1日目前半  シ ア ト ル へ

 

ANAで伊丹から成田へ
 シアトルへはANAの特典航空券を利用した。実は、半年前にワシントンD.C.へ行ったとき、当初はANA特典航空券をとっていた。しかし、出発直前になって、旅行期間の延長が可能になった。ところが、特典を希望日に変更することはかなわず、ワジントンD.C.はJALを利用しての渡航とし、ANAの特典はキャンセルして、そのかわりに、半年後のシアトル行きを確保しておいたのだ。

 伊丹空港ではいつも行くJALのカウンターがある北ターミナルではなく、ANAのカウンターがある南ターミナルに向った。そして国際線乗り継ぎカウンターにあるプレミアムメンバー向けのカウンターでチェックイン。
 
 2階にあがりプレミアムレーンへ。JALの場合は、JGC向けのレーンと国内線ファーストクラス向けのレーンに別れているが、ANAの場合は、SFC以上の乗客のレーンが一般レーンと別れているだけだ。

 ANAでは国内線の場合、カウンターやチェックイン機でチェクインすると搭乗券の代わりに搭乗案内書が渡され、保安検査場で搭乗案内書のバーコードをかざすと、搭乗口案内が出てくるという、ちょっと変わったシステムが続いていた。しかし2015年10月から、カウンターやチェックイン機で搭乗券が発行され、保安検査場ではそれをかざす必要はあるが、特に何もでてこない仕組みに変わった。というより、昔のシステムに戻った。搭乗口案内の出てきたころは、JALと方式が違っていて、とまどいもあったが、今後はとまどうこともなさそうだ。
 
 制限区域内に入ると、まずはANAラウンジに向った。成田行きの搭乗まで30分ほど余裕があり、しばらく休憩することにした。伊丹のANAラウンジは、2009年以来6年ぶりの利用だ。

JALの場合は、ラウンジが2ヶ所あるが、ANAは1ヶ所。そのかわり、その1ヶ所は、JALの2ヶ所のラウンジを合わせたよりも広い。広いのはいいが、扉を入ってから、ラウンジフロアまで歩く距離が少し長かった。 また、2面が窓になっていて、明るい。JALの場合は、1ヶ所のラウンジは窓がない。

 
 朝ビールをいただいた。飲物の種類やおつまみは、JALとほぼ同じだ。搭乗までの間、ネットを利用したりしてすごした。

 下  搭乗時刻が近づき、搭乗ゲートに向った。成田行きのNH2176に搭乗。優先搭乗は、以前はSFC以上が同時だったが、2年ほど前から、ダイヤモンド会員をまず搭乗させて、そのあとにほかのプレミアム会員の搭乗というスタイルになったようだ。


  NH2176は国際線用のB767を利用した便だ。かつては、この便は、JALの場合と同じく、欧米方面に向かうB777の間合い使用が行われ、ファーストクラスも装備された機材が使われていた。6年前に、この便を使ったときには、古いタイプの国際線ビジネスクラスの席を普通席として利用した。

 現在は、東南アジア方面に向かうB767が間合い使用で使われている。しかし、国際線ビジネスクラスの席が普通席として開放されている点は、以前と同じだ。前もって、ビジネスクラス席を利用した普通席を予約しておいた。
 
  国際線用B767のビジネスクラス席で、伊丹・成田便では、ここが普通席として開放されている。中央部に1席だけの列が設けられているのが特徴だ。このタイプの席配置はJALでは現在見られない。

 下左  各席はJALのシェルフラットに似た形になっているが、JALのシェルフラットより高さが少し低いのと、角ばった外観であるのが異なっている。

 下右  座席を最大限倒したところ。背中の角度はJALのシェルフラットほど水平に近くないいが、そのかわり、足もとが腰の部分よりも高いゆりかご型になっているのが特徴で、クレードルシートと呼ばれる。B787の場合、長距離用はB777と同じくJALのSS7に似たスタッガードシートだが、中距離用はクレードルシートのようだ。
 
 飲物サービスではコーヒーをいただいた。

 下左  伊丹から御前崎あたりまでは普段と同じ経路であったが、なぜか三宅島付近まで飛び、大きく迂回して成田に向った。このコースははじめての経験だ。

 下右  成田空港第1ターミナルに到着。2009年以来の第1ターミナルだ。57番ゲートに入った。国際線・国内線共用のゲートで、搭乗機は、このあとヤンゴン行きになるようだった。
成田空港でオフ会
 
