1 日 目 台 北 へ
初めて機場MRTで台北へ |
台北へはJALダイナミックセーバーでエコノミークラスの航空券を購入していた。出発の前日、予約を確認すると、指定したはずの座席が消えていた。これは、何かいい知らせではないかと期待しながら関西空港へ向かった。 空港でのチェックインのさい、予想通り、「エコノミークラスが満席でビジネスクラスの席を用意いたしました」と言われ、ラッキーアップグレード。ビジネスクラスの搭乗券とビジネスクラス利用者などが使えるファストレーン利用券を渡された。 下左 搭乗機はJL813。9時発だ。 下右 バンコクから関西空港に飛んできた機材が台北行きになる。 |
搭乗までの間はサクララウンジへ。搭乗ゲートはラウンジの前の30番なので搭乗開始ぎりぎりまでラウンジにいられる。 今回のカレーはいつものビーフカレーではなく、野菜カレーが置かれていた。かなり甘口だ。飲物はカヴァ。 下左 やがて搭乗。席はシェルフラット型で、座ったのはビジネスクラスの最後列。 下右 飲物サービスではシャンパンをいただいた。 |
食事は和食をいただいた。かなりボリュームがあり、少し残した。 下左 食後のコーヒーとアイスクリーム。食事が終わると、台湾が近づいていて、座席を倒してフラットにしていたのは20分間ほどだけだった。 下右 やがて桃園空港に到着。常客証を使って、入国審査場では並ばずに入国。 真っ先に向ったのはSIMカード売場。今まで中華電信か台湾大哥大ばかり利用してきたが、今回は遠傳電信の売場で列ができていなかったので、はじめて遠傳電信を使ってみた。 |
上左 空港の到着ロビーから開通したばかりの桃園機場MRTの駅に向かう。表示に従って地下に向えば、簡単に到達できた。 この路線は、長く工事をしていて、いつになったら開業かと思っていた。2017年2月2日に仮開業、3月2日に正式開業し、3月11日に自分が乗車。 上右 改札口。ユーユーカードを利用でき、ユーユーカードで乗車した。本来は機場から台北車站までは160元なのだが、3月中に限り、80元に割り引かれていた。 左 機場第二航廈から台北車站までは直達車と普通車があり、直達車は機場第一航廈、長庚醫院、新北産業園区の3駅だけ停車する。直達車で台北車站まで35分。また、普通車は反対方向の環北に向う。環北は中[土歴]の近くで、あと2駅のびれば中[土歴]に達する。反対方向に行く場合、高鉄桃園站で高鉄に乗り換えれば、台湾南部に行く場合も便利だ。 下左 まもなく発車するのは普通車。 下右 こちらは直達車。色の違いがわかるだろうか。普通車は青、直達車は紫だ。 |
上左 直達車に乗車をしようとした。発車時刻は、どこに表示されているのかわからなかったっが、次の電車はわかるようになってきた。 上右 直達車は進行方向と直角に座るクロスシートだ。普通車はロングシート。 左 台北車站行きの直達車に乗車。 下左 途中駅の様子。ホームドアが設置されている。 下右 途中の風景。初めて見るので新鮮だ。 |
35分で台北車站に到着。時間が読めるところが、バスよりもいい点だ。 左の図が台北車站付近の案内図。機場MRTの駅は青で示されている。台北MRTの駅まではかなり遠い。台鉄、高鉄も少し歩かねばならない。 |
猫村と炭鉱跡 |
、 台北車站に到着後、台鉄の台北車站へ。猴硐 (ホウトン)に向う。 12時40分ごろに切符売場に到着し、時刻表を見ると、猴硐に向かうには、瑞芳まで13時10分発の自強に乗り、瑞芳から猴硐まで区間車に乗り継ぐのが早かった。 切符を買い、ホームに下りるとすでに列車が入線していた。この自強が、普悠瑪(プユマ)号であった。プユマ号は全車指定席だが、指定席がとりにくく、発車寸前によくとれたものだ。 下左 停車中のプユマ号。 下右 発車は13時10分。車種は自強だが、一般の自強と区別するため普悠瑪と表示されている。 |
