2 日 目  MRT新線に乗ってワット・セーンスィリタム水上マーケットへ

 

開業間もないMRT新線に乗車
 今回泊まった部屋は、スクンビット通りに面した建物にあるのだが、外を見ると、部屋はスクンビット通りとソイが交わるところの上方にあった。

 BTSアソーク駅方面がとてもよく見える。鉄道模型を見ているような感じで、朝のひととき、窓からBTSを見て楽しんだ。早起きしていたにもかかわらず、ホテルを出発する時間が遅くなり、部屋を出たのは9時前。
 ホテルをチェックアウトするともに、大きな荷物を預け、身軽になって出発した。

 朝食は、ホテルの前のソイに出ている麺類の屋台ですませた。ホテル前のソイにはいろいろな屋台が出ているのだが、時間で交代制になっているようで、朝と夕方では店の種類が違っている。
 麺はバミー(小麦麺)、具は牛肉にしてもらった。牛肉は肉だけではなく、いろいろな内臓も混じっている。牛肉などは甘辛く煮こまれているのだが、それらがドバッと器に放り込まれる。

 牛肉を煮たスープの量が多くて、その味が麺のスープの味に勝っていて、全体にとても甘い味になっている。スープが茶色っぽいのも牛肉を煮たスープの色のためだ。60バーツ。牛肉はほかの具よりも10バーツ高いようだ。
 
 ホテルを出て向かう駅はたいていBTSアソーク駅なのだが、今回はMRTスクンビット駅。終点のバンスーまで行って、1駅間だけ未開通の区間を連絡バスで移動し、タオプーンへ。タオプーンからは、2016年8月に開業したMRTパープルラインに乗車する。開業してまだ1ヶ月少々しかたっていない。

 写真はバンスー駅に到着したMRT。MRTブルーラインも延伸して、「の」の字型の路線になる工事がかなり進んでいる。現存のMRTブルーラインは地下鉄だが、ブルーラインの延伸部分の大部分とパープルラインは高架鉄道だ。
 







 


  上  連絡バス乗場へは、通路に貼ってある案内で行くことができた。

  右  タイ語の案内があり、タイ語はわからないが、連絡バスは8分、混雑時は6分間隔、パープルラインは15分間隔ということ書いてあると推測できる。
 
 
 地上に上がり、連絡バス乗り場に向う前に、国鉄バンスー駅のホームを見ておく。

  国鉄は本数が少なく、近郊鉄道の役割をはたしていなのが残念だ。国鉄も各線を複線電化にして、高密度で近郊電車を走らせば、新規のMRTなどを建設するよりも、安上がりなはずなのだが。
 連絡バス乗場は地上に上がってすぐのところにある。バスの左に写っている傾斜のある建造物が、地下から上がってくる階段の屋根で、順路に従えば、ここから地上に出る。バスの右手に国鉄バンスー駅のホームがある。バンスー駅の構内には自由に入ることができる。

 連絡バスだが、塗色がまったく同じ路線バスがあり、路線バスを借り上げていることがわかる。
 
 
 上左  連絡バスの車内。路線バスの貼紙がそのままになっていたりする。

 上右  連絡バスを下車した場所からバスが通ってきた道路を撮影。高架橋が低いところから高くなってくるのがわかる。これがMRTブルーラインの延伸部分で、バンスーを出てすぐに地上に出てだんだん上がってタオプーンに向うのだ。

 左  券売機で、乗車駅と下車駅のボタン。ブルーラインは購入できない。
 
 上左  2階に上がったところにある券売機。パープルラインというだけあって紫が基調になっている。

 上右  改札口。手前に荷物検査場がある。ホームはさらに上の3階。

 左  ホームと停車中の電車。電車も駅も紫を使っている。

 パープルラインはブルーラインとは独立した路線で、ブルーラインの延伸部分が開業しても、ここタオプーンが乗換駅になる点はかわらない。
 
 車内。昼間とはいえ、ブルーラインと比べるとかなり客が少ない。走るのがバンコク北西部のノンタブリー県の中が中心で、日本でいえば、埼玉県の中を走るような路線なので、朝夕の通勤通学輸送を除けば、輸送量はそう多くないのかもしれない。15分間隔というのは輸送量過多かもしれない。

 高架橋を走る電車の車窓からバンコクの西北部の住宅地帯の景色を初めて見た。かなり都市化していて、農村とは言いがたい。近郊住宅地という印象が強い。
 
 やがてチャオプラヤ川を渡る。バンコク市内をBTSで渡るときと比べても同じくらいの川幅だ。ただ違うのは、川の両岸に立つ建物に高層ビルがほとんどなく、一般の低層住宅が広がっていることだ。