 上左  最近、多くの国への旅行では、到着した空港でSIMカードを買うことが、到着後最初の仕事になっている。しかし、米国の場合は空港でSIMカードを入手しにくい。街中で入手するのは短期旅行では時間がもったいないうえ、米国の場合は旅行者向けの短期用カードが少ないようだ。事前に通信販売で買うことは可能なようだが、設定できるか不明な部分もある。そんなわけで、今回はWiFiルータを借りることにした。予約をしておき、宅配窓口で受けとった。

 上右  ターミナル間連絡バスで、新たにできたLCC向けの第3ターミナルへ向った。

  左  第3ターミナルは最近まで使われていた検問所から空港敷地内に入ったところにあった。
 
 第3ターミナルはLCC向けとはいえ、すべてのLCCが利用しているわけじゃなく、第1、第2ターミナルを使用するLCCもあり、すみわけがわかりにくい。

 ターミナルの面積はさほど大きくはなく、カウンター数も限られているので、すべてのLCCに対応するのも難しいようだ。

 天井や壁の造りを見ると、簡素な造りなのだが、海外で見るLCC専用空港に比べると、お金をかけている感じもする。大きなフードコートがあり、食事場所には困らないようになっている。
 
 第3ターミナルを見学したあとは、歩いて第2ターミナルへと向かった。600m離れていて、連絡通路でつながっているのだが、陸上競技のトラックのように、通路が赤青で示されているのが面白い。第3ターミナル内では、コースが何本も描かれていた。

 バスでも移動可能なのだが、第2ターミナルから第3ターミナルにバスで向かうときは注意が必要だ。距離は近いのだが、バスは第2からいったん第1ターミナルに行ってから第3に向うので時間がかかる。荷物が少なければ歩いたほうが早いのではないか。

 下左  第2ターミナルに着いたあと、ネットで交流していただいているタヌキ猫さんと合流した。タヌキ猫さんは成田空港周辺で飛行機の撮影をされることも多く、乗継時間を利用してお会いできないか尋ねたところ、お会いできることになり、向った先は、飛行機の撮影場所としてよく知られる「さくらの山」。バスで移動し、飛行機撮影オフ会。

 下右  「さくらの山」へのバスは平日3往復、土休日1往復。この日は土曜日だったので、11時30分の唯一のバスで向かった。このバス、15分ほど遅れていて、「さくらの山」での滞在時間がかなり短くなってしまった。往路は自分たちだけ、復路もほかにわずかなお客さんが乗車しただけであった。
 
 
  15分弱で「さくらの山」に到着。到着地点には何とバスの車庫があり、出入庫するバスを利用した路線のようだ。

 バスを降りて100mほど歩いたところの高さ10mほどの丘が「さくらの山」。この写真の左手に丘を上る道がある。また、道をはさんで「空の駅 さくら館」がある。各地にある「道の駅」と同じく、物産直売所のようなものだ。また右手には、帰りのバスのバス停がある。帰りのバスは、土曜日の場合、12時55分だけ。注意しなくちゃ。
 
 丘を上ったところの展望台。滑走路の端にあたり、着陸寸前の飛行機や離陸直後の飛行機を見ることができる。そんなわけで、飛行機を撮影する人たちや飛行機を眺めにみた家族連れなどでにぎわっていた。

 下左  この日は曇天で撮影には不向きであった上、時間帯も欧州向けの便がほぼ出発したあとで、便数が少なくなり、数少ない出発便も小さ目の飛行機が中心という昼過ぎの時間で多くの収穫はなかった。何枚か撮影したうち、この日に搭乗するANAの飛行機を1枚。どこ行きなのだろうか。

 下右  このバス停から第2ターミナルに戻った。
 
 
 上左  無事に帰りのバスに乗車。

 上右  第2ターミナル到着後は連絡バスで第1ターミナルへ。

 左  第1ターミナル内の飲食店で、タヌキ猫さんと談笑。旅行の話や飛行機の話、ネットの話など話に夢中になって、アッという間の1時間だった。タヌキ猫さん、ありがとうございました。
ANAラウンジにて
 2015年になってから、第1ターミナルに「スターアライアンス ゴールドトラック」が作られていて、初めて利用してみた。従来はANAのファースト、ビジネスクラス利用者と上級会員向けの保安検査場であったが、それを拡充させて、スターアライアンスメンバーの航空会社のファースト、ビジネスクラス利用者とスターアライアンスゴールド保有者が使える保安検査場になった。

 どういうわけか、初めて見るゆるキャラがやってきていた。福島県の復興シンボルキャラクターの「キビタン」らしい。
 保安検査に続き、出国審査場へ。3連休の初日であったためか、かなり長い列ができていた。そこで、ここぞとばかり自動化ゲートを利用した。毎度のことながら、自動化ゲートには相性が悪くて、指紋の読み取りがなかなかできず、何度もやり直しをさせられる。今回もやはり数回やり直した。

