特6 岩倉、鞍馬、貴船 |
岩 倉 |
上左 地下鉄国際会館駅で下車。 上右 岩倉実相院行きのバスに乗車。 左 バスを下車したらすぐ目の前に実相院があった。 代々の住職は皇室と関係のある人物がつとめる門跡。 |
室内の撮影は禁止で庭園のみ可能だった。 山水庭園。 緑が窓ごしに黒い床に映る「床みどり」もあったが、これもわざわざ「床みどり」も室内だから撮影禁止という注意書きがあった。(紅葉の場合は「床もみじ」) |
2014年につくられた新しい「こころの庭」。海に浮かぶ日本国を象徴しているという。 円の一部に見えるのは、石ではなく木でつくったオブジェで波を表しているという。この点がユニークな庭だ。木の後ろには比叡山が借景となっている。 |
石座(いわくら)神社。石座が岩倉の古い書き方かもしれない。 石段を上ると本殿にあたるものが2つあり、西社、東社となっていた。それぞれ由来が別々のようだった。 |
10月に岩倉火祭りがあるという。火祭りといえば鞍馬が有名だが、岩倉でもやっていたことは知らなかった。 |
上左 岩倉具視幽棲旧宅へ。本来の門。 上右 観光客向けの出入口。予約制になっており10時にやってきたが、訪問者は自分だけだった。 左 旧宅。本来の門から石畳を歩いて、この玄関に至る。 岩倉具視は、もともとは公武合体派で、尊王攘夷派の襲撃を逃れるために岩倉の地に移り住んだという。1862年から67年まで住んだという。 |
坂本龍馬など勤王の志士たちが、この客間で岩倉具視に面会した。 部屋から見た庭。 |
客間の側から中庭の向こうが生活のエリア。 |
庭園と左端に見えるのが遺髪を埋めた碑。 |
「対岳文庫」という資料館。1928年につくられたもので、有形文化財として登録されている。小さいがじっくり見ていると時間がかかった。内部は撮影禁止。 |
鞍 馬 寺 |
上左 岩倉実相院バス停から国際会館行きバスに乗車。バスの後に実相院が写っている。 上右 国際会館から中型バスの鞍馬行きに乗換。 左 鞍馬到着。すでに12時なのだが、緊急用に持参した菓子を少し食べ、昼食は貴船までがまん。貴船で川床料理を食べるためだ。ただ、コロナ禍のためや、雨天のために店が開いていないかもしれないので、緊急用の菓子を持参している。 |
上左 山門を入り、拝観料を払って、すぐにケーブル乗場へ。200円の御寄進票を券売機で買う。事実上の乗車券。 日本で最短、200mのケーブル。車両もとても小さい。撮影している自分の右側にもう1席あるのが座席のすべて。 上右 山上の多宝塔駅にて。 左 多宝塔駅から下部を撮影。線路の先の白い点が下の駅。このケーブルは途中の行き違い設備がなく、1両が上下するだけだ。 |
ケーブルで上っても、すぐに本殿があるわけではなく、15分ほど上り道を上らねばならない。麓から上るのに比べると3分の1ほどとはいえ、まったく歩かなくてよいと思って行きと期待外れになる。 下車地点から本殿付近を望む。白矢印の先の赤いのが本殿前の展望台だ。 |
京都一周トレイルの第6回でも、ケーブルで上へ上がったので、本殿までの途中はとくに見ずにやってきた。 本殿到着。本殿の前の普通なら狛犬があるところに、ここは狛虎が置かれているのが特徴。下の仁王門もだ。本殿も第6回のさいに拝観したので中には入らなかった。 |
左の建物は本坊。寺務所になっていて、拝観はできない。その右の廊下の一番右側のところから奥の院に向かう。 第6回のときは、ここから表側に下山し, 途中にある由岐神社などを見たので、奥の院のある裏側が残っているのだ。 奥の院を通り、貴船側の西門までは1.5kmほどある。寺の中にトレッキングコースがあるようなものだ。それで、今回は山歩きの服装でトレッキングシューズを履いてやってきた。 |
