3 日 目  バ ン コ ク 立 寄 り

 

バンコクへ

  ホアヒン旅行最終日。ホアヒンからバンコクへのバスは9時の便を予約してある。夕方の便でも間に合うのだが、ぎりぎりだと万一バスが遅れた場合が心配なのと、ホアヒンに長くいてもいくところがないので、半日バンコクですごすことにしたわけだ。

 7時過ぎにホテルで朝食。前日と似た内容だったっが、少し違うものもあって、飽きないように工夫はしているようだ。

 朝食後、すぐに荷物をまとめて、8時にチェックアウト。前日にカオ・タキアップに行ったときのソンテウ乗場へ。ホテルのすぐ近くからも乗車できることがわかったが、荷物があり座れなかったら苦しいので始発の乗場に行った。

 10分ほどでバスターミナルの近くに着き、下車。予約票をチケットと交換し、バス乗場に向かうともう乗車可能であった。バスの中は冷房が効いていたので、発車20分前から車内で待機。

 定刻の9時に出発。行きと同じく、定員25人のところ、半分に満たない乗客で赤字が予想される乗車率だ。座席は帰りも最前列の1人席を確保していた。

 30分ほどして、しばらくスコール。土砂降りの中、チャアムのバス停で1人をピックアップ。しかし、10分ほどで再びカンカン照りに。

 バンコク付近ではバンコク市街地の南のはずれを通った。チャオプラヤを渡るさいに、バンコクの高層ビル街が見えた。市街地よりも数km南のほうを通ったようだ。

 下左  12時20分、スワンナブーム空港に到着。20分遅れだが、この程度は織り込み済み。

 出発ロビーにある手荷物預かり所で荷物を預けた。空港に直行したのも荷物を預けるため。

 下右  預かり所はP、Qのカウンターの奥にある。

 上左  エアポートリンクは昼間は少し本数が少なく、しばらく待った。今まで、空港から乗車するのは初発ばかりで、昼間に乗車するのは初めてだ。

 上右  ラチャプラトップで初めて下車。

 左  パヤタイへ向かう電車を見ながら駅を出る。

カオマンガイと運河のボートを楽しむ

  最初に向かったのはプラトゥーナム市場。ラチャプラトップ駅から10分ほどで市場のエリアに到着した。今までここには行ったことがなかったので、訪問してみた。

 まず歩道に面した外側を歩いてみた。衣類と雑貨の店がほとんどだ。バンコクの都心部には巨大ショッピングセンターや伊勢丹などのデパートが幅をきかせているが、昔ながらの市場も健在といったところだ。

 続いてアーケードの下に入った。衣類の店がこれでもか、これでもかと続いている。一般客向けの店のエリアと、バイヤー向けの店(問屋)のエリアがあるようだ。

 市場につきものの食べ物エリアはなく、たまに屋台が目立たないように営業している程度。自分は市場でも食べ物系に関心があるので、ちょっと物足らなかった。

 すでに14時を回り、遅い昼食をとるために、プラトゥーナム市場の近くにあるカオマンガイの有名店に行ってみた。ピンクの服装が目印なのですぐにわかった。

 ところが、閉店したところだった。ガイドブックを見ると14時でいったん閉店し、17時から再開だった。シエスタに似ているが、まさかこんな営業時間だとは思わなかった。先に食事をしてから市場へ行けばよかった。

 あきらめて、他の店で食事をしようとしたら、ピンクの服の店と2,3軒おいたところに、別のカオマンガイ屋があった。

 そこでは店員はグリーンの服を着ている。先の有名店と張り合っているのかもしれない。時間も遅くなっているので、このお店でカオマンガイをいただくとしよう。

 カオマンガイはチキンライスだが、シンガポール風のものと似ている。シンガポールではチキンが横に添えて置かれることが多いように思うが、ここのカオマンガイはチキンはご飯の上にのせられる。

 ご飯はチキンスープで炊いてある。たれは、上からドバッとかけている人と、チキンをつけて食べている人がいる。自分はドバッとかけてみた。写真には写っていないが、スープもついている。なかなか美味しかったが、今度はヒンクの服の店に行きたいものだ。

