1 日 目

 

成田空港周辺にて

 

 ニューヨークに行って1年。再び米国への旅行をすることにした。今回は、西海岸サンフランシスコ。所要時間が短い分、昼前に到着させるためか、成田発は18時すぎと遅めだ。

 しかし、伊丹・成田間は、午後便がとれず、朝のJL3002にした。それでも、羽田乗継よりもいいかなと思ったからだ。今回は、特典航空券を利用しているので、有償だったら乗れても、席が確保できなかった。成田周辺で時間つぶしだ。

 
 
 JL3002で成田到着後、いつもは内際連絡通路を通って、国際線エリアに向かうのだが、この日は、京成の第2ターミナル駅に行った。

 特急・上野行きに乗車。でも、わずか一駅、成田で下車。空港でずっと待つのも何なので、成田山新勝寺へまず行くことにしたのだ。

 

 

 

 

 

 右は、京成成田駅。

 
 

 成田山の総門。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本堂と三重塔。このあと、京成成田駅に戻った。

 
 
 成田山に向かうときは、表参道を通ったのだが、駅に向かうのは、電車道を通った。どうして電車道というのかわからなかったが、歩いてみてわかった。

 なんだか、鉄道のトンネルのようなものがあった。そしてどうも昔、鉄道が通っていたような道だ。画像の右下に写っている標柱で、ここには成宗電車が走っていたことが判明した。

 成田駅前〜宗吾間約4.3kmの短い鉄道で、明治43年に開業し、昭和19年に廃止されている。

 
 
 京成成田から今度は芝山行きに乗車。途中の東成田までが京成、東成田から芝山までは芝山鉄道だ。ただ、実態は京成の延長のようなものなのだが。

 東成田はかつて成田空港駅だったため、かなり大きな地下駅だ。かつて成田空港駅だった当時にここで下車している。

 芝山鉄道の区間はほとんどが成田空港の地下になっている。

 
 
 芝山千代田駅で下車。ここでちょっと困ったことが生じた。

 成田駅ではパスモで駅に入場したのだが、芝山千代田駅はパスモなどICカードに対応していないのだ。 

 

 

 

 

 

 

 芝山千代田駅では芝山鉄道分の190円を支払った。京成分の運賃は、次にパスモを使うときに事前に申し出て、引いてもらうことが必要なようだ。自分は関西の住人なので、パスモを使う機会はほとんどなく、ちょっと面倒くさいことになってしまった。 

 
 
 成田空港交通のバスで航空科学博物館へ。






 

 

 

 

 

 

 残念ながら期待したような展示ではなかった。

 
 
 それでも、3階の展望台からの着陸風景はなかなかよかった。






 

 

 

 

 

 また、離陸前の様子を見るのにも適当な場所だった。

 
 
 バスで空港に戻った。空港の入口では検問があった。

 連休初日だというのにすいていた。まぁ、便の少ない時間帯だからだろうが。自動化ゲートに向かっていたら、有人ゲートが誰もいなかったからか、手招きされ有人ゲートを使った。

 そうそう、案の定、忘れ物をした。スリッパ。機内とホテルではくスリッパを忘れたので購入。

 そのあと、JALファーストクラスラウンジへ。

 
 
 まずは、しっかりと食事。今回はエコノミーなのでラウンジでしっかりいただいておいた。

 そのあとシャワーへ。

 

 

これよりサンフランシスコ旅行記

 

 

 

 

 

 

 

 搭乗時間になり、ゲートへ。今回は、非常口座席をとっておいた。前が広くてよいので。その窓側だが、窓はないようなものだが、まぁいい。通路側より静かなので。

 
 
 最初の機内食は「たいめいけんのキーマカレー」を選んだ。

 搭乗した月から、6ヶ月間、洋食専門店「たいめいけん」の監修した機内食をエコノミークラスで出す取り組みがJALで始まったとかで、最初はキーマカレーだったのだ。1ヶ月ごとにメニューがかわるらしい。

 キーマカレーは牛肉を使うのが普通だが、、高度が高いため固まりやすくなるので、豚肉と鶏肉を使ってうえで、美味しさを追及した品だということらしい。

 
 
