1 日 目 台 北 到 着
関空のファストレーン新設とサクララウンジ改装 |
2015年7月16日夜から17日にかけて、西日本を台風が横断。高知から鳥取にかけての横断で、台風も小規模になっていたので、関西地方では暴風はまぬかれたが、土砂降りの雨にみまわれた。 実は16日夜からタイに向けて出発予定だったのだ。タイ旅行は、5月上旬、下旬と計画していたもののプライベートな事情で延期していたが、またまた延期になった。予定変更は15日にした。幸い、ソウル発券の変更自由の航空券を使っていたので、無料で8月に変更した。かわりに8月に計画していた台湾旅行を前倒しして、18日出発で実施することにした。帰国日は、タイ旅行計画時と同じく20日であるので、2泊3日の日程になった。8月に計画していた台湾旅行は昨年行けなかった澎湖島を訪問する5日間の行程を考えていたのだが、澎湖島は来年以降にまた延期し、今回は台北に行くことにした。 最近の台湾旅行はピーチ利用が多いのだが、3連休とあって午前の便は満席。それで、JAL利用にしたのだが、こちらもエコノミークラスはアップグレード可能な値段の高い券しか残っておらず、しかも、ビジネスクラスにはアップグレード用の座席は残っていなかった。アップグレード可能運賃でエコノミークラスに乗るよりはということで、今回は、ビジネスクラスで発券した。 17日は終日、関西地方のJRが遅れていたのだが、運転自体はしていたので、まさかと思ったのが、17日深夜からほとんどの線で運休になり、18日も早朝からほとんど運休であった。そこで、急きょ、リムジンバスで関空に向うことにした。 |
リムジンバスは伊丹に行くときは毎回利用しているのだが、関空行きは初めての利用だ。 JRよりも所要時間は少し長いのだが、バスは関空ターミナルの4階出発ロビーに着くので、歩く時間を考慮するとJRとあまり変わらないことも判明した。料金もやや安いので、今後も使ってもいいかなと思った。 すぐにJALのカウンターに直行し手続。このとき、ファストレーンのカードを渡された。こんなのが できたのですか、と言うと、何と、18日本日から利用開始だという。何とラッキーなことだ。 |
ファストレーンは、関空の南北の保安検査場に設置されているのだが、入口は少し離れているのでわかりづらかった。 Fast Laneという表示のところで立っている人にカードを渡して、ロープで区切られたコースに入る。 今回はビジネスクラスであったが、帰国後JALのHPを見ると、JGP、ダイヤモンド会員はエコノミークラスでも利用できるようだ。調べてみないとわからないが、他の航空会社も似た運用をしているのじゃないだろうか。 |
ここからファストレーンに入る。障害者、高齢者、妊婦、幼児連れの場合も利用できるようだ。また、関空会社の募集しているJBC会員も利用できるようだ。 時刻は7時30分ごろで、保安検査場は7時ごろから開くので、ファストレーン設置初日の利用開始から30分以内に利用できたので、おそらく100人目以内に利用できたと思う。 待ち客ゼロで保安検査場を通過できた。3連休初日なので、保安検査場には長い列ができていて、通過に20分くらいかかりそうなので、大変助かった。 |
出国審査場は2、3人待ったが、自動化ゲートを使うまでもなく、すぐに通過。このあと、出発ゲートすぐそばのサクララウンジに向った。 入室してすぐに気づいたのは改装工事が終わり、リニューアルされていたこと。改装工事は知っていたが、JALのHPでは、21日にリニューアルオープンとなっていたので、まだ工事中かと思っていた。退室時に聞くと、すでに17日から営業しているそうだ。実際に利用開始の2日目ということで、ラッキーだ。 |
リニューアルされたサクララウンジは、新たにサラダバーが設置されていた。また、カレーが昨年あたりから提供されているのだが、その置場がわかりやすくなった。 また、食事用の大きなテーブルが設置された。そのかわり、窓側を向いて数多く置かれていたソファが撤去されたので、ソファが利用しづらくなった。 とはいえ全体として、グレードアップし、成田、羽田にはまだ及ばないものの、以前よりはかなり良くなった。 |
