1   チ ュ ニ ス へ

 

 2008年末、ユーロ安になり、ユーロを大量に両替しておいた。そのユーロを使おうと2009年には、ヨーロッパ方面へ行こうと計画。ヨーロッパへは、台北発券で、台北/大阪/成田/フランクフルト/成田/大阪/台北のJALの割引航空券を利用した。

 便の変更はできるし(実際にした)、なによりアップグレードがマイルやアップグレードポイントを使ってできるのがうれしい。 料金は14万円程度(サーチャージ・税を除く、以下同じ)だが、自分が出発した8月8日(と翌9日)は2009年の夏の繁忙期で日本発の運賃が最高になる日で、「大阪/成田/フランクフルト」の往復が一番安い悟空でも28万円だった。これでもアップグレードはできず、アップグレード可能な運賃で一番安いエコノミーセーバーで42万円だった。したがってかなりのお得感があった。

 ただし、年間通じてお得かというと、一番安い悟空と比べると必ずしもお得とはいいきれない。一番安い悟空は年間のうちで12万円程度の時期が長く、10万円をきる時期もある。14万円を越えるのはGW、7〜9月、年末ぐらいだ(ただし、悟空は便の変更などができない不自由さがある)。 一方、アップグレード可能で一番安いエコノミーセーバーは一番安くて25万円程度なので、これと比べると年間を通じてお得だといえる。

 さて、フランクフルトへの便を押え、ビジネスクラスへのアップグレードもできたのだが、ヨーロッパ内でどこに行くのかが難問だった。今回は、ANAのマイルであと1年くらいのものがあったので、何とかスターアライアンス特典を使って、ルフトハンザを利用できないか考えてみた。いろいろな行先が候補にあがり、なかなか決められなかったのだが、結局、チュニジアをメインにすることにした。

 ただ、チュニスからフランクフルトへの便が、フランクフルトから成田への便と同じ日ではとることができず、フランクフルトをたつ3日前の便になった。それで、3日間をどう使うか迷い、その期間を利用してバルセロナへ行くことにした。これも特典でルフトハンザ利用とした。

 こうして、「伊丹/成田/フランクフルト/チュニス/フランクフルト/バルセロナ/フランクフルト/成田/伊丹」という旅程が確定した。

 宿泊はチュニスで5泊、深夜に移動のため機内1泊、バルセロナで2泊となるが、チュニスとバルセロナのホテルはオクトパストラベルで予約しておいた。 

 
 伊丹からJL3002で成田にやってきた。伊丹からの便は成田からロンドン行きになるようだ。

 この便はエコジェットだった。エコジェットは国内線で1機あるだけだと思っていたが、国際線用もできたようだ。

 成田到着後は、内際連絡通路を使って、出国。国際線エリアへ。すぐに、ダイアモンドプレミアラウンジに行った。

 
 早朝に自宅をでたが、朝食はこのラウンジいただいた。このラウンジで食べるのを楽しみにしていたから。

 このあとこのラウンジの名物のカレーができあがり、カレーも少しいただいた。でも、あまり食べるとビジネスクラスの食事が食べられなくなるので、ほんの少しにしておいた。

 この食事は3階でとったのだが、実は4階もあることが判明し、4階に移動した。

 
 4階へ移動して、りょうじさんと りょうじさんのお知り合いと3人でお話しする機会があった。りょうじさんとはネットでのおつきあいは長いが、なかなかお話する機会がなく、今回がはじめて。

 4階のラウンジは3人の貸切で、ラウンジを出ると4階はクローズの表示。

 
 1時間弱お話して、搭乗口へ。すぐに、フランクフルト行きJL407に乗りこんだ。

 3人ともビジネスクラスへのアップグレード組だが、そんなに多くはないはずのアップグレード用の席をよく揃って確保できたものだと思っていたら、何と、互いに別個に予約をしていたのに、座席も通路をはさんで前後の席と3人かたまっていてびっくり。

