1 日 目 旭 岳 温 泉 へ |
伊 丹 前 泊 |
今回は伊丹空港で前泊する。羽田乗継で旭川へ向かうが、本来なら羽田発旭川行きにうまく接続する朝の伊丹発羽田行きが欠航。そのため、さらに早い羽田行きに搭乗するためだ。自宅から始発の電車と空港バスを乗り継いででも間に会うが、万一、トラブルがあれば飛行機に間に合わない可能性があるので、前泊にした。 前日夕方、伊丹に到着後、まず向かったのは、新型コロナPCR検査センター。 |
今回の旅は、緊急事態宣言が延長されたため、行くかどうか迷いがあった。自分の中で、この時期に旅するのは非常識じゃないかという思いと、もうじっとしていられないという思いがあったのだ。 すでに2回の接種を終えたし、行くのは主に山岳地域であるので、行くことにしたが、念のため、伊丹からは北海道と沖縄に向かう人のために無料で実施されていたモニタリング検査を受けることにした。 受付をし、写真のキットを渡された。小笠原に行った際、義務付けられたいたのは、唾液を採取して送付する正規のPCR検査だったが、今回はすぐに結果がわかる簡易なクイック検査。綿棒で鼻腔の入口から2、3pほど奥をぬぐって、それを管に入れて提出する。 |
写真右側のブースで自分で作業し、管を入れた袋を右側のカウンターに提出する。 もし、羽田へ後続の便利な便が運航され、前泊しないのであれば、小笠原の場合と同じく、唾液を送付する本式の検査にしたが、今回は、前日にこのセンターへやってこれるので、簡易だがセンターでできる検査にした。 写真を撮影している付近に待機場があり、提出後20分ほど待ち、陰性証明を受け取った。 |
この日、泊まるのは大阪空港ホテル。 空港の2階に、荷物受取場からバス乗場に向かう通路があるのだが、その通路に面したエレベータで3階に上がると、ホテルの入口がある。ここを利用するのは2回目。 |
部屋に荷物を置き、すぐに夕食をとりにレストラン街へ。 伊丹空港でも前泊では、東横インやAPホテルを利用したこともあるが、レストラン街や搭乗カウンターへは大阪空港ホテルが圧倒的に便利。ただ料金はやや高め。 |
入店したのは「かつくら」。 緊急事態宣言発令中で、20時閉店。そして19時のオーダーストップになんとか間に合った。(カフェ系の店などは19時30分にオーダーストップ)また酒類は提供されない。 大海老とロースカツのセットを注文。 |
料理が運ばれる前に、ごまだれを作るための、小さな臼に入ったごまとすりつぶすための棒が運ばれてきた。これでごまをすりつぶし、赤い容器の辛めのソースとその右後ろのとんかつソースを入れてごまだれを準備。 キャベツがお代わり自由というのがうれしく、おかわりした。 食後は、翌朝のパンをコンビニで買って、ホテルに戻った。 |
1 日 目 |
旭 岳 温 泉 へ |
6時、コンビニで買っておいた野菜サラダとパンの朝食。 |
7時30分発の羽田行きに搭乗。荷物を預けるJGC向けカウンターは2階にあるので、ホテルから保安検査場への途中にあって便利。ホテルから5分とかからず、荷物を預けられた。 このカウンター、改修後2階に移設されたので、空港バスで着いたときは不便で、前に大きな荷物があったときは1階の通常のカウンターを利用した。それで、ここの利用は初めて。 |
荷物を預けたあと、コンコースを通ってJGC向けの保安検査場へ。早朝なので右側の一般の保安検査場もがらがらだが、荷物預けのカウンターからサクララウンジへの入口までの動線が短くてすむように設計されている。 JGP以上の人がDPラウンジに入るときは、荷物預けカウンターの所から専用通路があるのと比べると格落ちの感じ。 |
サクララウンジに入るとすでに搭乗機がスポットに入っていた。 |
緊急事態宣言のために、ビールの提供は終日中止になっていた。かわりにアイスコーヒーをいただいて、少しの間だがネットおこなった。 |
出発案内板を見ると欠航がとても多い。早朝の便は羽田行きと新千歳行きだけになっていた。しかも羽田行きもつぎの8時30分発の便は欠航で、そのために空港で前泊したのだ。 羽田で見た案内板はここまで欠航多くなく、伊丹発の欠航がとても多いことを実感した。 |
搭乗時刻になり、機内へ。 |
特典航空券を利用なのだが、普通席。伊丹・羽田は短いので普通席で十分なのだが、もしクラスJをとろうとした場合、とてもとりにくい。 |
B787の場合、国内線でもモニターでビデオが見られるようになっている。 1964年の東京オリンピックの映画を見られたので、最初の3分の1ほどだけだが見た。入場行進の場面が興味深かった。当時、東西に分かれていたドイツが統一チームでびっくりした。また台湾のプラカードは、日本語名は中華民国、英語名はTAIWANで意外。聖火リレーの経由地にベイルートやラングーンがあったのにも驚き、沖縄も経由する外国の1つで扱われ、そういう時代だったんだと改めて感じた。 |
