3 日 目 高 雄 食 べ 歩 き
再び興隆居で朝食 |
この日は一日中、高雄の食べ歩きの予定だ。まず、朝食は、前日に引き続いて興隆居でとることにした。後駅からMRTに乗車し、美麗島で乗り換え、市議会で下車。 前日は「湯包」に長大な行列ができていて、あとの予定があったために「湯包」を買うのはあきらめて「焼餅」の列で買えるものだけを食べた。 店まで行って、アレレ。「湯包」も列ができていない。前日は土曜日の7時ごろ、この日は日曜日の9時ごろだ。曜日で違うのか、それとも時間で違うのか。 |
湯包2個を買ったあと、そのまま焼餅の列に入って鍋貼(焼餃子)と鹹豆漿を購入。列に入ってっても、スムーズに列が流れているので、先に買った湯包が冷める心配はないし、湯包の皿を持って並ぶような無様な格好をしなくてもよかった。 |
この店の最人気メニューである湯包は17元。これを2個。店で食べるのか、持ち帰りかを聞かれ、店で食べることをジェスチャーで伝えたら、皿に2個入れてくれた。持ち帰りの場合は、箱に入れてくれる。 |
湯包を切ったところ。ジューシー感が伝わりにくい写真だが、実際には肉汁が中に入っていて、ほおばると口の中に肉汁が飛び出す。小籠包の肉まん版って言う感じの品だ。味付けは薄味だ。具材の味を感じさせるようにしているのだろうか。人によっては、美味しいと感じないかもしれないと思う。 |
前日に引き続き、鹹豆漿を購入。味は濃厚でドロドロしている。辣油でかなり辛い。30元。 |
鍋貼(焼餃子)。20元。作り置きのものをとるのだが、少し前に出されていたものらしく、冷えてしまっていたのだが残念。 ほかにもいろいろメニューがあったので、高雄ではまた朝食のために行ってみたい。 |
高雄ライトレール乗車 |
上左 興隆居で朝食後は、六合路を歩いて美麗島站に向った。そういえば、六合夜市は写真の道路の両側に屋台がでる。六合夜市の昼の姿を目にしたのは初めてだ。 上右 MRTで空港方面に向い凱旋で下車。この駅で新たにできたライトレールに乗り換えることができるのでやってきた。 左 すぐにライトレール(路面電車の一種)の乗場はわかった。籬仔内と高雄展覧館を結ぶ4.7kmが開業している。2015年と2016年の2期にわかれて開業したが、開業後1年半ほど経過しているのに、いまだに「プレ開業」で運賃は無料だ。 まずは高雄展覧館に向うが、その前に籬仔内行きがやってきた。 |
上左 高雄展覧館行きに乗車。その車内の様子。運賃はいらないが、ICカード読み取り機にカードをあててほしいという案内があったので、試しにユーユーカードをあててみた。 上右 ICカード読み取り機。 左 高雄展覧館站にて。ここまで右側の電車でやってきたのだが、左側の電車が先発するようだったので、左側の電車で終点の籬仔内に向い、そして凱旋に戻った。 ライトレールは2017年には高雄展覧館から高雄港方面への延長開業が予定されている。あとで訪問した高雄港近くでは延長工事が行われていた。 またいつになるかわからないが、環状線になる予定だ。完成後は便利な乗り物になるだろう。今のところは、開業区間が短く、利用者数も少ないが。 |
B級グルメ食べ歩き |
上左 凱旋からMRTを美麗島で乗り換えて鹽埕埔へ。 上右 地上へ出ると招き猫風の猫が出迎えてくれる。 左 5分ほど歩くと目的地の「永和小籠湯包」に到着。一瞬、ここが店?って思ってしまった。幅2〜3mの軒下だけを借りて営業しているようだ。せいろが高く重ねられ、小籠包の店だとわかる。店というよりは屋台といってよい。 |
様子をみていたら、空いているテーブルに案内され、座った。メニューは小籠湯包60元と酸辣湯25元、猪血湯25元だけのようで、黙っていても、小籠湯包の準備が進められた。酸辣湯、猪血湯も必要なときは注文が必要なようだ。今回は、別の店でほかのものを食べてみたいので、この店では小籠湯包だけにした。 |
