1 日 目  ホ ア ヒ ン へ

 

ホアヒンへの道

 ゴールデンウィークの後半の4連休、ホアヒンでのんびりしてくることにした。 マレー半島縦断の旅のさい、訪問を考えたのだが、ここに泊まると旅行日数が不足するのであきらめていた場所だ。連休の前日、伊丹発羽田行きのJAL最終便で出発。

 今回初めて国内線ファーストクラスを利用した。ファーストクラスは5年ほど前に登場していたが、乗る機会はなかった。今回国内線ファーストクラス用のアップグレードクーポンをいただいたので、それを利用してみたのだ。同じ乗るなら、17時以降出発便で出される夕食をいただきたいと思い、今回利用した。

 最近は有名旅館や有名料亭とのコラボレーションでファーストクラス用の夕食を作っているようで、見た目も味も良かった。飲物には、国際線の機内販売で人気がある焼酎「森伊蔵」をいただいた。確かに飲みやすいと思った。17時以降の便に搭乗するときをねらって、またクーポンを使ってみたい。ただ、難なのは伊丹・羽田では水平飛行の時間が25分程度、配膳されてからシートベルト着用のサインが出るまででは20分程度。食事を楽しむにはあまりにも短い。本当なら羽田発那覇行きや札幌行きでゆっくり楽しんでみたいものではある。 

 羽田での国内線から国際線への移動は、以前は 制限区域内を走るJAL専用のシャトルバスを利用していたが、工事の関係とかで休止になっている。前回の移動時には制限区域外を走るターミナル間の無料連絡バスを使った。

 今回は、モノレールと京浜急行に無料で乗れるチケットがあることがわかったので、それをもらって、モノレールで国内線から国際線に移動した。モノレールは自動改札だが この乗車票を提示して改札を出入りする。

 「羽田空港第一ビル」で乗車し、「羽田空港国際線ビル」で下車。何とも古めかしい名前に感じる。国内線で乗車して国際線で下車するような客はほとんどないと思ってはいたが、自分ひとりだった。普通は連絡バスで移動するよなぁ。

 羽田空港国際線は、混雑していることは少なくて、今日も保安検査、出国審査をほとんど待たずに通過できた。

 

 出発までJALのファーストクラスラウンジで。2度目の夕食をいただいた。

 下左  時間があったので、シャワーに入って、さらに休憩。ラウンジに入室してすぐにシャワーを申しこんだのだが、利用できたのは入室後2時間くらいたってからだった。それでもバンコク行きは一番遅く出発なので余裕。

 下右  搭乗時刻になりゲートに着いたら、優先搭乗も終わりころかけのころだった。

  今回は繁忙期であるため、航空券を購入の時点で高めの運賃設定になっていて、早めに購入したのだが、すでにダイナミックセーバーBであった。当初からこの設定だったのかもしれない。これは、マイルでビジネスクラスへのアップグレードが可能な運賃なので、アップグレードの申し込みもしたが、期待は全くしていなかった。なにしろ、購入してすぐに割引運賃は満席状態になり、旅行直前にはエコノミークラス、ビジネスクラスとも往路は普通運賃でも満席、復路は両クラス、普通運賃で空席が1、2あるという状態だった。

 伊丹でチェックインのとき、申し訳なさそうに申し込んだ45A のままであると告げられたが、満席だから当然。非常口座席を確保できたのだから、それで、よしだ。写真のように非常口座席は足元が広いので、トイレへ向かうときに隣席客を気にしなくて良い。隣席との間にある肘掛はA席のものなので、横のスペースも確保できる。ただし、非常時には避難誘導の補助をする義務があるのだが、承知の上である。

 搭乗後、すで眠くなっていたが、なんとか軽食が配られるときまでは起きていた。飲物だけいただいて、おつまみはホテルで食べることしにし、パンは下げてもらった。このあとは、居眠り状態へ突入。