 下左  25分ほどでバンラック・ノイ・ターイットに到着。乗降客はわずか。乗降客数や駅周辺の様子と比べて、立派すぎる感じもするが、将来を見据えると必要なのだろう。

 下右  駅名の案内板。これまた紫の看板だ。
 
 
 バンラック・ノイ・ターイットの駅舎。このあたりの駅舎は道路の中央部にあり、道路の両側に出入口がついているのが特徴だ。

 このとき11時すぎで、4kmほど離れたところにある目的の水上マーケットまで歩いて行けば、ちょうど昼過ぎくらいになるかと思っていた。
 
 路線図。右下のオレンジ色の印がタオプーン、左上のオレンジ色の印がクロンバンファイ。真ん中よりやや左上のオレンジ色の四角がバンラック・ノイ・ターイット。

 これから向かうワット・セーンスィリタム水上マーケットは、北東方向にある。北東方向に川が2つにわかれ、島が描かれている個所がある。この島は以前、一周したことがあるクレット島で、この島の川をはさんで南側にこれからめざす水上マーケットがある。
ワット・セーンスィリタム水上マーケット
 MRTを下車後、水上マーケットをめざして歩き始めた。歩ける距離であったのだが、暑さがハンパじゃなく、なかなか大変だ。

 少し歩いて、タクシーが見つかれば乗車しようと思ったが、タクシーが走るような道路でもなく、歩き続けるしかなかった。結局、30分ほど歩いて、タクシーが通りかかったので、乗車。

 タクシーに乗ると、10分もしないで水上マーケットのある寺、ワット・セーンスィリタムに到着。運賃も60バーツ程度で、こんなことなら駅からタクシーに乗るべきだった。
 
 案内板。チャオプラヤ川の中洲のようになっているのがクレット島。その南の川向いに描かれている寺がここだ。
 
 この水上マーケットは、チャオプラヤ川に浮かぶ大きないかだが2つあって、その上に食堂があるだけだ。水上マーケットとしては、かなり小規模で、前日に訪問したクローン・ラット・マヨムとは比較にならない。今まで訪問した水上マーケットの中でも最小だと思う。
 
 チャオプラヤ川に面した側のテーブルについて、注文をした。左側に写っている対岸がクレット島。以前、クレット島を歩いて一周したことがあるので、対岸付近も少し内陸の部分を歩いているはずだ。

 帰りにクレット島に渡るのも面白いと思ったが、写真右手真ん中付近に見えるオレンジ色の寺のところまで行かないと川を渡る船がないようで、少し距離がある上、川沿いにたどりつけるかどうか不明だったので、クレット島はあきらめた。
 
 料理ができあがるのを待っていたら、クレット島を一周するボートが到着した。なるほど、ここの水上マーケットは、クレット島一周のボートで潤っているのかもしれない。

 ボートは10分ほど停まったあと出発していった。10分では食事はできないが、飲物など簡単な買物ならできる。
 
 注文したパッタイ。普通のパッタイなのだが、チャオプラヤ川を眺めながら食べられて、美味しさを感じる。飲物は持ち込んだ飲物ですませた。
 
 いかだの上の食堂から陸地に戻る。川岸では、魚にえさをやる人が多く、魚が集まってきている。

 そばでは、5バーツでえさが売られていた。タイの川べりの寺では一般的に見られることで、えさをあげることで、徳を積むことができると考えられている。寺によっては魚を川に流すために売られていることもある。これも、徳を積むためと考えられていて、タンブンとよばれる。えさを投げると、魚が集まってきて争奪状態になるさまが見ていて面白い。
 
 水上マーケットをあとにする前に飲物を飲んでいくことにした。境内では屋台がいくつかでている。ひとつの店で買物。売り子の少女2人組が写真に応じてくれた。

 下左  少女から買ったアイスティー。20バーツ。

 下右  境内には自動で動いている僧侶の人形があった。なかなか面白い動きをしていて、しばらく見入っていた。前の小坊主も人形。
 
 
 いよいよ水上マーケットをあとにするのだが、タクシーが待機しているような寺ではない。行きのタクシーで、2kmほど歩けば、バスの車庫があり、そこからバスで帰ることができることを確認している。バスの車庫まで行けば、何とかなる。

 歩き始めて30分ほどたち、もうバス車庫が現れてもいいかなって思ったころ、雨が降り出した。あわてて傘をとりだしたが、幸い、雨脚がきつくなる直前にバス車庫前の屋根のあるバス停にたどりついた。しばらくしてバスが車庫から出てきた。
 
 バス車内。69番バスで戦勝記念塔が終点だ。最初は、MRTのバンラック・ノイ・ターイット駅の近くで下車して、歩いて駅に向かうつもりだったが、激しいスコールの中、バス停から駅までの300mほどを歩くのが大変だと思い、終点まで乗っていった。途中でスコールはやんだ。

