1 日 目 台 北
初の関空2タミから初のピーチで出発 |
今回の台北行きは、1ヶ月ほど前に就航したばかりのピーチアビエーション台北行きを利用する。ピーチはANA出資のLCCで、国内線と近距離国際線を運航している。国際線としては、ソウル、香港に続き、台北が3都市目になる。 ところが、ピーチの関西空港発は7時。今まで関西発で最も早かったのは9時発。9時だと何とか当日の始発電車を利用して、なんとか自宅から関西空港にたどりつくことができた。しかし、7時では無理。それで、前夜は、関西空港からJR線で2駅離れた日根野にある関西エアポートホテルに泊まった。 関西エアポートホテルはJRの線路脇にあるのだが、おそらく百回以上、その脇を通過しているのにもかかわらず、今回泊まるまでは知らなかった。ホテルを5時25分に出て、日根野駅へ。雨が降っていたので、ホテルの出口から駅の入口まで100mほど走った。そして5時36分発の関西空港行きに乗車。この電車は日根野発なので、日根野に泊まらないと乗車できないのだが、満席に近い状態で発車した。自分と同じピーチなどに乗るらしき旅行客と関西空港で働く従業員と思われる人たちが半々って感じだ。 |
JRの関西空港駅の出口を出た後、通常は左手に向かう。左手に従来からのターミナルビル(第1ターミナル)があるのだ。今回は初めて、右手に向かった。右手へ50mほど行くと、アエロピプラザがあり、その中をさらに100mほど歩いて、2階から地上に降りたところに第2ターミナル行きの連絡バス乗場がある。 第2ターミナルは、今回の旅行の3週間ほど前に開業したばかり。LCC用のターミナルなのだが、現在のところLCCの中でもピーチだけが使っている。 |
上左 第2ターミナルへは10分ほどで到着。画像は国内線側から撮影。中央から向こう側が国際線エリアだ。鉄骨がむき出しの倉庫のような感じの天井だ。 上右 搭乗手続はチェックイン機でおこなう。予約確認書についているバーコードをかざすほか、パスポートの表紙の裏のページを読み取らせる。この部分は、自動化ゲートのパスポート読み取りと同じ機械ののようだ。各機械に並ぶ行列もなく、空いている機械でチェックインすればよい。所要時間は1分弱。 左 チェックイン機からでてくる搭乗券。レシート状のものだ。自分の場合は、予約時に座席を指定しておいた。最安運賃を利用したのだが、この場合、指定料金は210円。そして、一番下に "OOKINI”。 下 自分は預け荷物がないので、このまま保安検査場へ進めばよいのだが、預け荷物がある場合はカウンターで預けなければならない。この預けカウンターが長蛇の列だった。並びたくはないような長さだったので、LCC利用の時には極力、預け荷物なしにしよう。 |
左 保安検査・出国審査を終えて出るのが待合室。小さな免税店とレストランがある。KIXカードのポイント登録の機械は画像の右手、画像の外にある。ここで30分弱待った。 下左 現在、第2ターミナルはピーチの専用になっていて、国際線は1日5便だけ。十分に余裕があるから将来的にはほかのLCCもここを利用するのだろう。 下右 搭乗口。ここから通路を歩いて、各ゲートに向かう。
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上左 97番ゲート。ここで搭乗券をバーコードで読み取り、パスポートがチェックされる。 上右 第2ターミナルを出て飛行機まで歩く。飛行機の手前から見たターミナル。 左 搭乗したピーチ機。点線の中を歩いていき、タラップを上がる。 |
搭乗直後に撮影した機内。その後、9割がたの席が埋まった。 やはりシートピッチが狭く感じる。通路側の席を確保していたが、窓側の客が出入りする場合は必ず立たねばならない。窓側になった場合は、必ず通路側の客に立ってもらう必要がある。間の席との間は握りこぶしほどで、足は組むこともできない。 それでも台北程度ならがまんできた。これが東南アジアとなるとちょっと苦しいかな。 座席にはモニターがついておらず、頭上や前方に共用のモニターもない。自分の場合、飛行ルートを眺めるのが好きなのでちょっと残念。 |