 食後は眠くなり、睡眠タイム。ビデオなどは見ないで、ひたすら居眠り。とはいえ、エコノミークラスで熟睡は難しい。

 日本時間では深夜1時ごろだから、体感的には夜食になるのだが、2度目の機内食が朝食として出された。

 オムレツ、ソーセージ、パンケーキの典型的な朝食機内食。

 現地時間出発日の11時(日本時間翌日3時)にサンフランシスコ国際空港に到着。

 
 

 ちょうど各地から到着する便が重なっていたので大混雑だった。米国民用のゲートにも誘導していたが、焼け石に水。

 出口を出て、フロアを上がり、出発フロアへ。すぐに市内へ向かうBARTの駅があった。

 BARTの券売機は、使い方が難しい。ガイドブックを読んでいたのでわかったが、はじめてだったら戸惑うに違いない。なにしろ、最初に運賃として$20が表示され、$1、$0.5を引いたり、足したりして、必要運賃を表示させるのだ。市内までは$8.5。こんな券売機ははじめてだ。

 
 

 
 

  サンフランシスコ国際空港は、自分の知る範囲では、鉄道駅とチェックインカウンターのある出発フロアの行き来が一番便利な空港だ。

  空港駅は行き止まり方式の駅で、上はホームに入ったところで改札口を撮影したもの。改札の向こうのドアの向こうは、空港のチェックインカウンターのある出発フロアの端。

 右は、同じ位置から反対側を撮ったもので、BARTの列車の最後尾。BARTの先頭車から出発フロアの端までは50mもない。きわめて乗継やすい空港だ。

 
 

 右 BARTの車内。

 下 パウエル駅にて。

市内中心部パウエル駅まで30分ほど。13時ごろの到着だった。

 

 

 

 

 

  ホテルもパウエル駅のすぐそばなのだが、まだチェックインタイムになっていないので、荷物を全部持ったまま観光をすることにした。

  

 
 
  地下のパウエル駅から地上に上がると、そこはケーブルカー乗場。まずは、チケット売場で3日券($18)を購入。路面電車やバスにも乗れるし、ケーブルカーは$5なので、この券は大活躍した。



 

 

 

 

 ケーブルカー乗場にはすごい行列ができていた。まったく考えていなかったところで、1時間待ちだった。

 

 
 
  左はケーブルカーを終点で向きを逆にしているところ。サンフランシスコ名物のケーブルカーには2種類のタイプの車両がある。

 左は車両の前と後が違っているタイプ。パウエルとメイソン通り、ハイド通りを結んでいる2つの系統に使われている。このタイプは終着点でぐるっと車両を回転させて、走行の向きを逆にする。線路の終端に回転台があり、車両をその上に載せて行われる作業は昔ながらの手作業でなかなか見ものだった。

 もう1種類のタイプはこの日は乗らなかった。

 
 
 ここのケーブルカーは、地下にロープが埋めてあって、それが輪になって回転していて、車両の下のフックがロープにひっかけてあるという点は普通のケーブルカーと同じ。

 が、普通のケーブルカーと違うのが自動車や人の通る一般道路を走るっていうこと。だから路面電車だともいえる。それでドライバーがいる。

 サイドのバーにつかまって立って乗るのも面白そうだ。この日はできなかったが、後日、サイドに乗ることもできた。

 
 

 ケーブルカー車内。外側に向かって座るベンチは埋まってしまっていて、サイドバーを持って立っている人がいるというのに、中はまだすいていた。やはり、みなさん外がいいみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 予想以上の坂道だ。こりゃ歩くのは大変。まずは、ケーブルカー博物館の最寄りの停留所へ。

 
 

 赤レンガのケーブルカー博物館は、古い車両や部品の展示施設であると同時に、ケーブルカーを動かしているケーブルの大もとにあたるところだ。 

 
 
 上は、昔のケーブルカー路線図。今よりずっとたくさんの路線があったようだ。

 左は、ケーブルを動かしている巨大な滑車。4つあって、これだけで市内3路線を走るケーブルカー全部を動かしているのだ!

