ったところで、トイレ休憩があった。バスの表示はシンハラ語。何が書いてあるのか、まったく不明で、自分にはデザインにしか見えない。
12時30分すぎにティッサマハーラーマに到着。降りるところを教えてくれるよう車掌に伝えていたら、教えてくれたのだ。 ドライバーは若者で、その仲間の数人がトゥクトゥクを取り囲み、1人が自分の横に乗り込んできたのだ。もちろん警戒を強めた。サクラまで300ルピー(約341円)。
20分ほど走って、どうも違う方向に向かっているのではないかと疑い始めたら、まもなくトゥクトゥクをとめ、何ルピーだとか言っている。違うゲストハウスに連れてこられたようだ。 しばらくすると仲間らしきバイクに乗った若者がやってきて、トゥクトゥクを降りて、バイクの後ろに乗れと言っている。もちろん拒否し、サクラに行くように伝える。ところが、ドライバーはバイクの後ろを追って、民家の少ない方向に進んで行くではないか。これは危ないと思い、ストップ!リターン!ゴーサクラ!と大声で叫ぶ。 トゥクトゥクを止めさせることはできたものの、バイクで先に行った仲間が引き返してくるのを待っていたのだろう。なかなか出発しない。バイクの若者が戻ってきて、ようやく逆方向に向かった。今度はバイクのほうがついてきた。横にいた若者は、今の道は近道だったのだ、とか言い訳をしている。
目に入る風景とガイドブックの地図を見比べていたら、やっと自分の位置がわかった。 サクラに到着。運賃をきっちり払い、中に入るが、まだ安心できない。 サクラという看板がないのだ。ガイドブックの地図どおりの位置ではあるのだが、、 建物の中に入り、主人らしき人に、ここは何というゲストハウスかと聞くと、サクラだという。 ようやく安心して、部屋の中を見せてもらう。このとき、若者グループは、ゲストハウスの敷地内に入り込んでいた。
部屋の中に入ってから、扉を閉めて、主人に、トゥクトゥクに乗ってから、サクラにやってくるまでの、一連の話を伝えた。このときは、英語が通じて本当によかった。 話を聞くと、若者たちに、敷地から出て行くように言ってくれた。一人の若者は、自分に、騙していないだろう、ウソは言っていないだろう、とか言ってきたが無視。 左の画像で、扉や窓の上部が明るいが、そこにはガラスはなし。よって夜は蚊が入り放題だったのだ。
若者たちが敷地外に出てから、やっと、宿泊とサファリの交渉。1泊2食付で1210ルピー(約1375円)。サファリはジープ貸切で3000ルピー(約3409円)。ほかに入場料など2600ルピー(約2955円)がいるとのこと。若者を追い払ってくれたこともあり、言い値通りでOKする。 出発まで1時間ばかりあるので、シャワーで汗を流し、昼食として菓子を食べたりして待った。 14時30分少し前にジープがやってきた。かなり大きなジープで、荷台にとりつけられた長椅子には10人ほど座れそうだ。
国立公園の入口に到着。15時30分からのサファリにやってきたジープがすでにたくさん並んでいた。ここで、入場料などを支払う。しばらく時間があったので、展示室や売店を見るが、たいしたことはない。
自分の乗ったジープ
公園事務所
公園ゲート
シカ
クジャク
ゾウ
ツル
スイギュウ
ゾウの群れ
ウサギ
オナガザル
津波の爪あとの残る海岸
2時間のサファリは思っていたよりも楽しかった。動物にはたいして興味はなかったので、最初は計画に入れていなくて、シーギリヤに行った日に車をチャーターしたため、1日余裕ができたので、サファリでもしようか、といった程度だったのだが、行ってみてその楽しさがわかった。
宿に戻る途中、バスターミナルに立ち寄ってくれるようドライバーに頼んだが、まったく英語がわからないとみえて、バスターミナルを通り過ぎてしまった。翌日のバスの時刻が知りたかったのだが、やむを得ない。 この日は、早くに起きた上、大きなトラブルが、2度も発生したので、精神的に疲れた1日だった。 キャンディ、ヌワラエリアと涼しい夜を3泊ばかり続けたので、低地ティッサマハーラーマの暑さはこたえる。蚊がいるので蚊帳の中に入っていたので、風通しが悪く、余計に暑い。蚊が多いのは、部屋の風通しをよくするために、扉の上に、小さな開口部が設けられているためだ。明かりをつけていると、蚊がどんどん部屋に入ってくるので、蚊帳からでることができなくて、暑さをがまんした。
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