上左 歩きはじめるとすぐに石段を上る。 上右 与謝野晶子の歌碑。 左 霊宝殿。寺の博物館だが、割と大きい。1階が自然関係になっているのが寺の博物館としては珍しい。鞍馬山全域が自然保護地域になっていることと関係しているようだ。コロナ禍のために休館中だった。 |
息継ぎの水。 牛若丸(源義経の幼名)が奥の院へ剣術を学びに毎夜通ったさい、ここで息継ぎのための水を飲んだと伝えられる。今も水が湧き出ている。 |
屏風坂の地蔵堂。 ここの前の坂道がかつては一枚岩で、屏風をたてたような感じだったので屏風坂といわれる。 下左 最後の上り階段。 下右 背比べ石。 牛若丸が平泉の奥州藤原氏のもとに向かう前になごり惜しんで、背を比べたとされる石。 この地点が一番高く、ここを過ぎると下り坂がほとんどになった。 |
木の根道。 木の根が地面の上をはっていて、網の目のようになっている。根を踏まないように歩いた。 |
大杉大権現。 樹齢千年ほどの巨木で古くから崇拝されてきた。昭和25年のジェーン台風で中ほどで折れ、平成30年の台風で倒れた。 護法魔王尊が人類の苦しみを背負って、かわりに倒れたとされ、神体として崇拝される。 |
義経堂。 どんどん下って行く。義経は奥州の衣川の戦いで自害したが、その魂をここで祀っている。 この付近は、義経が剣術の稽古をしたところで僧正ヶ谷と呼ばれる。 |
奥の院魔王殿。 護法魔王尊を祀る。本殿からここまで、休憩、撮影を入れて1時間ほどだったが、このあとさらに30分ほど歩いて西門に下山した。奥の院をすぎると見どころはなく、ただ山を下るのみだった。 |
西門に到着。下山後、外側から撮影。この右手に貴船川があり、橋を渡るとすぐに貴船神社。1時間半ほどのトレッキング終了。 貴船側から西門を入り表に出るのは、表側より道がよくないし、場所がわかりにくく、避けた方がいいと思う。 |
貴船とおまけの京セラ美術館 |
上左 鞍馬寺の西門を出て2、3分で貴船神社の本宮に向かう参道がある。 上右 階段が上りはじめて少し行ったところで左折しているので、一番下からは見えなかったのだが、途中まで来ると長い階段であることがわかってうんざり。 左 ようやく山門へ。 |
本宮。思っていたよりも小さい。 水の神を祀る。 下左 日照りが続くと朝廷から勅使が派遣されて、降雨を祈願して黒馬が奉納され、長雨が続くと、止雨を祈願して白馬が奉納されたという。それにちなんだ馬の像。 そして生きた馬のかわりに立札に描いた馬(板立馬)が奉納されるようになり、これが絵馬になった。それで、絵馬発祥の地。 |
上右 御神水ラムネを買おうかと思ったけど、祈祷済みじゃないとか書いてあって、買うのをやめてしまった。 左 御神木の桂の木。 根元近くで多数の株に別れていて、下の方ではまとまって延びて、上の方で大きく広がっている。樹齢400年、高さ30m。御神気が龍のように立ち上っている姿に似ているといわれる。 |
下の道に下りてみた。貴船川に沿って川床が並んでいる。でも、営業していなくて、板の間が露出している川床が多い。 営業している川床料理の店も、むしろを敷いてテーブルを出している川床は、その店の川床の半分ほど。客も多くはない。 |
「仲よし」という店が客の入りがよく、値段もあまり高くないと思ったので入ってみることにした。 中をのぞいていたら案内されて川床へ。 |
貴船川の清流の上に川床が設けられ、その上にむしろが敷かれて、テーブルが置かれている。 水の流れは豪快で、座っている下を流れる水の音もよく聞こえる。 |
鮎の塩焼き定食を注文する。これから鮎を焼くので少しまってくださいということで、冷茶を飲んで待つ。 |
