1 日 目 台南でB級グルメ食べ歩き
ピーチで高雄、そして台鉄で台南へ |
上左 今回の旅行は、関空第2ターミナルの国際線ビルから出発。国際線ビルはピーチの便数増加に伴って、すでに半年ほど前に使用開始されていた。使用開始直後には、高雄への旅行もしたのだが、このときはスクート利用だったので、第1ターミナルからの出発となり、新設ビルからの出発は今回が初めてとなった。 上右 コンコースの広さは、国内線専用ビルになった以前からあったビルと同じくらいだが、コンコースに店舗がないので、賑わいに欠ける感じがする。 左 搭乗手続を行うための機械が壁際にずらりと並んでいる。台数は以前のビルのときの2倍くらいに増えている。待つこともなく、手続をおえ、搭乗券が発券された。 |
搭乗手続のあと、連絡バスで第1ターミナルに向った。KALラウンジを利用するためだ。バスの待ち時間、バスの乗車時間、第1ターミナルでの移動時間を合わせると25分ほど。ラウンジでの滞在時間は、これまた25分ほどしかなかったが、やむを得ない。 KALラウンジはプライオリティパスが使える、関空で唯一のラウンジだ。第1ターミナル利用のときには、制限区域外にあるために落ち着かず、ほかに利用可能なラウンジがあれば、利用することはない。第2ターミナル利用時には、逆に制限区域外であることが幸いして、搭乗時刻までに余裕があれば、利用している。とはいえ、搭乗手続開始が出発2時間前で、出発30分前には搭乗ゲート前で待機することを求められているため、第2ターミナルと第1ターミナルの移動時間を考えると、いつも20〜30分間の利用になる。 食べ物はいつも同じなのだが、関空第2ターミナルを利用する場合の朝食はいつもここでいただくことにしている。朝ビールをいただくのも楽しみだ。 |
上左 高雄便の出発の11時の前後にはほかの行先の便はなく、保安検査場、出国審査場は1人ずつ待っただけで通過。すぐに制限区域に入った。以前のビルでは出国審査場を出たところが搭乗ゲートの前の待合室だったのだが、新しい国際線ビルでは、そこそこの規模をもつ免税店エリアがあり、その中を通り抜けて搭乗ゲートに向う。 上右 出発30分前の指示のぎりぎりの到着だったが、搭乗は20分遅れになった模様。しばらくゲート前で座って待った。A列、F列の客から搭乗するのはピーチの関空での特徴。ここを抜けるとゲートが並ぶが、国際線専用のゲート以外に、国内線との共用ゲートがあることがわかった。ターミナルが別でも、仕切りを分けることで、共用化しているゲートがあった。 左 歩いて、タラップから搭乗するのはピーチの関空での搭乗ではデフォルト。パスポートや周囲の会話から8割ほどの客は台湾人で、日本人は少ない。 機内は9割がた埋まっている。ピーチがタイに就航したのを記念して、しばらくタイ風のメニューを機内食で出していたので、まだ販売していれば食べようかと思っていたのだが、すでに販売終了だった。かわりに仙台就航記念で仙台にちなんだメニューにしていたが、特に食べたいものもなく、今回は機内食はパス。3時間余り、居眠りをしたりして、ひたすら耐えた。 |
高雄小港空港に到着。出発が50分遅れたが、もともと余裕時分がとってあって、到着は10分遅れだった。高雄ではブリッジから降りる。 入国審査場では、前回の高雄入国ではあった常客証専用のレーンがなくなり、代わりに台湾人のレーンに常客証が含められていた。通常の外国人レーンは20〜30分待ち程度の列ができていたので、それよりは短かったものの10分弱並んだ。 下左 税関を抜けると目の前に携帯ショップがあり、SIMを購入。今回は、台湾大哥大で3日用を購入。今回は4日間の旅だが、3日とは利用開始時間から72時間ということなので大丈夫だ。 下右 空港地下の高雄捷運(MRT)の駅へ。1年ほど前に、台北中心に台湾全土で使われるようになった悠遊カードと高雄周辺のみで使われていた高雄捷運のICカードが相互利用できるようになり、前回の高雄旅行のさい、高雄捷運のカードを使い切り、残額ゼロにして、今回からは台湾南部の旅行であっても悠遊カードを使うことにした。ただ、悠遊カードのチャージは高雄捷運の駅のチャージ機ではできず、コンビニを使う必要がある。 高雄車站で下車。今回は高雄は全く立寄らず、台南に直行する。対號(指定席列車)用の自動券売機で切符を購入。直近の莒光號(急行)で台南に向うことになった。改札口は自動ゲートがメイン。長い跨線橋を渡って、ホームに向う。 |
哥 |
長い跨線橋を渡るのはあと何回だろうか。高雄駅周辺の地下化工事が進められていて、地下駅になれば、跨線橋もなくなる。同時に、後站(裏口駅舎)もなくなる。乗車するのは、15時00分発の七堵行の莒光號。 下左 高雄駅の4番ホーム。この地上ホームを利用できるのもあとわずか。 下右 入線する莒光號。電気機関車がけん引する客車列車だ。 |
