1日目  高  岡
北陸新幹線に初乗車し高岡へ
 
 出発前夜に急に行きたくなって発作的に決めた旅。徹夜で、プランニング、宿の予約、荷物の準備を終えたのが4時。そして7時前に出発。

 3年ぶりの北陸。前回は金沢だったが、今回は富山。この間に3年前は金沢止まりだった北陸新幹線が敦賀まで延びた。そのため、北陸新幹線と短距離になったサンダーバードに初乗車。
 
 発作的な旅なので、乗車直前に切符を購入。5割引のJR西株優を使用。

 新高岡、富山、各2泊にしたので、乗車券は富山、特急券は新高岡まで。別に2日後使用の新高岡・富山の特定特急券(隣の駅までの安い自由席券)と4日後に使用の富山・京都の乗車券、特急券も購入。

 サンダーバードを含めて新幹線特急券として発券された。こういう仕様の特急券ははじめてみた。
 
 初体験のサンダーバードから北陸新幹線への乗換。

 在来線特急ホームから新幹線乗換口の階にエスカレータ移動し、新幹線改札口を通過し、さらにエスカレータ移動し、新幹線ホームに到着。今回の旅では比較的余裕があったが、列車によっては乗換が7分の場合もあり、かなり苦しそうだ。
 
 
 上   「つるぎ6」富山行きに乗車。

 左   列車がやってきて乗り込む。
 
 側面の行先表示。
 
 「つるぎ」はJR西日本の区間だけを走るのだが、JR東日本車だった。
 
 車内。

 「つるぎ」には、福井・金沢・新高岡のみ停車の列車と各駅停車があり、この列車は3駅のみ停車。

 3駅のみ停車と各駅停車をわけないのでややこしい。かといって、「かがやき」は福井・金沢の2駅のみ停車で「かがやき」とも違う。
 
 新高岡着。

 富山に向けて出発していった乗車列車。
 
 
 新高岡駅南口。

 撮影している自分の背後に、2泊する「東横イン 新高岡駅南口」がある。
 
 東横イン。

 荷物だけ預けて、高岡市内の観光に出発。
瑞龍寺とブラックラーメン
 瑞龍寺は、新高岡駅と高岡駅の真中あたりの城端線沿いにある。この寺に立寄る関係で。新高岡から高岡は2kmほど歩く。(最後に高岡から新高岡まで戻るのだが、そのときは城端線を使う予定)

 歩く途中、荘川用水の横を通る区間があった。かなりの水量で、流れも早い。あじさいの咲いていたところで撮影。

 
 25分ほどで瑞龍寺に到着。写真は山門。

 加賀前田家2代目の利長が、高岡で築城しかけたが、1国1城令のために建設中に廃城になったので、天守はない。

 瑞龍寺は、この地で亡くなった利長を弔うために、3代利常が建てた。
 仏殿の内部。この寺の本尊がある、天井から飾りが下がっているのが特徴。
 法殿の内部。

 山門、仏殿、法殿は国宝。

 富山県にある国宝は長らく瑞龍寺だけであったが、2022年、高岡市伏木の勝興寺も国宝指定された。
 抹茶をいただく。
 
 伽藍が緑の芝が植えられていて、とてもきれいだった。このような寺はあまりない。
 伽藍の模型。

 奥の法堂から、屋根付きの廊下を、ぐるっと、手前の山門まで歩き、さらに反対側を歩いて法堂に戻った。こういう寺も珍しい。
 
 八丁道。

 瑞龍寺から前田利長の墓まで延びる直線の道。時間の関係で墓まで行くのはあきらめた。
 
高岡駅南口に到着。

 下左   高岡駅の南口と北口を結ぶ自由通路は「万葉ロード」と名付けられている。

 越中国守を大伴家持が務めたことから、高岡には"万葉〇〇"と呼ばれるものがある。

 下右   ドラえもん型のポスト。使える現役のポスト。
 
 
 
 北口に出ると、広場をはさんで2つのビルがある。「ウィング・ウィング高岡」。

 左の棟の1階に、ブラックラーメンで有名な店が入居しているのだ。
 
 2つの棟は、商業施設かホテルだろうと思い、2階通路を通って、入口まで行ったら、左の棟はホテルだったが、右の棟は予想に反して、1〜7階の一部が図書館と生涯学習施設、7階の一部〜12階が「富山県立志貴野高校」。

