1 日 目 桜 島
天文館でこむらさきのラーメン |
鹿児島、宮崎に向かう。 計画では、鹿児島4泊、宮崎2泊の予定だったところ、台風14号が日本に接近してきていて、出発日を遅らせ、鹿児島3泊、宮崎1泊にしての出発。台風は東にすすみ、温帯低気圧になっていて、秋晴れの日の出発になった。 今回は鉄道の利用も考えていたことと、台風の関係で、行程がはっきりしてから特典航空券を得た。 朝の出発で、伊丹のサクララウンジにはわずかな時間しかいられなかったのだが、朝ビールをいただく。 |
搭乗ゲートは23Aと案内されていたので、バス連絡だと事前にわかっていた。 JL2403鹿児島行きに搭乗。出発は9時25分。 下左 バスに乗車。 下右 搭乗したE190機。 |
普通席の最前列を確保できたので、足元が広く快適だった。自分の前はクラスJの最後尾。 床を見ると、普通席の幅が狭いことがよくわかる。 |
徳島から四国を横断するコースを飛び、室戸岬がよく見えた。高知市の手前くらいからの撮影。 室戸岬は両側が曲線だと思っていたが、西側は結構、出入りが多いこともわかった。 |
続いて足摺岬がよく見えた。四万十市あたりから撮影。 半島の先の手前のくびれたところにある街が土佐清水市か。 |
飲物サービスはコーヒーをいただいた。 四国上空をすぎると高度を下げ始め、やがて鹿児島空港着陸。 下左 鹿児島市内行きのバスに乗車。 下右 車内。3分の1ほどの乗車。 |
バスは鹿児島中央駅と大通りをはさんである高速バスターミナルへ。でも下車しない。 鹿児島中央駅は、新幹線ができる前は西鹿児島駅。鹿児島を訪問したのは40年以上前で、大きく変化していた。駅ビルの屋上に観覧車があるのに驚いた。路面電車の上の低い屋根の部分がJRの鹿児島中央駅。 |
さらに数分乗車して、天文館で下車した。 天文館は、鹿児島市で最大の繁華街。アーケードがある。ここで昼食にラーメンを食べていく。 |
アーケードは大通りを挟んで北側と南側にあって、どちらもアーケードがなくなるところまで歩いた。平日の昼ごろだったが、そこそこの人出だ。 下左 天文館跡の碑。天文館という名は、1779年に天体観測をするためにつくられた天文館がこの地につくられたことに由来する。 幕末に日本をリードすることになる薩摩藩は、すでに幕末の百年前から科学技術に力を入れていたことを実感した。 下右 碑のすぐそばには、天体観測をする武士の像が置かれていた。 |
「こむらさき」というラーメン店へ。 鹿児島ラーメンの有名店を検索していたら、天文館ではここがよさそうだったので行ってみた。 |
ラーメンは並か大盛の区別があるだけで、ほかのラーメンはないシンプルなメニュー。 入口を入ったところに、食券売場があり、大盛を注文した。プラスチックの札を渡され、色で並や大盛、それに付け合わせなどを区別しているようだ。 コの字型のカウンタ―の真ん中で調理をしている。 座るとすぐに、漬物が出されるのだが、ラーメンが出されるのに時間がかかったので、口を動かすためによかった。 |
スープはとんこつ味だが、あっさりしている。他の店にはない特徴としては、大量のキャベツが麺の上に置かれることと、焼き豚が細かくきざまれていること。 どんぶりが十数個、調理台の上に置かれて、麺や具は、たくさんのどんぶりに入れられていき、同時に何鉢もつくるようだ。 |
麺は白くてまっすぐの細麺。まるで細うどんのような感じのラーメンだ。でも、あまりゆでられていないので固めで、やはりラーメン。 下左 店頭で「焼どうなつ」を焼いて売っていた店があったので入店。 下右 1個、買ってみた。焼きたてでアツアツ。普通のドーナツほど甘くなくて、ほどほどの甘さ。 |
桜 島 |
天文館から路面電車で鹿児島中央駅前へ。 40年前に乗ったときと比べて車両が近代化されているほか、線路敷に芝生が植えられているのがわかった。数分で中央駅到着。 |
午後は、鹿児島市交通局の出している定期観光バスで桜島に向かう。 中央駅の前のバスターミナルの端に乗場がある。13時40分発で2300円。乗車時に料金を払ってバスに乗り込む。 下左 十数人の乗車。 下右 桜島桟橋でフェリー乗船を待つ。 |
上左 バスごとフェルーに乗船し、航行中の10分ほど甲板に行った。 上右 甲板にて。 左 フェリーから見た桜島。 下 桜島港。上陸後、港の前のバス停で客を2人乗せて出発。 |
湯の平展望所。ここが一般人の入れる一番高い地点だそうだ。ここから見ると、斜面には深い溝がたくさんあることがわかる。荒々しい山容であることが、ここへきてはじめてわかった。 下左 展望台の建物は工事中。2020年8月17日から11月5日まで。 下右 建物内に入れるが、展望はできず。 |