飲物サービスはアイスコーヒーにしたが、カップはオリパラマスコットのミライトワの描かれたカップだった。 |
羽田に到着し、サクララウンジへ。伊丹発8時30分発の便があれば、このラウンジでは20分ほどの滞在になるが、今回はその1時間前の羽田行きの利用だったので、1時間20分ほどのラウンジ滞在となる。 やはり緊急事態宣言のため、ビールはなく、トマトジュースをいただき、ネットをしてすごした。 |
搭乗時刻が近づき、ゲートへ。15番ゲートは伊丹から到着した時のゲート。サクララウンジの出入口がすぐ近くにあるので便利だ。 |
羽田から旭川の便はクラスJをとったのだが、席だけはファーストクラス。本来は旭川行きにはファーストクラスはないが、JALからのメールで機材変更のため席番を変えたとの連絡があり、座席配置図を見ると、ファーストクラスがクラスJに開放されていたので、すぐにファーストクラスの席をとった。 B767であるのは同じだが、普段は使われないファーストクラスつきの機材が使われたようだ。 |
通路側だったので、ファーストクラスの場合は隣席との遮蔽版があって、窓の外の様子は何もわからない。座席を思いきり倒しても迷惑にならないので、座席を最大限倒して、スマートフォンでWifiを利用した。 飲物はアイスコーヒー。カップは、ソメイティの描かれたカップだった。 |
12時15分、旭川空港に到着。このあと、出発コンコースの側に行き、2階にあるフードコートで昼食をとることにした。 |
フードコートの店舗を見て回り、旭人(あさと)という鉄板焼の店を利用することにした。 意外なことに気づいた。どの店もビールを出しているのだ。緊急事態宣言であるはずなのに。 |
注文したのはステーキ定食でビールつきのもの。 食事しながら、すぐになぜビールが売られているかを、ネットで調べてみた。 緊急事態宣言の下での酒類提供について、北海道の場合は、1ヶ月ほど前から、札幌市周辺(小樽、千歳、江別で囲まれたあたり)と旭川市だけが飲食店で酒類の提供停止になっていて、それ以外の地域は11時から19時30分に限って飲食店で酒類の販売が認められているのだった。これにはびっくりした。(旭川空港は旭川市にはなく東神楽町にあるのでOK) 広い北海道、感染の多い札幌などと感染のまったくない地域を1つで扱うのは問題があるとしてできた北海道だけの特例のようだ。今回の旅では1泊する旭川を除いて、宿や居酒屋での夕食時に酒類が飲めるのでうれしく思った。ただ、その後、帯広へ行った際には、19時30分まで酒が出せても完全休業という居酒屋が多かったが。 |
昼食後、コンビニで飲物を仕入れる。2泊する旭岳温泉にはコンビニがなく、宿の自販機では高くなるだろうからだ。 13時54分発の旭岳温泉行きのバスに乗車。 |
車内。 今回の旅ではトレッキング用の荷物があり、荷物が多かったので、大型のスーツケースを利用した。ドライバーに言って、バスの下部に入れてほしいといえば、入れてくれただろうが、車内に持って入った。座席と座席の間の隙間になんとかはいったが、ちょっと苦しい。 |
車内から見えた旭川空港ターミナル。 |
14時44分、旭岳温泉入口に到着。宿に向かう。 |
湧 駒 荘 |
バスを下車したのは自分以外に3、4人いたが、みな自分とは別の宿に向かった。 目の前には大雪山の主峰、旭岳が雲なしにきれいにそびえている。写真で一番高い奥まったところが山頂。左右にもピークがあり、山頂の直下は谷になっている。2800年前に山頂の直下が崩落し、地獄谷という大きな谷ができたようだ。山頂を混ざす場合は、右側の尾根を歩く。 写真右端近くにロープウェイの山上の駅が見えている。駅の付近は紅葉がきれいだが、山頂への登山コースには紅葉も緑もなく、土と岩の世界だとわかる。 |
バス停から100mほどで2泊する湧駒荘(ゆこまんそう)に到着。 この宿は、約10年前にロープウェイの山上付近を散策したのち、昼食と日帰り入浴で利用したことがある。そのとき、今度きたときは泊まろうと思った。以後、10年間、北海道に行かなかったが、今回、旭岳温泉に2泊することになり、自動的にこの宿に泊まることにした。 |
北海道の建物では玄関が二重になっていることが多いが、この宿も同じ。1つ目の玄関を入ったところの2つ目の玄関。 古い看板がかけられている。この温泉は、当初は勇駒別温泉と呼ばれていて、この宿が唯一の宿で、旭岳登山の基地として利用された。その当時の看板。 |
中に入り、チェックイン。 部屋は3階だが上がる前にロビーをみていく。 暖炉がたかれている。旭岳温泉は高度1200m ほどなので、旭川よりも気温は7 、8度低い。訪問時は旭川の気温が最高20度、最低10度くらいだったので、早朝などはぎりぎりプラスだった程度。建物内は暖房されているので暖かい。 暖炉は石造りで、改築前の古い建物の時代から使われていたもの。象徴的な意味合いでたかれているのだろう。ロビーはうす暗いので、火がきれいだ。 |