上左 莒光號の車内。座席は快適で自強號(特急)との差は感じられない。 上右 台南に到着。写真の左手に出口がある。 左 台南駅前にある雑居ビル。この中にある鉄道大飯店が台南での定宿になっていて、今回もここで3泊する。 前回の台南訪問は前年の12月だった。そのさい、マンゴーの里である玉井に行ったのだが、まったくの季節はずれで、苦い思いをした。それで、そのときから今年の夏は台南、玉井に再度やってくるぞと決めていた。 今回の旅行では、ビッグイベントがある。ネット友のkimcafeさんが台湾旅行をなさり、台南で同じ日に泊まるのでオフ会を計画しているのだ。この日はkimcafeさんは彰化に泊まり、翌日から台南に2泊される。それで、翌日と翌々日の夕食を一緒にとり、翌々日には昼間に同じところへ一緒に行く計画もたてているのだ。 |
上左 鉄道大飯店の玄関。雑居ビルの北側の端のところにあたる。このビルの2〜3階と12〜14階がこのホテルになっている。他の階には別のホテルやオフィスが入居している。 上右 駅前広場に面した側の部屋からは台南車站の駅舎がよく見える。 左 室内。古い臭い感じはするが、そこそこ広く、清掃もされている。冷房は部屋では調整できず、集中管理のため、ONかOFFしかできなかった。 |
かなり古いものの、バスがついているのが特徴。古いと言っても、汚れているわけではないので、使うのがためらわれるわけではない。バスに湯をはってゆっくりするのが楽しみだった。疲れてしまって、外出から帰ってきてバスに入らないまま寝てしまった夜もあったが、朝にはしっかりバスに浸って休んだ。 ホテルに着いたのは16時過ぎで、1時間ほど、ネットを利用した。このときだけではなく、滞在期間中、ネットが遅すぎて使い物にならなかったことが多かった。SIMを使って、携帯のテザリングでネットは使えたのだが、ネットについてはこのホテルは不合格だ。前回泊まった時も同じ印象だったことも思い出した。このホテルは安くて、便利なので今後も使いたいのだが、ネットだけは何とかしてほしいものだ。 |
鉄道大飯店は朝食付きなのだが、ちょっと特徴がある。朝食券が2種類もらえる。「7−11餐券」はホテル1階にあるセブンイレブンで60元のものを飲食物を買える券だ。ただし、酒類はだめで、使用時間は6時から11時に限られている。「珈琲免費兌換券」はホテル1階にあるコーヒーショップで、30元のコーヒーまたは35元のミルクティー(いずれもアイスも可)と交換できる券だ。ほかの飲料にも交換できるが、その場合は、10〜15元の追加料金が必要になる。この2種の券が1人で泊まった場合も2枚づつもらえる。この券のおかげで、このホテルに泊まるときは、朝食を外食し、さらにこの「7-11餐券」で、外出時に携行する飲物や日本に持って帰る土産用の食品を購入している。「珈琲免費兌換券」は2つ交換し、1つは外出前に飲み、1つは夕方にホテルに戻ってから飲むために冷蔵庫に冷やしておくことが多い。 |
台南B級グルメ探訪 |
1時間ほどネットですごしたあと、夕食をとりに出かける。1つの店に行くのではなく、台南を代表するようなB級グルメを少しずつ、何店かで食べようという計画だ。台南3泊のうち、翌日と翌々日はkimcafeさんとのオフ会を予定しているので、B級グルメ店巡りとなると、この日しかない。 B級グルメの有名な店が多いのは、台南車站よりは2キロほど西に行ったエリアだ。それで、ホテルの前にあるバスターミナルから路線バスに乗車。台南市内の路線バスの大半は台南車站が起終点になっているか、途中で通るので、このバスターミナルがホテルの前にあることは、路線バスを十分使いつくすためにとても都合がよい。路線図も掲示されてるので、どの系統に乗ればいいかもわかりやすい。この日は西門エリアを歩くことにしたので、近くを通るバスのひとつの6番に乗車。 |
10分ほどの乗車して、保安宮で下車。近くにはB級グルメで知られた店がたくさんある。この日は、この近辺の有名なB級グルメ店を回ってみようと思う。 まずは、蝦仁肉圓。特に入店を決めていたわけではなく、バスを下車後、食べ物の店が立ち並ぶ街路に出て、この店を見つけたのだ。エビの肉圓というのを珍しく思ったためだ。 入り口付近は調理場になっていて、中のほうにテーブルが並ぶ、何ともいえない配置になっている。 |
蝦仁肉圓60元。看板メニューと屋号が同じ店だ。蝦仁肉圓とはエビ入り肉圓ということで、肉の中に小エビが入っていた。かけ汁もエビの出汁が混じっている。3個入りだが、1個が小さく、3個合わせて他の店の1個ほど。 下左 テーブルの上に置いているからし、ニンニク、唐辛子ペーストで味を調節する。どれも少しづつ入れてみた。 下右 店内から道路側を見た様子。右上に小さく写っているのが、次に訪れた店。 |