機内での飲食物は全て有料といのはLCCのほとんどと共通。以前乗ったエア・アジアは、予約時に機内食も予約しておくと割引になり、余分があまり積み込まれないようだった。ピーチでは、機内食は予約のシステムななく、機内で直接買う。 ワゴンで売りに来ていたが、割高なためか買っている人はあまりみかけなかった。そんな中で数少ない機内食購入者になった。弁当(お茶つき)と味噌汁850円。弁当はご飯が入っておらず、そばだけ。値段の割りに量が少なかったのは残念。 食後は眠くなり、少し眠ったあと目覚めれば、台北・桃園空港に着陸寸前だった。 |
simカードを買って台南グルメを食す |
桃園空港には9時15分到着予定だったが、少し延着。税関を出ると9時40分。 このあと、まずsimカードを買いに走る。税関を出た後、左手に向かうべきだったが、右手に行ってしまった。右手は台北市内や桃園高鉄站に向かうバス乗場がある側だ。いつものバスに乗る癖で右手に行ったのだ。バス乗場まで行って間違いに気づき、再び引き返して、左手に向かい、バス乗場とは正反対の位置にある携帯電話会社のカウンターにたどいりついた。 |
台湾の3大携帯電話会社は「中華電信(China
Telecom)」「台湾大哥大(Taiwan Mobile)」、「遠傳電信(FarEasTone)」で3社のカウンターが並んでいた。 事前の調査で台湾大哥大を利用することに決めていたので、台湾大哥大のカウンターに並んだ。1人の客の接客中で5分ほど待った。 購入したsimカードは、5日間ネットを使い放題で、250元分の通話(国際電話も可)が可能なカードで500元だった。250元というのは、日本との通話では26分程度だという。通話がいらない場合は5日間で350元というプランもあった。 購入にはパスポートと他に日本の身分証明書が必要だ。初期設定は店員がやってくれるのだが、パスワードだけは自分で打ち込む。5分ほどで手続完了。
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このあとバス乗場から国光客運のバスに乗車。いつもは松山空港行きに乗るのだが、今回は台北站行きに乗車。
台北ではサンルートが定宿になっているのだが、今回は満室のため別のホテルになった。今回は最初、台中周辺を旅行するつもりで、台中のホテルを予約していた。しかし1週間ほど前に台北に行先を変更した。ところが日本の3連休とあって、日系のホテルであるサンルートは予約できなかったのだ。それで別のホテルを予約したのだ。 |
松山空港行きは高速に上がるまでに地上の道路を長く走るのでやや時間がかかる。そのかわり、一般の路線バス的な性格が強いのでユーユーカードが使える。それに対して、台北站行きは空港から高速を使うので早い。タダリムジンバスであるためか、ユーユーカードは使えない。 台北に向かう途中、空港鉄道の建設現場を見た。台北站と桃園空港を結ぶ鉄道は2014年の開業が予定されていて、両駅間を30分程度で結ぶ計画のようだ。 |
45分ほどで台北站に到着。11時40分だった。 台北站の切符売場のある屋内の空間に巨大なクリスマスツリーが立てられ、はやクリスマスムード。 下左 昼食のため、レストラン街のある2階にあがり、入る店を探した。フードコートがあったので、そこで食べることにした。 |
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上右 いくつかの店が入居していて、どこにするか迷ったが、台南料理で有名な「度小月」を利用することにした。 注文したのは、担仔麺と虱目魚(サバヒー)のスープと蝦捲のセット。220元(約640円)。 左 汁なしの担仔麺。ゆで卵、エビ、豚ミンチ、もやしとネギなどがのっている。汁入りは食べたことがあるが汁なしは初めてだ。 |
虱目魚(サバヒー)のスープ。 虱目魚(サバヒー)は虱目魚粥が有名で、この店でも粥があった。脂身が多いのだが、あっさりしている感じの魚だ。スープでは、つみれ状にしたものを使うことが多いようだが、出てきたスープは虱目魚の切り身が入っていた。 虱目魚(サバヒー)は台南で食べないと美味しくないとかいうが、そんなこともなく美味しくいただけた。 |
