4   ス ー ス と エ ル ジ ェ ム

 

  いつもと同じようなビッフェの朝食。昨日、一昨日と違うのは、ヒョウちゃんがいないこと。

 昨日、マリン駅からメトロ(路面電車)で帰ってきたとき、チュニス駅で切符を購入しておいた。7時発なのだが、指定席ではないので、早めに出ようと6時30分に出たのだが、帽子などを忘れて、ホテルに戻ったので、結局、6時50分ごろに駅に到着。

下左 チュニス駅。

下右 チュニス駅の中。行き止まり式だ。

 7時発のスース行きは、最新型の列車だった。チュニス/スースを1時間30分で結ぶ。先頭から3列目に空席があり、前方もよく見えて楽しかった。自由席で出発直前に乗車したのによくいい席がとれたものだ。

 スースまでには1駅止まるだけなので、チュニスとスースを結ぶのに特化した列車だ。ただ。この列車はよく揺れた。機関車牽引の列車に比べて、いかにも軽量という感じで、線路幅も狭いわりに車体の重心が高そうだからか。
 

 8時30分にスース着。

 駅から歩いて5分ほどで旧市街に行ける。

 左 スース駅。

 下左 旧市街の入口。

 下右 真ん中に写っているボックスがグランドモスクとリバトの入場券売り場。カメラチケットはそれぞれのところで買えとのこと。

 入口でカメラ料金を渡そうとしたら、いらないといわれた(んだと思う)。

 グランドモスクは9世紀に建てられたもので、要塞の役割も兼ねていたという。

 上 グランドモスクの中庭。

 右 モスクの礼拝所エリア。ここにはイスラム教徒でないと入れない。

 次にリバトへ。こちらはカメラチケットが必要だった。

 上左 リバトの外観。右端の塔に上った。

 上右 リバトの中庭。

 左 塔から南をのぞむ。右上に見えるのがカズパ。

 下左 玄関上の2階から下に穴が開いている。敵に石や湯などを落とすのだろう。

 下右 玄関入った所の真上を見上げたもの。

 メディナ(旧市街)を歩いた。メディナの規模はチュニスと同じくらいだが、今も城壁で取り囲まれている点が違う。

 右 スークの露地に入るところ。

 下左 水たばこの吸引具。

 下右 金細工屋さん。

 左 女性の衣装が印象的な店だが、中では様々な民芸品を売る店だった。

 下左 白い塊の中にアーモンドが混じったお菓子。

 下右 いろいろなお菓子を混ぜ合わせて売っている。

 左 屋根のついたスーク。少しヒンヤリしていていて気持ちよかった。

 下 スパイス屋さんにて。

 

 左  メディナの西南の端、標高が一番高いところにあるカスバを利用して考古学博物館がある。ガイドブックでは2008年5月現在工事中と書いてあったのだが、1年以上たってから行って、まだ工事中だった。

 下左、下右  カスパの近くは日差しを遮るものも少なく暑い。だらしなく寝そべっている猫があちこちにいた。

 このあと、メディナの入口に帰ろうとしたのだが、途中で現在位置がわからなくなってしまった。

 なんとかメディナの入口に戻り「レストラン・ド・プープル」で昼食。セットメニューになっていて、メインにはタコを注文した

 上左  ショルバ。ハリサ(とうがらしペースト)とトマトで味付けした赤いスープ。

 上右  ハリサ。ここでは刻み野菜が混じっていて、パンに塗って食べるのに向いていた。とても辛い。

 左 メシュイーヤと揚げ物。 

 左 かぼちゃをつぶして他の野菜も混ぜて煮たもの。

 下左 やっとでてきたメイン。ただ、タコの量が思っていたよりも少なめだった。

 下右 デザートのフルーツとミントティー。

 様々な前菜が出てきて、チュニジアで入ったレストランの中で一番ボリュームのあったお店だった。

 まだ、列車まで少し時間があったので、ダール・エシド博物館へ。

 博物館に行くまでの道路。城壁に沿った道だ。

   

  この博物館は、金持ちの民家を公開したもの。これはベッドだが、全体として風通しがあまりよくなく暑いのではないかと思った。

 

 スースからエルジェムまで行くのに一度、スースの北の分岐点の駅、カラア・サギーラまで戻り、そこでチュニスからやってきた列車に乗り換える。特例でスースからカラア・サギーラは無料のようだ。

 右 14時25分スース発のチュニス行き。

 下左 その車内。これはすいていたが、、

 下右 カラア・サギーラに14時33分着。そして14時49分発ガベス行きに乗り換え。これが満員だったのだ、、そのためか少しの遅れ。

 カラア・サギーラからエルジェムまで約45分は立ったまま。なんとか、客室の端で立てたので冷気には少しふれることができて、まだましだったけど。

 15時22分にエルジェムに到着するはずが遅れて到着。

 エルジェム駅は無人駅。正確には運転関係の職員はいるが、切符は売ってない。復路は車掌から購入だ。

 駅からは円形競技場は10分ほど。

 ここの円形競技場はきれいな形で残っている。小さな田舎町だが円形競技場だけがそびえている。

 上 外観。

 左 入口付近の2階部分から内部を見たもの。

 左 内部の一番奥から入口の方向を見たもの。

 下左 競技場真ん中の地下の部分。

 下右 スタンド部分のスタンドの下だけが残っているところ。スタンドの下がどうなっているのかがよくわかる。

 帰りは19時15分発なので、時間がありあまっている。そこで1時間30分ほど競技場内で何もすることなく、時間の過ぎ去るのを待った。

 博物館は18時30分までなので、17時30分まで競技場にいて、博物館に移動。

 博物館は小さいのだが、モザイクがたくさんあって、見ものだ。

 中庭には住居跡の遺跡もある。博物館は閉館まで滞在して、駅に向かった。

 駅では、本来なら30分ほどの待ち時間なのだが、ガバス発の列車が遅れていて、1時間ほど待った。駅にきたときには明るかったが、乗車時はもう真っ暗。

 下左 エルジェムに到着した列車。

 下右 やっとチュニスに戻る。

 

 この列車も混んでいたのだが、なんとか座ることができた。遅れは途中で取り戻すことができず、チュニスには30分遅れで到着。

 本来なら22時11分着だが、標示板は22時41分着になっていた。

 昼食を食べてから時間がたっていてお腹がすいていていたのだが、すでにもう閉店しているレストランもちらほら。

 ホテル近くのファーストフード式の店に入った。

 オジャを注文。野菜とイカ、カキなどをハリサ味で煮込んだ料理だ。

 飲み物はシトロンと呼ばれたジュースで甘く、オジャによくあった。

 ホテルに戻ると23時30分。ホテルを出てから17時間の日帰り旅だった。

 チュニジアで一番長かった一日が終わっ

 

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