13 日 目   美  瑛
 早朝に温泉に行ったら、乳酸菌飲料のサービスがあった。夕方のアイスキャンディーサービスと同じく、「北の国から」の資料室の一角でのサービス。

 この日は午前中は富良野から美瑛に移動するだけなので、もう一度、じっくりと見学した。この資料室の存在は知らずに宿をここに決めたので、ラッキーだった。この宿の宿泊客しか見学できないし、ほかに泊っていれば、資料室の存在すらわからなかっただろう。
 
 朝食。前日と同じメニューだったが、前日には食べていない品を選び、気にはならなかった。
 
 この日もご飯は海鮮丼でいただいた。
 デザートとコーヒー。

 この日の午後は、美瑛で美遊バスという観光バスを予約してある。その乗車までは特にすることがなく、10時ごろまで宿でゆっくりしてから、チェックアウト。
 
 上左   ラベンダー号に乗車。

 上右   「美瑛駅」バス停で下車。気をつけるべきは、この次のバス停が「美瑛」であること。

 左   バスを下車したあと、JRを越える跨線橋で東側へ移動する。跨線橋っても屋根付き、エレベータ付きの立派な道だ。
 
 跨線橋を歩いていたら、偶然、JRの列車が通った。

 下   線路の東側に出ると、この日泊まる「ラヴニール」はすぐにあった。

 この建物をはじめ美瑛町の建物には石英を多く含む薄茶色の岩石、美瑛軟石がよく使われている。
 
 
 
 
 上   正面から見た2階建の宿。右のほうの赤屋根の建物は、道の駅「丘のくら」で、美瑛軟石を使った古い蔵をリニュアルしたもので、「ラヴニール」とは一体の建物になっている。また宿の部屋は2階で、1階は農産加工の体験施設になっていたが、閉鎖中。全部あわせて町営の施設のようだ。

 左   フロントで荷物を預け、フロントの前にあるレストランで昼食。一番人気と書かれた、焼きチーズカレーにした。
 
 
 上左   アイスコーヒーをセットにしてつけた。

 上右   宿の朝食会場でもあるレストランで昼食をとった。緊急事態宣言は解除になったが、夕食時の営業はまだ行われていない。

 左   バスの出発までまだ時間があったので、街の中をぶらぶら歩き。塔は町役場に建てられたもの。
 
 美遊バス。美瑛町の観光協会が運営している観光バス。

 美瑛は約10年ぶり。10年前にきたときも観光バスを利用した。でも、10年で美瑛の観光は大変化をとげた。

 10年前、美瑛の観光といえば、丘の上から農園の畑の模様を楽しむのが中心だった。当時、青い池という秘境があるという話は知ってたが、どう行けばいかなどは不明だった。

 現在では、美瑛観光の目玉は青い池になっている。観光バスの訪問地も大きく変わっていて、どんなコースでも青い池は必ず行く。今回は青い池の近くの、白ひげの滝や望岳台にも行く。そのかわり、10年前に行ったいくつかの丘は訪問しない。
 
 美遊バスだが、6〜10月の運行なのだが、2021年に限れば、緊急事態宣言中は断続的に運休が続いた。10月1日に宣言解除で運行が再開され、この日は2日なので再開2日目だ。

 ガイドの説明で、午前の便は客が少なくて運休になり、前日も午前は運休で、再開後の2便目だという。席は半分だけ利用で、利用しない席には札がかけてある。定員は12人での運行で、9人乗車だった。
 
 最初に三愛の丘へ。この日のコースで唯一立寄る丘だ。夏なら各種の作物の畑の色が違って、独特の景観をつくりだし、パッチワークのように見えることが有名だが、このときは季節外れで、作物の植えられていない畑が見えるだけ。
 
 青い池に到着。コバルトブルーの水の色に驚いた。湖岸の木々が水面に映し出されているのだが、紅葉が青い水面に赤く映えるのが何ともいえない。
 バスは25分間の停車。その間に青い池の端から端まで歩くことができた。

 一方の端は河原に面していて、川の水が増水時にあふれて、それが堰堤のために流れずにたまったという説明がよくわかった。
 
 看板にあった説明の写真。川と堰堤が池ができるのに関わっていることがわかる。

 下   白金温泉の白ひげの滝から流れだした水か青い池にたまったという関係がわかる。
 
 
 青い池を見たあと売店へ行くと、青い池フードがたくさん。青いビール、青いプリンなどもあったが、青いソフトクリームにした。

 写真では見にくいが、添えられているクッキーには青いきつねが描かれている。そういえば、売店では、青いきつねのぬいぐるみも売っていた。
 
 望岳台へ。天気がよければ、石積みの向こう側には十勝岳が見えるのだが、雲のためにまったく見えなかった。
 望岳台の周辺では紅葉が真っ盛りで、赤・黄・緑の模様がきれいだ。


 下左   駐車場の向こう側にあるのが、防災シェルター。十勝岳の噴火の場合の避難施設。手洗いを利用。売店もあったが休業中。
 
 
 白ひげの滝。多くの滝が並んでいて、確かにひげのようだと言われればその通りだ。
 
 白ひげの滝の上部には白金温泉の温泉街がある。

 この滝には温泉の成分が混じっていて、青い池の色のもとになっているようだ。

 下左   白ひげの滝を見るには、この橋の上から見る。高さは50mくらいありそうだ。

 下右   橋の直下の川を見ると、青い池の色と同じコバルトブルーをしている。この水がたまって青い池ができたということがよくわかる。
 
 
 2時間半ほどのバスツアーを終えて美瑛駅前に戻ってきた。この駅舎も美瑛軟石を使っている。

 バスに乗車していた自部に外の全員が駅に入っていった。旭川行きと富良野行きの列車がほどよい接続だ。美瑛の市街地は宿泊地としての魅力はあまりなく、旭川や富良野、あるいは美瑛でも白金温泉に泊まる人が多いと思われる。自分も美瑛の市街で泊ったのは、翌日に旭川空港に行く利便性を考えてだ。
 
 宿に戻り、荷物を受けとって部屋へ。

 値段のわりに、広くて過ごしやすい。
 
 窓側から入口側を撮影、
 
 窓から見た美瑛の市街地。

 下左   2時間ほど休憩してから、夕食をとりに外出。

 宿から5分ほどの「味舛」に入店。

 下右   カウンター席に案内された。
 
 
 
 上左   飲物はふらのワイン白のハーフサイズにした。

 上右   このワインのラベルはラベンダー柄で好みなのだ。

 左  つまみでチーズが出てきた。お通しかわりかと思ったが、あとでレシート見たら、サービスで出されていたことがわかりよかった。
 
 味舛サラダ。見栄えもよく、美味しく、ほかのサラダより高かったのだが、選んでよかった。
 
 きのことアスパラのソテー。
 
 たまねぎの天ぷら。
 
 美瑛豚のカツとじ。

 満腹になって宿に戻った。
 
 

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