 このあと、ANAラウンジへ向った。ANAラウンジは第4、第5サテライトにあるようだが、今回はシアトル行の便が出発する第5サテライトにあるラウンジを利用した。こちらは窓があるようだが、もう一方は窓がないようだ。

 玄関を入り、カウンターでチケットを見せると左側へ案内された。右側はANA Suiteラウンジでファーストクラス利用者とダイヤモンド会員専用だ。自分の場合は、ビジネスクラス利用だし、また、SFC会員としての利用なので、いずれにしても一般のラウンジを利用することになる。

 入室後、最初に向ったのはシャワールーム。JALの場合と同じく、シャワールーム専用のカウンターでチケットを預けての利用になる。内部は、シャワー設備とトイレがあり、成田のJALラウンジのシャワーとほぼ同じだ。
 
  JALのシャワーよりもよかったのはアメニティ類が充実していたこと。

 いずれにしても、夜行便を利用するよなものなので、搭乗前にシャワーを利用できるのはありがたいことだ。
 
 ラウンジ内で席を確保しようとしたらなかなか見つからない。かなり混雑していて、なんとか席を確保したが、ちょっと窮屈な感じである。

 JALの場合との比較だが、JALでよく利用するのはファーストクラスランジなので、対等な比較ができないのだが、JALのほうが重厚感があるのに対して、こちらはカジュアル、ビジネスライクという印象だ。
 搭乗後すぐに機内食が待ち構えているので、食事はほどほどにしておいた。

 軽食に関しては、料理の種類数、質ともJALのほうがまさっている。JALのラウンジの軽食は、ホテルのビュッフェ並みの印象があるのだが、ANAラウンジは、JALには及ばず、ファミリーレストラン並みの印象で、比較すると軽食はJALの圧勝だ。
 しかし、JALにはない特徴もある。麺類コーナーがあることだ。麺類のほか、カレーも同じところで注文することができる。

 麺類もカレーも試してみたかったのだが、機内食を控えているので、両方というわけにはいかず、カレーうどんを注文することにした。麺類コーナーはJALにはないので、この点はANAの評価ポイントだ。

 ANAラウンジでは2時間ほどすごしたが、あっという間にすぎてしまい、もっと長く滞在したいと思った。また、JALラウンジと比べて優れているところや逆にJALには及ばないところがよくわかり楽しかった。

NH178 成田→シアトル 搭乗記
 ゲートでしばらく待った。久しぶりのANA国際線で、長距離路線、ビジネスクラスは初めてなので気持ちがたかぶった。
 
 ゲートの構造上の理由で、ターミナル内から搭乗機を撮影することができず、ボーディングブリッジののぞき窓から搭乗機をさっと撮影した。すでに、17時で、うす暗くなっていて、照明も点灯されていた。
 着席した座席。ファーストクラスのすぐ後ろの席。ビジネスクラスのうち2列だけが、ファーストクラスと同じブロックにある。自分の後ろの席は、通路側に椅子があり、窓側に物置台が配置されている。

 下左  座席の前のモニター。テーブルは取っ手を引っ張るとでてくる。

 下右  2列のビジネスクラスの空間。かなり狭い感じ。

 
 
 
 左左  離陸前にウェルカムドリンク。スパリーングワインもあったが、オレンジジュースを選んだ。

 左右  座席横の物置台の側面。ここに座席の角度を変えるボタンなどがついている。リモコンもここに入っている。
 
 
 
 上左  食前のスパークリングワイン。

 上右  おつまみと白ワイン。

 左  前菜と赤ワイン
 
 メインはステーキにした。
 
 デザート2つのうち、ケーキは2種類の中から選ぶようになっていた。コーヒーにまるいチョコレートがついていることとあわせ、いつものJALとは違っていて新鮮であった。
 
 食後酒があったのも新鮮だったが、ミルクとウイスキーが混じったような酒は口にあわず残念だった。

 下左  食後はビデオを見て楽しみ、2,3時間ほどだけだが眠った。座席をフラットにし、シートを引いたところ。

 下右  飛行コース。
 
 
 眠りからさめたあと、2度目の食事。とんこつラーメンを頼んだ。

 下左  同時にフルーツとアイスクリームもいただいた。

 下右  そのあと紅茶をいただくと、シアトルがもうまじか。偏西風にうまく乗ったためであろうか、11時間の予定のところ、9時間で到着。出発が1時間遅れたにもかかわらず、到着は予定時刻より1時間早かった。
 

 

 

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