上左 続いて、阿村第二代牛肉湯へ。牛肉湯は前回の台南訪問時にも食べているが、この店のは初めて。行列ができていて、並んでいる間に注文品を尋ねられた。5分ほど並んで、テーブルへ案内された。 上右 店内の様子。 左 牛肉湯。大中小とあるが、小100元。たれにしょうがの千切りを乗せたものも運ばれてくる。多くの客は、牛肉湯の中か大、それに白飯を頼んでいた。 運ばれてきたときには生肉だったものが、スープの熱で色が変わっていくのがよくわかった。スープはあっさり系だった。 |
自分は牛肉炒飯100元を注文した。牛肉のほかにキャベツがたくさん入っていた。こってり系のチャーハンで、炊き込みご飯の食感になっている。キャベツの水分が出たためだろうか。 朝は4時から営業で、肉がなくなりしだい閉店。夜は6時から営業で、肉がなくなりしだい閉店。ここの店には、台湾ではデフォルトである注文書がなくて、口頭で注文を伝える必要があった。 |
西門路へ出る。出るところの交差点の南東の角にサハビー粥で有名な阿堂鹹粥があるが、当然、この時間帯は閉店中だ。 この交差点から西門路を南下する。すぐに東側に店を出している阿喬師水[米反]粥([ ]の中は2字を並べて1字になる)がある。 カフェのような感じで、明るく現代風の店である。伝統料理の店という感じではない。 |
水[米反]粥60元。水[米反]粥とは写真の白い液体の部分のことで米粒が無くなるまで魚(ここではサバヒー)の身や骨をじっくり煮た粥。粥の上には、干したエビ、台湾香腸、麩がのっている。 下左 粥の中には白い塊が入っていて、碗[米果](ワングェ)らしい。碗[米果]は、台南の有名店、富盛號の名物で、米から作る茶碗蒸しのような料理だ。富盛號の碗[米果]には豚肉やしいたけなどの具が混ぜてある。しかし具が混ざっていない状態の碗[米果]は白い。写真で粥と区別はつくにくいが、食べていると食感で粥とは別だということがわかる。この粥の真髄は白い碗[米果]にとろとろに煮た粥がかけてあることだ。とろとろだから”水[米反]”というのだろう。 下右 参考画像。こちらは2014年の台南旅行の際、富盛號でいただたいた碗[米果]。茶色をしているので、富盛號で食べて以来、碗[米果]は茶色だとずっと思っていた。だから、今回、水[米反]粥をいただくことで、思い違いに気づいた。 |
上左 今度は西のほうに向い海安路に出た。めざすはエビ飯で有名な矮仔成蝦仁飯。以前、ここで食べたことがあるが、店内や看板が新しくなっていた。この斜め向かいに集成蝦仁飯があり、前回の台南訪問時に訪れているので、今回は矮仔成蝦仁飯に行ってみた。 上右 テーブルで食べる場合でもレジでお金を事前に払う仕組みのようだったので、先に払いレシートを受け取った。テーブル番号は、日本人とある。 左 蝦仁飯50元。集成蝦仁飯のものに比べてエビの数が少なく、色が薄い。集成は55元だったので、エビの数の違いは値段の差によるのかもしれない。味は、集成のほうが濃い目のようだ。 |
味噌湯10元。台湾風の薄い味噌汁。集成に行ったときも味噌湯を頼んでいたので、味噌湯比べもしてみた。 味は同じで、どちらも薄味。具は豆腐と煮干しが入っていた点が同じで違いは感じられなかった。 |
前回の台南訪問の直後に、ミルクティーの自動販売機が人気ということが話題になった。ミルクティーの自動販売機に台南市民が行列をし、早朝に売り切れてしまうということだった。 今回、最初はその自動販売機でミルクティーを買うつもりであった。ところが最新情報を調べていると、自動販売機は撤去されたということだ。そのかわり実店舗でミルクティーが販売されていることが判明した。 海安路のもう一筋西側の通り、保安路の南側の道にその店はあった。 |
何種類かのミルクティーの見本が陳列されていた。どれにするか迷ったが、一番オーソドックスなミルクティーにした。45元。 |
左左 ホテルに持ち帰ってミルクティーをいただいた。 左右 トレードマークは〇に寿。よく見ると、下の方の点が、[女乃]という字になっているのに気づいた。 |
この日最後の食べ物として、阿承紅豆餅で饅頭を買って帰ることにした。 |
いろいろな種類の餡があるが、[女乃]油(バター)と紅豆(あずき)のものにした。各12元。 下左・下右 種類を表すシールがなかなかかわいい。 |
上左 饅頭の外観。日本でいう今川焼だが、真ん中の上下を組み合わせる部分がなぜか羽根がついている。 上右 饅頭を割ったところ。餡の水分が少ないかなと思う。 左 西門路から路線バスでホテルに戻った。小さな車両を使った10番のバスがやってきて乗車。ホテルに戻って、1日を終えた。 |