桜島大根の畑。 桜島でも桜島大根はあまり作らなくなっているのだという。むしろ種を保存するため、桜島以外のところでの栽培が増えているという。 ここは桜島で数少なくなった桜島大根の畑。 |
桜島小みかん。 桜島で栽培されているみかんで、世界一小さいという。米の栽培が難しい桜島では重要な作物だという。 |
桜島をぐるっと外周を時計回りで一回りする。 魚の養殖は桜島の北部ではブリ、南部ではカンパチ。南部の方が水温が高く、水温の高いのを好むカンパチに適し、北部は水温が低く、水温の低いのを好むブリに適しているのだという。 |
桜島の周囲には、避難港が20ヶ所ほど設置されている。噴火の時に、集落ごとに住民が集まり、船で退避するのだ。その会社の船がどこの避難港を回るかと決まっているとのこと。 避難港は、現状では釣りをする人に利用されているという。いった時には見かけなかったが。 |
黒神の埋没鳥居。 1914(大正3)年の大噴火のさい、火山灰などで鳥居の下部が埋まったもの。高さ3mあるうち、下の2mが1日で埋まったという。 |
桜島はもともと島だったが、1914(大正3)年の大噴火のさいに大隅半島と陸続きになった。 陸続きになった部分。見えている斜面は大隅半島側。 |
有村溶岩展望所。 大正の噴火の際の溶岩が固まった溶岩原が広がる。 |
南岳を眺められる。先ほど見た北岳ほどには荒々しさがない。 下左 各所に避難壕がある。形はさまざま。 下右 かつて温泉だったが、湯が出なくなって営業をとりやめたところはいくつもあった。 フェリーに乗って、鹿児島中央駅に戻り、下車。 |
夕食はホテルで黒豚しゃぶしゃぶ |
この日、泊るのは「ユニオン」。中央駅より北へ5分ほどの場所にある。 この旅からGOTOトラベルキャンペーンでの地域共通クーポンの配布が始まった。割引前の宿泊料の15%相当だが、1000円ごとにクーポンが配布されるので、宿泊料が3335円から9999円までならクーポンは1000円となる。ここでは1000円のクーポンを受け取った。 |
部屋は、一昔前のビジネスホテルといった感じで、古臭い感が強い。 この日は、2食付きで部屋をとった。夕食は、黒豚じゃぶじゃぶがメインの「さつま会席」にした。ホテル内にある居酒屋でとることになっている。夕食時間を聞かれ、19時30分にしてもらったので、2時間ほど部屋で休憩。 |
19時30分に夕食へ。フロントの前に居酒屋「六白亭」の入口があり、ホテル内から入れる。ホテルの玄関とは別に、外から入ることもできるが。 下左 カウンターに席がとってあり、案内された。座った真後ろが、ホテル外から来た客の出入口なのが難だったが、まぁいい雰囲気だ。 |
上右 チェックインの際に、この居酒屋で使える飲物サービス券を使って、生ビール小をいただいた。 左 黒豚じゃぶしゃぶのいただき方の説明を受けた。ポン酢をつけてもいいし、その横の何も入ってない容器に出汁をとって食べてもいいとのこと。 |
黒豚のしゃぶしゃぶ用の肉。下に野菜を盛った皿がある。先に野菜をにこんでから、肉をさっと湯に通すのがよいとのこと。 鍋にスープが注がれ、熱せられて、しゃぶしゃぶ開始。 下左 煮詰まってきた鍋。肉は結構な分量あるように見えたが、少しセーブすれは十分に食べられる。 下右 かごんま角ハイボールで、桜島小みかん入り。 甘酸っぱい味。普通のハイボールとは別物と考えた方がいい。ほかに、ポンタン入り、タンカン入りもあった。この店独自と思ったのだが、ほかの店でもでしていたので、ご当地メニューとして、広がっているのだろう。 |
地鶏の刺身。 鹿児島では鶏肉の刺身はごく普通のようだ。たたきになっていた。 |
左左、左右 芋焼酎「西郷庵」。 鹿児島市の東酒造製造の芋焼酎で、鹿児島県内だけで販売されているとのこと。ほかの焼酎よりも少し値が高かった。 |
野菜の煮物、さつまあげ、キュウリの酢の物。 さつまあげは温めてあってよかったが、さつまあげそのものは特に普通のさつまあげと違いはなかった。 |
黒豚の串カツ。 揚げたてで、美味しかったのだが、ちょっと小ぶりだったので、もう1本ほしかったな。 |
最後に、鍋にスープを足して、そこでラーメンを煮込んでいただいた。ラーメンは生麺を半玉くらい。 飲物代が1001円で、クーポン1000円を使い、現金1円を払った(笑)。 このコースは3000円で、宿泊費は朝食だけの場合より3000円高いのだが、この3000円にも35%のGOTOトラベルの割引がしてあるので、1050円相当の割引。クーポンを入れて考えると、4001円の飲食をして、1951円払ったことになり、かなりのお得感があった。そのうえ、外へ出かける必要もなく、すぐに部屋に戻って休んだ。 |
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