 下左  1時間20分かけて戦勝記念塔に戻ってきた。バンの洪水の中をかきわけてBTSの駅へ向かった。

 下右  バスで時間がかかったものの16時にアソークに戻ったので、1時間ほどターミナル21で休憩して時間つぶし。
 
JL34バンコク・羽田搭乗記
 
 上左  ホテルに行って、荷物を受け取り、トイレで着替え。熱帯風の服装を帰国にそなえて日本での服装に替えた。履物もサンダルから靴へ。そのあとBTSでパヤタイへ。

 上左  パヤタイから乗車した空港鉄道の電車。2ドアで、かつてエクスプレスラインで使われていた電車を改装したものだと思った。

 左  乗車して、旧エクスプレスラインだとわかった。座席が非常に長いから。エクスプレスラインはボックスシートで、通勤向けのロングシートに変更したようだ。
 
  空港駅に到着し、改札を出る少し前に、簡単な展示コーナーができていた。旧エクスプレスラインの座席をシティライン用にとりかえたという案内だった。

 左側が旧エクスプレスラインの当時の車内。右側がシティライン用に改装した車内。

 それにしてもエクスプレスラインが廃止されるとは、、。もともとマッカサンが起点では不便だから利用者が少ないのでないかと指摘されていたが、まさにその通りになった。たまにエクスプレスラインも使っていたので、選択の余地がなくなり残念だ。
 
 JALのチェックインは19時スタートなので、しばらく待って先頭でチェックイン。

 プレミアムレーンを使えたので保安検査場と出国審査場はアッという間に通過。

 制限区域に入ったあと、今回はサクララウンジでもなく、キャセイラウンジでもなく、CIPラウンジに向った。カンタスラウンジが営業していればカンタスでもよかったが、夜の営業は火木日であり、この日は土のため営業しておらず、CIPにした。CIPラウンジは5ヶ所あるのだが、向ったのはGコンコースのCIPラウンジ。
 
 CIPラウンジには、ダイナースカードかプライオリティパスがあえれば無料で利用できる。

 ここをめざしたのはシャワーが使えるからだ。サクラもシャワーはあるが、1室だけなので、以前利用したときはかなり待たされたためだ。カンタスにはシャワーがあり、ここは何度か利用したのだが、ラウンジの営業時間が縮小されたので使いにくくなった。キャセイはかつてのブリティッシュエアの時代からシャワーはなかった。

 ここのシャワーも使いやすくてよかった。アメニティグッズも一通りそろっている。1日、汗をかいたあとなので、東南アジアなど暑い国で、深夜便の搭乗前にシャワーを使えるのはとてもありがたいことだ。
 
   シャワーを使ったあとは、ここのラウンジで休憩と夕食。とても広い。スワンナブーム空港では、こことタイ航空のラウンジの1つが広さが特に大きいと思う。
 料理は豊富にある。あえて言えば、タイ航空ラウンジのようにタイ風のものがほとんどないということだろうか。それでも美味しくいただける。ビールは今回の旅では初めてになるレオビール。

 下左  ビュッフェコーナー。

 下右  さらにフルーツ、アイシクリーム、シンハビールをいただく。
 
 
 
  上左  JL34に搭乗。21時50分にラウンジを出てゲートに向った。

 上右  復路もビジネスクラスで、B777-200、通称SS2だ。

 左  復路は右窓側。窓に対して斜めに座る。通路側に1列というのはSS6と同じだが、通路と隔絶されている感じがして、個室感も味わえる。

 窓際には朝食についての紙がいてあり、和食、寝ているときは起こすように依頼しておいた。
 
 座席の前方を眺める。足を置く位置、すなわちフルフラットにした場合のシートの高さだが、40cmくらいで、中央列ではD列が20pくらい、G列が60pくらいだが、その中間くらいだ。
 
 水平飛行に入ってすぐに、夜食が出される。寿司と卵豆腐。飲物はシャンパンにした。

 夜食のあとは、シートをフルフラットにして、しばらくすると眠りについた。
 熟睡していたようで、朝食前に起こされた。深夜便で起こすかどうか聞かれたときは、いつも起こすように頼んでいるが、たいていは朝食前には起きているので、実際に起こされたのはじめてだ。

 朝食にしては量が多めで、全部いただくことはできず、少し残した。

 下左  フライトマップは立体的なもので、地形がわかっている場合は、見ていて楽しい。

 下右  コーヒーとウーロン茶。
 
 
 
 上左  羽田着。荷物を受け取ると、国内線乗継のタグがついていたが、見たのは初めて。

 上右  入国審査場、国内線連絡口の保安検査場を通り、JALの連絡専用バスに乗車。いつも思うのが、なぜ国際線から国内線行きしかなくて、かつてはあった国内線から国際線行きはないのだろうか。

 左  国内線制限区域に直接入れるので便利なバスだ。ダイヤモンドプレミアラウンジへ。搭乗する国内線の搭乗まで1時間少々あり、シャワーを利用した。羽田の国内線ラウンジでシャワーを利用したのは初めてだ。
 上左  朝食は機内食ですませているが、おにぎりと味噌汁をいただいた。

 上右  JL107 で伊丹に向う。

 左  搭乗機。

 下左  クラスJに搭乗。

 下右  飲物はコーヒーをいただいた。今回の旅も無事に終了。
 

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