5日目  15km ト レ ッ キ ン グ

 

 

出発地バトゥトゥモガへの移動に一苦労
  この日からは自力での移動になる。この日は、ペテペテを乗り継いで標高の高いバトゥトゥモガに向い、そこから15kmほど山を下りながら、歩いてランテパオまで戻ってくるトレッキングをするつもりだ。

 朝食は、インドネシアンスタイルにした。メニューにはナシゴレンと書いてあったが、オムライスのようなものだった。ただし卵が目玉焼きなのだが。えびせんがついているのはインドネシアの標準。

 
 コーヒーとミックスジュース。

 朝食をいただいたあと、すぐに出発。まずは1kmほど歩いてランテパオの中心の交差点へ。そこで、ボルに向うペテペテに乗車する。ペテペテ乗場に向う途中で、一昨日は見つけられなかったインフォメーションを発見した。大通りに面してはいるが、ちょっと見つけにくい建物だ。
 
 街の中心の交差点にはペテペテが停まっていた。ペテペテは乗合の小型バスで、インドネシアではベモと呼ぶことが多い。ただ、スラウェシ島ではペテペテというようだ。

 赤い車らしいのだが、写真を撮った瞬間、出発していってしまった。
 すぐに別の赤いペテペテがやってきて、ボル?と尋ねると、この車でよいようだ。ところが、他の客がなかなか乗ってこない。ある程度の客が乗らないことには出発しないようで、30分ほど待たされた。一台前の車が目の前で出ていったのが悔やまれる。15分ほどでボル到着。3000ルピア(25円)。
 そしてバトゥトゥモガに向うペテペテを探した。これがまた一苦労で、市場の近くから出発するのだが、行先ごとに車の待機場所が違っていて、乗るべき車を探すのに苦労した。行先の表示が車にはまったくないので、聞きまくるしか方法がなかった。

 ようやく探し当てた車。これは乗合タクシーなのだが、これもペテペテというようだ。客がある程度集まるまでは出発しないのは同じで、結局、1時間近く待たされた。
 
 どこだかわからないようなところを通っていく。途中の集落はどこもトンコナンがあるのがほボ共通している。
 
 45分ほど乗車して、バトゥトゥモガに到着。右側に観光客向けレストランがあり、その入口近くに停った。30000ルピア(250円)。

 ここから15kmのトレッキング開始。ガイドと車を雇っていたら、簡単にここまでこれたのだが、自力で来るのはやはり大変で、すでに正午近くになっていた。
15kmトレッキング
  バトゥトゥモガからはランテパオの街が見えた。

 下左  ランテパオに向けて出発。ランテパオまで15kmほどあるが、今回はサンダルであるく。サンダルでこれだけ長く歩くのは初めてだ。

 下右  小学校の建物もトンコナン風だ。
 
 
 バトゥトゥモガから1kmほど歩いたロコマタには岩窟墓がある。ランテパオに向う道からはずれて、少し横道に入ったところにある。

 下左  もう少し歩くと別の岩窟墓があった。

 下右  この付近で腰をおろして昼食。2日目に買ったサラックとサラックで作った菓子がまだ残っていたので、それを食べて昼食にした。
 
 
 ロコマタからさらに3kmほど歩けば、日本のコーヒー会社の作っている「トラジャコーヒー」の農場と加工所があるのだが、すでに正午も回っているので、行くのをあきらめた。暗くなるまでにランテパオに戻れなくなる心配があったので。

 ランテパオに向う道に戻った。 目の前に棚田が広がっていた。
 
 さらに歩くと、別の棚田があった。トンコナンやキリスト教会も見える。
 
 道端には、バイク用のオイルを売る店があった。オイルはペットボトルに入れて並べられていた。

 下左  さらに何kmか歩いたところには、大きな岩窟墓がある。その入口の階段。

 下右  階段を上がろうとすると、道の反対側の集落から何か呼んでいた人がいた。階段を上がる前に寄ってみると、岩窟墓の入場料を請求された。
 
 深い谷の反対側に岩窟墓があった。かなり高いところに墓の穴があって、どうやって上がったのか気になる。

 下左  さらに歩いて高度を下げる。集落もところどころに見られるようになり、行きかう車も増えてきた。キリスト教会は集落ごとにみられる。

 下右  キリスト教式の墓と小さな岩窟墓。
 
 4時間ほどかけて、下界の村に下りてきた。トンコナンの柱がコンクリート製である。

 さらに1時間ほど、平地を歩いた。車が頻繁に通るうえ、舗装されていないので、すごい埃が舞う。タオルで顔を覆って歩いた。
 
 ランテパオの街に戻ってきたときには、すでに17時を回り、あたりはうす暗くなりかけていた。
歩き終えたあとの夕食
 ホテルはランテパオの南のはずれにあり、トレッキングから戻って、ランテパオに入ったのは北の端。それで、そのまま夕食を済ませて、ホテルに戻ることにした。

 まだ夕食には少し早く、30分ほど街の中をブラブラしたあと、マンボへ。トンコナンを模した建物になっている。
 
  料理ができるまで、ビンタンビールを飲んで待つ。40000ルピア(約335円)で、今回の旅行ではこの店が一番安かった。ここの特徴は、無料でつまみの殻付きピーナツがついてきたこと。殻つきなので、殻をつぶして、中身を取り出すのに時間がかかり、時間つぶしによかった。
 
 料理はエビフライ。インドネシアの山奥にやってきてまでエビフライかという気もするが、ウダンゴレンとあったので、衣をつけずに揚げたエビかなって思って注文したのだ。ちょっと勘違い。まずまずの味。50000ルピア(約420円)。

 下左  まだ食べたりなかったが、別の店でいただくことにしよう。外に出るともう真っ暗。キリスト教会ばかり目立つランテパオだが、かろうじて1つ、モスクもあった。 
 
 
 上右  麺類の店らしき店を発見。店の外側に屋台を置き、屋台で調理して、店内に運ぶようになっていた。COBEK(チョベック)は店の名のようだ。

 左  店内。緑が多用され、イスラム系の店のようだ。
 
 ミーバクソ(話ことばではミーバッソ)を注文。15000ルピア(約125円)。肉団子入りの麺だ。バクソ(BAKSO)は牛肉のすり身からつくただんご。他に野菜が入り、塩味で、タンメンのような感じだ。麺はちょっと太い目。

 ここで食べたあと、ホテルに戻り1日を終えた。