 
  バンコクには運河が多くあり、なかでもセンセーブ運河では運河ボートが運行されている。この運河はBTSスクンビット線の北側に並行してあり、途中から北東方面に向かう。

 プラトゥーナムで運河ボートの系統は分かれていて、西線、東線と別々に運行されている。運賃は西線と東線は通し計算だ。

 西線は以前乗ったことがあり、今回は東線に乗ってみることにする。西線は短く10分程度なのだが、東線は長く終点まで40分ほどかかる。

 かつては、ここ以外にも運河ボートがあり、1998年に初めてバンコクを訪問したさいには、ファランポン駅の横のところからボートに乗った。この路線はいつのまにか廃止されてしまい、今はセンセーブ運河の路線だけになっている。

 このボートはチャオプラヤ川のボートのように乗り口がなく、ボートの側面のせまい板に足をかけ、そのまま座席に入る。だから慣れない観光客にとってはちょっと乗り降りを怖く感じる。

 ボートはかなりのスピードを出すので水しぶきもかなりのもの。特に対向するボートとすれ違ったときには、対向ボートが過ぎ去ったあとですごい水しぶきがあがる。運河の水はかなり汚くて、口に入れば病気になりそうな水である。

 ボートがすれ違うときなどは、側面についているブルーシートが上に上げられる。シートを上げるための引き手も何箇所かについている。慣れている地元民はすれ違いのときなどサッと上げていたが、観光客はそんなこと知らず、汚い水を浴びるかもしれない。

 途中の桟橋での乗船風景。ボートの横にはタイヤがついているので、その分、桟橋とボートの側面が離れている。加えて、ボートの側面から客席に直接入るのは慣れないとしにくい。とくに混雑しているとどこから乗るかを見極めるのも重要だ。

 運行中は車掌がボートの側面の狭い板の上を動き回って運賃を集めている。プラトゥーナムから東線の終点のワット・シーブンルアンまでは20バーツだった。 観光客にとっては、途中の桟橋の名前がわからないのも難点だ。車掌に行先を言わねばならないから。今回は終点まで乗るのが目的だったから、行先を調べておくことができたが。

 途中、景色がとくにいいわけでなく、かといって民家の裏手など興味をそそるところ通るわけでもない。かつて、ファランポン駅の横から乗ったボートの場合は民家の裏手を通ったのだが。

 それでもモスクの横を通ったりしたので撮影。

 すぐに別のモスクが現れた。バンコクでは新鮮に思える。
 やがて終点に到着。
  ボート乗場の横は寺。寺の境内の中にボート乗場があるのだ。ボートに乗るためには、必ず寺の入口を入らねばならないのだ。もっとも、寺の入口っても門があるわけではなく、どこからが寺の境内なのかはっきりわからないのだが。
 寺の中や周辺を歩いた後、20分後のボートで引き返した。ボートは10分おきに出ているようだ。東西の位置関係でいうと、バンコクの中心部からスワンナブーム空港までのうち、半分くらいの距離まできているのだが、ここから空港までどう行けばよいかわからないので、引き返すしかなかった。
 運河の幅は結構広く、50mくらいあった。
 途中、運河の分岐点があった。

 この付近のある桟橋でのこと。珍しく乗船していた欧州系外国人がサンダルを運河に落としてしまったのだ。降りるときもタイミングを見計らって、サッと下りなければならないのだが、サンダルが落ちるとは災難。その外国人、はだしで桟橋をあとにしていた。

 プラトゥーナムのボート乗場に戻った。ここを出発してから2時間弱の船旅であった。もうほかを回っている時間はなく、空港に戻ることにした。
 伊勢丹の前などを通り、BTSのチットロム駅へ。以前、赤シャツ隊が占拠し、ビルが打ち壊しにあったようなエリアだが、すでに騒乱の跡はまったく感じさせられなかった。
 BTSでパヤタイへ。そしてエアポートリンクに乗換えて、空港に向かった。

 エアポートリンクの開業当初各駅停車はパヤタイまで運転されたが、エクスプレスはマッカサン止まりだった。マッカサンは不便だなと思っていたのだが、1年ほど前から、エクスプレスのうち半分がパヤタイまで乗り入れるようになった。