小籠湯包は9個入り。少し小さめの感じもする。小籠湯包と言っているだけあって、具と一緒にスープが少し入っている。運ばれてきてすぐは、スープが熱すぎてほおばれなかった。 使い捨てのプラスチックの小皿にしょうがが入れられてきたので、テーブル上の醤油と酢を入れる。 |
続いて向ったのは「港園牛肉麺館」。
鹽埕埔站から徒歩圏内だが、先ほど行った「永和小籠湯包」とは駅を挟んで、正反対の側になるので、少し歩いた。 下左 1階にもテーブルがあるが、2階に上がるように言われた。14時前で昼食時間帯を過ぎていたためか空いていた。 下右 冷蔵庫からビールやサイドメニューの皿を自分で出すようになっていて、台湾ビールを出して飲んだ。40元。 |
牛肉麺には乾拌麺と湯麺があるが、乾拌麺を注文。110元。「拌麺」は、まぜそば、というような意味のようだ。「乾麺」で牛肉を混ぜているということか。 「乾拌麺」はすごいボリューム。普通なら大盛の分量で、食べるのにちょっと苦労。美味しいとはいえ、飽きてくるのだ。牛肉はとても柔らかでとろける感じ。完食したのだが、満腹。 下左 「乾拌麺」にはスープがついてくる。 下右 麺はかなり太く、見た目は日本のうどんのようだ。 |
続いて、かき氷を食べようと「高雄婆婆氷」(「氷」は正確には、「にすい」に「水」)へ向う。先に行った「永和小籠湯包」の近くにまた戻る。面倒だが、牛肉麺で膨れたお腹を減らすためにはちょうどいい。 店の中は調理場になっていてテーブルは歩道に出ている。冬なのでマンゴーかき氷があるか心配だったが、あるそうだ。練乳をかけて120元ということで、注文。 |
やってきたマンゴーかき氷。一番食べたかったメニューで、食べられてよかった。上にはマンゴーアイスが2個のっている。ボリュームがあって、食べきるには少し時間がかかった。 下左 ここから歩いて高雄港方面に向かう。その前に、看板を撮影。 下右 2、3分歩くと、道路の向かい側にも「高雄婆婆氷」の店が現れた。どちらも1934年創業で、キャラクターも同じ絵だ。帰国後調べたら、自分の入った店が、キャラクターになった婆婆(おばあさん)がいる本店で、あとで見たほうが分店のようだ。分店のほうが、少し規模が大きいような感じ。今度はこちらに入ってみよう。 |
10分ほど歩いて、古い倉庫などが見えてきて、これが駁二芸術特区。オブジェがおかれたりして、倉庫は土産物屋や展示場として貸し出されている。 駁二芸術特区は以前、散歩したので、この日は高雄港めぐりの乗船場に急いだ。 下左 午前中に乗ったライトレールの延伸工事が行われていた。 下右 レールを敷けば、今にも電車が走りそうになっているところもあった。 |
高雄港めぐりと紅毛港文化園区 |
高雄港めぐりの乗船券売場(写真右端の建物の1階)に行ってみた。
1時間ほどで高雄港の中をぐるっと回るコースもあったが、紅毛港文化園区に行き、現地で滞在のあと、戻ってくるコースもあり、迷ったが、紅毛港に行くコースにした。休日だと、紅毛港に行ったあと、無料バスでMRT小港へ向かうこともできるようだが、この日は平日で往復するしかなかった。 |
15時40分出発で5分前に乗船した。 |
乗船した船。 |
2階に座った。1階に行った客や外の風に吹かれていた客をあわせて20人ほどだが、見た目はガラガラ。 ガイドが紅毛港に着くまで解説をした。どこから来たか聞かれて日本からと答えたので、日本語のサービスもあるのかと思ったのだが、台湾語での説明だけであった。 |
高雄港の中を駁二から紅毛港まで、陸地と旗津の間の水路を動いていった。船の両側のほとんどは、貨物船が接岸する埠頭であった。 それぞれの埠頭には、写真のようにコンテナを積み下ろしするクレーンが延々と並んでいる。 |
30分ほどで紅毛港に到着し下船。紅毛港は、旗津半島の先端の、船が港に出入りできるようにつくられた水路の反対側。空港がある付近からは陸続きになっている。 駁二に戻る船の出発は19時30分。だから3時間30分滞在することになる。この時間が長いので、時間を持て余すと思ったので、船のコースを決めるときに迷ったのだ。 実際、時間があまりすぎた。このエリアは文化園区になっていて、かつてこの地にあった紅毛港の集落の建物を保存した屋外展示や紅毛港の集落の過去を伝える展示館があるのだが、全部みても30分くらいで終わってしまった。 |