朝に関空から出発する場合はラウンジで朝食をいただくのが定番になっている。今回もそうなのだが、今回はメニューも少し変わり、変化があって良かった。 関空のカレーは、以前から成田、羽田のカレーとはまた違うカレーだったが、引き続き関空独自のカレーが提供されている。今回、皿がカレー用の皿になった。 新しく設置されたサラダバーでサラダもいただいてきた。 |
以前からあった、犬鳴豚のミンチカツサンドイッチにミネストローネ。 サラダバーができたかわりに以前あった野菜スティックはなくなったようだ。 1時間ほど休んで、ラウンジの前すぐ前の30番ゲートに向った。 |
台北そしてホテルへ |
台北行きJL813に搭乗。最近はB787で運航されている。関空発のロサンゼルス行きの復活に伴い、ロサンゼルス便と組み合わされた運用になっているようだ。 下左 ビジネスクラスはシェルフラットネオ。半年ほど前までは、ビジネスクラスとしてはお寒いスカラックスシートだけに、おおいに改善された。 下右 関西・台北便では、往路は食事の前に飲物がサービスされる。シャンパンにしてもらった。 |
上左 和食にしたのだが、メニューからは想像できない夏向けの小菜のオンパレードだった。涼しそうな感じのする食事を白ワインとともに楽しんだ。 上右 台の物は、鱧の煮つけだった。これまた季節感あふれるメニューでよかった。 左 アイスクリームとコーヒー。食事をしながら、話題になった台湾映画「KANO1931 海の向うの甲子園」を見た。ただし、3時間以上の映画のため、2時間ほど見ると到着で、残りは帰りの便で見ることにした。 |
台北・桃園空港に到着。巨大な中華民国の国旗を見ると台湾にやってきたと実感する。 入国審査場、税関を出て、まずはATMでキャッシング。このあと中華電信のブースでSIMを購入。3日間、ネット使い放題と100元分の通話をあわせ300元。 下左 国光客運で台北車站に向う。125元。高架鉄道が台北から桃園空港までまもなくできるので、バスの利用ももう1回あるかないかだ。 下右 乗車した国光客運のバス。 |
40分ほどで台北車站に着き、ホテルへ向かうために、地下鉄に向った。板南線でホテルの最寄りの忠孝敦化へ。 台北車站から善導寺、忠孝新生、忠孝復興、忠孝敦化と、忠孝のつく駅名が並ぶ。忠孝路の下を通っているのだろう。忠孝敦化は初めて利用する駅だ。 |
地下鉄の路線図を見てびっくり。最近の台湾旅行は台湾南部が続き、台北は2年8か月ぶりなのだが、その間に、地下鉄路線がかなり増えるとともに、運転系統が大きく変わっていたのだ。 赤の淡水からの路線は、かつては新店と南勢角に向っていたのだが、中正紀念堂から東の象山に向うように変わっている。 また、緑の新店に向う路線は松山が起点になっている。この南京路を通る路線は、前回の台北訪問時にはまだ全通していなかった。 橙の南勢角に向かう路線は、淡水河の西側の2か所が起点になっているが、この路線も最近できた。 |
今回泊まったホテル「EZ
Bookers 敦化」は、地下鉄駅から地上に出たところにある雑居ビルの13階にある。ビルの1階には、商店のほかスターバックスなどが入っている。 エレベータで13階に行くと別のホテルの看板が立っているが、泊まるホテルについては何も表示がなかった。ひょっとしてと思い、何も表示がなかったが、事務所らしきところのドアを開けるとフロントだった。料金を払い、いったん部屋に案内されるが、掃除がまだできておらず、カギを渡され、1時間後にまた来てほしいと言われた。 |
部屋に案内されたのは14時であったが、15時までホテルの周辺をぶらぶらした。部屋のある一角はフロントとは離れていて、今後はフロットに行くことはない。帰るときも、カギをテーブルの上に置いて出ればいいとのことだ。 |
北側の窓から見えた風景。 1時間ほど部屋で休み、このあとどうするか考えた。 |
象山に上がる |
上左 すでに16時であったことから、19時ごろまでに行ってこられるところということで、象山に上がることにした。台北101の眺めがいいらしく、ちょっとしたハイキングコースになっている。 ホテルそばの忠孝敦化站に入ろうとしたら、ちょうど中国の法輪功弾圧に抗議するデモをやっていた。 上右 忠孝復興で内湖線、大安で淡水信義線に乗り換え。 左 淡水信義線の終点は象山站。ここから10分ほど歩く。 |