蝦捲。1個を4つに切ってあった。 台湾に来て早々で台南グルメの代表格をいただくことができてよかった。 昼食後は、荷物をコインロッカーに預けて観光に出発。 |
100元札に描かれている中山楼へ |
午後は陽明山の中山楼を見学する。MRTで台北車站から士林夜市の最寄駅でもある剣潭站に向かい、紅5系統のバスに乗車。見学時間まで、まだまだ時間があるので、最寄の停留所で下車せずに、終点の陽明山のバスターミナルまで乗車して、付近を歩いたのちに中山楼に引き返すことにする。 雨が降っていたが、乗場には屋根がなく、近くの屋根がついたところで待っていたらバスがやってきた。かなりの乗客が列をなしていて、最後に飛び乗ったら、座ることができなかった。 |
陽明山までバスでやってきたのは2回目。前回は陽明山に向かい、公園などを歩いた。この日はとても寒く、公園に向かような人は誰もいなかった。 中山楼はガイドにつれられてのツアー形式での見学になる。次の見学時間は15時からなのだが、まだ1時間ほどある。それで、付近をぶらぶら歩いたが、とりたてて面白いところは何もなかった。ただ、池の淵を歩いていたら、少し温かく、硫黄の臭いのしているところがあった。そこには公共浴場があった。今回はタオルも何ももってこなかったので入浴できなかったっが、いずれ入浴してみたいと思っている。 |
公共浴場のすぐ近くでは猫が数匹集まっていた。雨も降り、寒い中、少し暖かいところに集まってきていたのだろう。 猫と遊んだあと、中山楼に向かったのだが、途中で道を間違え、北投温泉方面への道をかなり進んでしまった。間違ったことに気づいて引き返したが、かなり歩いてしまった。 |
中山楼の入口に着いたのは、15時の25分前。入口を入ると右手に事務所があり、ここで待つように言われるが、きつい風が吹く。事務所を風除けにして待った。 やがて15分前に、名前と国籍などを書かかされ、もっと奥にある中山楼に進むように言われた。このとき名前を書いたのが自分だけだったので、ガイドと自分だけでの見学なのかなと思ったのだが、その通りだった。 |
入口から10分ほど歩いて、ようやくほぼ全景が捕らえられる位置まで進めた。 中山楼は、1966年に国父である孫文誕生100周年を記念して建設された。縦横ともに100mの長さになっている。 そして国民大会(日本の国会にあたる)の会場として、また国賓の接待の場として使われてきた。2006年から申し込み制での見学ができるようになり、現在では申し込み不要で、決められた時間に行けばよい。
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玄関付近の様子。玄関にはすでに自分を待つ人の姿がある。このときかなりきつい風雨で傘が飛ばされそうであった。
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100元札の裏面に描かれているのが中山楼。 |
玄関を入ったところのホール。孫文の坐像がある。 |
前から見た孫文像。 やがてガイドが現れ、ガイドと2人連れ立っての見学。寒い上に雨のため、他の見学者はいないのだろう。 一方、この日は金曜。3連休に台湾に来ることが多い自分の場合、土日月のパターンが多く、この場合、月〜金に見学できる中山楼は訪問が難しい。今回の旅は、金土日のパターンで、しかもピーチ利用で早い時間に台湾入りできたからこそできた訪問だったのだ。 |
歴代の総統である蒋介石、蒋経国、李登輝と各国の国賓がが歓談をした部屋。ソファーのの後ろにはきれいな屏風が立てられている。総統と国賓用の大きな椅子の横に通訳用の小さな椅子がある。馬英九総統は、蒋経国元総統の英語通訳をしており、小さな椅子に坐ったことがあるということ。 ガイドは英語で話したのだが、人名は中国語なので、最初は誰のことかわかりにくかった。蒋介石はチャンカイシュク、馬英九がマーチンウというのは覚えたが、他は忘れてしまった。 |