車両側面の表示は「普悠瑪自強號」。 |
車内。座席が新しい。前の座席の裏側についているテーブルを倒して使うようになっている。高鉄と同じようなテーブルだ。 下左 瑞芳に到着。少し時間があり駅の外にでてみた。この駅は九イ分へのバスに乗り継ぐ駅でもあり、九イ分へ行ったときのことを思い出した。 下右 瑞芳からは平溪線の区間車に乗車。 |
上左 猴硐 (ホウトン)に到着。かつては炭鉱の街で、最近は猫村として有名になったところだ。 上右 駅の山側は猫村、川側は炭鉱遺跡がある。まず猫村へ。跨線橋を渡って、駅の山側に向うのだが、跨線橋の内部には猫キャラクターが並べられているし、猫が何匹か跨線橋の中で寝そべっている。 左 跨線橋を渡って猫村に入ると、ここかしこに猫がいる。観光客慣れしていて、目の前まで行っても逃げることはない。 |
上左 猫を使ったビジネスもさかん。猫キャラクターグッズを販売する店。ほかに、猫を看板に描いたカフェなどが何軒か営業している。 上右 人気者の猫があちこちにいて、観光客から写真を撮られている。猫村の散策はこのくらいにして、駅の川側の炭鉱エリアに向う。川側にも多少は猫がやってきている。 左 駅から歩いてすぐのところに鉄道に石炭を積み込んだ施設がある。かつては、石炭が鉄道で運ばれていて、貨車に積み込むための場所だ。 |
上左 運炭橋。川の対岸に炭鉱があり、橋の上を通って、こちら側に運ばれる。写真の右側に石炭を貨車に積み込む施設がある。 上右 運炭橋に上がるための階段が入っている建物。階段があるだけの建物だ。 左 階段を上がると橋の上はこのようになっている。橋を渡った先には炭鉱がある。そこから台車で橋の上を、こちら側まで運ばれてきたようだ。台車らしきものも展示されている。 |
上左 運炭橋の上に上がって山側を見た写真。手前に石炭を貨車に積み込む施設があるが、最上階は壊れたままで放置されている。 上右 橋を渡って対岸に着くと、目の前に炭鉱の坑口があった。 左 抗口から15分くらい歩いて神社に向った。神社までやってくる観光客は誰もいなく、自分ひとりで少し不安だった。鳥居から階段を上がった上に建物があるのだろうか。 |
上左 階段を上ると、本殿があったであろう場所があったが、建物はなかった。その場所に上がって、しばらく休憩。 上右 神社から一気に川べりまで下り、川を渡る。写真で川向いに写っている集落が、駅周辺の建物や山側の猫村の集落である。 左 10分くらい歩いて駅まで戻ってきた。猴硐車站の駅舎。駅前には土産物屋や飲食店が並んでいる。 |
駅舎を撮影していた自分の背中側を写した写真。少し先に写っているのが、かつて炭鉱の管理施設のあった場所で、今はビジターセンターになっている。 門の柱や門扉の横の通用門らしきものが残っている。かつての炭鉱会社の正門だったのだろう。 下左 ビジターセンターの中にある石炭を貨車に積み込む施設の模型。右奥には運炭橋も見える。 下右 台北には区間車で1時間ほどかけて戻った。 |
台北に戻ってきたのは18時前だった。機内食で満腹になったので、昼食は食べないでいたのだが、さすがにお腹がすいてきた。 このあと、夜市に出向くつもりなのだが、その前に台北車站周辺で少し食べておこうと思う。 台北車站の全景を見ることはほとんどないのだが、今回は、台北車站の向かい側の地上にまず出てみた。ライトがつきはじめたころの台北車站もなかなかいいものだ。 |