 駅前の再開発ビルに公立高校を入れるケースを見たのは初めて。

 残念ながら、お目当てのラーメン店は、かなりの行列ができていて、このあとの予定を考えて、パスした。
 
 1階の入口付近では、ドラえもんたちが出迎えてくれる。

 ドラえもんの作者である藤子・F・不二雄は高岡の出身だからだ。
 
 駅ビルに戻り、昼食をとることにした。目に入ったのは、"富山名物ブラックラーメン"。有名店ではないが、「くるん食堂」という、そば・うどん・ラーメン店に入店した。
 
 店内。
 
 「牛すじ入り ブラックラーメン」。

 濃い黒色をしているのは、濃口醤油を使っているから。濃口醤油だといって辛いわけじゃないから、スープは辛くない。

 有名店に入れなかったのは残念だが、そこそこ美味しいブラックラーメンが食べられてよかった。

 
高岡市美術館、高岡古城公園、高岡大仏
 食後は、駅ビル1階の路面電車の万葉線乗場へ。万葉線で高岡市美術館へ向かう。

 万葉線は、何十年か前にも乗ったが、そのときは加越能鉄道であった。その後、廃止が打ちだされたのだが、第3セクターに移管し、「万葉線」という会社名になった。

 新型車両やドラえもん塗装の電車も運行されているが、次の発車は年季入った電車だった。
 
 車内は、昔ながらの路面電車という感じ。

 終着の「越の潟」までだと1時間ほどの乗車になるが、10分ほど乗車し、美術館最寄の「志貴野中学校前」下車。共通ICカードが利用できる。

 下   下車すると、ドラえもんの絵入り案内図がある。
 
 
 上   志貴野中学、高岡市役所の前を通り、高岡市美術館到着。

 左   2階が「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」。常設の展示。

 ドラえもん、オバケのQ太郎、パーマンなどを楽しめたが、撮影禁止。
 
 唯一、撮影可のマスコット。

 1階では、「日本伝統工芸富山展」をしていたが、時間的な関係でパス。
 
 高岡市美術館に隣りあって「富山県立高岡工芸高校 青井記念館」があり、高校が展示施設をもつのは珍しく、見たかったけど、日曜で学校が休みのため休館。

 さらに隣に工芸高校があった。そして、ふるさとギャラリーの展示で、藤子・F・不二雄はここの卒業とわかった。
 
 高岡古城公園。

 加賀前田家2代の利長が建設を始めたものの、一国一城令のため建設中に廃城になった高岡城の跡。廃城後も壕や土塁は残された。

 城内には丘があり、結構、起伏があってびっくりした。赤い橋を渡った先は本丸。 
 
 本丸跡。

 広い芝生になっている。
 
 射水神社。

 本丸内にある。越中総鎮守一宮で、越中国では一番格式の高い神社なのだろう。

 祭礼の太鼓の練習をやっていて、参拝しにくかったので、拝殿には行かなかった。

 
 
 高岡大仏。

 元は木製で何度も火災にあい、1933年、銅製の大仏がつくられた。
 
 大仏の下には、地獄絵の展示などがあり、見て回った。
 
 大仏すぐそばの茶販売店「芳香園」の前にあった抹茶ソフトの模型が目に入った。
 
 暑かったので、抹茶ソフトで生き返った。
山町筋、金屋町、"新時代"
 土蔵がたくさん残る町である山町筋へ。旧北陸道沿いの重伝建(重要伝統的建造物保存地区)。

 土蔵造りのまち資料館(旧室崎家住宅)。

 もとは昭和20年まで綿糸や綿布の卸売をしていた商家。

 

 
 店舗だったところかな。
 
 一室だけ洋室があった。意外とモダンな感じでびっくり。

 平日は1週間前までの予約制だという。この日は日曜でふらっと入れてラッキーだった。

 下   
 
 レトロな洋風建築も少しある。
 
 御車山(みくるまやま)会館。

 5月1日に、御車山とよばれる山車が巡行する。その祭りの展示館。

 下左   御車山は7つあり。その1つ。

 下右   祭りのポスター。
 
 
 
 金屋町。こちらも重伝建。千本格子の家が、石畳の道に沿って並ぶ。

 もとは鋳物師の家であった。鋳物博物館もあるのだが、着いた時にはすでに閉館時間をすぎていて、入れなかった。

 下左   1つだけ残るキューポラ(溶鉱炉)跡。

 下右   鋳物発祥地の碑。
 
 
 
 
 
 上   金屋町から駅に向かった。昼食時に食べそこなったラーメン店に行ってみると、日曜は夜の営業はしていなかった。しかも、月曜定休で翌日もだめだ。

 ドラえもん塗装の新型電車にであった。

 左   駅の地下のレストラン街へ。居酒屋「新時代」はとても安そうなので、入店してみよう。
  
 
 店内。

 生ビール190円だし、料理は一品500円未満。かなり安い。
 
 生ビールと突き出し。

 突き出しは、ごま塩昆布。
 
 どる焼。

 鶏肉に炭火焼なのだが、弾力性があり、ガムのような感じ。

 皿を見ると、"新橋 新時代"とある。東京が本拠の店だった。あとでネット検索してみると全国展開している店だった。まったく知らなかった。
 
 ”面倒くさいポテトサラダ”。
 
 "じゃもじ"もついてきて自分でポテトをつぶすので、"面倒くさい"ってことか。つぶさずにこのままいただいた。
 抹茶ハイ。

 大量の抹茶パウダーを焼酎に混ぜている感じで、色が濃い。

 先ほどの生ビールもだったが、ジョッキには格言が書かれている。
 
 おでん。350円でいろいろなのが入っていて、安っ、って思った。
 
 串カツ カレー味。カレーをぬって、上に福神漬がのっている。初めて見るもので、こんなのがあったんだって感じ。

 これだけいただいて、全部で約2000円だったので、本当かって思った。
 高岡から新高岡まで、城端線に乗車。城端線は新高岡だけICカードが使えるので、ICカードで乗車。

 久しぶりに見た国鉄色の気動車。キハ40系。こんなのがまだ生き残っていたんだ。国鉄時代の色のままで。
 
 車内も国鉄時代のまま。ほんと懐かしかった。

 新高岡で下車し、駅前の宿に戻る。


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