 2時間半ほど居眠ったあと、早くも朝食タイム。今回初めて、夜行便での空弁風の食事だった。「はけ醤油 海苔弁 山登り」と名づけられていた。

 弁当箱のおかずはきれいに並べられていて見た目もいいし、美味しかった。海苔弁もはじめてで、斬新な感じであった。デザートのわらび餅も機内食では初めて見たと思う。

 すでにタイ上空に入っていて、ほぼ定刻の6時にスワンナブーム空港に到着。

 入国審査、両替、荷物受取を経て、無人の税関を通り、外に出たあと、最初に向かったのはAISのカウンター。

 AISはタイの携帯電話の最大手。ここでSIMフリーのi-phoneで使うSIMカードを入手するためだ。

 最も安い469バーツ(約1500円)の50時間のデータ通信のプランで購入。100バーツ分の通話料も含まれる(日本へは1分3バーツで00500を最初につけ、81そして市外局番の0をとった通話先の番号で発信)。

 次にターミナルの1階まで下りると、バス会社のカウンターが並んでいた。そのうち、1つがホアヒンとパタヤへのバスを運行しているベルトラベルのカウンターであった。

 ホアヒンまでの乗車券はすでに予約してあり、予約書を渡すと切符を渡してくれた。305バーツ(約930円)。ホアヒンへは1日に5便あり、最初の便である7時30分発のバスに乗車。

 前年の11月から運行されはじめたばかりのバスで車体もまだ新しい。発車10分ほど前に係員に連れられて、バスの停車場所まで移動。

 下左  バスは25人乗りだが乗車したのは半分程度。帰りも同じくらいだった。運行停止にならないか心配もする。バスは片側は1人席のバスで快適。リクライニングもかなり可能だった。最前列の1人席を予約していたので、前の席が倒れてくる圧迫感もなく快適であった。

 左左  タイの長距離バスでは飲料水のサービスがよくあるが、このバスも同様。ラベルは丁寧にバス会社のベルの名が書かれていた。菓子のサービスはなかった。
 バスはバンコクの南部を通過し、市内には入らないので渋滞もなく快適に走る。高速道路はバンコクの近くだけで、やがて地上の道路を走るので、快適とはいえ時間はかかる。

 10時40分。3時間10分かかりホアヒンのバスターミナルに到着した。焼け付くような暑さ。バスでは車外の気温も表示されていて34度だった。

 このバスターミナルはかなり新しい。最近、街の中心にあったターミナルが、中心から2kmほど南に移転したようだ。

 移転は出発前からわかっていた。街の雰囲気をつかむためホテルまで歩いていくつもりをしていた。タクシーの声もかけられたが、歩いてホテルに向かった。早く着いても、チェックインはできないだろうし、暑い中、ゴロゴロを引っ張って歩いた。30分ほど歩き、11時20分にホテルに到着。 泊まるのは、タナウィットホテル。

 

 

 ホアヒン街歩きその1

 ホテルに着いたものの、チェックインは14時からと言われ、それまでは荷物を預けて、街歩きと昼食をする。その前に、荷物を出し入れしたり、着替えをしたりしていたら、12時前になった。

 ホテルはホアヒンの中心部にあり、300mほど離れたところに、バンコク南バスターミナル行きのバス、バンコクの戦勝記念塔行きのバンの乗場があった。空港からのバスは最近、運行が開始されたばかりで、もしこのバスがなければ戦勝記念塔からバンでホアヒンにやってきたはずだ。バンはパタヤ行きのものもあり、こちらは観光客向けのものだろう。

