1  奈良公園周辺
興福寺・元興寺・ならまち
 奈良公園周辺を回る。訪問地はどこも何度か訪問しているところばかりだ。

 近鉄奈良駅に着くと、鹿のラッピング電車が停車中だった。すぐ発車していったので、十分には見られなかった。
 近鉄奈良駅は地下駅で、地上に出たところ。
 東向商店街を少し歩いて興福寺の境内へ、

 最初に北円堂の横を通る。特別公開はあるが、普段は非公開で、柵の隙間から撮影。
 
 南円堂。西国三十三ヶ所の札所になっていて、参拝。

 
 
 中金堂。興福寺の中心になる建築。何度か焼けて、江戸時代の仮堂のままであったが、2000年に解体され2018年に創設期の姿で復原された。

 回廊があった部分は礎石だけが取り付けられている。外からもよく見えるが、建物内に入るのは有料。
 
 東金堂。15世紀に再建されたものだが、見た目は中金堂よりも古く見える。以前は拝観可能だった、現在はできない。

 下左   国宝館は有料。ポスターを拝借。阿修羅像がすばらしい。

 下右   五重塔。ここも工事中だった。
 
 
 
 猿沢池。

 奈良時代からある池で、右端のビルの手前にスターバックスがあったが、風景にうまくあわせた建築だった。左まわりに西へ抜けた。
 
 少し南へ歩き、元興寺(がんごうじ)へ。奈良時代には興福寺、東大寺とと並ぶ大寺院だったが、いまは小さな街中の寺になっている。

 本堂の中に置かれた椅子に座らせてもらえて、一休み。

 本堂の前に、蓮の鉢が多数置かれていた。
 
 幾鉢かの蓮はきれいに開花していた。
 
 多数の地蔵が並ぶ。
 
 宝物館に入ると、日本最小の五重塔が置かれていた。奈良時代のもので、ずっと室内にあったので、保存状況もよい。
 
 平安時代になり、元興寺の権勢は衰えていき、かつて元興寺の境内だったところに道や家ができていった。そして「ならまち」ができあがった。
 
 奈良町にぎわいの家。

 大正時代の建築で、母屋などが国登録有形文化財になっている。ここは無料で入場できる。
 
 もとは骨董商の店舗兼住居だが、平成になった奈良市が買い上げ、見学施設にした。内部はかなり広かった。
 
 庭園横の廊下。
 
 現役の茶の販売店。江戸時代の建築で、宿屋であったという。国登録有形文化財になっている。
 
 昼食は、新奈良名物で、まだ食べたことがない「巾着きつね」の店、「麺闘庵」へ。

 人気No1は「巾着きつね」、No2は「カレー巾着」のようだ。「カレー巾着」にしよう。
 なるほど、大きな揚げの中にうどんを詰めてある。うどん1玉が入っているので、かなり大きい。
 
 巾着を切って、中からうどんを取り出して、いただきます。
春日大社・東大寺
 奈良国立博物館の近くで鹿を見る。

 博物館は時間の関係でパスしたが、浄瑠璃寺にかかわっての展示を夏の間、しているので、期間中にやってきたい。(浄瑠璃寺は、わずかに京都府に入った場所にある)
 
 池で水浴びする鹿もいた。
 
 参道を1kmほど歩き、春日大社に到着。拝殿で参拝。
 
 わずかに見えた本殿エリア。

 有料で本殿エリアを参拝することはできたが、このあと回る東大寺の法華堂、戒壇院などに開いている間に行けるかわからず、本殿参拝はパス。
 
 春日大社若宮。
 
 平安時代に建てられた日本最古の神楽殿。

 下   若宮おん祭を描いた屏風(出光美術館)の複製が奉納され、7月19日から公開されていて、訪問は21日だったので見ることができた。
 
 
 参道を戻り、東大寺南大門へ向かう。

 ミュージアムに立寄ると、入場時間制限のある法華堂、戒壇院まで行けなくなると思い、ミュージアムには入場せず。
 大仏殿(正式名は金堂)。

 大仏鋳造直後にできた大仏殿の後、焼失などにより、現在の建物は、18世紀の4代目のもの。当初よりも横が3分の2ほど
になっている。
 
 聖武天皇の詔でつくられた廬舎那仏。

 日本最大の仏像で、大仏殿とともに国宝。
 
 大仏殿から東へ10分ほど。参道を上り切ったところに法華堂(三月堂)がある。

 入場制限の17時に間に合ったと思ったのだが、すでに16時で閉鎖だったのだ。入場は15時30分までだったんだろう。

 この後、訪問予定だった戒壇院も16時まで。わかっていれば、17時まで入場できるミュージアムをパスしなかったんだが。
 
 すぐそばの二月堂へは階段を上る。ここは24時間拝観可能で無料。
 
 舞台へ。お水取りで有名なところだ。一度、夜に行われるお水取りにもやってきたい。
 
 参拝し、大仏殿の屋根を見る。
 
 あとは駅に向かう。正倉院に立寄ってみた。平日の10〜15時のみ開いているとのことで、日曜の17時台ではお話にならず。

 戒壇院への通路も通過したが、やはり16時までだった。
 
 吉野本葛「天極堂」本店で休憩。

 東大寺の敷地を出ているが、この建物の向う側は東大寺。店前の道路を渡り、1、2分で奈良県庁というロケーション。
 店内。左真中の遠方が店舗。すでに18時少し前で、すいていた。
 
 右が「冷し葛餅」、左がアイスコーヒー、真中が、きなこ(上)と黒蜜(下)。
 

 「冷し葛餅」は「葛餅」とは別メニューになっていて、違いを尋ねた。

 「葛餅」を冷やすと、白くなるので、成分の配合を変えて、冷しても白くならないようにしたとのこと。普通の「葛餅」もいただきたくなった。

 味(ほぼ無味だが)や食感は同じで、温度だけが違うのか気になる。

 休憩後、近鉄奈良駅に向かい、帰宅。

 東大寺では法華堂、戒壇院、ミュージアム、春日大社では本殿、それに国立博物館、正倉院などに行けなかったので、またこようと思う。



大和路のトップ 全体のトップページ 2へ