3 日 目 ボーイング社工場見学

 

路線バスに乗ってボーイング社工場へ
 朝食は前夜、コンビニで買っておいた。

 この日は11時からボーイング社の工場見学をネットで予約している。10時30分には工場に着くようにという指示があった。当日、現地でも入場券を買えるが、結構人気があり、すぐには入れないことがあるのでネット予約がよさそうだ。入場料は16ドルだったが、当日の場合はもう少し高い。

 
 
 ホテルは空港近くにありダウンタウンから南に25km。それに対しボーイング社のエバレット工場は北に35km。かなりの移動になるが、公共交通機関を乗り継いで向おうと思う。ホテルを7時15分に出発。

 まずは、空港からライトレールでウエストレイクへ。8時過ぎに到着。
 
 ウエストレイク駅から地上に出たところの近くのバス停から512番のエバレット駅行きのバスに乗車。30分毎に運転されているバスで、8時15分発のバスに乗車。ORCAで乗車。

 下左  バス車内。2連の連接車なので、先頭がかなり前に見える。

 下右  途中、高速道路を走る区間がある。
 
 リンウッド・バススターミナルに8時40分に到着。高速道路から下りてすぐのバス停でかなり大きいのだが、閑散としている。

 下左  ここからローカルバスである113番に乗り換え。9時5分発。このバスは距離的にはさほど遠くない区間をジグザグに走ったりして、時間がかかる。このバスもORCAで乗車でき、バスの乗継での割引もある。

 下右  下車するバス停はHwy525&84th St 。車内のバス停の表示とi-phoneの地図を見くらべて、下車するバス停を間違えないように気をつけた。9時30分ごろに到着。
 
 
 下車したのはガソリンスタンドの少し先だが、50mほど戻ったところの交差点から坂道を上がっていく。かなり急な坂道だ。

 坂道を上がる前にいったん帰りのバス停に立ち寄った。帰りのバスの時刻を確かめるためだ。12時55分のバスがあるのだが、乗れるかどうか。
ボーイング社の工場見学
 路線バスを下車して、坂道を上がりきると、エバレット工場が見えてきた。下車後20分ほどで見学の集合場所である建物、Future of Flight に到着した。

 ボーイング社の民間機工場は3ヶ所ある(ほかに軍用機工場が数か所ある)のだが、そのうち、大型機であるB747、767、777、787を製造しているのが、シアトルの北方にあるエバレット工場だ。B747、767、777、787は、どの航空会社のものもすべてエバレット工場で作られたものだ。

 民間機工場は、ほかにB737と軍用機であるがB737をもとにした対潜哨戒機P8を製造するレントン工場(シアトルの東方)、B787の部分製造(最終組み立てはエバレット工場)を行うチャールストン工場(サウスカロライナ州)がある。

 前日に行った航空博物館があるところはボーイング・フィールドと呼ばれ、出来上がった飛行機が試験飛行するときの空港になっている。ここはボーイング社の初期の事務所があり、ボーイング発祥の地といえる。

 
 
 建物に入る前に、駐車場から出来上がった飛行機が並ぶ駐機場を眺めた。さまざまな航空会社の塗色に塗られた飛行機の中にはJALのB787もあった。

 見学に先立ち、集合場所にあった展示を見た。これはB747の尾翼。そのあと、カバンとカメラ、携帯電話をコインロッカーに預けた。カメラ、携帯電話は持ち込みが禁止されている。出発時間の30分前に来館しなければならないのは、展示の見学と荷物を預けるための時間であろう。

 そして、いよいよ見学ツアー開始。最初にボーイング社の紹介ビデオ。
 
 そのあと、工場に向うためにバスに乗車。バスは普通のバスより全長が長いバスだ。これに乗って、10分ほどで工場到着。

 
工場に入って、最初にB747の製造を見学。5階ぐらいの高さから、作業場を見下ろしての見学だ。エレベータで見学場所についたところでは、コックピットや胴体などを別々に作っていたが、歩き進めると、部品を合体して、飛行機らしくなっている。何日もかけて、各部分の作業を終えて、次の工程に運ぶようだ。

 次に、B777とB787の製造の見学。こちらは製造レーンがあって、移動しながら製造されるようだ。とはいっても、短時間では移動していることはわからない。何日か見続けて、移動がわかるくらいのようだ。なかでもB787は部分部分を他で作って、この工場では最終組み立てを行っているようだ。

 自分が搭乗するボーイングの大型機は航空会社の別なく全部がここで製造されたと考えると不思議な感じがする。そう思いながらバスで集合場所に戻る。車内ではアンケートが配られて、下車時に回収。バスを降りて、入口を入るとボーイングショップ。


