1 日 目
成田空港出発まで
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3度目になる米国旅行。今回は、前回のサンフランシスコに引き続きカリフォルニア州へ。ただし、米国第2の都市であるロサンゼルスに向かった。 この旅の最初の搭乗区間の関西/成田で利用するJL52は国際線乗継専用。だから、関西/成田だけの利用はできない。成田から国際線に乗り継ぐ場合だけ利用できる。通常は成田でターミナル外に出ることはない。
でも、今回は成田でいったん空港外にでる予定だ。そういう場合に利用するのが国内区間搭乗票。3枚つづりになっていて、1枚目が関西の出国審査場ではがされる。このときパスポートも見せるが、出国ではないのでスタンプは押されない。
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国内区間搭乗票はチェックインのさいに申し出る必要がある。接続する国際線が当日でないならすぐにわかるが、当日の場合は申し出ないともらえない。外に出るかどうかわからないからだ。申し出たら、搭乗券にはCABOと記入される。CABOはCabotageの略で、国内区間搭乗の意味。
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さて、関西空港では、搭乗時間までまだかなりあるので、サクララウンジへ。朝は何も食べないででてきたので少しだけいただいておく。ただし、この日は成田でラウンジめぐりをする予定なので、これだけにセーブしておく。
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やがて搭乗時間。前回この便を利用した時は国内線に一番近いゲートからだったが、今回はターミナルビルの先端のゲートから。
オールエコノミーの便だが、近距離国際線用の便を使っていて、席だけは国際線でエクゼクティブクラスで使われる席が割り当てられた。 |
手前に三保の松原、そして富士山がきれいに見えた。 やがて成田に着陸。この日、CABOをした客は、JL52で自分以外に5人いた。どうしてわかったかというと、成田でJL52を降りたところで、申し出るようにCABOの客が掲示されていたからだ。申し出たら、CABO用のシールを胸に貼られた。下がそのシールだが、すぐにはずして、出国審査場に向かった。 国際線乗継便で便利なのは、成田で荷物をもって移動しなくてもよい点だ。伊丹発の便だと荷物を持って(大きな荷物は預けているが)移動し、保安検査もある。
逆に不便なのは、ルールは国際線ルールが適用されるので、液体物を持ち込むことができないことだ。また、この場合は、関西、成田とも免税店は利用できない。出国していないからだ。
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で、どうしてこの便を国際線扱いしているかだが、予想される点として次のようなことが考えられる。この時間帯は、関西の国内線スポットが混んでいる時間帯であること。また成田の国内線スポットと出国審査場が混んでいる時間帯であることなど。 そして、成田の出国検査場、税関を通って成田空港の制限区域外に出た。 |
いったんターミナル外にでて向かった先は京成の東成田駅。かつての成田空港駅だ。 どうやって行くのかわからず、インフォメーションで尋ねた。何と、空港第2ビル駅を出たところの保安検査場で、東成田駅に行くことを言い、検査場を逆行するのだという。 保安検査場をすぎると、東成田駅への連絡口というのがあって、その通路に入った。 なんとも寂しい通路だ。東成田駅まで500mほど、7、8分ほどだが誰にも出会わなかった。 |
1991年まで、ここが成田空港へのゲートウェイだっただけに、地下には大きなコンコースが広がっていた。でも、半分は敷居で閉鎖されていたし、広々としているのに利用客は一人もいなかった。 現在でも、この駅を利用して、今、歩いてきた通路や地上を歩いてターミナルに行けるし、空港内の連絡バスは、第1、第2ターミナルのほかこの駅も経由している。でも、空港利用客でこの駅を使う客はゼロに近い。この駅の利用客は、空港施設で働く従業員がほとんどだと思われる。 |
構内やその近くには、昔のままの「成田空港駅」や「新東京国際空港」という表示がいくつも残されている。 左 「成田空港駅」とは、現在の駅のことではなく東成田駅のことをさしている。 右 かつての空港ゲート。「新東京国際空港」の名前がまだ残っている。
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第1ターミナルは遠いが、第2ターミナルは歩いて行ける。しかし、地上は暑いし、地下通路は、もう通りたくないってことで、連絡バスで戻ることにした。 バス停の案内図を見ると、第2ターミナルにはずいぶん近いことがわかる。とはいえ、バスはぐるっと迂回して走るので5分ほどかけてターミナルに戻った。