 ケーブルカーのドライバーの仕事は、レバーを使って、車体の下についているフックをケーブルにとめたり、はずしたりすることだ。一般道路を通行するケーブルカーなので、頻繁に停車しなければならない。

 
 

 次にチャイナタウンに向かった。ここは米国で最大のチャイナタウンだ。

 ケーブルカー博物館からは坂道を下ること10分ほど。まず中国系移民の歴史を展示した中国歴史協会に行ったが、残念ながら閉館。

 

 

 

 

 

 

 さらに歩くと、チャイナタウンのメインストリートであるストックトン通り。いろいろな店が出ていてここが米国なのか中国なのかわからなくなってくる。

 
 

 行った日は、中華人民共和国成立60周年のイベントが繰り広げられていて、ステージでの出しものをやっていたし、屋台がいろいろ出ていた。

 下は、タレ幕を拡大したもの。 

 

 

 
 
 屋台の出ていた通りはものすごい人出で、歩くのに苦労した。何せ、まだホテルに行かずに荷物を背負ったままだったから。

 画像に見えているとおり、屋台食っても、中国などでの値段とは大違いで、とても高い屋台食であった。いろいろ食べれば、$15くらいになりそう。

 チャイナタウンであるのに、どういうわけか、手前の屋台はサイゴンBBQの屋台だ。

 
 
 結局、屋台食はやめ、「華成頓茶餐」という店に入った。

 左の画像を見ると、店の前の通りが坂道になっているのもわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 雲呑麺とマンゴージュースを注文。これだけで$10近い。チップと合わせて$11渡した。う〜む高いなぁ。

 
 
 五星紅旗がたくさん目につくチャイナタウンだが、台湾系の人たちも結構いるようで、中国国民党駐美国総支部があった。この周辺には中華民国旗が割と目立つ。米国最大のチャイナタウンということで、サンフランシスコを拠点にしているのかと納得。

 ここの地下は、金山国父紀念館になっている。サンフランシスコの漢字表記は、旧金山や桑港が多いが、なぜか金山である。

 
 
 館内はさほど広くはなく、今までいろいろな都市の孫文記念館を回ってきた中では一番小さな規模であった。

 それでも、孫文の書や写真などを興味深く見学した。

 このあと、ケーブルカーでパウエル駅に戻り、ホテルに向かった。

 
 

 ホテルはパウエル駅近くのFUSION。ホテルで一休み。またネット接続を試したら、無料ではなく、24時間$6弱。結局3泊で24時間は使いきれなかった。 

 

 
 
 2時間弱、休んだあと、フィッシャーマンズワーフに夕食に出かけた。ストリートカーを利用。

 サンフランシスコの路面電車には、ストリートカーとメトロの2種類がある。

 ストリートカーはレトロな路面電車で、系統は「F」の一種類。ミラノの路面電車を再利用したオレンジ色の古い電車と米国各地の都市で走っていた路面電車を再利用した電車の2タイプがある。このとき乗ったのは後者で、かつて走っていた都市ごとに細かく見ればいろいろな種類の電車がある。

 
 

 ピア39で下車。もと39番桟橋をショッピングモールにしたところ。ストリートカーの客のほとんどが下車したので、つられて下りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 人出がかなり多い。

 ここから夕焼けのゴールデンゲートブリッジを見ることができた。

 
 

 
 

 サンフランスコで一番人気があったメニューはクラムチャウダー。貝のはいったクリームスープ。本来は東部の料理で、ニューイングランド・クラムチャウダーというが、NYに行ったときに、オイスターバーで見かけたものの、食べる機会を逸してしまった。

 白いのが多いが、赤いスープ(こちらは、マンハッタン・クラムチャウダー)もあった。試したのは白いほう。貝のほかに、ニンジン、タマネギ、ジャガイモがはいっていたが、ほかにも入っていたものがあったかもしれない。

 
 

 屋台やファーストフード的な店では、サワードゥという酸味のあるパンをくりぬいてスープをいれたものが多かった。入った店でもこのタイプだった。

 一緒に、小エビをゆでたものも食べた。こちらもなかなか美味しかったのだが、ファーストフード的な店にしては、高いなぁという印象だった。ほかの店の値段も考えると、米国での値段としては妥当なのかもしれないけど。
 

 
 

 食後は、途中で水などを買って、メイソン線のケーブルカー乗り場まで歩く。フィッシャーマンズワーフってもかなりの広範囲にわたることを知った。

 今度はすぐに乗れた。約20分でパウエルの終点へ。そしてホテルに戻った。21時30分だったが、日本時間では翌日の13時30分。長い一日がようやく終わった。 

 

 

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