1日目前半 ボ ス ト ン へ
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B787のJL8(JL008)搭乗記 |
2012年から新たに運行開始したJALボストン直行便を利用して、以前から行きたかったボストンに行ってみることにした。ボストンはアメリカ合衆国の独立に深くかかわった街で、アメリカにしては歴史的なみどころが多い街で関心があったのだ。 伊丹から成田乗継だが、JL3002成田行きは国際線仕様で成田からロンドンになるようだった。成田では、内際乗継施設を利用できるので、年末の出国ラッシュの成田空港にもかかわらず、保安検査、出国審査場はガラガラであっという間に出国できた。 |
この日は5時過ぎに自宅を出発し、ラウンジで朝食をとるために何も食べずに出た。10時前に着き、遅い朝食。今回は、従来からのラウンジの上の階につくられたラウンジとシャトルでサテライトに着いてから利用できるラウンジを利用してみた。 初めて利用した2箇所のラウンジはいづれも食事をするダイニングが設けてあって、他のエリアでは食事できなかった。そのことを考えると従来からあるラウンジのほうが使い勝手がいいが、利用者が少なく静かという点はよかった。 |
上左 サテライト側のラウンジで休んでいたら、搭乗券に記載された時刻より早めに搭乗が開始されると案内され、搭乗口に向かった。すでに優先搭乗が始まっていた。 上右 B787であるJL8。国際線のB787は初体験。ANAの国内線では乗っているが、短い搭乗で特徴もあまりわからなかった。ANAでは機体に大きく787と書かれ、787であることを目立たせていたが、JALはいたって地味である。 左 機内。天井はLEDになっていて、色をいろいろ変化させられる。このときは少しオレンジ色ががかった色になっていた。しかし、うまく撮影できなかった。窓の上部がオレンジ色であるのはわかる。また、天井の高さが従来機に比べて20cm高くなっていて、圧迫感が少ない。 |
座席は予約時は7B。7Aは指定できなかった。7Aは事前指定外の席なのか予約されているのか不明だったのだが、伊丹でチェックインのさいに7Aに変更を申し出たら、変更できた。また、その時点では隣が空席であることもわかった。乗ってみたら、実際に空席であった。ビジネスクラス全体でも隣り合った2席のうち1席だけ使っているところが大部分であった。 機内アナウンスでわかったこと。この機材だが、搭乗日が12月28日だったのだが、シアトルのボーイング社でJALが受領したのが12月22日で、日本にきてから、ボストンを1往復したのちの2往復目だという。 やがて水平飛行にうつり、シャンペンかジュースのサービスがあり、シャンペンをいただく。
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上左 B787は窓のシェードはなくなり、代わりに電子カーテンが搭載されていている。客はシェードを下ろす代わりにボタンで透過光量を調節するようになっている。そこで少し遊んでみた。 上右 ボタンを最大限暗くする側まで押して、1分後の状態。思ったよりも反応が鈍い。 左 2分後には真っ暗になっていたが、それでも窓に顔をつけて外を見ると、外がある程度見える。あと、窓の大きさも従来機よりも大きい。大きいのは縦幅で8cm大きい。 |
上左 離陸して1時間後くらいに機内食開始。飲物は、アルゼンチンのメンドサ産の赤ワインにした。 上右 おつまみ。 左 オードブル。 |
メインは、フィレステーキにした。 |
デザートとコーヒー。ここまで1時間ほどかけてゆっくり食事。 |
左左 トイレに入ってあっと驚いたのは、LED照明で青くなっていたこと。中に入ってカギを閉めると普通の白い光になる。 左右 ビジネスクラスだけだが、ウォシュレットがついていて快適。また、便器の左上のセンサーに手をあてると水が流され、便器のふたも閉じる。あと、便器がO型であるのも特徴。 |
ビデオを見てくつろぎ、出発してから7時間くらいたったころ、2度目の食事。2度目からは好きなものをチョイスできる。 まず、おつまみとしてチーズ盛り合わせ。飲物はチリ産の白ワイン。 |
左 フォアグラ・テリーヌ。 下左 ハンバーグ。 下右 ボストン線限定のクランベリージュース。 |
往路の飛行ルートは南寄りのルート。ジェット気流に乗っかろうとするとこのようなルートになるのだろう。 |
ロッキー山脈を越えて大平原に出たころに夜が明けた。うっすらと朝焼けが見えた。 |
左 到着2時間ほど前に、軽い食事。たこ茶漬。 下左 アイスクリームとフルーツ。 下右 B787の外形的な特徴として、ジェットエンジンの後部は外側がギザギザになっていること。 |
空港からホテルへ |
ボストンのローガン空港のEターミナルには定刻より少し遅れて到着。機外に出たのは10時20分。入国審査場までの間、ほかの飛行機で到着した客にはまったく出会わなかった。入国審査場でも誰一人待たずに入国できた。 ローガン空港は、A、B、C、Eのターミナルに分かれているが、国際線はEに集約されている(カナダなど一部を除く)。Aはデルタなど、Bはアメリカンなど、Cはユナイテッドやコンチネンタルが主に使っていて、カナダなどを除き、国内線専用である。 |
荷物の回転台で待っているのはJL8の客だけで、荷物受取、税関もあっという間に通過。 下 到着ロビーに出てみると、今後24時間以内の到着便が表示されていたが、到着する国際線は1日にわずか21便。ロンドン5便、アムステルダム、ローマ、ダブリン、レイキャビク、パリ、ミュンヘン、チューリヒ、リスボンと欧州が13便。他は、トロント3便、サンチャゴ、サント・ドミンゴ、カンクンと南北米州が6便。それ以外が東京とプライア(カーボベルデの首都)。しかも、東京便の前も後も2時間ほど国際線の便がない。こりゃぁ、すいているわけだ。 |
ターミナルの出口を出るとバス乗場があり、そこから無料のローガンシャトルで地下鉄のエアポート駅に向かう。ローガンシャトルは各ターミナルとエアポート駅を結んでいて無料。 エアポート駅から出たシャトルはA、B、C、Eの順に止まり、またエアポート駅に行くのだが、Eから駅までは5分もかからず、あっという間に駅についた。 |
エアポート駅からは地下鉄ブルーラインで市内に向かう。まず7日有効の7-Days
Link Passを購入。$15で、地下鉄、バスに乗り放題。自販機で買うのだが、特に迷うこともなく買えた。 ただ、自動改札を通過するときちょっと戸惑った。カードを差し込むと、別のところからカードが出てきて、そのカードを抜くとゲートが開くようになっているのだが、最初はわかりづらい。 ホームに行くと、市内方面行きの電車が着いたので飛び乗る。 |
わずか10分で市内の中心であるGovernment
Centerに到着。ここでグリーンラインに乗り換える。 グリーンラインのホームに行ってびっくり。路面電車だった。翌日わかったのだが、グリーンラインは郊外では路面電車として走り、市内中心部では地下鉄になるのだ。そういえば、地下路面電車はフィラデルフィアやポルトガルのポルト、ドイツのケルンなどで乗ったことを思い出す。 |
グリーンラインの2駅目、5分ほどのboylston駅で下車。方向を少し迷ってしまったが、10分ほどで4泊するミルナーホテルに到着。 11時20分に到着で、何と機外に出てからちょうど1時間で到着した。”到着便が少なく入国があっという間”ということと”空港が市内から近い”ということのあわせ技である。NYやロスなどではこういうわけにはいかない。 チェックインはできないと予想していたが、予想通りで、荷物の整理をして、必要なものだけ持ち、ほかはホテルに預けて、さっそく街歩きに出発した。 |