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この時点で昼前。このあと、出発まではまだ数時間あるのだが、出国手続をすませ、あとはワンワールド各社のラウンジを回ることにした。 自分はワンワールド・エメラルドを持っていてワンワールド各社のラウンジを利用できる。(スターアライアンス・ゴールドも持っていてスタアラ各社の便に搭乗する場合は、スタアラ各社のラウンジを利用できる。) 成田ではワンワールドで、JAL、キャセイ、カンタス、アメリカンがラウンジを持っている。それで4社のラウンジを使おうというわけだ。 |
↑ キャセイのラウンジ・・・・・キャセイ便の飛ばない時間帯でガラガラでとても静かだった。 |
↑ カンタスのラウンジ・・・・・スタイリッシュなインテリアでまとめられとても明るかった。 |
↑ アメリカンのラウンジ・・・・・日本風のインテリアを工夫し、海外3社の中では最も広い。 |
↑ JALのラウンジ・・・・・食べ物が最高で、総合的に見ても一番よかったが、混むのが難。 |
いよいよ搭乗時刻。乗り込む機材はJALのファーストクラスラウンジから見えていた。
ゲートに向かうと、ちょうど優先搭乗を行っていたところだった。 |
成田を出発しロサンゼルスへ |
ロサンゼルス行きJL62に搭乗。事前にエクゼクティブクラスにアップグレードしておいた。 水平飛行になり、まずはウェルカムドリンクでシャンペン。 続いて、おつまみ。飲物は赤ワイン。 |
オードブルは、シーフードと野菜のテリーヌ 生ハムとメロン。
メインディシュは、牛フィレ肉のプロヴァンス風 マデラワインソース。ほかにご飯。 |
デザートは、ストロベリーとライチーのムース。
間食にサンドイッチ。 |
到着前に朝食。 和食にした。 |
ロサンゼルス到着 |
入国審査場が激コミで、今までの米国入国の最長時間更新。1時間10分かかった。手荷物は回転台から下ろされ、床に置かれていた。 あと、米国のビザなしの場合の青い入国カードだが、様式に変化があった。記入事項に、米国内での電話番号とメールアドレスが追加になっていた。これも時代の流れか。 空港からメトロの最寄駅であるAviation/LAXまでは連絡バスの"G"に乗車。10分ほどでメトロの駅に到着。 |
LAの場合、メトロっても、地下鉄はレッドライン(パープルラインを含む)だけで、あとのグリーンラインやブルーラインなどはLRT(ライトレール。ただしLAでは、路面電車ではなく、専用軌道を高速で走る。)。さらに、バスもメトロと称されている。 Aviation/LAX から Imperial/Wilmington までは、グリーンラインに乗車。高架のLRTで、かなりのスピードを出している。運賃は$1.25。 |
Imperial/Wilmington
からは地上の専用軌道を走るLRTのブルーラインに乗継。乗継のさいには、再度、切符を買いなおさねばならない。運賃は同じで、空港からホテルまで$2.5で行けたことになる。 終点の 7th Street/Metro Center に到着。ホテルはこの駅の近くだ。 |
7、8分ほどでホテルに到着。ホテルは、ザ・スタンダード・ダウンタウン・ロサンゼルスで、今回はここに3泊した。 ダウンタウンの中で駅に近く、しかも空港から1回の乗換で行ける範囲にあるホテルの中から検討して選んだ。また7th Street/Metro Center の駅はメトロの拠点駅なのでこの駅から近いということを重視した。 加えてネットが無料という条件で選んだのだ。(1日$93〜$113だったが、他の安いホテルはネット代に1日$10近く必要なところが多そうだった。) 行ってみて、その条件以外にもいいことがあるホテルだということがわかった。 右が外観で、この近くに多いオフィスビルと何ら変わらないので、よく注意していないと、見過ごしかねない。 |
左は泊った部屋。非常にスタイリッシュな部屋だった。 また、シングルルームではあるが、かなり広々としているうえ、カーテンをあけるととても明るいのだ。 窓際には、長机が固定されているが、こういうタイプの部屋は初めてだ。長机は、角が丸くなっているのもよかった。 |
シャワールームと客室は透明のアクリル板で仕切られている。ブラインドなどはないが、シングルルームなので困ることはない。
ベッドは、台の上に置かれていて、ベッド自体の高さは高くないが、ベッドの下に段差があるなんて初めてだ。 |
長机の下にゴミ箱があるのだが、これがまた変わった形をしている。底が斜めになっていて、ゴミを入れやすくしてある。こんなゴミ箱を見るのもはじめてだ。
カーテンのデザインと左端の壁のデザインが同じで、同じ柄が連続して見えるのも面白い。 |
ただ、不満な点も少しあった。冷蔵庫がぎゅう詰めになっていて、自分で買った飲み物などはわずかしか入れられなかったのだ。