暖炉の右側には、熊と鹿のはく製が陣取っている。熊の立ち上がっている姿は2mほどでド迫力がある。鹿はまぁ普通だけれども、熊と鹿に出迎えられて、北海道にきましたって実感できる。 |
暖炉の左側には竹内智香選手のスノーボードやブーツがいくつか置かれている。 また資料が置かれて、閲覧できる。ただ、ロビーが暗くて、雰囲気は出ているが、細かい文字が見にくい。 |
エレベータの横には、「竹内智香は湧駒荘の娘です!」との掲示があった。5階には竹内智香選手のメモリアルギャラリーがあるのとの案内があり、あとで行ってみよう。 竹内智香選手は、2002年ソルトレイクシティが初五輪、2006年トリノ五輪、2010年にバンクーバー五輪に出場。その間、2007年から12年まではスイスを拠点にしていたようだ。自分が湧駒荘で日帰り入浴をしたのは2010年で、バンクーバー五輪の半年後だった。すでに竹内智香選手の実家がこの宿だとアピールしていた。 その後、2014年のソチ五輪では銀メダル。日帰り入浴していた関係で応援していてうれしかった。2018年平昌五輪に出場。かなり長く現役生活を続けてきた選手だ。 |
3階へ。廊下の天井や各部屋の扉のデザインは山小屋に雰囲気がでている。 3階の各部屋の名前には「雪」の字が使われていて、自分の部屋は「雪舞」だったが、ほかは「〇雪」「雪〇」で統一されていた。 |
部屋は洋室をとった。左端にテーブルが写ってるが、さらにその左側にソファーがある。部屋にいるときは大体そこに座っていた。 |
窓側から扉の側に向かって撮影。洗面所がリビング内にあるのが特徴。右の扉の中はトイレで部屋のバスはない。あっても使わないだろうけど。 扉の横の衣装ケースの下部の黒いところが冷蔵庫。空港のコンビニ買ってきた飲物を冷した。 |
部屋の中にあった注意書き。事前にわかっていたが、日帰り入浴で入った温泉は工事のために入れないと赤字で書かかれている。 その下には黒太字で浴場の撮影を希望する場合はフロントに問い合わせるように書いてある。入浴前にフロントに行き、客のいない場合に限りOKと許可をもらった。 |
お茶請けは「湧」の字が焼かれた酒まんじゅう。これをいただいて、5階の竹内智香メモリアルギャラリーへ。 |
メモリアルギャラリーには使用したスノーボードや応援の寄せ書きなどが壁いっぱいに展示されていた。 |
こちらもギャラリー内。競技用のスーツや写真などを見て回った。天井が三角形だが、建物の最上部の屋根の下のためだ。 |
部屋に戻り、大浴場へ。入浴前にフロントで撮影について問いあわせ。誰もいないときに撮影の許可をもらった。 日帰り客用の風呂が工事中のため、もともと宿泊客用の風呂に日帰り客も入れていて、混雑気味だった。また、複数の浴槽や露天風呂のある大浴場が2つあって、夜9時から15分の間に男女を入れかえるとのこと。2泊するので両方、早朝に入浴して撮影しよう。 このときも全部の浴槽で入浴したので1時間ほどかけての入浴。風呂を出たところに宿泊訳向けの休憩室があり、冷水を飲んで少し休憩。部屋に戻り、冷しておいたビールで一休み。 |
18時から夕食で、その前に窓の外を見ると太陽がほぼ沈んで真っ暗になる直前だった。 |
レストランへ。 「遊食膳」と名付けられた夕食をいただく。 |
席に着いたときに並べられていた食事。 |
食前酒。赤ワイン。 下左 飲物は「秘湯ビール」。 下右 醸造元は秋田県仙北市の「わらび座」。秋田県の田沢湖の近くの劇団だが、田沢湖ビールも醸造している。そこで作られたクラフトビール。 |
地場メロンとヴィシワソース。 じゃがいもの冷製スープが入っていて、メロンとスープを一緒に食べるのがいいとのことで、一緒にいただいた。 |
上 お通し。 左から、愛別産茸菊菜和え、東川産黒米の鰻蒸し、根室産秋刀魚甘露煮、焼き胡麻豆腐。 左 奄美産鮪。自家製燻製醤油で食べる。 |
上左 十勝産”インカのめざめ”のじゃがいもを使ったコロッケ。 上右 袋から出したコロッケ。 左 湧水ゼリー。湧駒荘の湧水を使用した透明のゼリー。黒蜜をかけていただく。 |
完熟トマトの白ワイン煮。 トマト1個丸ごとのコンポートであっさりしていて美味しかった。 |
黒毛和牛サーロイン出汁しゃぶしゃぶ。 鍋にまだ出汁が入っていない状態。出汁が入れられ、沸騰してきたら野菜を入れた。 |
肉をさっとゆがいていただいた。 |
東旭川産ゆきさやかと鯛胡麻かけ。 胡麻だれをかけた鯛をのせたご飯だ。 漬物は、越智さん家のなんでもぉこい漬け。右上は味噌汁。 |
デザートは白い珈琲ぷりん。 |
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