上左 応接室から文化堂へと続く廊下には、中山楼の歴史を示す写真が展示され、歴史的に重要な役割があったことがわかる。 上右 文化堂で開かれた国民大会。 左 蒋経国と国賓の会談の場面だが、馬英九が英語通訳をしている。 |
国民大会の会場であった文化堂。中央部の端から撮影しており、後方にも椅子が並ぶ。全部で1100席。 文化堂の真下が死火山の火口になっていて、そのために中央部よりもステージの部分の床が高くなっている。また、中央部から後ろも高くなっている。つまり、床は中央部が一番低い構造になっている。 天井の電灯は2m四方、床には赤じゅうたんが敷いてある。 |
壇上には中華民国国旗と孫文肖像画がある。 下 床が傾斜しているので、それにあわせて椅子の脚の長さが前と後で違えてある。 |
宴会場。これまた非常に広い。写真右上側がステージになっている。 |
円形ホール。清朝の装飾スタイルで飾られており、国賓などの接待に使われた。 下 皇帝の九つの龍の椅子を模した総統椅子。 |
円形ホールのバルコニーからの眺め。絶景だというが、あいにくの雨で視界がよくなかった。 バルコニーは中山楼の風水の中心点だということだ。そして、バルコニー中央と門の中央を結ぶ線を延長すると総統府があるという。 下左 バルコニーにかかる額。蒋介石の筆による。 下右 総統の執務室。 |
会議室。 1時間弱の見学で大いに満足した。ちなみに無料。ガイドと2人きりだったので、適当に質問したり、相槌をうったりとちょっと疲れた面もあったが。 再び、10分ほど歩いて入口まで行った。近くのバス停から紅5のバスで剣潭。そしてMRTで台北車站に戻った。コインロッカーで保管していた荷物を取り出し、ホテルへと向かった。 |
石頭火鍋と寧夏街夜市 |
左 今回泊まるホテルは台北站の少し北のほうにある新駅旅店3(シティイン3)。すぐ隣に新駅旅店2がある。台北站の中では移動に時間がかかったが、駅の外に出ると10分弱で到着した。 上 部屋に着くと扉にかわいい絵が描いてあった。 |
部屋はサンルートよりもやや広く、ベッドも大きかった。ネットも問題なく使うことができた。 1時間ほど休憩してから、夕食に出かけた。 |
上左 夕食はホテルから近いところで、前から行ってみたかった店に行った。石頭火鍋の店である「天喜迷你火鍋」。
上右 店内は満席。大賑わいで、入口で名前を言って、15分ほど待たされた。 左 いろいろな鍋があるが、ほとんどの人は石頭火鍋を注文している。牛、羊、豚、値段は高くなるが海鮮などがある。自分は牛にした。白菜、えのきたけ、ねり物の団子、揚げ、豆腐、とうもろこしなどの具がはいっている。日本でいう”すき鍋”みたいな感じだ。 |
最初から鍋に入っている具のほかにレタスと春雨が別皿ででてきて、これは終わりころに鍋に入れ食べた。醤油と酢で味をととのえ薬味やたれも一緒に鍋に入れている人とつけて食べている人がいた。薬味はセルフサービスで追加できる。最初は薬味をつけて食べていたが、やがて面倒になり鍋に放り込んだ。 たいていの人は、追加で卵とかいろいろなトッピングを入れたり、肉を追加したりしていた。自分ももっと食べたかったが、このあとすぐ近くにある寧夏街夜市にも行ってみたかったので、少しセーブした。缶ビールも頼みたかったが、同じ理由でやめておいた。これで200元(約580円)というのはお得な感じだ。 |
上左 円環。かつて屋台街だったというが、自分はその姿を知らない。前回行ったときは工事中だったが、今回、新しい円環ができていた。何になっているのかはよくわからなかった。 上右 円環の向かいが寧夏街夜市の入口。入口付近は食べ物以外の屋台が集まり、少し北に行くと、食べ物屋台が続く。 左 士林に比べると大きさはくらべようもなく小さな夜市だが、ローカルな感じの夜市というのがいい。それでも日本語がよく聞こえてくる。台北駅から歩いてこれる範囲にあるので、来やすいのだろう。 |
左 潤餅の屋台で、生春巻きの中にカレー味でキャベツを煮込んだものが入っている。 上 潤餅。 |
左 葱を豚肉で巻いた葱肉巻。辛くて旨い。1つとは言いにくくて2つ購入。 上 葱肉巻。 |
左 愛玉の屋台。スカッとするようなゼリーと氷を混ぜて売っている。 上 買った愛玉。このあとホテルに戻った。 |