 バス乗場のすぐそばには、ホアヒンの市場 がある。港町だけあって、海産物の店が多く出ていると思った。

 下左  セイロのようなものに入った魚。

 下右  粽かと思ったら、菓子のようであった。味は調べなかったのが残念。

 市場のついで、かつてバスターミナルだったところがどうなったいるか気になって、見に行くことにした。

 そこは線路沿いなのだが、たまたま列車が通りかかった。本数の少ない路線なので、列車を見られたのはよかった。

 下左  バスターミナル跡は空地になっていた。

 下右  次に海岸にでてみることにした。途中、国道を渡るのだが、国道の中央分離帯が、赤白のホアヒン駅をイメージさせるものになっているのが印象に残った。

 海岸に到着。海には200mほどの突堤が突き出ていて、先端には漁船が留まっていた。

 下左  先端の漁船のところまで歩いて行った。漁船から箱に詰められた魚がトラックに積み込む作業が行われていた。

 下右  突堤の先端から付け根を撮影。

 突堤からカオ・タキアップがよく見えた。独特の形をした岩山である。翌日行ってみようと思う。
  突堤のすぐ南側には、ビーチに突き出る形のレストランが何軒かある。また、ビーチに突き出た長屋型?のゲストハウスも何軒かある。このタイプのゲストハウスの中には宿泊者以外も相手にしたレストランを営業しているところもあった。

 下左  1軒のゲストハウスのレストランで昼食をとることにした。

 下右  延々と長い廊下を歩いた。両側に客室が並び、ずっと先に空が見える。

 長屋型ゲストハウスの先端、ビーチに突き出たレストランで昼食。満潮時にはビーチが海になるのだろうか。先ほど歩いてみた突堤も見える。

 下左  チキンカレーをいただく。ご飯とカレーが同じ皿に乗っていて、日本のカレーに似ている。ただし、チキンは大きく、チキンマサラという感じだ。

 下右  青空を見ながら日陰で飲むビールは最高だ。

ホアヒン街歩きその2

    昼食後タナウィットホテルに戻ると15時前。チェックインを済ませて、部屋に案内された。

 タナウィットホテルの本館は写真右側の建物なのだが、写真右側の別館があった。案内されるまでは気づかなかった。別館2階の手前から2つ目の部屋に案内された。

 そこそこ広い部屋。ネットはきっちり使え、冷蔵庫と日本の放送も利用できる。

 前夜は機内泊だったこともあり、2時間ほど休んだ。

 17時ごろホテルを出て街歩きを再開。まず向かったのはホアヒン駅。

 赤白の2色で塗られた独特の木造建築だ。駅舎を撮影しようとしたら、たまたまトゥクトゥクが飛び込んできた。

 ホアヒン駅のホーム。時刻表を見ると、すでに発車しているはずの列車が40分遅れでまだ到着していない。そのためかたくさんの乗客が列車を待っていた。
 ホームの売店。売店のワゴンも赤白の2色に塗られていて、色使いが徹底している。
 王室専用の待合室。一般人は入れないが、中をのぞくことはできた。普段は家具は置いていないようだ。現在でも王族が移動するとき、果たして列車を利用するのだろうか。ひょっとすると、この待合室ももう何十年と使われていないのかもしれない。
 次に、マーケットビレッジ・ショッピングセンターへ。ホアヒンで一番大きなショッピングセンターだ。大型スーパー、テスコ・ロータスをメインにして、衣料、雑貨の専門店、レストランがいろいろと入居している。
 ホアヒン駅の駅名標がこんところにも。駅のデザインが街をイメージするものとして使われている。
 テスコ・ロータス。ここで半ズボンを購入。今回、半ズボンを忘れてしまい、ホテルに到着して着替えようとして忘れたことに気づいた。それで、とりあえずは水着で代用。しかし、翌日は水着を使うし、水着で街歩きすると蒸れてきてしまっているので購入。

 

  買い物のあと、夕食のためにナイトバザールに向かった。ホテルのすぐ近くだ。

 訪問前、ホアヒンはビーチリゾートのイメージが強かったが、来てみると地元民の街と観光地が共存共栄しているって感じだ。ナイトバザールも、地元民向けのナイトバザールに観光客もたくさん来ているという感じだ。

 ナイトバザールに面して営業しているシーフードレストランは、通りに面して海産物を並べ、調理を行っている。1軒の店に入って夕食。

 下左  エビのBBQ。

 下右  飲物はチャーンビールのエキスポート。これは初めて飲む。

 他にも食べたのだが、画像がうまく保存されていないのか、写真を見ることができなくなってしまって残念だ。ホテルに戻り1日目終了。

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