3  パ リ ぶ ら ぶ ら 散 歩 (2日目)

 

 

 
 パリ2日目スタート。まず、ホテルで朝食をとる。シンプルにして十分な食事。毎日、ほぼ同じ内容であった。パンと飲物はトレーで運ばれる。飲物はコーヒーかお茶かを聞かれる。ジュース、フルーツ、ヨーグルト、ハム、チーズなどはビュッフェ方式。はじめはそのことに気づかずにいて、周りの客の動きでわかって、パンを食べ始めてからとりに行った。

 このホテルのエレベータのドアは手動式。目的の階に到着して、エレベータの”カゴ”が停止すると、各階に設置されているドアを開けることができる。慣れないうちはヘンな感じであったが、慣れるとレトロ感があってよかった。

 この日はパリ市内をぶらぶらした。朝食後すぐにスタートできず、部屋でぐずぐずしてしまい、出発は10時30分。これはちょっと失敗。

 
 まずリヨン駅近くのホテルを出発して、バスティーユ広場に行って、新オペラ座を見た。右手が新オペラ座。1989年にフランス革命200周年の記念に、フランス革命勃発の地、バスティーユに作られた。

 バスティーユ広場に記念塔があり、フランス革命勃発の地、ということからフランス革命に関係するものだと思ったら、1830年の7月革命の記念塔であった。

 

 新オペラ座の正面。この日の夜の公演のバレエを見ようかなとか思ったが、当日券の販売時間がもっとあとの時間であったのであきらめた。

 

 7月革命記念柱。てっぺんにあるのは自由の守護神像。ブルボン王家を再度倒したということで、大革命の勃発の地に立てられた。

 

 
 
 上左  次にサン・ルイ島の方向へ歩く。枯れた木の並木が冬の時期を象徴していいるような町並み。

 上右  何だろうと思って近づいたら、再利用可能なビン、ペットボトルの回収ステーションであった。

 左  セーヌ川。左上部分が中洲であるサン・ルイ島。中州としてはシテ島が有名だが、その東側にある中州がサン・ルイ島である。

 
 サン・ルイ島の路地を歩いた。最初は住宅地であったが、やがて商店が多く並ぶようになってきた。

 鶏肉屋の店頭では、鶏が1羽まるごと足のない状態で売られていた。

 
 クリスマスの飾りはまだたくさん見かけた。
 
 さらに歩いてシテ島へ。ノートルダム大聖堂に入ろうとしたら、塔にあがる人の長い行列。それで即、塔に上がるのは断念。聖堂内を見るだけにたが、こちらも長い行列。でも、どんどん入れるので、並んだのは10分ほどだった。この段階で13時 。

 下左  ノートルダム大聖堂の内部。

 下右  クリスマス=降誕祭につきもののイエス誕生の情景をあらわす造りものはひときわ大きかった。

 
 
 次に同じシテ島にあるコンシェルジェリー(かつて監獄であったところで、マリー・アントワネットがとらえられていた部屋も公開されている)に向かったが、ここも長い行列で入るのをあきらめた。

 そして、午後はシャルトルでも足をのばそうかなとモンパルナス駅に向かった。

 
 メトロでモンパルナスに着いた後すぐに、サンドイッチでも買ってSNCFの近郊線に乗ればよかったのだが、近くのブラッサリーに入った。ラ・セレクトという店。

 ムニュ(定食)は、メインに加えて、前菜かデザートのどちらかを選んで15.2ユーロ(約1700円)。前菜としてはサラダ、メインは何かよくわかないが、そのときはシチューだと思ったものを選んだ。 

 
 ムニュにはハウスワイン250mlかミネラルウォーター500mlがついていたので、ワインを頼んだ。まずはパンで腹ごしらえしながら、料理を待つが、ワイン250mlというのは少々物足らない。

 
 
