4日目前半 鹿 港
6時すぎに起きて出発準備。台中から彰化までは、かなりの本数があるので、いつでも乗れると思うと、かえって動きにくくなる。結局、7時前にチェックアウト。 券売機で切符購入。27元(約97円)。
電車に乗る前に、駅ホームの売店で、飯包を買って、朝食にした。白飯のはもちろん、赤飯のにも、鶏肉や漬物風のおかずが入っていた。
食べ終わるころに電車が到着。7時16分発で彰化には7時39分着。
車内は、食事する雰囲気でないので、ホームで食べておいて正解。
彰化着。駅舎にあった気温表示は、8時前だというのに、29度だった。駅舎を撮影している自分の背後に、下の彰化客運のバスターミナルがある。
鹿港(ルーカン)行きのバスは頻発していた。なぜか鉄路局の券売機とほとんど同じような見栄えの券売機で切符を購入して、しばらく待った。39元(約140円)。
彰化発は7時55分。郊外らしきところを走って、やがて繁華街に入った。鹿港のようだ。乗客の全員が降りるバス停があったので、自分もそこで下車。鹿港の中心部のようだ。8時35分着。 鹿港は、清代には、台南、台北と並んで、台湾の重要な貿易港であったので、栄華をきわめた街であった。しかし、鉄道が通らないなど、近代化の波はこの街をさけたために、今でも、歴史を感じさせる家や廟がたくさん残っているのだ。
最初は、街の北端にある天后宮に行き、そのあと街を一周することにした。天后宮の前まで行くと、なぜだかとても賑やかだ。 もこしがかつがれたり、古代風の衣装を着た人が行進したり、お祭りのようだ。 何のお祭りは不明だった。ガイドブックでは、端午節にさまざまな催し物がおこなわれるとある。が、こういうものは旧暦でおこなわれるはずなのだが、、新暦でおこなわれる ものもあるのだろうか。
たいへん賑やかな祭りで、銅鑼や太鼓が鳴り響く。爆竹も鳴らされている。中国古代風の仮装をしたグループもあったが、誰を演じているのだろう。
みこしや仮装グループの後ろには、延々と黄色い帽子の一団が続いている。
黄帽軍団が行き過ぎてから、天后宮を見る。海の女神、媽祖を祀っているのだが、ここの媽祖像は、線香の煙のために顔が黒くなっていて、黒面媽という。
次に、古市街を歩いた。昔の鹿港の雰囲気が一番よく残された地区で、古蹟保存区になっている。
左の建物は洋風の雰囲気がする。使用文明の入ってきたこののものだろうか。この建物の塀には、矢印が描かれているが、そこには有名な半辺井という井戸が残されている。でも、井戸の中が泥に埋まって使用できない。
右が半辺井。井戸を掘ることができたのは財力を持った人だけだった。が、井戸の半分を自家用とし、半分を井戸のない人々が自由に利用できる公共井戸にしたのが半辺井。
鹿港の市場。地元の人たちでとてもにぎわっていた。
続いて、九曲巷。狭い道が曲がりくねっている。強い風や砂の被害を防ぐために、道を曲げてつくったという。右の画像、奥のほうで道が曲がっているのがわかるだろうか。
右は、十宣楼。左右にある集会所の建物に架け橋がついている。
龍山寺。鹿港の古寺なのだが、工事中だった。
工事現場の中を通ってたどりついた本堂。本堂もトタン板の屋根で覆われていた。
かつて営業していた台糖線の鹿港駅跡。駐車場になっていたが、古い列車が一編成だけ置かれていた。
駅舎を復元する工事が行われていた。土産物屋を兼ねたものになるのであろう。
鹿港の名物は肉包。製造販売している専門店で買ってほおばった。
あつあつの肉包。肉汁がじゅるじゅるとでてくる感覚が何ともいえない。15元(約54円)。
鹿港の繁華街にはレトロな感じの古いビルがたくさんある。かつての栄華がしのばれる。
彰化に戻るバス停の前に提灯屋があった。おじいさんが提灯に絵を描いていた。 2時間半、鹿港の散策はとても充実したものだった。40分かけて彰化へ。
|