前回の台北訪問のさいに国父紀念館站の近くの麻膳堂で麺を食べた。またの機会にいろいろ食べたいメニューがあったので、台北車站向かいの麻膳堂に入ろうと思った。しかし、行列ができていて、今回はパス。 台北車站の向かいにあるシーザーパークホテルの地下にはレストラン街があるようなので、そちらに行ってみた。 そこで「太陽のトマト麺」なる店を発見。どんな麺なのか気になって、トマト麺を食べてみることにした。 店に入るとおしゃれな感じで、ラーメン店というよりは、トマトの香りもあってイタリアンって思わせるような店だ。 |
太陽滑蛋拉麺の套餐。スクランブルエッグラーメンのセットメニューで280元。単体だと220元だったが、セットメニューにしてもらった。 トマト麺というから麺にトマトがすりこんであるのかと思ったのだが、そうではなくて、スープがトマト味のラーメンだ。トマトジュースに近い味のスープだ。カロリーは普通のラーメンよりかなり少ないのだろうな。 下左 麺の太さも選ぶようになっていて、細麺と太麺のミックスもできるということで、ミックスにしてもらった。 下右 セットは数種類のおかずの中から2種類選ぶようで、豆腐と野菜サラダを選んだ。また大盛は無料とのことで、大盛にしてもらった。 台湾独自の斬新なメニューかと思ったのだが、帰国後調べてみたら、日本のチェーン店が海外展開で台湾でも出店したようだ。日本にこのようなラーメン店があるとは全く知らなかった。 |
久しぶりに臨江街夜市に行ってみることにした。前回の訪問は2008年だったので9年ぶりの訪問だ。 前回はMRTの台北市政府站からかなり歩いたのだが、最近できた信義線の信義安和站から5分ほどで到着でき、圧倒的に行きやすくなった。しかも信義線は淡水線と直通するので、とても便利なのだ。 |
信義安和站から歩くと臨江街夜市の西端に着くので、ここからいったん夜市の東端まで様子見しながら歩いた。以前、台北市政府站から歩いたときにはこちらにまずやってきた。 |
まずは生煎包の屋台へ。名物店だけあって10分ほど並んだ。 生煎包は焼き小籠包ということもある。上海と頭についているように、本家は上海で、上海の老店で食べたときには、汁が飛び散って服にかかって、失敗した苦い思い出がある。 |
大きな鉄製の鍋で調理している。5個60元。鍋貼(焼き餃子)も売っているが、見ていた限り並んでいた客はみな生煎包を買っていた。 下左 5個を薄い袋に入れてくれ、そこにタレと辣油をかけていただく。 下右 生煎包の断面。この屋台の生煎包は、水分がやや少なく、汁が飛び散ることほどのことはなかった。 |
続いて、胡椒蝦の屋台へ。蝦を炒めてあるのだが、ただ炒めてあるだけではない。唐辛子、コショウ、ニンニクとともに強力な火力で炒めてある。 同様の方法でカニも炒めてある。カニにも食指が動いたが、殻ごと食べられる胡椒蝦を購入。 |
大量の胡椒がまぶされた蝦とカニ。 下左 カリカリに炒めてあるので、頭も殻も足も食べることができる。 下右 蝦を買う前に、すぐ近くにあったコンビニで台湾ビールを買っておいた。買っておいて大正解。とても辛いので、ビールで口の中の味を流さないと食べにくいのだ。 |
次に台南意麺の店へ。意麺は台南が起源のちじれ麺。いったん湯で戻してから調理する。インシタントラーメンのもとになったものともいわれる。 |
台南乾麺
意麺。40元。もやしと豚肉のそぼろがたくさん入っている。麺は意麺のほかに油麺、冬粉、米粉を選べ、それぞれ乾麺と湯麺がある。また、ワンタンや魚丸の入ったものもあり、それらは60元。 下左 夜市散策を終え、ホテルへ。泊まるのは台北での定宿であるサンルート。 下右 狭いが慣れているので、いつもここを選んでいる。これまではホテルの真ん前から桃園空港行きのバスに乗れるのがありがたかったが、機場MRT利用の場合は、乗場まで出向かねばならない。それでも、時間が読めるので、運転時間中は機場MRTを選ぶだろうな。 |