冷蔵庫の上に金庫があったのはよかった。 金庫の上には、お菓子などがぎゅう詰めになったケースが置いてあった。これも不要だが、冷蔵庫の場合のように困るわけでもない。 |
お菓子などのケースの手前の右端にはコンドームが。 とてもうまくシンボル化している。
さらに、トイレットペーパーのシールのデザインもうまい。 |
さきに紹介したゴミ箱だが、その底にも、、
ロゴはThe Standard を逆さにしたもの。 "Standard = 普通" じゃない、変わっているってことか。 |
ダウンタウン街歩き |
1時間ほど部屋で休憩したあと、初日の街歩きへ出発。この日はダウンタウンを回った。 ダッシュというダウンタウン内のバスで、最初に向かったのは、リトルトーキョーにある全米日系人博物館。 |
日系人(Japanese
American)の入植や第2次大戦時の強制収容所など苦難の歴史を展示している。1時間ほどかけてゆっくり見学した。撮影禁止なので、画像は建物の外観だけ。 向かいの建物は、左手がかつて使われていた旧館。その右の社殿風の入口があるのが、旧西本願寺別院。 |
リトルトーキョーの中心部にジャパニーズビレッジがあり、土産物店やレストランが集中している。ここは最近整備でされたばかりのようで、きれいであった。
右は、1階に食堂が入り、2階から上が安ホテルになっていてビル。 |
高野山米国別院。ここは現役のお寺であった。
ミヤコホテル。ほぼ日本人専用のホテル。京都の都ホテルと関係あるのかな。 |
歩いて次の目的地、オルベラ街に向かう途中、官庁街であるシビックセンターを通った。 高い白亜の建物がロサンゼルス市庁舎。こに建物の上部に展望室があり無料で入れるということで向かったのだが、週末は入れないようだった。 このほか、連邦、州の出先機関(カリフォリニア州の州都はロサンゼルスでもサンフランシスコでもなく、サクラメント)やロサンゼルス市警察の建物が並んでいる。 車は多いものの、週末は歩いている人は少なく、ちょっと避けるべきだったかも(危険な雰囲気は全然なかったのだけれども)。 |
20分ほど歩いてオルベラ街の入口に到着した。この付近、大通りに沿って古い建物がたくさん並んでいる。右もそのひとつで、ロサンゼルスでも最も古い鉄筋の建物だという。
オルベラ街の入口の広場は賑やかだった。 オルベラ街はメキシコ系の食堂や土産物店が並ぶエリアで、ヒスパニックの人たちが最初に住みついたところだ。 |
こういう感じの土産物の露店が300mほど続いている。
左は、ロサンゼルスに残存する一番古い建物だとか。無料で入れるが、見学時間は終わっていた。 |
まだ明るいが、すでに18時。 たくさんあるメキシコ料理の食堂の一軒に入って夕食をとることにした。 いくつかのメキシコ料理をセットにしたものが数種類あって、そのひとつを注文した。飲み物はオレンジを選んだ。実はジュースと思って注文したら、ファンタであった。 エンチラーダ・・・・・トルティーヤに肉を詰めて(鶏肉にしてもらった)トウガラシソースをかけたもの。下の画像で、皿のまん中にある。 |
タコス・・・・・メキシコ料理で一番有名で、トルティーヤに肉(今回は鶏肉)やトマト、レタス、タマネギなどを包んだもの。画像の右下の部分。 タキート・・・・・トルティーヤに肉(今回は鶏肉)を包んで、春巻にようにして揚げたもの。画像の左上の細長いもの。 ライス・・・・・ケチャップ味かと思いきや、ほとんど味なし。 ビーンズ・・・・・豆を半ばすりつぶして煮てあり、上にチーズ。 料理通りが重なり合うくらいつめて並べれらていて、結構ボリュームがあった。 |
オルベラ街から歩いて10分ほどでチャイナタウンにやってきた。 ロサンゼルスのチャイナタウンは、ニューヨークやサンフランシスコのチャイナタウンを知る自分にとっては、物足らなかった。 まず、規模がNYやSFに比べてはるかに小さいのだ。また、建物が全体的にきれいなのだが、それが雰囲気を感じられなくしているのだ。さらに、広い大通りの両側に店が並ぶのだが、道が広すぎて、これまた雰囲気を感じられなくしている。 |
何だろうかと思ったら、銀行だった。
メトロの駅も中国風。ここから乗車して、ユニオン駅に向かった。 |
ユニオン駅。ロサンゼルスのメインターミナル。アムトラックなどの長距離列車やメトロリンクという近郊電車はこの駅から出ている。 米国の大都市ではターミナルが行先などで別れているところもあるが、ロサンゼルスはユニオン駅しかない。
ユニオン駅のコンコース。左手はレストランになっている。 外観はあまり大きくないのだが、中は結構広い駅だ。 |
アムトラックのパシフィックライナー、サンディエゴ行き。
レッドラインで 7th Street/Metro Center へ戻った。このメトロは地下鉄だ。 |
ファミマ(ファミマが正式な名前になっている)で飲み物や夜食を買って、ホテルに戻り、長い1日がやっと終わった。 |
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