 
 
  コインロッカーから預けた荷物を取り出したのち、バス停に向った。見学者は大勢いたが、自分以外は全員が車か観光バスで、バス停に向かう道は誰にもあわない。写真は坂道の上からバス停のある交差点を眺めたもの。遠方に湾とその対岸も見える。
日本庭園とブルースリーの墓
 
 上左  Hwy525&84th St のバス停を12時55分に出るバスに間に合って乗車。遅れると30分後なのでよかった。

 上右  リンウッド・バスターミナルでも接続がよく、ダウンタウンに向かうバスにすぐに乗り換えることができた。

 左  1時間少しでダウンタウンに戻り、13番のバスで植物園をめざした。20分ほど乗車し、植物園最寄りのバス停で下車したところ、乗車していたバスはトロリーバスだったことがわかった。シアトルはトロリーバス網が充実しているらしいが、乗ることができてよかった。
 
  植物園にやってきたのは、園内にある日本庭園に行ってみるのが目的だった。ガイドブックを見るとかなりいい日本庭園らしい。

 ところが、現地へ行ってわかったのは、植物園はとても広く、森になっている。日本の植物園とはかなり違う。そして、日本庭園は2kmほど離れていることがわかった。
 
 30分ほど歩いて、日本庭園にやってきたのだが、何と休園。この日は月曜で休みだった。

 下左  玄関の格子戸のすき間から中をのぞいてみた。紅葉がなかりある。でも、鯉のぼりがどうして置いてあるんだろう。鯉のぼりを出す時期がわからなっかったのかな。

 下右  なんと、前日の日曜日は、紅葉狩りとして、行事が行われていたようだ。かといって、前日はこれなかったし。
 
 
 
 上左  再びトロリーバスに乗車。ダウンタウンまで戻らずに下車する。

 上右  キャピタルヒルと呼ばれる地区を散策しながら、次の目的地、ブルースリーの墓をめざした。途中、大きな貯水池があり、休憩。

 左  もし開館日であれば入場していたであろうアジア美術館。月曜で閉館だった。
 
 
 ブルースリーの墓がある墓地に到着。最初のうちは、どこにブルースリーの墓があるのかもわからず、ただ歩き回った。
 
 やがて、人が集まっているところが目についた。きっと、そこだろう、と思いやってくると、ブルースリーの墓であった。

 子の墓と並んで建っていた。アクション俳優のブルースリーは、サンフランシスコ生まれの華人。子供の時期は香港で育つが、青年期はシアトルですごした。その後も、香港とシアトルが拠点だったようだ。
 
 墓地の横がトロリーバスの始発停留所があり、乗車してダウンタウンに戻った。
テーブルぶちまけシーフード
 前日やってきたピアにあるレストラン街へ再度訪問。入店したいのは、クラブポッドというお店だったが、前日はネオンの位置(写真の左真ん中)に惑わされて、ネオンのすぐ下のお店に入ってしまった。それで、再度訪問したわけだ。

 下左  前日にクラブポッドの店の位置とメニューは確認し、Crab CombosのCrab & Shrimpを注文しようと決めていた。さらに店内をちらっと見て、2,3人用のメニューと思われたので、この日の昼食は抜いていた。

 下右  前日行ったときは店内は満席だった。日曜だということもあるだろうし、時間帯も混雑しやすい時間帯だった。それで、この日は月曜で前日ほど混まないとは思ったっが、念のため早めの時間帯に行った。

 決めていたメニューを注文すると、まずエプロンが運ばれてきた。これをかけての食事。
 
 
 
 上左  ビールはアラスカン。

 上右  パンは切って食べるのだが、食べていない。料理が食べられなくなるだろうと思ったから。

 左  ボウルに入ったシーフードが運ばれてきた。そして豪快にテーブルにぶちまけられた。ぶちまける瞬間を撮影しようと思っていたのだが、あっという間のできごとで、撮り損ねた。

 このあとは、シーフードを思う存分楽しんだ。やはり1人で食べるには量が多く、シーフードは全部食べたのだが、ポテトとコーンは食べ残した。
 
 
  上左  カニは、このまな板のような板の上で木槌で割って食べるスタイルだ。

 上右  オリーブ油は3個。やはり3人用の料理なのか。

 左  テーブルにシーフードをぶちまけたあとのボウル。カニやエビの殻をここに入れる。
 
 クラブポッドの店内。月曜だったせいか、遅い時間帯になっても混まなかった。
 
 食事後は腹ごなしのためにウォーターフロントを散歩。

 そのあと、ライトレールで空港、そしてホテルへ。

 

 

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