 でも、エクスプレスはマッカサン止まりで設計された鉄道なので、パヤタイにはエクスプレス用の待合室がなく、改札を入ったところが待合室代わりになっている。写真で左側が各駅停車の客のエリア、右側がエクスプレスの客のエリアになっている。

短い旅を終え帰国

 空港に戻ると18時すぎ。トイレでスボンを着替えて、次に預けていた荷物を受け取る。靴を履き替え、預け荷物と機内持ち込み荷物に荷物を分ける。

 そうこうするうちにJALのカウンターが開く18時45分になる。今回は復路のみビジネスクラスにアップグレードされている。航空券購入時点でアップグレード可能な運賃の航空券のみ販売される状態だったので、当然、アップグレードを申し込んだ。しかしGWの繁忙期なので、行きはアップグレードされず、帰りも無理だと思っていたら、出発前日になってアップグレードされたのだ。ラッキーだった。そのため、チェックイン時にプレミアムレーンの券を渡された。

 通常の保安検査場に続く入口とは別にプレミアムレーンの入口があった。まったく待たずに保安検査。さらに出国審査場でも1人待っただけで、あっという間に制限区域に入ることができた。

 自分の場合、東南アジア程度ならビジネスクラスを利用する必要はないと思っているので、今回のように止むを得ず、アップグレード可能な航空券しか買えない場合を除けば、安いアップグレード不可の航空券しか買わない。だから、プレミアムレーンを利用できるのも今回限りかもしれない。

 制限区域内に入ったあと、英国航空・カンタス航空のファーストクラスラウンジに向かった。しかし、ファーストクラスラウンジは20時20分からということで、まだ開いていなかった。それで、向かいにある、同じく英国航空・カンタス航空のビジネスクラスラウンジに入った。

 まずシャワーを利用しようと思い、シャワー室を希望すると、空いていてすぐに利用することができた。このとき19時。時間制限もなく、1時間近くゆっくり利用することができた。タイのように暑い国では、搭乗の前に汗を流し、着替えられるのは有難い。

 シャワーのあと、少しだけ食事をした。このあと、ファーストクラスラウンジにも行くつもりなので、セーブしておく。

 下右  ビジネスクラスラウンジの中。

 次に、ファーストクラスラウンジに行ってみた。食べ物はビジネスクラスラウンジと全く違う品が並べられていた。

 下右  ファーストクラスラウンジの中。

 デザートもいただき、搭乗直前までねばっていた。時間になり、ゲートに向かうときに気づいた。

 ファーストクラスのほうは英国航空、ビジネスクラスのほうはカンタス航空が運営しているようなのだ。共同なのだが、主体は違っているので、食べ物にも違いがあったのだ。

 今回はサクララウンジには行かなかった。混雑度が違うし、シャワーもサクラだと待たねばならないので、英国・カンタスのラウンジを使うほうがベターだ。

 搭乗口まで行くと、ちょうど搭乗が開始されたところだった。

 つい1ヶ月ほど前から、JALのバンコク線はバンコク・エアウェイズとコードシェアを開始した。搭乗口の表示にもバンコク・エアであるPGの便名も表示されている。なお、タイ国内線でのコードシェアがタイ航空からバンコク・エアに変わっている。

 ビジネスクラスの座席は、従来はバンコク線ではスカイラックスシートだったが、今回はシェル・フラットシートになっていた。 ずっとというのではなく、この日をはじめ何日かは、成田便がシェル・フラットになっているのだが、スカイラックスの日もある。羽田便は毎日スカイラックスだ。多客期対策か、781関連で機材やりくりが特殊になっているからだろう。

 おかげでよく眠れそうだ。行きはアップグレードできなかったのだが、スカイラックスシートだったし、帰りにアップグレードできてよかった。

 水平飛行になってすぐの軽食は寿司だった。これを食べるためにがんばって起きていたのだが、食べ終わってすぐに、座席を倒してお休みタイムに突入。

 下左  3時間ほど睡眠。そのあと、お目覚めのオレンジジュースが運ばれてきた。

 下右  九州にさしかかったころに朝食。

 朝食は和食を選んだ。
 定刻より早く成田に到着。第1ターミナル本館の一番端(国内線が使う側の反対側の)に到着した。

 このあと羽田に向かい、国内線で伊丹に帰った。

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