象山の登山道に到着。水平距離だと1kmもないのだが、結構な傾斜のある階段が続く。画像のような傾斜は山頂までほぼ続くので、休み休み上がると30分ぐらいかかる。休んでいると、後の人にどんどんぬかされる。みなさん元気だ。 下左 頂上の少し下の展望台に到着。台北101の全体がよく見えた。台北101はあまりに高いので、少し離れたところでも全体を1枚に収めるのは難しいので、ここは全体を眺めるにはとてもいい場所だ。 |
上右 最後の力をふりしぼって頂上に到着。この石の上に頂上の石がある。最後の最後まで急な階段が連続していた。少し遠回りになるが、少し緩やかなコースもあるようで、そちらを利用するのもよさそうだ。 左 頂上にも展望台があったのだが、逆光の関係で、台北101は見えにくかった。 このあと上ってきた階段を下りたのだが、下りるときは下りる時で、急なので、しっかり足もとを確認して、手すりも持って下りないと危ない。象山站に戻り、夜市で食事することにした。 |
南機場夜市 |
上左 中正紀念堂で乗り換えて1駅目の小南門で下車。長らく中正紀念堂と西門を結ぶわずか3駅間の路線だった小南門線も、松山新店線の一部になった。 上右 南機場夜市に向うため、近道である植物園の中を歩いた。 左 植物園でくつろぐ猫。人なれしているのか、近づいても逃げようとはしない。 |
植物園からさらに15分ほど、小南門站からは30分ほど歩いて南機場夜市に到着。輝く「南機場夜市」の字体も台湾らしい感じがする。小さな字で「南機場自治会」と書いてある。 |
台北ではいろいろな夜市に行ったが、その中でも南機場夜市はローカルな雰囲気がよく出ている夜市だ。大きさでは士林夜市や[食堯]河街夜市などよりもずっと小さいのだが、レトロな感じがする屋台が多いのがいい。 機場=空港だが、かつて松山空港ができる以前、この付近に空港があったので、南機場の地名が残っているようだ。 |
猪高飯というのが目に留まった。写真がついていたので、食べてみようかなということになった。合わせて味噌湯も。 店員は「南機場自治会」と書いたエプロンをしている。他の店でもこのエプロンが目立つ。 |
左 ご飯の上に焼豚と八宝菜がのっていて、その上に目玉焼きというのが猪高飯。 上 味噌湯。あさりがほんの少し入った味噌汁。 |
臭豆腐の屋台。久しぶりに臭豆腐を食べてみようか。 |
臭豆腐は揚げてあるので、臭いは飛んでいる。その上にキャベツの漬物が乗っかっている。豆腐だけだと飽きてしまいそうだが、キャベツのおかげで食がすすむ。 下左 ジュースの屋台。 下右 スイカの生ジュース。 |
剥皮寮歴史地区と華西街夜市 |
南機場夜市は地下鉄駅から離れていて不便だ。行きは小南門から歩いたが、帰りは同じくらいの距離である龍山寺まで歩くことにした。ならば、剥皮寮歴史地区と華西街夜市も行こうと思ったのだ。 剥皮寮は西洋建築と日本建築が融合し台湾特有の亭仔脚もついた古い街並みのエリアだ。夜は人通りがほとんどなく不気味な感じもする。 下左 亭仔脚もついている。 下右 老街ではないが、老街と言ってもいい感じがする。 |
華西街夜市に向う途中に西昌街夜市がある。事前に調べていて、2つのことがわかっていた。 1つは、出入口あたりは食べ物の屋台もあるが、中の方は年配向けの衣類の店が多く食べ物屋台は少ないこと。もう1つはかつては風俗産業が盛んで、いまも表向きは普通の店のようで中は風俗店になっているところがあり、治安がやや悪いということ。 |
中のほうに入っていくと、食べ物屋台は少なく、あまり面白味のない夜市であった。はじめてきた者にとっては、裏が風俗店であるという店はわからなかったし、治安の悪さも感じなかったが、一通り歩いて次へと向かった。 |
久しぶりに華西街夜市にやってきた。 |
十年近く前にやってきたときには蛇の店とかが多かったように記憶しているが、そのような店は少なくなっている。それに全体として明るくきれいになったように思う。 |
龍山寺。久しぶりにお参りしておいた。 |
板南線でホテルに戻った。 |
左左 コンビニでビールを買ってホテルで飲んだ。はちみつ入りタ湾ビール。これは美味しくなかった。 左右 クラシック台湾ビール。これは容器が変わっただけで普通の台湾ビールだ。 |