 野菜サラダもかなりのボリューム。
 
 
 メインは子牛のシチューとご飯を混ぜ合わせて食べるようなもの。フランス語だけのメニューの判読ができず、子牛というのがわかったが、子牛のステーキかカツのようなものかと思って注文したのだ。出てきた料理が予想しなかったものだったのでびっくりしたが、美味しかったのでよかった
 
 食後はモンパルナス駅へ。ちょっとしたブラッサリーで食事をしても、待ち時間と食べる時間合わせて1時間くらいはかかる。食べ終わるとすぐに支払いをすませ、駅に行ったが、次のシャルトル行きは15時過ぎで、それだとシャルトルには16時過ぎの到着となることが判明。

 シャルトルの大聖堂の塔は、冬季は16時30分までなので、今から行っても塔に上がることができないだろうと思いあきらめた。かわりに凱旋門とモンマルトルのサクレクーレ寺院に行ってみることにした。

 
 メトロでエトワール(エトワール凱旋門のあるところで、凱旋門のこともさすような感じであった)へ。

 凱旋門は、ナポレオンがアウステルリッツの戦いに勝ったのを記念して建設し始めたのだが、出来上がったのは7月革命のあとのルイ・フィリップの7月王政時代であった。

 
 メトロの駅から地上に出ると、凱旋門のそばの歩道に出た。凱旋門はロータリーの真ん中にあるので、再び地下道に入る。途中、入場券売場で少々並ばされて、凱旋門の下に出た。

 遠くから見るよりずっと高い。エレベータで屋上の下の階まで上がったあと、階段で屋上に上がった。

 下左  屋上からラ・デファンス地区を望む。

 下右  凱旋門の下にある第1次大戦の無名戦士の墓。

 
 
 再びメトロでモンマルトルに向かう。サクレクール寺院はメトロの駅から少し離れているので、歩く。方向がよくわからなかったが、人の流れに沿っていったらフニクレール(ケーブルカー)の乗場に出た。
 
 歩いて上ってもたいしたことはなさそうだったが、フニクレールに乗ってみたかったので乗車。フニクレールにもカルネが使える。
 
 サクレクール寺院。ドームの上にも階段であがれるらしいのだが、どこから上がるのかよくわからず、疲れていたこともあって、上がり口を探すこともしなかった。

 聖堂内を見たり、寺院の前からパリ市街を眺めていたりするうちにうす暗くなってきた。帰りは歩いて下の公園へと下ったが、下ったころに寺院の明かりが点灯された。

 
 メトロの駅に戻ったときには、すでにあたりは真っ暗になっていた。画像の真ん中がメトロの駅に降りる階段。

 ホテルに戻って、少し休憩してから、ホテル近くのレストランに出かけた。

 
 リヨン駅の前の交差点付近にはレストランやブラッサリーが何軒か並んでいて、うち3軒ほどは店頭でカキなどを並べている。

 ユーロピアンという店も店頭でカキの殻をとったりしていた。それでこの店に入って、生カキを食べることにした。

 
 飲物は白ワインでハーフボトル。今回の旅では昼食夕食時にはいつもワインを注文してきたが、いづれもハウスワイン。ここではボトルをすすめられたので、ボトルを頼んだ。ミネラルウォーターも聞かれたので頼んだ。もちろん、カキの盛り合わせも。
 
 カキの盛り合わせ。6種類のカキが2個ずつのせられている。カキの数が少ないのので、パンと一緒に少しずついただいていった。
 
 ヨーロッパの冬の旅行は、明るい時間が短いため、動きにくい面があるが、冬ならではの食べ物にありつけるという点はいいことだ。
 
 
 パンはカキの皿の下におかれていた。カキだけでは量が少ないのだが、ほかの料理を注文するとかなりの金額になるので、注文は生ガキだけにした。カキは前菜になるのだろうけど、これだけでも、旅行中一番の食費になりそうだったので、これだけにしていおいた。パンはお代わりを出してくれたので、お腹をふくらませることはできた。

 

 

 

2にもどる  パリのトップ  ユーラシア紀行のトップ   4にすすむ