高所からの風景。「高」の字の形をした塔が面白い。外洋からやってきた船が「高」の字をみて高雄港ということがわかるように建ててあるようだ。 写真の左端の塔は旗津の一番南側にたつ塔で、船はこの塔と「高」の字の間を通って入港する。 |
旗津の側にも「高」の字の建物が建っている。しかし、地上に直接建っているのと、色合いが目立ちにくいので、あまり目立たない。 「高」の字の向う側は旗津の最南部である。意外と住宅が多いんだという印象。 |
高所から南側を眺めた写真。直下に広がっているのが、紅毛港にかつてあった集落の建物の一部が保存されているもの。建物が少しと、壁だけのものが少し保存されている。 その向こうには、埠頭のクレーンが並んでいる。埠頭を拡張するために、昔からあった集落を立ち退きさせたのだが、その集落を記憶にとどめるために文化園区をつくったようだ。 下左 乗船券を見せると20元相当の飲物がもらえるようになっていた。「高」の字の下の階にあった展望レストランでだ。 残念だったのは、飲物と交換したあと、テーブルで休んでいたのだが、追い出されてしまったこと。儲けにならない客は邪魔だということだろうが、悲しかった。仕方がないので、レストランから出て、地上で飲物を飲んだ。 |
上右 18時ごろに日没。雲がなければ、とてもきれいな夕焼けが見られるとのことだが、残念ながら雲が多く、空の一部がオレンジ色になっただけだ。 左 やがて真っ暗になった。旗津と紅毛港の間の水路は夜間でも結構、船の行き来がある。暗くなるとライトに照らされた船が通り、昼間とはまた違った雰囲気だ。 |
紅毛港の集落の建物を保存したところはライトアップされていた。なんだか、ちょっと不気味な感じもした。 |
なんとか時間つぶしをして、19時30分発の船で駁二へ戻った。帰りの船ではガイドはなく、ほとんど睡眠状態だ。 |
期待はずれの凱旋夜市と南華夜市 |
駁二に戻ると20時。このあとMRT鹽埕埔から美麗島乗換で凱旋へ。午前中にやってきた凱旋で再び下車。このあと15分ほど歩いて凱旋夜市へ。到着すると21時を回っていた。 凱旋夜市は月水金土日に開催だが、すぐ隣に金鑚夜市が火木金土日に開催されているらしい。どちらも2013年にできた新しい夜市で、2つ合わせた敷地は大変広いということで期待していったのだが、、、 下左・下右 客は少なく、閑散としていた。まだ21時というのに、すでに半分くらいの店が閉まっていたし、目の前で片づけをはじめた店もあった。月曜日だからだろうか。しかし、期待はずれで、がっかりした。 |
凱旋夜市では食事もせず、早々と切り上げ、MRT凱旋に戻った。別の夜市に向うためだ。 美麗島で下車。北西方面に向うとすぐに六合夜市があるのだが、この日は六合夜市にはいかない。美麗島で下車したあと、南東方面に向かうのだ。すぐに南華夜市がある。凱旋夜市がひどかったので、かわりに南華夜市で楽しむことにしたのだ。 しかし、またしても期待はずれだった。この夜市はアーケードのついた商店街が夜でも営業しているだけって感じで、ほとんどが洋服屋、靴屋、かばん屋など食べもの以外の店で、ほんのわずかに食べもの屋台が申し訳に出ている程度だった。 |
アーケードを出ると、そんなに多くはないが屋台が何軒かかたまっていた。ここも南華夜市に入るのかどうかよくわからないが、ここで食事をしていくことにした。 麺類などの屋台があったのでそこで食べていくことにした。道路に面した食堂だが調理は屋台でやっているようだった。 |
意麺の乾麺にした。意麺はインスタントラーメンの原型で、固まった麺を茹でもどして使う。上には豚肉のそぼろがのっており、もやしが麺に混じっていた。まあまあで不可も可もつかない感じの味付けだ。 このあとホテルに戻り、一日が終了。 |