1 日 目 (1)

 

ホノルル到着まで

 

 お手軽な海外旅行先として人気のあるホノルル。何度か訪問を考えたことがあったが、リゾート地であるがために、自分が関心深い歴史的なものなどはあまりないだろうと思い、何度か先延ばししてきた。

 昨年、JAL国内線を指定運賃で一定回数以上搭乗した場合に、本年、ホノルル、シドニーへ2万マイルなど指定都市へ通常より少ないマイルで特典航空券がとれるキャンペーンをやっていた。そのキャンペーンで、本年、ホノルル、シドニーに2万マイルで行けることになったので、両都市への訪問をすることにしたのだ。

 自分は飛行機の機種にはあまり関心がないので、予約のときに2階席があったのでジャンボ機だということをはじめて知った。JALの関空発は国際線・国内線を含めて、ホノルル行きだけジャンボ機で残っていた。

 JALのジャンボ機退役は報道で知っていたんだが、こういう形で退役寸前に乗ることになろうとは思っていなかった。JALのジャンボ機はすでにかなり退役していて、残りは少なくなっている。それで、今回の JO 077,JO 078 は、自分にとっては、おそらくJALで最終便のジャンボ機搭乗だと思われる。
 予約は往復とも2階席を予約した。2階建ての飛行機に乗ることはもうないと思うので。

 それにしても、今までジャンボ機にはあまり乗っていなかったので、今にしてもっと乗っておけばよかったかなとか思っている。

 前面は馬づらなのが特徴的。こんなことも今までなぜか気づかなかった。

 サクララウンジで休憩。食べ物に不満の残る関空サクラだったが、たこ焼きが登場して面目一新。 ただ、19時からなのでホノルル行きのお客さん専用のようだ。

 たこ焼きは味がつけてあってそのままでも食べられるが、だしがあって、だしに漬けて食べることもできる。

 

 

 

 たこ焼き、うどんですかい、おにぎりにスパークリングワインという何かへんてこりんな食事だが、搭乗前にいただく。

 たこ焼きはおかわりもした。冷凍物を戻しているだけだと思うが、なかなか美味しいたこ焼きだった。

 いよいよ搭乗。

 2階席は片側3人席でこじんまりとしていて、静かでよさそうだ。だから、2階席はビジネスクラスで使用されることが多かったようだ。今回の飛行機は2階席がエコノミークラスになっている。

 2階席の中間には2階用の非常口もあり、非常口のそばの窓側の座席を確保してある。2階席では窓側に荷物入れがあって、小さなカバンなどを入れられるようになっているのが特徴だ。

 間もなく、アメニティグッスが配られた。スリッパと汗ふきシートが入っていた。ホノルル行きの便だけのサービスのようだ。自分はスリッパはブジネスクラス用のスリッパを持参して使っていたのだが、ない場合は、なかなかいいサービスだと思った。

 続いて、米国の税関申告書が配布された。青い入国カードがないので聞けば、入国カードはなくなったのだそうだ。ESTAが有料化されたのと引き換えに入国カード廃止ってことか。ビサありの場合の白い入国カードも入国時に持っている人がいなかったから。やはり廃止か。

 飲物はスパークリングワインにした。JALはホノルル線とグアム線に限定してスパークリングワインを出している。PYクラス以上ではシャンパンになるので、スパークリングワインをいただけるのは、ホノルル線とグアム線のエコノミークラスだけだ。(シャンパンもスパークリングワインの一種ではあるけど、、)

 デザートには堂島ロールがついていた。これは関空発ホノルル行きに限定だ。人気のあるケーキなのでうれしかった。

 メインはハンバーグライス。ハワイのロコモコを意識しているようで、ハンバーグの下には卵焼きが入っていた。

 機内食をいただいた後、機内を探検しに行った。階段の上り下り、今までも2階席に乗った記憶は1度しかなく、もうないかと考えながら、 かみしめて上り下りした。

 左 2階席の一番後ろから撮影。

 下左 2階席に上がる階段。

 下右 1階席。

 これは2食目の機内食だが、かわいらしい袋に入れて1食目のすぐ後に配られた。2食目を配るときに起こされたり、起こさずにパスされることを思うと、あらかじめ配るのはいいと思う。

 このやり方が始まったころ、ほかの路線で、ボックス型の軽食が配られて、テーブルの上に置いたまま寝ると、窓側の人が外に出られないということが問題になったので、袋に入れて配るようにしたのだろうか。これだと座席のポケットに入れておけ、いいなと思った。

 ただ、量的には少ないし、内容もイマイチ。
 日本とハワイの時差は19時間。だから、21時に出発して、8時間飛行して、現地に到着すると同じ日の10時となる。夜に出発したのに、現地に着いたら、同じ日の朝だとは、、

 こういう場合、なるべく体の負担を少なくするために、19時間遅れじゃなく、5時間進んでいると考えるようにしている。だから、10時到着というのも、翌日の10時とし、同じ日が2回あったとみなす。逆に、帰路は1日消えることになる。

  やがてオアフ島西部の山地が見えてきて、ホノルルに到着。

 出発時にはよくわからなかった機体だが、到着時には朝の光を浴びて、よくわかる。

 ホノルル空港は、ゲートから入国手続までの道筋で外気に接している部分が多くて、とても明るく、気持いい空港だ。また、いたるところに木材が多く使われていて、ぬくもりも感じる。

 JALのジャンボ機はほかにもゲートに入っていたが、こういう光景ももう見ることができなくなる。

 今回から入国カードがなくなっているので、入国審査官は税関申告書に記入されたものを見て、チェックを行っていた。

 入国手続はほかの米国の都市に比べて簡単に済んだように思う。観光地であるためだろうか。税関でも特別に何か聞かれることもなく、チェックの入った税関申告書を渡すだけだった。

 

 

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