 

 

 出発して1時間ほどして、いよいよ食事タイム。

 その前に、ドリンクとおつまみ。

 食事は、和食を選んだ。「洛中の夏〜宇治川の花火」というタイトルがついていた。でも、どこが花火なのかはよくわからなかった。

 
 
 和食の場合、2つ目の膳の主菜(画像の左上)が選べるようになっていて、「鰻しんじょ」を選んだ。

 デザートとコーヒーまで2時間近くかけてゆっくりといただくことができた。

 

 

 

 
   2食目は自分の食べたい時に好きなものを注文するというものだった。

 迷ったが、洋定食にした。主菜はリゾット。

 ほかにはラーメンやビーフシチューといった一品ものもあり帰国時に試してみようと思う。

 

 フランクフルトではDターミナルに到着。りょうじさんのお知り合いとわかれ、トレインでBターミナルに向かった。国際線から国際線への乗継だが、途中には保安検査の関門がある。

 
 Bターミナルの乗継カウンターで搭乗券を確保して、ルフトハンザのビジネスラウンジへ。しばらく休んだが、乗継時間がまだ4時間ほどあり、りょうじさんと別れ、空港内を探検。 
 
 フランクフルト空港での乗継だが、シェンゲン協定参加国行きのフライトは国内線エリアから出発するようになっている。ドイツ国内線だけだと国内線エリアはそう広くなくてよいのだが、シェンゲン協定参加国行きのフライトがとても多いので国内線エリアがかなり広い。

 また、国際線エリアに到着して国内線エリアに移動する場合やその逆の場合には空港内の移動経路に出国や入国の審査場がある。かなり複雑な構造になっているのだが、矢印にたどっていけば迷うことがないように設計されていてわかりやすい。
 
  ところどころに保安検査の関門があったりして、探検には時間がかかったが、空港の構造がよくわかった。

 一通り、空港を見た後は、ルフイトハンザの先ほどとは別のセネターラウンジに入った。ここで、再び休憩。ビールがうまい。

 
 
 

 22時25分発のLH4110でチュニスへ。搭乗口付近は、イスラム国に行くのだという雰囲気も漂っている。

 
 深夜の便だが、きっちり夕食っぽい機内食が出た。200ml入りのミネラルウォーターの小さなボトルがついていたが、これはホテルでの飲料用にとっておいた。

 チュニスには23時45分に到着。ただし、チュニジアはヨーロッパ各国とは異なり、夏時間制をとっていない(それも2009年かららしい)ので、2時間20分の搭乗だった。

 
 この日、最終の到着便らしくチュニス・カルタゴ空港内は閑散としていた。まずは、健康検査で、1人づつゲート内で立ち止まらされて体温検査。無事通過。

 入国審査場で少し並んだ。税関はただ通過。140ユーロを両替したらを262.78ディナール。1ユーロ=125円のときにユーロを入手していたので、17500円が263ディナール。大体、1ディナール=70円だ。

 

 タクシー乗場へ。横から白タクらしい声がかかるが無視。タクシー乗場で黄色い車体のタクシーに乗車。

 向かうはエル・ハナ・インターナショナル・ホテル。20ディナールだと言われた。高っと、むっとなって10ディナールとか言ってみたが、ミッドナイトとか言われて安くはならなかった。

 15分ほどでホテルに到着。すでに1時前だったが、レセプションには人がいてすんなりチェックイン。この日から6連泊だ(最終日は24時にチェックアウトなので6泊を予約)。

 
 レセプションで手紙を渡された。ネット友達でホームページをリンクしていただいているヒョウちゃんからの手紙だ。

 ヒョウちゃんもこのホテルに泊まっていて、翌朝、お会いして、世界遺産のドゥッガに一緒に向かい、1日をともに過ごすことにしているのだ。手紙にはいろいろアドバイスを書いてもらっていて役に立った。

 シャワーを浴びて3時前に眠りについた。

 

 

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