ドロットニングホルム宮殿

 

  翌日は帰国するだけなので、この日がストックホルムでの実質的な最終日。郊外のドロットニングホルム宮殿に行ってみることにした。

 朝食は美味しいものの3日続けて同じようなものなのでかなり飽きてきた。あと1日の辛抱。

 宮殿の開場は10時なので、8時30分ごろにホテルを出発する。船にも乗ってみたかったが、結局、ストックホルムカードで無料になる地下鉄とバスにした。

 
 
 ブロンマプランで地下鉄を下車。日曜日とあって地下鉄もすいていたが、バスターミナルもガラガラ。偶然、乗車する系統のバスが止まっていたので飛び乗ったのだが、これまたガラガラ。

 15分ほどでドロットニングホルム宮殿の前に到着。バスから宮殿らしい建物が見えたのですぐにわかった。

 
 16世紀のはじめに城があったらしいが、現在の宮殿ができたのは1756年だという。

 湖に面しているのが特徴。周囲には緑が多く、スウェーデンらしい宮殿である。

 到着したのは10時15分前でしばらく外で待った。ストックホルムカードの場合、入場券に交換する必要はなく、カードがそのまま入場券になった。

 内部は撮影禁止であった。40分ほど見て回った。

 続いて、ドロットニングホルム宮廷劇場へ。宮殿の庭園内にある劇場で1766年に建てられたが、18世紀末には使われなくなった。しかし、1922年から再び使われるようになった。18世紀の設備が現在でも使われている。

 見学はガイドツアー形式で行われ、ストックホルムカードの場合は整理券と交換する。運よく11時のガイドツアーに入ることができ、ほとんど待たずに見学できた。こちらも内部の撮影は禁止。 

 次に広大な庭園を通って、”中国の城”に向かった。

 庭園の中心部分はヴェルサイユ宮殿の庭園のような幾何学的な計算された庭園になっている。この部分は中に入れないので、端を歩きながら見学。

 300mほど歩いて噴水のところまで行くと、そこからは自然の姿を生かした庭園になる。この中は自由に歩ける。

 突然、テントのかかった建物が視界に入った。”中国の城”の警護用の建物であったようだ。

 そして”中国の城”。1753年にできたそうだが、何だか場違いの感じ。よっぽど東洋風のものに惹かれた王様だったのだろうが。

 片道1.5kmほど散策を楽しんだ。時折、馬車が客を運んでいた。行きにはでていなかった噴水から水がでていた。14時ごろ宮殿をあとにした。

 再び、バスと地下鉄を乗りついでホテルに戻った。ホテル近くのデパートで土産物を探し、あとはホテルで休憩。
 夕食のために外出するのだが、地下鉄ではなく国鉄を一駅区間だけ試乗してみた。
 一駅目の南ストックホルムで下車。地下鉄を使う場合より、少し長くなるが、お目当てのレストラン「ペリカン」へ向かった。
  ビアホールのような広い店内は、ほどよく混んでいた。店ができたのは1906年に当時は労働者向けの店であったという。20世紀末にこのエリアはファッショナブルになってきたらしいが、客層は庶民的な常連客が多いという。

 

 料理がくるまでに、黒ビールとパンで食べてすごす。

 最後の食事なので、少々豪勢にしようとメニューを選んだ。

 ミックスサラダ 78クローネ、ビーフステーキ 248クローネ、ブルーベリーパイ 96クローネ。ビールは55クローネ、コーヒーはサービスで合計477クローネ。約5500円。

 ミックスサラダとトースト。ポテトを野菜、少しシーフードも混ぜて塩と酢で味つけしたもの。
  スウェーデン風ビーフステーキ、赤ワインとたまねぎの入った肉汁添え。細長く棒状になっているのが特徴。ソースにはたまねぎが入っている。付け合せのじゃがいもを皿に載せてくれた。

  デザート。ブルーベリーパイ。クリームをつけていただく。ほとんどブルーベリージャムを焼いたような感じ。

 

 ホテルへの帰りは地下鉄を利用。翌日は帰るだけ。

 

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