鮎の塩焼き定食。 残念ながら鮎を見て、小っちゃ〜ぃ、って思ってしまった。1500円だからこんなものか。川床で食べられることを思うと、値段のことは我慢。 |
鮎は骨も頭も尾も全部いただけた。小さいながら美味しかった。 このころから雨が降り始めたので、大急ぎで残りの食事をした。 もともと降水確率が高い日だったが、鞍馬山では何ともなくて、このまま降らずにすむかなと思ったが、うまくはいかなかった。 |
すでに食事を終えて談笑中だった前方の川床の客はすぐに席をたって出て行った。 こちらは急いで食べたが、少し濡れてしまった。 前方の川床では従業員がテーブルとむしろを片付けている。 |
川床の向かいにある店でお金を払う。食べ始めてすぐに雨に降られた客は料理をこの店内に運ばれて、こちらで食べていた。 |
傘をさして5分ほど歩き中宮(結社)へ。この入口から石段を少し上がると社殿。 下左 中宮の社殿は小さかった。 下右 奥宮まで10分ほど。少し歩くと「相生の杉」があった。同じ根から2本の木が育っている。 |
思い川。 和泉式部が夫の気持ちが離れて浮気していると思い、奥宮に祈願に行く時、ここで身を清めたという(平安時代は誰でもここで身を清めてから参拝したらしい。)。もっとも、夫の浮気は事実でなく、思い込みのようだったのだが。 |
上左 つつみヶ岩。奥宮の参道横にある大きな石。 上右 奥宮の入口。ここまでやってくると雨がやんだ。20分ほどの雨だった。 左 連理の杉。2つの木が寄り添うように育っている。 |
奥宮の社殿。質素な感じの社殿。 貴船は山奥のイメージだが、特に奥宮までやってくると、霊の気配がしてひときわ涼しい気がする。 |
御船形石。 船の形をしているということで、言われてみれば確かにそんな感じかな。 |
権地。 社殿の建て替えをするとき、ここに仮社殿を建てたりする。 貴船の見学はこれで終わり。 |
奥宮から、中宮、本宮と戻り、鞍馬寺の西門横も通って、バス停へ。 |
貴船バス停に着くと、運よくちょうど貴船口行きのバスが出発するところだった。 貴船口では20分ほど待って国際会館行きのバスに乗車。 このバスだが「特急」なのだ。途中、市原だけに停車して国際会館までノンストップ。1日に3本だけのバスに乗れた。 |
国際会館から地下鉄烏丸線で烏丸御池へ。東西線に乗換え東山に向かう。 東山まで乗った電車は京阪のびわ湖浜大津行き。この車両クロスシート車で片側は1人席。知らなかったのでびっくり。 |
東山で下車後、向かったのは京都市京セラ美術館。 京都市美術館のネーミングライツを京セラが獲得して、この名になった。短く言うときは、京セラ美術館。 名前が変わるとともに建物もリニューアル。外観がきれいになるとともに、出入口は地下になった。かつての正面玄関は装飾として残されている。リニューアル後、はじめての訪問だ。 |
この美術館にやってきたのは、エジプト展を見るため。 エジプト展だが、2021年4月17日から6月27日までの開催なのだが、開始して1週間後の4月25日から緊急事態宣言のために休館になったのだ。そのまま5月いっぱい休館。6月になって緊急事態時の対応が変わって、開館になった。 当初から見学のつもりをしていたが、開始早々の休館でやってこれなかった。 6月に入っての再開後は、終了時間を本来の18時から19時まで(土日は20時まで)延長するとともに6月14、21日の月曜は本来は休館だが、エジプト展だけは臨時に開館するとのこと。この日は6月14日。臨時開館を利用してみるためにやってきたのだ。 展示物の撮影ができたのだが、ここでは省略する。すいた状態でストレスなく、ゆっくりと見ることができた。 |
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